おいしいちくわさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

おいしいちくわ

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グリーンブック(2018年製作の映画)

2.5

黒人的な白人男と白人的な黒人男が南部アメリカを巡る話。

当時の人種差別の様相が垣間見えて、
今も昔も根本は変わらず永久の課題だということがよくわかる。
白と黒の対比、お互いの理解と成長を丁寧に描いて
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その日のまえに(2008年製作の映画)

1.0

もうすぐ死ぬ妻とその夫の話

不思議な世界観を通り越して不気味で気持ち悪い。
無理してひねり出したPOPなBGM、あり得ない合成具合、
エンドレス宮沢賢治、ナンチャンの演技、その全てが異様。
小説を映
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マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

1.0

コメディアンの話

笑いのツボは千差万別。
終始つまらなく、ただただうるさく、
つまらないと思う人間の生き様にも一切興味が沸かず、
早く終われととにかく願った。
ジム・キャリーの過剰演技も火に油を注ぐ
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学校(1993年製作の映画)

2.5

夜間中学校の話

熱血教師主導のありきたり学園モノ風味はあるものの、
西田敏行筆頭にあざとスゴイ演技で最後まで引っ張られる。

当たり前に読み書きができることは意外と尊いこと。

幸せのレシピ(2007年製作の映画)

2.0

女シェフと姪とケツアゴの話

典型的な仕事に打ち込む女性像を主菜に、
程よいスパイス的な恋愛要素をふりかけた、
安定感抜群のコンビニ弁当のような内容。
失敗はないがどこにでもある感じで意外性はゼロ。
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

1.5

列車テロから乗客を救った男3人の話。

ダラダラと生立ちを追いかけてヨーロッパ観光映像を拝むだけで内容は希薄。
本人出演という奥の手がなければ退屈な時間だけが過ぎる。

英雄を讃えることのみに心血を注
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

2.0

マザコン富豪とレスリング兄弟の話

言葉数少なく淡々と進んでいき結末に向けてスリリングではある。
ただ所詮浮世離れしたマザコン薬中勘違い男のイカれた所業を追うだけでイヤな後味しか残らない。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.0

亡き娘への復讐に燃える母親の話。

感情は人を盲目にさせ倫理観を失わせる。
ただし感情で揺り動かなければ人間ではない。
そんな永遠の命題とも言える二面性を突き付けられる作品。

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

2.5

他人に依存しまくる女と男たちの話。

主要人物全員どうしようもない。
でもそれが異常に現実的で現実がちょっと嫌になる。
盲目と依存の成れの果ては一方通行の狂気。
出資者的なおじいさんが一番怖い。
サダ
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

1.5

婚前旅行に行ってハメを外す男達の話。

馬鹿騒ぎ具合がピンとこないし、
明かされる事実は単発で大した繋がりないし、
二日酔いではなく薬による記憶喪失だし、
オチもパーティー感だけで消化不良だし、
とに
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冷静と情熱のあいだ(2001年製作の映画)

2.0

昔を引きずる男と女の話。

超ベタな展開と終盤の焦らしプレイでモヤモヤするが、
イタリアの町並みと芸術要素でなんとなくの雰囲気を保っている。
豊さんのイケメン度合と桔平の悪者感、サンタマリアの軽さは安
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旅の重さ(1972年製作の映画)

1.5

少女が四国を歩き回る話。

幼さ故の異常な無防備さにハラハラする。
その心配をよそにしっかり大人な部分もあるから、
自分でなんとかしろとも思う。

重いんだか軽いんだかよくわからない自分探しを延々見さ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

2.0

黒人男の半生を辿る話。

題材の多さに反して静かに淡々と進む。
主人公が無口演出も含めて色んなものに含みを持たせているのはわかるが、
これは思考の余白ではなく受け手に委ねすぎの投げっぱなしジャーマンで
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モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

1.5

モヒカンが子供できたから実家に行く話。

音楽で東京、出来たから実家、親が癌、広島だからカープなど
ありきたりの設えばかりを並べて、
表面をふわーっと撫でるだけで終わった。
ショートコントの連続で物語
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

2.0

リアルバラエティに肩までどっぷり浸からされた男の話。

設定は奇抜だがそれ以上でもそれ以下でもない。
世相を切ってやろう!という鼻息は荒いが、
小出しネタバレが雑だし、女の存在も中途半端、
ラストの選
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今度は愛妻家(2009年製作の映画)

1.0

ダメ夫がひたすら後悔する話。

後出しジャンケンなのに盛大に負けてる感じのストーリーで、
トヨエツの一生懸命な軽い演技と相まって薄ら寒い。
アシスタントの恋愛模様は完全に蛇足。
手紙のくだりも意味なし
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.5

消息不明の友人を探しながら過去を追想する話。

生死、共生、愛、笑いなど全てを引っくるめた「生きる」ということにどう向き合うべきかが凝縮している。
テンポがよく、合間に挟まれるミュージカル調も良いアク
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嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

2.0

女の人生の話。

救いのない悲劇を独特な映像美と色彩で喜劇にしているが、
悲劇と喜劇の塩梅がどっちつかずで中途半端。
ラストが特に中途半端。
緩急のないジェットコースターは飽きる。

歪んだ自己犠牲の
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

2.0

メル友に恋する話。

メールというテクノロジーに重心がかかり過ぎて、
物理的にも精神的にも距離が近すぎるのも相まって、
肝心の胸キュンポイントは希薄。
見せ場である正体お披露目も盛り上がりにかける。
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天空の蜂(2015年製作の映画)

1.5

巨大ラジコンヘリが原子炉上でホバリングする話。

なんか色んな人がいっぱい出てきて、
色んな立場で色々して、
生きたり死んだりするが詰め込みすぎで胃もたれする。

各人への踏み込みが浅いくせに放置され
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

2.0

911で父親を失った少年の話。

違った角度から子を見守る親の姿は良かったが、
少年の言動がものすごいうるさくて、
子供に心底苛つく珍しい体験をした。

物語の肝の鍵についてはオチとその後の展開が弱く
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

1.0

フィンランドの日本食堂の話。

日常ほのぼの系の割には現実感が乏しく、
異国感でギリギリ取り繕っただけ。
登場人物の過去を勿体ぶって隠し通しているが、
人には色々あるってありきたりのメッセージ性のため
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.0

私設スパイの話。

中盤までは悪役のB系ファッション以外よくあるスパイ物でしかなかったが、
終盤のイカれ具合はそれまでのスタイリッシュ感がフリになって素直に笑えた。

チップの傷が目立ちすぎてたり、犬
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アオハライド(2014年製作の映画)

2.0

初恋相手と再会した高校生の話。

気だるさで誤魔化した棒演技とエセガサツ感で誤魔化した棒演技の応酬だろうが、
使い古されて化石同然の糞ストーリーだろうが、
制服姿の美女とイケメンがいっぱい出てくれば全
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わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

1.0

女が歩く話。

話が絶望的に下手な初対面の人間の愚痴を延々と2時間聞かされたような感覚。
主人公に全然興味がわかないし、ほろ苦エピソードもだから何?以外感想なし。

自分探しよりもたちが悪い現実逃避の
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

2.5

離婚ホヤホヤの40男が異人達とふれあう話。

よくあるタイムトラベルとは違い、
みんなが自分の存在と立ち位置を理解してる不思議な感じ。
現実に疲れた人間が異人を通して愛と生を実感するのは皮肉。

変な
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