これが私の生きる道
2021年 韓国作品
失われたフィルムをめぐる物語。主人公は映画監督のジワン(イ・ジョンウン)。ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない中、突如、仕事が舞い込む。それは、6>>続きを読む
レクイエム
2007年 ポーランド作品
ダークグレー
ダークグリーン
くすんだ映像が
暗黒の世界観を醸す
第二次世界大戦
隣国ソ連とドイツに翻弄された国
ポーランド
戦争プロパガンダ
事件>>続きを読む
でっちあげ劇場
2023年 フランス作品
個性的なキャラクター、舞台設定、早い展開とセリフ回し、モノクロ映像の挟み方、軽快な音楽…、どれもがバランスよくまとまっていて楽しめました。
殺人事件を巡>>続きを読む
◯◯そっくり
2011年 スペイン作品
天才的な形成外科医ロベル
画期的な人工皮膚の開発に没頭する
彼が夢見る“完璧な肌"の創造
その実験台にされた“ある人物"
ロベルと“ある人物”との奇怪な>>続きを読む
思い出の…
2023年 戸田彬弘監督作品
杉咲花の独壇場。彼女が演じる主人公・市子は、複雑な背景から終始静かで言葉少ないんだけれど、内に秘めた強い思いを感じさせ、場面ごとに強烈な印象を残す。
脇>>続きを読む
僕らが旅に出る理由
2012年 アメリカ/スペイン作品
亡くなった息子のバックパックを背負って、それに背を押されながら歩き続ける父の聖地巡礼の道。世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す8>>続きを読む
史実の立体化
2024年 アメリカ/イギリス作品
上映時間の長さもあって見応え十分な作品でした。観終えて一日以上が過ぎましたが、まだお腹がいっぱい、胸いっぱいな感覚です。
科学者としてのオッペン>>続きを読む
野生の思考
1971年 イギリス作品
原題:Walkabout
オーストラリアの都市部
白人の14歳の少女と6歳の弟
父親に車で連れ出されブッシュへ
父親を失い残された姉弟はさまよい歩く
そこ>>続きを読む
宿命か運命か
2001年 韓国作品
有名な作品だと知っていたけど、ジャケ写からコメディ要素が強そうで敬遠していた作品。『ラブ・ストーリー』と同じ監督だったんですね。
予想どおりコメディ要素多めだ>>続きを読む
鎮魂
2023年 山崎貴監督作品
観たいと思いながら、機会を逃していたところ、近くの劇場でアカデミー賞受賞記念の上映があって、ようやく観ることができました。
ゴジラの想像以上の迫力に圧倒されると>>続きを読む
本を焼く者は人をも焼く
1966年 イギリス/フランス作品
活字の存在しない未来の管理社会を描いたレイ・ブラッドベリのSF小説が原作。主人公は消防士のモンターグ。その職務は火を消すのではなく本を燃>>続きを読む
同じ空の下で
2023年 イギリス/アメリカ作品
父と娘
親子水入らずのバカンス
水面と空の青さ
中空を揺蕩うパラグライダーが
印象に残る
二人で撮ったホームビデオ
大人になってそれを見返す娘>>続きを読む
水と共に去りぬ
2023年 荻上直子監督作品
カーテンを開ける
陽が入る
庭に彩りの花が咲いている…
『かもめ食堂』
『川っぺりムコリッタ』
荻上監督作品は冒頭から
作品世界に引きずり込まれる>>続きを読む
don't think! feel.
