Yoshitsuneさんの映画レビュー・感想・評価

Yoshitsune

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RRR(2022年製作の映画)

4.3

バーフバリが人気に火をつけたボリウッド式アクションミュージカル大河の最高傑作!
ビーム、ラーマ・ラージュ、実在した二人の革命指導者が互いに称え合い、信念のために裏切り、そして友情をもって手を取り合う!
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プロメア(2019年製作の映画)

4.4

パステルのような淡い色味に三色チーズ牛丼のごときガツガツアクションストーリーをぶち込んでいく!

「キルラキル」とともにスルーしてきたTRIGGER作品を「サイバーパンク2077 エッジランナーズ」で
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.8

戦争において大局的に「あなた」は無価値です。でも、だからこそ消費されます。そういう話。
これはほとんどの「あなた」を等身大に投影した反戦映画です。
主人公はパウルはひ弱だが周囲の人間に調和して戦場で英
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アバター(2009年製作の映画)

2.8

「アバター」新作みるかも、と思って視聴。あまり刺さらなかった。

映像美?は和製CGゲームに馴らされている自分はElder Scrolls的審美眼は持ちあわせておらずでした。。。

出会いも愛を育む経
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トップガン(1986年製作の映画)

3.4


由緒正しきハリウッドB級アクションの傑作。
ケリー・マクギリスとメグ・ライアンが華。(次作出ないけど)

凄腕パイロットでハンサム、主人公として持つべき能力を全取得してるマーヴェリック、派手アクショ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

すずめの戸締まり
死にたがりが生きたがりになる物語。
「死」に生きる理由を見つけることをやめること、生きのびていることの幸せに気づくことを呼びかける作品。

人間は大きな脅威から身を守るように、心に災
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.8

■【女子高生 x 学園青春ミュージカル x 初音ミクの消失】
学園モノとして満点すぎるサマーウォーズ・ストーリーをアンドロイドをギミックに展開して胸が熱いわあと思うや否や、初音ミクの消失で嗚咽が出るほ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

60 カンナムの資産家は驕りと慢心のために入り込まれ破滅させられた。半地下の家族は驕りと慢心のために嫉妬し衝動のために破滅した。地下の家族はよく諂えたが半地下への執着的な優越心のために破滅した。

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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.2

59 フランシス・ハ
なんでこんな人間が愛らしいなんて思うんだ?
気づいた。ものすごく、嫉妬していた。自分にはできない生き方を。

フランシス。主演グレタ・ガーウィグ本人、その人生においては本作の前日
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失くした体(2019年製作の映画)

3.6

58. 切り離された「手」は探し求めた。失った体を、消え入りそうな生きる希望を。

バンド・デシネみたいに音も起伏も小さく進行するフランスのアニメ映画
描かれるのは事故で切断された「手」。手はまるで感
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.7

父と母、妻と夫、そして一人の人間としてどう生きるべきかの葛藤、というありがちなテーマ。を、離婚の無情なプロセスを通じて描くというある意味で実験的な映画。

映画を、読み解く
舞台をNY/LAの二箇所を
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BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

4.3

集合としてのHIV患者、ひとりひとりの人間・パートナーとしてのHIV患者、人間の活動・命の価値を二つの視点で描く。

「自業自得」の罹患とみなされ軽視され、蔑視されてきたHIV患者。
流行期のその内実
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

イタリアの避暑地で開放的なバカンスを過ごすヨーロッパのインテリ層とその子息たち。牧歌的な世界観。1983年、考古学者の息子で詩・小説にピアノやギターとギリシア人よろしく教養あふれるエリオのもとに、博士>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.0

1(54)
衝撃的なテーマと巧みなミスリーディングを用いて観る者を震撼させたきわめて刺激的な芸術作品。厳格なベジタリアンの家に育った少女が、「肉」への激しい欲望に支配されたとき、それは自由なのか、それ
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探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.3

