ジュライさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ジュライ

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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.0

「実現しうる限りの最良の君になってほしい」って、いい言葉だなぁ。
まあ他人からそんなこと言われたら野沢雅子声で「おめーもな」って返したくなるだろうけど、自分で自分にかけたい言葉だと思う。

アベンジャ
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狂った一頁(1926年製作の映画)

1.5

観るドグラ・マグラ?

理解しようと努めながら観る映画ではないですね。
表層のストーリーを捉えるより、皮膚感覚で観るのが正しい気がする。

「狂気」「精神病院」を扱った映画が巷間に流布している現在とな
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.9

女性にとってはある意味究極のホラーかも。

めちゃくちゃ恐ろしい状況なのに、あらゆるシーンで色彩が計算され尽くしていてうっとり。
冒頭の、空も床もガラスも服も全部青色のシーンがあまりにも美しい。
基本
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

1.4

チンパンジーの件はたぶん、実際のトラビスの事件から着想を得てるのかな。
私は自分が殺されるならチンパンジーよりヒグマのほうがいいと常々思っています。

それにしてもチンパンジーの話が意味ありげに語られ
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モンスター(2003年製作の映画)

3.8

シリアルキラーなら個人的にはジェームズ・マカヴォイあたりにジェフリー・ダーマーを演じてほしいんだけど、ダメかな……。

劇中のアイリーン、最初のうちは何度もちゃんと「ありがとう」や「ごめん」を言えてる
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ルワンダの涙(2005年製作の映画)

3.9

私自身は特定の信仰を持たないので、神父が「死ぬかもしれない子どもたちに聖体拝領を」と言い出した時も「そんなことしてる場合??」と思ったけど、実際問題ほかに何ができる状況でもないのを彼自身が一番分かって>>続きを読む

スペル(2009年製作の映画)

2.4

宙を舞う総入れ歯。
前田敦子似のヒロインVS老婆。
サム・ライミ監督のファンなら楽しめるかも。

しっかりB級なんだけど、さしたる非もないのに逆恨みで呪われるヒロインがあまりにも気の毒で、個人的には思
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ムービー43(2013年製作の映画)

2.0


…………。

内容より何より、こんな映画を作るのに$6,000,000もかけてることに驚愕した。
スティーブ・ジョブズがお墓の中から出てきて監督たちに飛びかかって首を絞めそう。

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.6

リメイク版。
オリジナル版観てないけど、まあいいか。監督は一緒だし。

途中から主人公そっちのけで、本来無関係のはずの人たちがとばっちりを受けていく連鎖が面白い。
ガイ・リッチーとかタランティーノの作
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.0

『変態村』を観た時みたいな「何これ」感。
高尚に見せかけた低俗なのか、低俗に見せかけた高尚なのか、きわどいところ。

画面サイズの狭さが観客にも彼らと同じ息苦しさを感じさせると同時に、モノクロだとなぜ
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ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

3.4

「生かすことが正当化される」って言葉がとんでもなく恐ろしい。
『潜水服は蝶の夢を見る』も、これに比べればまだ幸福だと思える(あっちは実話だけど)。

“科学の発展のため”という大義名分は人を犠牲にする
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.5

サマンサ役のキャサリン・ウォーターストーンが千鳥のノブに見えるのは置いておくとして、低予算映画ながら「先が気になる」と思わせるパワーのある作品。
映画やゲームの名前が出てくるのも世代を感じさせるための
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

3.0

フレッド・アステアは老いても粋。目の輝きがすごい。そして猫が似合う。
ダンスシーンもちょびっとだけ観れて得した気分。

尺を削れそうな部分がいっぱいあるので2時間以内にまとめてもよさそうなものだけど、
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.8

今回はちゃんとループの理由が説明されてた。
しかし結局わりを食うのは再びツリー。
あれで精神には全く影響がないのがすごすぎ。100万人に1人のメンタル強者ね。

前作よりも展開がやや複雑化されていて、
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夜の第三部分(1972年製作の映画)

1.7

絵に描いたような不条理っぷりで、カタルシスなんてものは遠い世界のおとぎ話。

砕け散る寸前の陶器のような肌をした登場人物たち、妙に長い出産シーン、悪夢を見ながらの寝言のように曖昧模糊とした台詞。
これ
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ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

4.1

面白い!!!
「100万%筋肉」とか「股間はだいたい効く」とか「点 点 点」とか名言が多すぎ。

前作から引き続き、ジム・キャリーがものすごく楽しそうで何より。いい仕事してますね。
今回はレイチェル役
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.1

悪くはないんだけど、ジュラシックパークやゴジラの二番煎じの域を出てない印象。超えようとも思ってなさそうだけど。
変に科学的に説明しようとせず、思いっきりB級に全振りして「落ちてきた隕石にしがみついてた
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

3.9

再鑑賞。
今観るとちょっと『ホテル・ルワンダ』を思い出す。

シンドラーはもともとすごくフラットな人だよね。自分が金儲けさえできれば目の前にいるのがどこの誰だろうとどうでもいい、ってタイプ。
平常時な
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デイ・シフト(2022年製作の映画)

