おいしいちくわさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

おいしいちくわ

おいしいちくわ

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エデンの東(1954年製作の映画)

2.5

悪役の双子の弟がリアルパパ活する話。

テンポがよくグイグイ進むが勢い任せで物足りなさが残る。
ディーンのかわいい悪ガキ感は安定的。

主観で善と悪を露骨に割り当てた父親はレタスを腐らせて当然だが、
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

2.0

映画俳優とその舎弟と身重の女の話。

時代を感じる過剰な演技を壮大なフリにして、
一撃必殺のラストで締めるエンターテイメント。

がちゃがちゃした大衆演劇感は一時的な娯楽としては十分だが、
後味を噛み
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レナードの朝(1990年製作の映画)

2.0

孤独な医者と脳炎患者の話。

デニーロの鬼気迫る演技で、
病気の怖さと日常のありがたさを見せつけられたが、
「これは実話です」の枠に収まっているだけで、
シナリオが中途半端で引き込まれなかった。

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七人の侍(1954年製作の映画)

4.5

野武士の襲来に怯える百姓とそれを助ける侍の話。

シンプルなストーリーで結末も何となく見えているのに、
切迫感、身分や環境のコントラスト、普通に笑えるユーモア等
結末へのもって行き方に3時間完全に引き
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ラーメン食いてぇ!(2018年製作の映画)

1.0

ニッポン1のラーメン屋になりてぇJKたちのお話。

時間軸がハチャメチャな上、頻繁な群馬とウイグルの行き来に、
時空が歪みそうで頭がどうにかなってしまいそう。

スープを飲んだ後の爆笑DNA演出で覚醒
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.0

ゾンビ映画の撮影クルーのお話。

前半の伏線張ってますよー感と、
後半の伏線回収してますよー感が胃もたれする。

どんでん返し系特有の裏切られた感は皆無で、
釣り針が見え見えのわりにエサが粗末なので、
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ジョーカー(2019年製作の映画)

2.5

ピエロを志した男が社会的ピエロに昇華する話。

主演の演技、特に序盤と終盤のコントラストが素晴らしく、
音楽やロゴの感じと狂気の緩急も抜群。
社会風刺も効いている。

ただ、全体を覆うのはこれじゃない
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万引き家族(2018年製作の映画)

1.5

万引きとかして生きる家族的集合体の話。

現代社会の色々を闇鍋の如くごった煮にして、
えぐみだけを取り繕って提供されても、
それは問題提起にも風刺にもなり得ない。

フィクションでリアルっぽいものは間
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

1.5

フィアンセが失踪した男が実家でノートを読む話。

雑な偶然の連続はストーリーを希薄にさせる。
桃李が随所に見せる覚醒の予感が肩透かしでさむい。
なんやかんや父親が一番こわい。
序盤の少女の目力演技だけ
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

2.0

小悪党と少女の話。

良くも悪くもシンプル。
少女を送り届けるという明確な軸はあるが、
寄り道加減が単調で途中でダレる。

仮初には仮初なりの物語がある。
少女のワイルド&かわいらしさは一見の価値あり
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.0

ミュージシャンになりたい少年の話。

家族を大切に、という抽象的で陳腐なフレーズも、
ここまでファンタジーに落とし込むと一気に現実的になる不思議。
これがアニメのなせる技か。
パッケージでのネタバレは
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

2.0

聴覚障がいのカップルとサーフィンの話。

主人公達のセリフがなく、
波の音と初期ジブリ調のBGMで、
青く、汚れない空気感と雰囲気は満載。
ラストの色めき出す静かな躍動感は良かった。

ただ良くも悪く
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

1.5

やくざの抗争の話。

韓国語の含有量だけやたら増えて、
主要メンツの高齢化が顕著でやくざ感も迫力も大幅減少。
抗争の裏工作が震えるほど雑で、
思い入れのない知らない人がゴミのように死ぬだけ。

やらな
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夏美のホタル(2015年製作の映画)

1.0

女が田舎で写真を撮る話。

ジーパン履いて一眼レフぶら下げた自尊心の化身のようないけ好かない女が、
男を連れてバイクを乗り回し、田舎と他人の家を踏み荒らしながら、
薄っぺらい自分探しを完遂するだけ。
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種まく旅人 〜みのりの茶〜(2011年製作の映画)

1.0

会社を辞めた女が田舎でお茶とふれあう話。
金のかかった大分の観光映像。
陣内が全力で陣内を演じていて逆に安心する。

あん(2015年製作の映画)

1.5

どら焼き屋に婆さんが来る話。
あんこのバケモノと化した樹木希林が達観しすぎていて内容が頭に入らない。
どら焼き屋の過去が曖昧すぎ。
食べ物と病気の組み合わせは露骨。
鳥飼ってる少女とどら焼き屋オーナー
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

1.5

貧乏少年がチョコレート工場に行く話。
独特の雰囲気で独特のまま終了。
ジョニーデップがジョニーデップするだけ。
薄っぺらい家族愛を見せつける為に、
犠牲になった子供たちが可愛そう。

のんちゃんのり弁(2009年製作の映画)

1.0

女が弁当屋をやろうとする話。
料亭の主人以外マンチャイルドしかいない修羅の国で、
世間知らずで脳天気な尻軽女がひたすら弁当を作るだけの亜空間。
子供はのり弁を要求するだけの生き物。
最後はのり弁すら放
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

