underfirejgさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

2.0

これがゴダールの遺作なのかな。本作をどう捉えるか。正直初期のゴダールはワクワクしたが、晩年のゴダールはちょっとなぁ、という事を再認識させる1作。しかしゴダール自身には敬意表したい。

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.3

K・ライカート監督によるウエスタン。豪快なドンパチなく、目的地に向いひたすら歩くのみだが、ロングショットと捉える放浪が見事に絵になり内容にピタリ嵌る。ライカート監督の才能開花した感。夜のシーンは見えづ>>続きを読む

Queen Rock Montreal cine sound Ver.(1982年製作の映画)

3.3

IMAXで鑑賞。ライブの臨場感には勿論敵わないが、クイーン全盛期の姿を見れて満足。特にフレディのカリスマ性は、やはり凄いなと再認識。衣裳がどんどんシンプルになっていくし。B・メイのギター始め、皆さん大>>続きを読む

宮松と山下(2022年製作の映画)

3.1

香川照之が恐らくは訳ありのエキストラ俳優演じるドラマ。事実の境界が曖昧な作りがミステリアスで飽きずに観れる。ドラマ撮影風景はエキストラの哀しさも出て、なかなか面白い。しかし空間の狭さは奥深さを阻害し、>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.1

想像していたよりは楽しめたが、しかしこの分野は正直かなりの満腹感。しかも蜘蛛だしね。序章の位置付けであろうから、こういう展開にしかならないのだろうが、描き方はかなり雑。マーベルの質の急落が気にかかる。>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.0

J・ギレンホール主演のタイムループサスペンス。観ていて飽きることなく、締めもこれしかないんだろうなとわかりつつ、スッキリはしない。脇のキャラの存在感も薄いしなあ。お気に入りM・モナハンで相当部分許せる>>続きを読む

インファナル・アフェアIII 終極無間 4K(2003年製作の映画)

3.2

シリーズ最終章だが、これまでの作品に比べ辻褄合わせも必要なのだろうが、巧くまとめることに力注がれた感じでややガッカリ。ロマンには欠けるのだよ。という事で、機会あれば1作めから観直したし。K・チャン美し>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

2.9

スピルバーグ作品をミュージカルでリメイクしたわけだが、かなり軽い感じになってしまった。悲愴感は勿論あるのだが、ここは歌が邪魔してしまう感。ミュージカルは好きなのに、この印象持つのが自身でも不思議。勿論>>続きを読む

ロサンゼルス(1982年製作の映画)

2.5

「狼よさらば」続編で、いかにもブロンソン主演作らしい仕上り。内容としては薄く、警察は一体何をしているのやら。自警に共感するキャラが多く、本作の方向性を明快に示している。お約束のJ・アイアランド!L・フ>>続きを読む

JULLAY 群青のラダック(2022年製作の映画)

3.0

インド高山地帯の村の生活描くドキュメンタリー。都会とは真逆の日常生活は、主食の大麦収穫、乳搾り、家畜の放牧とかなり多忙。上映後の監督のお話にもあったが、生きる術身についているのがよくわかる。まずまずの>>続きを読む

007/ リビング・デイライツ 4Kレストア(1987年製作の映画)

3.9

久々の再見だが、これ程面白かったとは!アクションとユーモアのブレンドが良く、荒唐無稽さの加減が絶妙。クライマックスの多重構造もいいね。T・ダルトンが最高のボンドかは置いておいて、本作が007シリーズの>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.2

ほぼE・ホーク&J・デルピーで貫き通すラブロマンス。苦手な会話劇でその点はなかなか我慢なのだが、微妙な距離感の間合いは演出の巧さで魅せる。異国故のマジックもあろうが。お互い電話は面白い趣向ね。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

文句なしの秀作。派手さを全く排除し、各人の心見つめるかのような演出に引き込まれる。繋がりによる夜明けとでも言おうか。松村北斗&上白石萌音の自然体演技がまたピタリ。どのシーンも刺さり余韻が。機会あればま>>続きを読む

80 For Brady : エイティ・フォー・ブレイディ(2023年製作の映画)

3.2

実話が元と聞いて驚きの元気フィルム。スーパーボールシーンは意外に盛り上がりに欠けるものの、前向き感持つにはまずまずの仕上り。老齢期を迎えた女優陣の頑張りが見れるだけでも価値あり。皆若々しく、元気に年齢>>続きを読む

午前2時の勇気(1945年製作の映画)

3.2

記憶喪失と巻き込まれて型を合わせたような中編。ツッコミどころは色々あるが、細やかな仕掛けは嬉しく、この時代の丁寧な作りに感心するところもあり。女性タクシー運転手がこの頃普通にいるのだな。新聞記者が出し>>続きを読む

暗闇でドッキリ(1964年製作の映画)

2.3

実質ピンクパンサーシリーズ第2弾だが、泥臭いギャグばかりで楽しめず。P・セラーズのコメディアンぶりは本作に限っては今の時代にマッチしないな。謎解きもあってないようなものだし。H・マンシーニのスコアも全>>続きを読む

スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.3

約40年ぶりの再見で3度め。昔はこの面白さがよく飲み込めずお勉強感強かったが、今回楽しめた。特にパチーノのオーバーアクトをハックマンの存在感で受ける掛け合いが印象的。一方起伏の無さはやや物足りなくもあ>>続きを読む

マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

3.2

作品としては水準レベルと思うが、お気に入りM・ウィリアムズがM・モンローを好演し満足。途中から演じているのを忘れる程、マリリンに成り切っていた。面白かったのはL・オリヴィエの苛つき具合と天性の才認める>>続きを読む

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.2

K・ライカート監督作品は、最初から観始めてこれが3本めだが、ようやく波長合い始めたという感。お気に入りM・ウィリアムズ主演が効いており、いつもの美しさとは全く別の姿だが、オーラは流石。脇もそれぞれ印象>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

3.1

IMAXで鑑賞。 トーキング・ヘッズのライブフィルム。全く曲知らずなので、ひたすらデヴィッド・バーンに目が行った。なるほどカリスマ性有するパフォーマンスで、今更ながら色々見聴きしたいなと。 J・デミの>>続きを読む

ドッペルゲンガー(2017年製作の映画)

3.4

何の予備知識なく観たショートフィルム。僅か4分程の長さであるにも拘らず、かなり惹きつけられる映像。3ケ所にそれぞれ存在する女性を映し、そこにナレーションが被さるだけなのだが。撮影ポイントいいね。特に日>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

2.3

男友達2人のロードムービーだが全く刺さらず。意味不明な会話と無駄とも思えるキャンプ行き。それが友情なのだろうが、響かないんだなぁ。ケリー・ライカート監督作品は2本めだが、どちらも肌感合わず。印象的なの>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.2

J・アイゼンバーグ初監督作品で、E・ストーンが製作陣に名を連ねる。スレ違いながら日々過ごす家族描くが、相互理解の難しさ認識させたという意味でまずまず。必要以上に突っ込まない醒めた目線印象的。次作での立>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

再見だが、今回はさらにハマった。絶望と一筋の希望というA・カウリスマキ監督十八番の展開は、本作においてもブレなし。なんでそこまで馬鹿正直なのかと思うが、そこが憎めないところ。"負け犬"と呼ばれても、前>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.0

悪徳を超えた堕落警官の極みを描く。A・フェラーラ監督作品はこれが初で本質はまだわらがないが、本作観る限りなかなか挑戦的で興味深い。ただかなり程度が行き過ぎていてキッくはある。記憶に残る作品ではある。

Bico(2004年製作の映画)

3.0

A・カウリスマキ監督によるポルトガルの小さな村描くドキュメンタリー。5分程のショートフィルムで、この村に何故カウリスマキが注目したのかは窺い知れぬのだが、若者はおらず、昔ながらの生活をしている様子は自>>続きを読む

Valimo(2007年製作の映画)

4.0

工場労働者が映画鑑賞する日常を捉えたA・カウリスマキの愛すべき短編。完全なるカウリスマキワールドで、何も知らないで観てもカウリスマキ監督作品とわかったろう。バックで流れる歌もいつもの雰囲気。短編でも特>>続きを読む

プライベート・レッスン(1981年製作の映画)

2.3

S・クリステル主演の未成年誘惑もので、どうという事はない内容だが、後半の捻りが新味か。クリステル自身それ程魅力感じられず、これでは作品の格も落ちて致し方なし。運転手のキャラがまずまずなのが救い。

金曜日の別荘で(1991年製作の映画)

2.3

M・ボロニーニ監督による三角関係描く愛欲もの。J・サンズ、J・パクラと中堅どころの役者が核でその点は良いのだが、広がりのなさは如何ともし難い。結局は愛欲シーンだけが印象に残り、モリコーネのスコアも映像>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

2.9

無軌道な男女2人描く狭い範囲のロードムービー。大事件起こるわけではなく流れのままにという事なのだが、まあ気が動転するとこうなるのはわからなくはない。2人共に共感できるキャラではないので、観るのがなかな>>続きを読む

ロッキーVI(1986年製作の映画)

3.0

A・カウリスマキ監督によるロッキーのパロディ。観るの諦めていたら突如配信に。サイレントのショートフィルムで、レニングラード・カウボーイズのPVにもなっているらしい。展開のチープさはともかく、カウリスマ>>続きを読む

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.3

ウディ・アレンの新作だが、実際は2020年作で出遅れ感否めず。正にアレンワールドで数々の作品のオマージュ嬉しいが、ストレート過ぎてアレンらしいアイロニーに繋がらないのは残念。それでも新作観れるのは嬉し>>続きを読む

ジェラール・フィリップ 最後の冬(2022年製作の映画)

3.3

G・フィリップ描くドキュメンタリー。彼の作品は「モンパルナスの灯」しか観ていないし、詳しい素性も知らなかったのだが、ここまで演劇にも注力していたとは。政治的活動、名声の使い方等興味深いところ多々あり。>>続きを読む