このレビューはネタバレを含みます
周りが絶賛の嵐なわけで。これは観ないわけにはいかない。
古代ローマ・ギリシャ考古学の教授との息子エリオは、両親とともに北イタリアの別荘で夏を過ごす。エリオは3か国語を操り、ピアノとギターも弾きこな>>続きを読む
いきなり白状するが、私はアメコミに全く明るくない。スパイダーマンいくつかと、ブラックパンサーを観た程度。でも、あまりにも話題になっているので観に行った。もちろん次世代IMAXで!とりあえず、にわか知識>>続きを読む
あー、キッツかったー。これと『ザ・スクエア 思いやりの聖域』を同じ日に観たのは完全に間違いだったな。
トルコからの移民と結婚したドイツ人のカティヤは、6歳になる息子と3人で幸せに暮らしていた。夫は元>>続きを読む
こんなに居心地の悪い映画もなかなかない。強烈な151分を味わった。カンヌ映画祭パルムドール受賞作品。
スウェーデンの国立現代美術館でチーフ・キュレーターを勤めるクリスティアンは、スタイリッシュでプ>>続きを読む
スティーブン・スピルバーグ監督による、小説『ゲームウォーズ』の映画化作品。
2045年。貧富の差が拡大した世界で、人々はOASISというVRゲームに夢中になっていた。OASISの中で好きな姿になっ>>続きを読む
久々にズドンとくる映画を観た。観る人を選ぶ作品だが、映画館で観て良かった。
ロシアに住む離婚協議中の夫婦がいる。大きな企業で働く夫には既に身籠った愛人が、美容サロンを経営する妻には裕福な年上の恋人>>続きを読む
アッパーイーストサイドに住む裕福な夫婦の1人息子として生まれたトーマスは、大学を卒業してからロウアーイーストサイドに1人で暮らしている。本屋で出会った女子大生ミミに想いを寄せているものの、彼氏がいる彼>>続きを読む
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石田衣良の原作小説を三浦大輔が舞台化し、松坂桃李が主演した舞台『娼年』はかなりのインパクトで、心身ともに消耗しつつブログを書いた記憶がある。記事には批判的な感想も書いたが、衝撃的な舞台鑑賞経験だったの>>続きを読む
光州事件を取材し発信したドイツ人記者と、彼を送迎したタクシー運転手を描いた映画。実話を基にしており、韓国で大ヒットした作品だ。
民主化要求の動きが盛り上がった1980年、光州市では市民と警察・軍が>>続きを読む
ニクソン大統領政権下に起こった実際の出来事を描いた作品。スティーブン・スピルバーグ監督。
ベトナム戦争を分析した最高機密文書"ペンタゴンペーパーズ"の存在を、ニューヨークタイムズがスクープ。大統領は>>続きを読む
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綿矢りさによる小説の映画化。恋愛経験のないOLが生まれて初めて告白されたことで動き出す物語。
まさに和製『アメリ』。松岡茉優が演じる主人公ヨシカがとにかく豊かで、目が離せない。
【ネタバレして>>続きを読む
トーニャ・ハーディングのフィギュアスケートスキャンダルを描いた作品。ハーディング役をマーゴット・ロビーが演じている。
貧しい母子家庭の家で育ったトーニャは、幼いころからフィギュアスケートの才能を発>>続きを読む
面白かった!もともとの『ジュマンジ』が大好きなだけに、期待感で一杯だったが裏切られることはなかった。
米国在住の兄からオススメされていて、「〇〇な子がゲームの中に入るとドウェイン・ジョンソンになっ>>続きを読む
プロテニスプレイヤーの男女間の待遇格差に異議を呈し女子テニス協会を発足し、元世界チャンピオンのボビー・リッグスとの試合に臨んだ伝説の女性テニスプレイヤーであるビリー・ジーン・キングを描いた作品。
>>続きを読む
チャーチルが首相に就任してから、ダイナモ作戦を発動するまでを描いた作品。ゲイリー・オールドマンがアカデミー賞主演男優賞を、そして彼の特殊メイクがメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞したことでも話題に>>続きを読む
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35年の時を経て製作された『ブレードランナー』の続編。
労働源として開発された人造人間"レプリカント"。感情が芽生え人間に対してクーデターを起こそうとするレンプリカントを解任(抹殺)する特殊捜査官>>続きを読む
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不穏!不快!好き!いやー、ちょっとこれは…かなり人を選ぶ映画だということは間違いない。
心臓外科医のスティーブンは、眼科医の美しい妻とティーンエイジャーの娘、小学生の息子と暮らしている。豪邸に住み、>>続きを読む
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黒人のヒーロー『ブラックパンサー』がアメリカで熱狂を呼んでいるらしい。ということで観てきた。なお、私はアメコミに全然くわしくないので、キャラの相関とか位置づけとかはまるで分からない。
アフリカの隠>>続きを読む
ミヒャエル・ハネケ監督の最新作。今回も不快!かつ、わかりにくい!とても良い!
