いやはや、凄い映画を作るもんだ。開いた口が塞がらないほど強烈だった。『ラブレス』と『運命は踊る』に同じ年に出会えるとは。
イスラエルのテルアビブに住む裕福な夫婦、ミハイルとダフナ。彼らの元に、軍か>>続きを読む
中国で実際に起きたカンニング事件を元に作られたタイ映画。文句なしに面白いジェットコースター系エンタメクライムムービーに上がっている。長いけど、あっという間。
貧しい父子家庭で暮らしながらも、天才的>>続きを読む
【ネタバレ】かも…?
B級映画っぽい雰囲気の作品が観たかったのと、イーサン・ホークのダメ野郎な感じを観たかったので鑑賞。結果、その希望は満たされた。が、まあそれ以上ではなかったかな……。>>続きを読む
時間的にちょうどいい映画がこれしかなく、ビジュアルだけ見て「なんだかホンワカ平和系の話なのかなあ」くらいの気持ちで観たら、全然違った。本気度100%の社会派歴史映画だった。パッと見の印象と違いすぎるん>>続きを読む
佐藤泰志原作。三宅唱監督。
函館で暮らす僕は、本屋でバイトをしている。ルームメイトの静雄は、休職中で金がない。僕も、テキトーに仕事をサボったりしながら日々を過ごしている。そんなある日、本屋バイトで>>続きを読む
SNSで評判が良かったので、観に行ってみた。漫画原作。
今は亡き伝説の女優の娘として生まれた累(かさね)は、不美人な上に顔に大きな傷があり、周囲に疎まれ隠れるように暮らしていた。そんなある日、1人>>続きを読む
くまのプーさんの後日談的な実写映画化。大人になり家庭を持ったクリストファー・ロビンが、プーたちと再会して本来の人生を取り戻すお話。
かつて、100エーカーの森でプーたちと楽しい日々を過ごしていたク>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
アクションが凄い。もはや、ストーリーとかどうでもよくて、アクションを見るためだけの映画と化しているのだが、それだけで最高に楽しめてしまう。トム・クルーズがんばるなあ。
ただ、あまりにもストーリーに>>続きを読む
ABBAの楽曲を使った傑作カタログ・ミュージカル『マンマ・ミーア!』の映画化から10年、その後のキャラクターたちの様子と、若かりし頃のドナのストーリーが並行して綴られる。
ストーリーはもう…割愛で>>続きを読む
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2011年公開の韓国映画の日本版リメイク。韓国版未見。1990年代後半のコギャルブームを背景に、女性たちの友情の行方を描く。
夫と高校生の娘と暮らす比較的裕福な主婦・奈美は、実母が入院している病院>>続きを読む
軍事政権下の韓国。民主化闘争が活発化する中、北分子を排除することに躍起になる警察。そんなある日、取り調べの最中に1人の大学生が死亡する。すぐに火葬しようとする警察の態度に疑問を抱いた検事は、司法解剖を>>続きを読む
実話を映画化した作品。泣いた泣いた。
若い夫婦ロビンとダイアナは、妊娠も分かり幸せの絶頂にいた。しかし、そんなある日ロビンを不運が襲う。ポリオウイルスに感染し、首から下が麻痺して人工呼吸器がないと>>続きを読む
アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた、レバノン・フランス合作映画。複雑な状況下で起きた小さな裁判が、やがて大きな論争を巻き起こしていく様子を描いている。
首都ベイルートに住むキリスト教徒のレ>>続きを読む
シャーリーズ・セロン渾身の一作。プロデューサーにも名を連ねているし、相当な増量をして臨んでいる。
40歳を過ぎたマーロは、2児の母。第二子である息子は過敏なタイプで、子育てに悩みは尽きない。そんな>>続きを読む
MARVELに詳しくないのに、やっていると観たくなる。なんとなく世界観は分かってきた。とはいえ、『アントマン&ワスプ』は、インフィニティ・ウォーのように多くのヒーローが出てくるわけではなく、ストーリー>>続きを読む
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フランソワ・オゾン監督の……サスペンス?ではないか。エロチックでミステリアスな作品。うーーーーーん。好きそうな映画だと思ったのだが、ちょっとピンとこなかった。
元女優のクロエは、原因不明の腹痛に悩>>続きを読む
ワイオミング州ウインド・リバー保留地。雪の中で1人の先住民少女の死体が発見された。暴行され、裸足で倒れていた少女に何があったのか?かつて先住民と家庭を持ち、今は同じ土地でハンターとして暮らす男と、捜査>>続きを読む
2004年公開『Mr.インクレディブル』の続編。法律でヒーロー活動が禁じられた社会に暮らすヒーローファミリーを描く。
あらすじは割愛するが、いわゆるアメコミ的な世界観を前提にした作品。本作の世界に>>続きを読む