夢追い女&男の話。
ストーリーはシンプルでどストレート。
歌と音楽が緩急になってストーリーが際立つ。
ミュージカルありきではなく、
ちゃんと物語に組み込まれていて見応えあり。
ラストのたたみかけ方は恐
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ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

2.0

中学生が大人に抵抗する話。
体罰上等時代の産物。
途中からあと乗りの宮沢りえが仕切りだす。
戦車登場までは微笑ましく見ていたが、
それ以降は中学生の範疇超えすぎて真顔。
ラストの尻つぼみ感。
英語女教
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最強のふたり(2011年製作の映画)

1.5

身体障害者と介護の人の話。
人種を含めて露骨な対比構造に終始。
障害や家庭環境などの上っ面を撫でただけ。
実話です、という枕詞がないと成立しない。
不完全のくせに感動押し売り感が不快。
選曲はよかった
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

2.5

夏休みの小学生の話。
中二病にも満たない末期の小四病。
見ていてありえないくらい恥ずかしい。
ただこの恥ずかしさには身に覚えがある。
夏休みの如く短時間で終わるのは良い。
奥菜恵の完成されてる感恐ろし
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

1.5

鬱男と鬱女の話。
二人の鬱加減に心底疲れる。
賭ダンスへの動線が退屈すぎて、
恋の行方に一切興味がもてない。
脇役は結構出てくるが出てくるだけ。
再び発症しないよう気をつけてください。

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.5

サイコパス野郎の逃避行の話。
とんでもないクズ人間なのに、
とんでもなく惹きつけられるものがある。
宿屋の階段からの母親フェードインは痺れた。
サイコパスとSEXはどうしてもセットなのか。
演技力+構
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

2.0

吃音の王族が克服しようとする話。
単調な歴史のお勉強映像。
内面への踏み込みが弱く、
歴史を軽くなぞっても沸き立つ感情なし。
ラストのスピーチへの盛り上がり欠如。
昔々にこんな人達もいたんだねー。

海すずめ(2016年製作の映画)

1.0

作家もどき女が里帰りする話。
無駄金をはたいた観光PR映像。
宇和島についての上辺だけの知識と、
400年祭のショボさ、呉服屋の貫禄以外は、
見終わった瞬間に記憶から消した。
脳の容量がもったいない。

リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.0

画家夫婦の話。
極薄ガラス細工を扱うが如く丁寧で繊細で、
そして柔らかい。
色んなものへの最大限の配慮を感じる。
愛という言葉が生温く感じる二人の関係性が
一体何なのかは多分一生理解できない。

さよなら渓谷(2013年製作の映画)

1.5

容疑者の隣に住む男と女の話。
絶望的なテンポの悪さのくせに、
このラストは投げかけではなく放置。
薄化粧で悲壮感は出してるが、
時々顔を出す棒演技。
ここまでの不幸の上塗りは度が過ぎる。
黒色オンリー
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

2.0

天才少年が家出して授賞式に出る話。
色彩、映像はキレイ。
コミカルな皮肉が散りばめられているが、
コミカル故に薄味で物足りない。
ラストの落としどころも意外性なし。
イカれた家族は松だけどとまり木。

ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

1.0

暴力を振るう人の話。
暴力に明け暮れて、明け暮れて終了。
背景のない暴力は怖くもなく退屈。
弟の存在がなんの意味もない。
クズとか悪人とかではなく単なる犯罪者。
四国の平和のために捕まってほしい。

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

1.5

母親の死後父親からゲイのカミングアウトを受ける男の話。
独特なテンポでなんとも言えない空気感。
体中を鉛の血が巡るようなダル重さ。
人生のどこが始まりで何が終わりかは人それぞれ。

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

2.5

バツイチ男と癇癪女の話。
中盤まではオダギリのヘラヘラと、
蒼井の迫真の過剰演技を見せつけられるだけ。
ただ終盤に意外とそれが効いてくる。
壊れた人間と壊す人間はどっちが悪か。
BGMが独特で耳に残る
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

2.0

心を閉ざした天才とカウンセラーの話。
出てくる人々がもれなく優秀。
優秀が天才を見出して、天才と優秀が心を通わし、天才と優秀が恋をする動向がSF以上に別の世界のお話に感じる。
言葉の掛け合いも貴族のお
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トイレのピエタ(2015年製作の映画)

1.5

死ぬ男と死にたい少女の話。
お互いに影響を与えたようには思えない希薄感。
生き死にを声高に叫ぶ割には全体的に軽く、もうすぐ死ぬ&家庭環境が雑に乗っかってるだけ。
窓ふき、トイレ等キーワードが宙ぶらりん
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

1.5

少年が女のためにバンドを組む話。
脈絡もなくなぜか楽器ができる子達が
無造作に集まっても過程が一切楽しめない。
青春風だが青臭さがなくキレイすぎ。
ラストで摩訶不思議のポセイドン感。
親が仲悪いと兄弟
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走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

1.5

自殺した親友の初恋の女に会いに行く話。
何故、という疑問に一切答えず、
勝手に悩んで勝手に自己完結。
唐突にタイトル言って宙ぶらりん。
絶望度合いがわら半紙並みに薄い。
走るんじゃなくて飛んじゃうんで
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