3.6

アメリカ人、ゾンビを愛しすぎるがあまりにヴァンパイアとゾンビを統合させるという暴挙。あと中国雑技団も統合されてた。

IQが3くらいに落ちてる時でも観れる単純なストーリーといい、登場人物同士のナンセン
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エスケーピング・マッドハウス(2019年製作の映画)

3.1

1887年の精神科病院での実話を基にした話。
全体的に薄暗い色彩が、昔の宗教画みたい。

医師があまりにも腹立たしくて、思わず笑ってしまう。
演じるジョシュ・ボウマンのニヤけ顔が、なんともまたイライラ
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ブレスラウの凶禍(2018年製作の映画)

4.0

全編通して不吉なのがいい感じ。
中世の残虐な処刑方法を模倣した連続殺人と、鬱全開で死後三日経った魚のような目をした主人公。
あの髪型、なにか理由があってああなったのかと思ったけど、別に理由なさそうだっ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.6

過去鑑賞。
前半はいたって普通のB級サスペンスという感じで特筆すべきところはありません。観るべきは後半。
謎の疾走感で突き進む怒涛のスプラッタ!
ちゃんと痛そうなのに観てるこっちはゲラゲラ笑える!
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.4

運転免許の更新のときに見せられる「交通事故を起こして一生を棒に振った男の悲惨な末路」の飲酒版みたい。
たとえアル中までいかなくとも、酔っ払って自制心が弱まれば家庭は瓦解し、職も失いかねないよ、という話
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

2.0

原作がかなり鬱&スプラッタで面白かったので観てみた。
押切蓮介、私は『ハイスコアガール』や『ピコピコ少年』から入ったクチなので、いい意味で落差がすごくてビックリ。

あのゴア表現を映像で再現するのは難
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ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

3.9

9.11直後の米軍の実話を基にした映画。
話が大きく盛り上がり始めるのは全体の2/3を過ぎてからなのに、そこにいたるまでの間も全くダレないのがすごい。
クリス・ヘムズワースもハマり役。

邦題がダサい
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

2.0

いつも通り、トリアー監督が女性と宗教への憎悪をまき散らしてた。
主人公が言っていた「この最低な町、最低な国、最低な世界では、誰も助けてくれない」というのは監督自身が言いたいことなんだろうなぁと。

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ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン(2004年製作の映画)

2.5

FFコンサートでやたらカダージュの映像が出てきたので再鑑賞。

・主役級のiモード
・ティファの棒読みっぷり
・クラウドとティファが一緒に気を失うシーンのリリカルな演出
・人格を180°変えられたルー
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

大雨の夜、田舎のモーテルに居合わせた11人が次々に殺される。
中盤まではその犯人が誰なのかを探るミステリでありつつ、終盤からはやや目的が変わっていく。

冒頭のシーンとタイトルから多重人格ものだという
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トゥループ・ゼロ~夜空に恋したガールスカウト~(2019年製作の映画)

3.6

母親を亡くして以来宇宙にのめりのんだ女の子が、NASAの「ゴールデンレコード」に自分の声を収録してもらうため、ガールスカウト団を立ち上げてあれやこれやする話。
『ワンダー 君は太陽』とかに近い雰囲気。
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.8

再鑑賞。
タイムリープものというくくりが先行してるけど、鬱映画としてもかなりのものだと思う。観るたびに気分が暗澹とする。でも好き。
特にあの浴槽のシーンは物悲しすぎて、強烈に記憶に焼き付いてます。
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

1.5

こういうサバイバルものを観るたび、気力も体力もない私は5日目くらいで早々に死ぬだろうなと思う。自然淘汰。
そしてトム・ハンクスは肩幅が広すぎてキャプテン翼みたいに見える。奇しくも劇中のトムもボールが友
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MERU/メルー(2014年製作の映画)

3.9

ヒマラヤで最も難しい(らしい)、未登頂の登山ルートに挑む三人の男性を記録したドキュメンタリー。
すごく良かった!

総重量100kg近い装備を背負ってほぼ垂直な大岩壁を登るものの、まだルートの1割しか
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ELI/イーライ(2019年製作の映画)

1.0

某TV番組でオススメされてたのを見て鑑賞。
サイコスリラー系かと思いきや、ちょっと信じられないくらいのC級ホラーだった……。
メリーゴーランドみたいにぐるぐる回されてるとこだけやや笑えたけど。
『エク
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.5

コリン・ファースからファンレターの返事が届いた記念に再鑑賞。
主演二人の演技はもちろん、カメラワークもいい。音楽もいい。総じてグッド。

バーティは生まれた時から「王族」としての見栄え・振る舞いだけを
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ビッグバグ(2022年製作の映画)

3.2

『アメリ』『ミックマック』のジャン=ピエール・ジュネ監督によるディストピアコメディ。
ジュネ作品でおなじみの俳優さんたちも出演。
ロックダウンとかコロナウイルスとかの話も出てくるので今が見どきかも。
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アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

3.0

人里離れた精神病院を舞台にした、誰も信用できない系サスペンス。
『シャッター・アイランド』と似てるけど、あっちのほうがもっと不穏で陰鬱で、ストーリー全体に濃霧がかかってるような雰囲気。

こっちは精神
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