うっかりネタバレを踏む前に見ねば!ということで、拡大したのを機に行ってきた。
こ、こ、これは……何も書けない。確かに面白い。ちょっとびっくりするくらい興奮するし、何度も「お、おおおおお」という感情>>続きを読む
カンヌ映画祭コンペティション部門に選出されたことで大きな話題となった『寝ても覚めても』は、濱口竜介監督の初商業映画映画作品。同時に選出された『万引き家族』は御存じの通り最高賞を獲得したが、『寝ても覚め>>続きを読む
家族3人、4DXで楽しんできた!6歳の息子は怖がるかと思いきや意外と平然としており、しかも終盤のクライマックスで気付いたら寝ていた。あの内容で眠れるって……。
前回、大変なことになったジュラシック>>続きを読む
ホン・サンス監督の作品は、『気まぐれな唇』を観たことがあった気がするが、ほとんど初めて。
上映会と講演のために水原にやってきた映画監督。伝達ミスで1日早く到着してしまった彼は、観光名所で時間をつぶ>>続きを読む
こりゃ驚いた。『アバウト・タイム』以来、久々にこんなに優しい物語に出会った。
幼い頃に誘拐され、外界と隔離された状態で育てられたジェームズ。彼は、父親(誘拐犯)が作ったオリジナルの教育番組『ブリグ>>続きを読む
ロマン・ポランスキー監督作品。
人気作家のデルフィーヌは、スランプに陥っていた。ベストセラーとなった著作について誹謗中傷する手紙が度々届くことも、彼女に大きなストレスを与えていた。そんなある日、デ>>続きを読む
町田康原作、宮藤官九郎脚本、石井岳龍監督。
わけがわからないとか、カオスすぎるとか、色んな評価があるみたい。私は好きだった。ちなみに原作未読。
ストーリーは確かにハチャメチャだし、感覚で突っ走る感>>続きを読む
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時生の死の扱いがどうしても受け付けられず、作品としての評価を断念。『パッチギ!』におけるチェドキの死と比べると、どうしても都合よく【子供の死】という展開を利用しているように感じてしまって、無理だった。
とにかく刺さりまくって感情が大変なことに。大傑作じゃないですか。
まず、学校。私は小学校から高校までカトリック系。特に中高は女子しかいなかったので、本作に出てくる雰囲気がリアルでリアルで……(本作>>続きを読む
『わが町』を思い出して泣きに泣いた……。
遺伝子の疾患により、他の子とは違う顔を持つオギーは自宅学習を続けていた。10歳になったオギーは、5年生の初日から学校に通うことになる。周りの子どもたちは、遠>>続きを読む
祝!パルムドール!公開日に早速観てきた。
是枝裕和監督がずっと向き合ってきた家族・絆といったテーマと、昨今の映画シーンのメインテーマとなりつつある貧困・社会的弱者といったテーマが絡み合い、繊細かつ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
うーんんんんん。私には、どうしても納得し難いタイプのストーリーがあって、この作品もそうだったんだよなあ。見応えはあったんだけど…。
ポール・トーマス・アンダーソン監督。ダニエル・デイ=ルイス主演。と>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画というより、コンテンポラリーダンスを観ているようだった。ほとんど発せられないセリフと、雄弁にあらゆることを表現する役者の肉体、すべてを支配するような音楽の存在感、物語が展開してからの映像や動きのダ>>続きを読む
1973年に起きた実際の誘拐事件を基にした作品。リドリー・スコット監督。
石油王ジャン・ポール・ゲティの孫ポールが誘拐された。ポールの母アビゲイルは1700万ドルの身代金を要求されるが、祖父は支払>>続きを読む
安定ポストを得られず燻っている研究者たちが、合法ドラッグの製造で一発当てようとするコメディ『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』の続編。とはいえ、この一作目は日本劇場公開されなかったため、未見>>続きを読む
柚月裕子の同名小説を白石和彌監督が映画化。あー、面白かったー!
舞台は、架空の広島の街。ある金融会社社員の失踪をきっかけに、地元暴力団と市内の大規模暴力団傘下の新興暴力団との抗争が再燃していく顛末>>続きを読む
フロリダのディズニーワールドのすぐ近くにある安モーテル《マジックキャッスル》。そこには、保証がないためにその日暮らしを余儀なくされている貧困層の人々が暮らしていた。母と暮らす6歳の少女ムーニーの視点を>>続きを読む
マルクスとエンゲルスの若き日々。具体的にはマルクスがパリに行く直前から、2人が『共産党宣言』を発行するまでを描いた作品。
とても真面目な作風。当時の社会の様子や、思想家たちそれぞれの考え方を丁寧に>>続きを読む