盛山のディアゴスティーニさんの映画レビュー・感想・評価

盛山のディアゴスティーニ

盛山のディアゴスティーニ

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.5

NHKでも録画していたけどタイミングが合わなくて見れず、初鑑賞は映画館で。

誇張のない戦争の全てが記録されていた。
「民間人は攻撃対象じゃないので家にいれば安全だ」と現地入りした記者が発言した、たっ
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.8

とにかく純度100%のシティーハンター。
マジでこの座組でシリーズ化して欲しい。

陰陽師0(2024年製作の映画)

2.6

キングダムやゴールデンカムイで見せてくれた"良い山崎賢人"ではなく、数年前の売り出し中の見てられない"良くない山崎賢人"って感じ。


染谷将太と奈緒が役者として良いのは大前提だし、かなり役得もあるの
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異人たち(2023年製作の映画)

4.4

主演のアンドリュー・スコットと、アンドリュー・ヘイの当事者性が、作中における中年ゲイ表象をこれでもないくらいにリアルな感触を付与している。


「大人になったお前に会えて誇りに思う」と
父が言い、それ
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.2

出てくる男全員ムキムキなのに精神的に安定している人が誰もいない。終始全員憂鬱としてる雰囲気が最高。

マッチョイズムと有害な男性性全開で物事が行われていた時代の酷さったら。こんなことが事実として起こっ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.8

流石に平次と和葉の恋愛面は原作外で進められないだろうから何やかんや有耶無耶になるとは予想してたけど、にしても最後の大オチは度肝抜かれた。


人気キャラいっぱい出して結果何がしたいか分からなかった緋色
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.3

「インサイド・ヘッド2」公開に先駆けて配信スルーになってしまった作品を劇場公開するキャンペーンにて、「ソウルフル・ワールド」を鑑賞。

ディズニー+で配信開始した時に初めて見て、それ以降大好きな作品な
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

運良くチケットが取れてグランドシネマサンシャインの1:1.43のIMAXで鑑賞。

DUNEの時も感じたけど、画面が広いスクリーンもいいが、音響がいちDOLBYとか、チネチッタのLive Zoundで
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

"もしも"あの時違う選択をしていたら、
そんな考えを何度も募らせる作品。

離れていた24年間という歳月はとても大きく、色々な意味で子供だった2人を変えてしまった。

アメリカに移住し人種的なマイノリ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

圧倒的映画体験。これぞシネマ。
決してテレビの画面じゃ堪能できないとてつもない良さがある。

Part1は、途方もなく長い歴史の本の始まりしか描いていなかったのでなかなかにストーリーは退屈だったが、今
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

裁判者でも法廷ミステリーでもなく家庭の不和を描いた作品。

なので事件の真相がわかることは無い。のでモヤモヤして終わる。けどそこが良い。


個人的には母親はガチでやったと思ってて、息子もそれに気付き
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.2

最高。


"スパイ"、"マシュー・ヴォーン"という点だけでキングスマンと比較されちゃうけど個人的には全くの別物。

あっちはシリアスで伝統的スパイかつ、ハイテクガジェットで泥臭く戦うのに対して、
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.0

クールランニングっぽさを感じる、
古き良きディズニー実写作品の系譜を継ぐ作品。

タイカワイティティ感は薄めではあるが、自身が白人ではないので、ただの「白人の救世主物語」に落ち着いていないのが良い。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

それぞれ病気と向き合う彼らをエンターテイメント的に消費することは一切無く、ただただ純粋に寄り添ってくれる優しい映画。

男女の組み合わせは否応なく恋愛関係に持って行かせるのがお得意の邦画界でこの作品は
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.5

ブラムハウス、これシリーズ化させたいんだろうなぁ…って感じ。調べたらなんかもう企画作られ始めてるっぽくて案の定。

グロ描写はほぼなくジャンプスケアも来そうな時に来るレベルなのでそこまでホラーホラーし
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一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

3.6

テアトル新宿の舞台挨拶にて。

事件そのものは一切描かずとも、輪郭を描くことで中心に存在しているものを浮き立たせる。


前田あっちゃんの背景にある陰り、
哀川翔さんの悲哀、
カルーセル麻紀さんの力強
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

マジで早めに続編頼む。WOWOWが制作に入っていたのを見るに、ドラマシリーズで今後続編が制作される可能性も…

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

ベラは体は大人でも脳(読んで字の如く)は赤ちゃんだからまだ何色にも染まってない有害性の強い男性の支配を悉く交わしていく。

旅の過程で自己をどんどんアップデートさせていき、映画冒頭から終盤にまでかけて
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.8

監督:ブラッドリー・クーパーの才能に脱帽。
巧妙なカメラワークが光る作品。

ブラッドリー・クーパーとキャリー・マリガンの演技も圧巻。若年期から老年期までを演じ分ける役者としての腕と迫力。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

2024年映画初め。
コンクリートジャングル東京の生活や人の流れの中で垣間見える風景の美しさや人と人との交流、木漏れ日。

そのどれもが美しく、誰にでも平等に訪れる物であるが、日々生活している中ではな
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

ジャパンプレミアにて鑑賞。公開前なので明言は避けるが、どういう思考をすればあんな物語を考えつくのか甚だ疑問でしかない。

アリ・アスターって本当に人間?

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.7

良くも悪くも超王道。
ディズニー100年間の歩みに自分を重ねる90分。

よく言われていた過去作オマージュは気づけば楽しめる程度で別に知らないと行かないレベルではなくてちょうど良かった。

ディズニー
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8

良い人はずっと良い人で、悪い人はずっと悪い人。

良くも悪くも裏切りは無く、ウォンカが持ち前のチョコレート生成技術でどう立ち回るかが純粋にとても楽しい。

確かにオリジナリティは少ないし、バービーとか
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Clockwatchers(原題)(1997年製作の映画)

4.0

サム・フリークスにて。

30年前の作品で毒っ気アリに描かれていた描写が30年経った今全部無くなってるかといえば…。


トニ・コレットの演技がとても良い。