UCOCOさんの映画レビュー・感想・評価

UCOCO

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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.6

落ち込んでいたため、無条件に楽しませてくれそうな作品を見ようと思ってこの映画を選んだ。

💩のくだりでさすがにプッと笑ってしまって、、この映画もあの人と見たかったなんて思ってしまったけれど、でも何より
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オールド・ボーイ 4K(2003年製作の映画)

3.9

知人2名が面白いと勧めてくれたのでこの度も言語の壁に苦しみながらもなんとか見たところかなり面白かった。

女性2人がとっても可愛い&綺麗。

アリス(1988年製作の映画)

3.7

久しぶりにヤン・シュヴァンクマイエルを見たせいで抗体がなくなっていたのだろうか。。。
彼の作品は私にとって短編が丁度いいのかもしれない。。

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.2

好きな人と映画館で見るのには最高の作品だった。

いや、たとえ1人で見たとてこの作品は傑作に変わりない気もするが、、何はともあれとにかく良くできている。

凄惨さと笑い、感涙の均衡が程よく保たれている
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

ずっとふーん。。と思ってぼーっと見てたら最後の最後に強烈パンチをお見舞いされた。

そこからしばらく立ち直れない。

これが実話という恐怖。立ち直れない。

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

3.8

久しぶりにフル理解可能言語で鑑賞できると意気込んで映画館で見たら、開始早々キャラクター達がベラベラフランス語を話し出して詰んだ。(なぜなら子供向け上映だから)

ジブリをフランス語吹き替えで見るのは初
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.9

私が高校生の時に惚れ込んでいたザック・エフロンが出演していることなんて普通に忘れて鑑賞に望み、、彼が画面に現れた瞬間嬉しくて発狂しそうになった。

「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるけど、この
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

あー。。と思って見てる間に気づいたら終わってた。そういうなんとも共感できるのか出来ないのか、、微妙な映画だった。

ただ、自分の奥さんが好き(現在進行形?orだった?)な人と自分の分からない言語でいか
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メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)

3.9

フィルマークスの低スコアに疑問を呈するくらいには、普通に泣いたし楽しめた。

フランスの映画教育に用いられている作品なだけあって、一見単純な物語が実は自立を志す女性の話というのが非常に好感度高い。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

自らを映画ファンと自認する者は皆、公開と同時に映画館へ駆け込むべし。尚、18歳以上に限る。

とにかく大傑作。
説教臭さを一切伴わずに、これからの時代において目指すべき理想像を示唆することに成功してい
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大河のうた(1956年製作の映画)

3.9

映画の中で何度も人が死ぬシーンを見てきたが、この作品での両親の死(特に父の方)は『天安門の恋人たち』でビルから飛び降り自殺する女性に次いで個人的第2位。

オプーの成長と母の衰弱というコントラストが見
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大地のうた(1955年製作の映画)

3.8

インドがどのような国なのか知る由もなかった当時の人々が、いきなりこれを見せられた時に受けた衝撃は現代を生きる私の想像をはるかに凌ぐだろう。

そこには、確かにネオレアリズモとよく似た貧しさ故の痛々しさ
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北野武 神出鬼没(1999年製作の映画)

4.0

なるほど、ヒントがたくさん転がっていて面白い。
途中で蓮實重彦が丸いアイコンで登場になるのも面白い。
というか、武と蓮實重彦のコラボという時点で面白い。
絶対、その後タケちゃんとか殿って呼び方していな
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.9

『ソナチネ』も『HANABI』も、何となく一辺倒に感じていたけど、この作品は何か違うものを秘めている。そう思った。

いつ出てくるのかと待っていたら中盤になってようやく出てきた武の最後も他とは少し違く
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.7

小さい頃に断片的に見たきり、集中して全編を見たのは今回が初めてだったと思う。

映画というのは実は振り返ってみると、その結末を覚えていないものがほとんどで本作もその例外ではなく全くエンディングを覚えて
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夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.9

先日見た、ティモシー版チョコレート工場があまりにジョニー・デップ版とはかけ離れていた気がしてなぜか納得がいかず、この元祖(?)を見てみた。

すると、ウンパルンパのルックス(ただ、ティモシー版では1人
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

これはジョニー・デップのチョコレート工場とは全くの別物。
共通点は"チョコレート"という部分だけ。
(尚、そのチョコレートさえもパッケージはかなり違う)

『エスター ファーストキル』見た時も思ったこ
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Valimo(2007年製作の映画)

