光と影の魔術
1982年 スペイン/フランス作品
娘 エストレリャ
父 アグスティン
父と娘の物語
レンブラントの絵画のような
光と影が強調された映像が美しい
父の生きる現実社会
娘の想像する>>続きを読む
失われた時と場所
残る思い
2020年 フランス/中国作品
『凱里ブルース』のビー・ガン監督
前作同様
ワンシークエンスショット炸裂
めくるめく世界
廻り廻る映像
巡り巡る時間
独特の世界観が味>>続きを読む
史実の中に生きた生身の先人たち
1967年 岡本喜八監督作品
先月、日本武道館で行われた全日本合気道演武大会に参加しました。開会式の冒頭では、会場に集まった1万人が全員で「君が代」を斉唱しました。>>続きを読む
誰も知らない
得体の知れないモノ
2023年 是枝裕和監督作品
第76回カンヌ国際映画祭の脚本賞の賞賛に違わず脚本が素晴らしかった。前半と後半の場面展開で、登場人物たちに対する思い入れが二転三転す>>続きを読む
コミカルでアイロニカル
1977年 アメリカ
ウディ・アレン監督作品
漫談芸人アルビー(ウディ・アレン)とクラブ歌手アニー(ダイアン・キートン)の恋愛模様。男女の出会いと別れ、よくある物語だけれど>>続きを読む
奇想天外
2017年 インド作品
正直、疲れたーっていうのが第一印象。史実、伝説、神話が入り交じった奇想天外なストーリー、絢爛豪華で気宇壮大な映像は新鮮でもあったけど、目が回った。
剣、短刀、弓>>続きを読む
腑に落ちない面白さ(その2)
2020年 韓国作品
イ・チャンドン監督の『バーニング』、村上春樹の原作を映像化した作品は、何かのメタファーだらけで、作品全体に“腑に落ちない面白さ”を感じた。
『>>続きを読む
老いても子に従うな
2006年 スイス作品
舞台はスイスのエメンタール地方、穴あきチーズが有名なエメンタールチーズの産地です。アルプスの山あいの村トループ、山々と大きな切妻屋根や窓辺を花で飾った小>>続きを読む
変わるもの
変わらないもの
2021年 アメリカ作品
静かな、静かな森の中
巨漢のおじさんとブタ
トリュフをみつけるブタ
トリュフで生計を立てるおじさん
トリュフのビジネスで成功した青年
ブタ>>続きを読む
誰がために戦うか
2006年 アイルランド/イギリス他作品
『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』のケン・ローチ監督の作品。両作とも、現代イギリスに生きる市井の人びとの生活上の苦しさが>>続きを読む
色鮮やかな少年時代
2022年 金沢知樹監督作品
長崎の青い空、青い海、主人公の久田少年の青い靴、ピンク色の自転車、オレンジ色のみかん、黄色い電車…、ビビッドで鮮やかないろんな色が印象に残る。>>続きを読む
公務員はつらいよ
2017年 イタリア作品
祖父→父→子
代々受け継いできた公務員という仕事。主人公ケッコも子どもの頃からの夢は公務員。夢を果たして公務員になって悠々自適の毎日を過ごしていた38歳>>続きを読む
一株のチンゲンサイから始まる日中友好物語
1989年 大林宣彦監督作品
舞台は、千葉県船橋市郊外のとある八百屋。すべての生活を中国人留学生に捧げた夫婦の相互交流が描かれる。実話を元にした作品。>>続きを読む
見上げてごらん夜の星を
1999年 アメリカ作品
鬼才、カルトの帝王
デビッド・リンチ監督
本作にカルト要素はない
静かで、穏やか
優しさにあふれている
アルヴィン・ストレイト
アイオワ州ロー>>続きを読む
………
1994年 フランス/アメリカ作品
リュック・ベンソン監督の作品は、『グラン・ブルー』で初めて触れた。ハリウッド映画と邦画しか知らなかった僕に、ヨーロッパ映画に目を拓かせてもらった記憶があ>>続きを読む
子どもの眼
2022年 森井勇佑監督作品
静かで丁寧に描かれた作品。独特のテンポと間が心地よく、一場面一場面が強く印象に残ります。あみ子の強い眼差しを中心に。
今村夏子さんの原作(未読)のもつ雰>>続きを読む
「恨」(ハン)の国の家族の「恨」
2020年 韓国作品
長女ヒスクを演じるキム・ソニョン。どこかで観た覚えがあると思ったら『愛の不時着』の北朝鮮の村の人民班長。その印象も強かったが、本作の強烈な印>>続きを読む
栄枯盛衰
ウシハクとシラス
1987年 イタリア/イギリス/中国作品
以前に観たのは高校生だっただろうか。清朝中国、最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の波乱万丈の人生くらいにしか覚えていなかった。今回は、溥>>続きを読む