カレー地区で建設業を営む裕福なロラン家。家長のジョルジュは娘のアンヌ会社を継がせ、今は引退している。アンヌは息子のピエ>>続きを読む
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2015年に起こったテロ事件に至るまでを、当事者をキャストに起用して描いた異色作。
「至るまで」といっても、テロが起こるまでの顛末については触れられない。描かれるのは、列車内で起きたテロ銃撃事件に>>続きを読む
ギレルモ・デル・トロ監督の最新作。
声の出せない女性と、異形の者との許されざる恋。冷戦下におけるアメリカとソ連のスパイ合戦。高圧的かつ暴力的な上司による拷問と迫害。あらゆるところに意図的に使われる>>続きを読む
岡崎京子の傑作『リバーズ・エッジ』。
私がこの原作を読んだのは社会人になってからだったが、読んだときの衝撃は忘れられない。
原作に登場する高校生たちからは少し年下になるが、私も90年代に学生時代を>>続きを読む
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これは、紛れもないミュージカル映画だ。
『ラ・ラ・ランド』がナンバー数とスキルの面で、ミュージカルと呼ぶには物足りなかったのに対して、『グレイテスト・ショーマン』の曲数と力量は申し分ない。10分に>>続きを読む
観たのはけっこう前だけど……。
『ブロークバックマウンテン』で夢に見て苦しむほど心を抉られた記憶が未だ鮮明な私としては、確実にダメージを受けるに違いないと思いつつ、観ないわけにはいかなかった。
も>>続きを読む
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信仰とはなにか?罪とはなにか?神の裁きとはなにか?"全能の神"に挑戦状を叩きつけるシリアスな作品だった。
エホバの証人の信者である看護師と、白血病のフィアンセ。ギャンブル中毒の夫と、アルコール中毒の>>続きを読む
腕は良いが独善的で感じの悪い外科医が、ある神父と出会うことで変わっていく物語。
傲慢で嫌われている外科医トンマーゾ。娘はバカっぽい不動産屋と結婚し、妻に対しては冷めている。
そんな中、医者になって>>続きを読む
1967年のデトロイト暴動と、モーテルで起こった白人警察から黒人への不当尋問を描いた作品。
もっとモーテルのシーンにフォーカスしているのかと思ったが、もう少し視野が広い映画だった。デトロイト暴動自>>続きを読む
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やられたらやり返す!喧嘩上等!タイプの母親、人望厚く不治の病に侵されている署長、人種差別主義者で暴力的な警官。
ストーリーはどんどん意外な方向に進んでいき、物語は、順番にこの3人の視点を移動してい>>続きを読む
2015年カンヌ国際映画祭監督週間で最高賞を受賞したコロンビア映画。
いやあこれは……完全なるトリップ系映画。凄まじかった。映像は白黒で、基本的には淡々と進行していく。会話は必要最低限しかなされず>>続きを読む
いやあ、純粋に面白かったし感動した。たまにはこういう分かりやすい映画も良いな。
ドイツ人の母とスリランカ人の父との間に生まれた主人公は、聡明で行動力があり、しかもチャーミング。視力のことを正直に言う>>続きを読む
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独特の色彩感覚と、散りばめられたメタファー。現実とも妄想ともつかない悪夢のような世界がスクリーンいっぱいに広がり、観る者の右脳を強烈に刺激してくる。ニコラス・ウィンディング・レフンの本領発揮といえる快>>続きを読む
映像化は不可能だと言われる、新井英樹のマンガ作品『ザ・ワールド・イズ・マイン』の翻案とも言える作品。トシモンが、そこにいた。
ただ衝動で他者を傷つける少年・泰良を、柳楽優弥が演じている。怒りもなく、>>続きを読む
ジョージ朝倉による原作漫画の実写映画化。これは……評価がまっぷたつに分かれているのも頷ける映画だ。
正直、演出というか、編集というか、映画としてはかなり歪。無駄に長いシーンがあるかと思えば、変なと>>続きを読む
『沈黙-サイレンス-』は、私にとってかなりハードな作品で、相当に精神力を使った。原作は中学生の時に読んでいる。それでもキツかった。
なぜなら、私自身がカトリック教徒だから。カトリック系の小学校に入>>続きを読む
韓国では700万人が観たらしい。大ヒットだな。
サスペンスかと思ったら、思いっきりオカルトホラーだった。しかも、キリスト教系オカルトホラー。
韓国の一流俳優たちに交じって、謎の日本人を演じてい>>続きを読む
イギリスの巨匠ケン・ローチ監督の新作。カンヌ映画祭パルムドール受賞。経済格差と弱者に厳しい社会制度に鋭い眼を向けた作品だ。
まるでドキュメンタリーのように淡々と語られる作品。音楽もほとんどないし、>>続きを読む