4.0

この監督の良さが、たったこれだけの時間に凝縮されていて、キューピー3分クッキングとは比にならない満足度を味わうことが出来る。

ル・バル(1984年製作の映画)

3.9

先日見た『あんなに愛し合ったのに』の衝撃が忘れられず、渡仏後にはじめて名前を知ったエットーレ・スコラ監督の作品だから見に行ってみた。

結果、なるほどおもしろい。

見る前の完全な想像では、もっとシッ
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

3.8

2時間ずっと同じ一室で展開される作品が放つ鬱屈感プラス、エアコン切られた新宿武蔵野館の場内があまりにジメジメアツアツだったのがミックスしてとにかく苦しみながら鑑賞した。
オゾンの『苦い涙』を先に見てい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

鑑賞直後に監督ご本人と実際に話す機会があったが、この人だからこの映画が撮れるんだなと自分の中で妙に納得してしまった。
私の言語能力がもう少し高ければ、以下に書いたことを彼に問いかけたはずだが今考えると
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

私はこれまでなんとなくで、ずっとゴジラを避けて生きてきたから、、ゴジラのTシャツを着て鑑賞に望むゴジラ大好きフランス人たちの熱気に圧倒されつつ初めて見た。
が、結果はあまりの面白さに拍子抜けしてしまっ
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あんなに愛しあったのに(1974年製作の映画)

4.2

エットレ・スコーラという監督の作品はこれが初めて。

イタリア語で話し、字幕はフランス語の作品なんて見に行ったとて何も分からないだろうと尻込みしたのも初めのうちだけ。
結果、言葉分からずとも、良い映画
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哀しみのベラドンナ(1973年製作の映画)

4.2

とんでもないものを見てしまったとしばらく茫然自失だった。

これこそ再評価されるべき作品であり、今一度日本でリバイバルしたら今どきの若者に刺さるのが容易に想像できる。
よくNANAをインスタのトプ画に
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.8

素晴らしいと評価されるのは分かるけど、『その男、凶暴につき』や『Sonatine』を既に鑑賞済みだとこの作品に真新しさを見い出せず、特段驚きやわざわざ再評価したいと思える要素が見つからない。

私の中
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早春(1956年製作の映画)

3.8

うわー、こういう女(ここでは岸恵子)って本当にいるよなー。。って思いつつ、最後には「おい!その男どうせまた浮気するぞ!」って叫んでやりたくなった。

最後に"終"って出た瞬間、いや、終わりじゃないから
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.9

パリにいる特権を行使したいがために、言葉が分からないくせして3時間弱の鑑賞に挑戦してみた。

人間というのは不思議なもので、たとえ言葉が分からなくとも何となく素晴らしいものの価値には気づくようにできて
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破壊の自然史(2022年製作の映画)

4.0

ロズニツァの作品には、常に筆舌に尽くし難いものが確実に眠っている。
だから私はいつも見てしまうし、同時に見なければならないと思う。

バビ・ヤール(2021年製作の映画)

4.4

敬愛するロズニツァのこの作品は、作り物ではなくホロコーストに関する本物の記録。

アラン・レネの『夜と霧』を初めて見た時と似た(もしかするとそれ以上の)衝撃を受けた。

バビ・ヤールはウクライナにある
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薮の中の黒猫(1968年製作の映画)

3.9

『羅生門』と『雨月物語』がコラボしてみました!という感じのお話だった。

私は併映されていた『鬼婆』も一緒に見たせいで、こちらの方が少しそれよりは劣るように感じたけど、、それでもこれはこれでけっこう面
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鬼婆(1964年製作の映画)

4.1

素晴らしい。
久しぶりにこんなに痺れるライティング及び陰影を堪能した。

どの描写もまるで絵画が動いてるみたいに綺麗だが、中でも私は何度も繰り返される若い女が男の家に向かって藪の中を果敢に走るシーン(
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海と毒薬(1986年製作の映画)

3.9

「太平洋戦争末期に九州で実際に行われた、米軍捕虜に対する生体解剖実験を描いた映画。」
どこかでたまたまあらすじを見て興味を持ち、田宮二郎の映画版『白い巨塔』と少し似通った雰囲気を感じながら鑑賞した。
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白い巨塔(1966年製作の映画)

3.9

どうしても高崎電気館に一度行ってみたいという私のわがままに元彼が付き合ってくれて、一緒に鑑賞したのがこの作品だった。

高崎電気館のかなり古びた椅子のせいで、終盤はやや腰が痛くなりながらも楽しんだ。い
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