終わらないモノローグ
1947年 フランス作品
チクタクチクタク…
時計の針の音が
静けさを際立たせる
雪景色
暖炉の炎
瞳の輝き
モノクロの映像が
美しさを際立たせる
フランスの田舎町
老人>>続きを読む
昔々あるところにあった
南スラヴ人の国の物語
1995年 フランス/ドイツ/ハンガリー作品
3時間弱、長い作品だけれど、あっという間だった。エミール・クストリッツァ監督の祖国への郷愁、哀愁が感じら>>続きを読む
虚と実
1999年 手塚眞監督作品
第二次世界大戦後に無頼派と呼ばれた作家群の中心だった坂口安吾の同名小説が原作(未読)。独特で美しい画、文学的な言葉、不思議な映像世界に人間社会の深奥が透かし見え>>続きを読む
すごいぞ!イ・ソンミン
2021年 韓国作品
山奥の村に住むジュンギョンは、駅を作ってほしいと大統領に宛てて手紙を出し続けている。父のテユンは機関士だが、息子の夢を相手にしない。
ジュンギョンは>>続きを読む
完璧な普通の家族
2020年 デンマーク作品
ドキュメンタリータッチで、カラフルな色使いの映像が印象的。
11歳の少女エマに突然の出来事が次々と襲いかかる。
離婚するという母・ヘレ
女性として>>続きを読む
イロイロな諸事情
2013年 シンガポール作品
舞台は1997年のシンガポール。一人っ子のジャールーは両親と3人暮らし。母は身重の体を抱えながら勤めにも出る。家族はフィリピン人女性のメイド・テレサ>>続きを読む
キリスト教世界における
罪と愛
2007年 ロシア作品
絵画のような構図
色合いと光の加減が美しい
登場人物はほとんど話さない
何も言わない渇いた風景
雨や水の流れが
心情を映す
差し色の水色>>続きを読む
夢と福
dream & happy
2018年 香港作品
私たちの身近にも展開しているような親しみやすいハートフルなストーリー。主人公の二人、チョンウィンとエヴリンのキャラクターと演じる俳優さんの>>続きを読む
川の流れのように
1998年 ユーゴスラビア作品
今は無きユーゴスラビア連邦共和国(1992-2003)
舞台はドナウ川沿いの田舎町
「美しく青きドナウ」
ワルツのような大河の流れ
それをバック>>続きを読む
より大きく、より早く、より安く
→小さく、ゆっくり、適正な価格で
2008年 アメリカのドキュメンタリー作品
今年1月のダボス会議で、シュワブ会長やビル・ゲイツから突然飛び出した昆虫食(食用コオロ>>続きを読む
音楽をめぐるおとぎ話
1998年 イタリア/アメリカ作品
『ニュー・シネマ・パラダイス』(NCP)のジュゼッペ・トルナトーレ監督。あちらは5.0の満点をつけたけれど、こちらはそこまでの余韻は残らな>>続きを読む
芸術は長く人生は短し
(哀悼の意を表して…)
1983年 日本/イギリス 大島渚監督作品
エンディングのハラ軍曹からロレンスに贈られた言葉に、坂本教授が手掛けた有名すぎるテーマ曲がシンクロして強く>>続きを読む
時をかける少年
2004年 アメリカ作品
バタフライ効果。蝶の小さな羽ばたきが、遠くの地の気象を変えるというカオス理論。主人公のエヴァンの少年時代の小さな行動が、10年以上経った未来、大学生になっ>>続きを読む
人生スケッチ
2000年 台湾/日本作品
8歳の少年ヤンヤンと
姉、父母、祖母、叔父、その周りの人びと
淡々とした日常と
各々に訪れるドラマ
ヤンヤンの登場場面
それほど多いわけではないのに
し>>続きを読む
ギクシャクは流転する
2013年 フランス/イタリア作品
『別離』のアスガー・ファルハディ監督の作品。『別離』と同じく夫婦の離婚劇と、それに翻弄される子どもたちの話。舞台は、イランではなくフランス>>続きを読む
勝つことが正義の国
2020年 アメリカ作品
単に法廷劇として、とっても面白かった。被告人のシカゴ7人+1人、弁護士、判事…、みんなキャラクターが立っていて魅力的。何よりも、実話がベースになってい>>続きを読む
あの街この街
2021年 イギリス作品
主人公、9歳の少年バディを演じる
ジュード・ヒルの演技がいい
勉強と遊び、初恋
映画の世界への一喜一憂
神への信仰、両親のケンカ、祖父の病気
ギャングの悪>>続きを読む
東京
2021年 岨手由貴子監督作品
東京の街の景色、富山の風景が美しい。人もセリフが少なく抑えた演出で、美しい背景に上手く溶け込ませている。
地方都市との対比で浮かび上がる、東京。美紀のような>>続きを読む