1973年 香港/アメリカ作品
ブルース・リー。名前は幼いころから聞いているし、映画作品の一部をテレビで観たことはたくんあるし、テーマ曲や「アッチョー!」の声>>続きを読む
家族の風景
2021年 韓国作品
キム・ボラ監督『はちどり』に似た作風
こっちの方がいい
子役の二人がいい
山本高広似のお父さんがいい
無口なおじいさんがいい
親子3代
顔つきが似ているからリ>>続きを読む
神への愛か
自己愛か
2021年 フランス/オランダ作品
舞台は17世紀のイタリア・トスカーナ地方・ぺシアの街。日本は江戸時代初期。本作に描かれる庶民の暮らしぶりは、日本の方が豊かだったように感じ>>続きを読む
愛しのエリー
2022年 アメリカ作品
『マザー!』のダーレン・アロノフスキー監督作品。前作は、キリスト教をテーマとしながらも全く救いが感じられない物語でしたが、本作には救いがあり、鑑賞後の余韻が>>続きを読む
歴史的転換
1968年 アメリカ/イギリス作品
今から50年以上前に
30年後の人類と世界を描いた作品
眼前に見る実現された世界
過去に創作された世界
両者の対比が面白い
圧倒的な映像美は雄大>>続きを読む
コミュニケーションとは何か
2022年 松本准平監督作品
視力と聴力を次々と失いながらも大学へ進学、その後、東京大学の教授になった福島智さんとその母・令子さんの物語。
以前、NHKライブラリーで>>続きを読む
想い残し
2021年 フランス作品
癌で余命宣告を受けた39歳の息子とその母が、互いの人生を見つめ直す物語。息子のバンジャマンを演じるブノワ・マジメルと母を演じるカトリーヌ・ドヌーヴの掛け合いが、>>続きを読む
トウキョウ お天道様の詩
2023年 ヴィム・ヴェンダース監督作品
早朝、掃き掃除の音で目を覚ます
顔を洗い、歯を磨き、ヒゲを整える
植物に水を遣り、着替える
玄関に並べられた携行品
置かれた>>続きを読む
大自然の包摂
2017年 アメリカ作品
『ノマドランド』の
クロエ・ジャオ監督作品
高すぎる空
広すぎる大地
眩しすぎる太陽
アメリカの大自然
一場面一場面が絵画のように美しい
とりわけ印>>続きを読む
意味不明で意味深長
1986年 ソ連作品
こういう世界観は好きだ。異世界なのに既視感も感じられる。アメリカ映画のリアルな宇宙の描写とは違った、シュールで独創的な世界観は、ロシア的宇宙観とでも呼ぶべ>>続きを読む
失意・妄想・狂気
2016年 アメリカ作品
舞台はニューヨーク。離婚の傷が癒えないレイチェル(エミリー・ブラント)は、無職で酒浸り。毎朝電車に乗って、別れた夫と再婚相手のアナが暮らす家の裏庭を車窓>>続きを読む
思いを届ける
1999年 中国作品
1980年代初頭
中国湖南省の山間地帯
郵便配達を長年勤め上げた父
後継ぎとなる息子
父にとっての最後の旅
息子にとっての初めての旅
山を越え
谷を越え>>続きを読む
料理長はつらいよ
2021年 イギリス作品
90分間、全編ワンショット、ノー編集、ノーCGの映像は、臨場感が抜群。主人公のアンディの目の回るような忙しさを追体験させられた。ピリピリした場の空気感、>>続きを読む
光陰矢の如し
2020年 イタリア作品
原題:Gli anni più belli(最高の年)
1982年ローマ、16歳のパオロとジュリオとリッカルドの男子3人組。そこにパオロと恋におちたジェンマ>>続きを読む
愛しさと 切なさと 心苦しさと 心憎さと
2003年 西川美和監督作品
あり得そうで、あり得なさそうで、やっぱりあり得そうな、ある家族のデタラメな物語。
冒頭の生活感あふれる演出がいい。シャツを>>続きを読む
夢のまた夢
2000年 デンマーク作品
主人公セルマを演じる
ビョークのための
ビョークの物語
独特の映像世界が印象的
途切れ途切れのカット割り
セピア調でノイズ混じりの色調
ブレとフォーカシ>>続きを読む
アジール
1979年 西ドイツ/ポーランド作品
原作はノーベル賞作家ギュンター・グラス。
物語の語り手・オスカルは3歳で自らの成長を止める。成長をやめたオスカルは、家族や地域や社会の傍観者として>>続きを読む
海と共に生きる
1983年 相米慎二監督作品
年明け、豊洲市場の初競りで、238kgの青森県大間産のクロマグロが1億1424万円もの高値で競り落とされたそう。その金額の大きさにもびっくりしたけれど>>続きを読む
デュアリティ
2007年 アメリカ作品
1960年代のボルチモア。ハイスクールに通うトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、憧れの人気番組『コーニー・コリンズ・ショー』に出演して踊ることを夢見て奮>>続きを読む
違和感が調和する
1996年 岩井俊二監督作品
YEN TOWN BANDの『スワロウテイルバタフライ~あいのうた~』は、空で歌えるほどよく聴いたけれど、その曲がテーマの映画を観たいと思うことはな>>続きを読む
馬心と秋の空
2022年 ポーランド作品
赤と黒の2色を基調にした映像は、アート的で美しい。ロバのEOが主馬公なので、馬の視覚に合わせた色調かも?と思って調べてみると、人間が赤・青・緑の三原色で色>>続きを読む
ここではない 何処かへ
2021年 ロシア/フィンランド作品
時は1990年代
モスクワ
→サンクトペテルブルク
→ペテロザボーツク
→ムルマンスク
総移動距離約2000kmのロードムービー>>続きを読む
生命をつなぐ信仰と食
1989年 デンマーク作品
静かで、穏やかで、暖かい
デンマーク(ユトランド半島)の
小さな漁村
村民たちの慎ましやかな暮らし
村民が集う教会
皆で歌う賛美歌
神の教>>続きを読む