2(54) 札幌ススキノのとあるBAR、もはやアンティークである黒光りの受話器に、つくろった渋い声を吹き込む男。そう「俺」は世にはびこる悪事を暴露する影のヒーロー、ではなく、ネタを掴んでは金に換えて暮>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

1(53)
シェイクスピア俳優として名を馳せるケネス・ブラナーがリドリー・スコットの手を借りながら監督・主演し、誰もが知る伝説的イギリス推理小説をスクリーン化。(トラブル最中のスター)ジョニー・デップ
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しあわせの雨傘(2010年製作の映画)

3.6

 作品名「しあわせの雨傘」、原題は「飾り壺」を意味する"POTICHE"だが、傘工場が舞台であることと、主演のカトリーヌ・ドヌーヴの出世作"シェルブールの雨傘/LES PARAPLUIES DE CH>>続きを読む

ロダン カミーユと永遠のアトリエ(2017年製作の映画)

2.7

ロダンの特に愛憎劇に着目して、苦悩と芸術の絡み合いを淡々、淡々と流し続けるフランス映画。ヌードモデルがフランス人の若いお姉さん方なのでそれを楽しむ。ロダンは大変な好色家だったのだなあというのが120分>>続きを読む

ザ・サークル(2017年製作の映画)

4.8

 僕が勝手に記念すべき映画レヴュー50本目は、同名の小説をもとにした、近未来テクノ・スリラーSF “The Circle”。エマ・ワトソンを主演に、新進のジョン・ボイエガ、ヒールにトム・ハンクスを起用>>続きを読む

バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.2

 トム・クルーズとダグ・リーマンが”オール・ユー・ニード・イズ・キル / Edge of Tomorrow”ぶりのタッグで送り出す、往年のアメリカをコメディックに振り返るある飛行機乗りの伝記である。>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

4.3

定石を深く理解しているからこそ作ることができた「外した」映画だというのがファースト・インプレッション

場面転換での唐突な早送り、世間知らずな主人公に不釣り合いな過剰な性描写、時代設定にしてもやたらと
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15歳、アルマの恋愛妄想(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

15歳、アルマの妄想日記

だだっ広い水辺、鬱蒼とした針葉樹林、閑散とした道路、点在する住宅、草はらでトランポリンをするちびっ子。一目で鄙びているとわかるノルウェーの田舎町のモンタージュに接続するのは
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私たちが誇るもの アフリカン・レディース歌劇団(2016年製作の映画)

3.4

国連UNHCR難民映画祭 「観なかったことにできない映画祭」

その3 「私たちが誇るもの/The Baulkham Hills African Ladies Troupe」

 「心までは奪われなか
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シリアに生まれて(2016年製作の映画)

4.6

国連UNHCR難民映画祭 「観なかったことにできない映画祭」

その2 「シリアに生まれて/Born in Syria」

 「シリアに平和が訪れたとき、遠い日本にいるあなたも風に乗せて千のおめでとう
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とらわれて 閉じ込められたダダーブの難民(2017年製作の映画)

3.2

国連UNHCR難民映画祭 「観なかったことにできない映画祭」

その1 「とらわれて/Warehoused」

「働かずに生きてもらう。全く常識に反しているが、これが難民政治の裏側なのです。」

 ソ
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.0

あの「プライベート・ライアン [Saving Private Ryan]」(1998)を超え、戦争映画史上最も稼いだ歴史的名作……なのだが、それほど感情移入できなかったのは、アメコミチックなストーリー>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.2

アカデミー賞主演男優賞賞を受賞したエディ・レッドメインの怪演が光る。

本作を見て比較したくなるのは間違いなくラッセル・クロウが天才数学者ジョン・ナッシュを演じる「ビューティフル・マインド」である。身
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28日後...(2002年製作の映画)

3.2

前年(2001年)にバイオハザードが公開され、マトリックスやハリーポッターなどVFXを駆使したSF映画が隆盛を極めている中で上映された異色ある作品。というのも、映像はフィルムグレインが際立って不安定で>>続きを読む