underfirejgさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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(2023年製作の映画)

3.1

W・アンダーソン監督の短編。豪華役者陣で監督独特の世界が展開されるが、長編よりも遥かに見易い。カメラ目線活用の画や、美術的セットなど、視覚的面白さは満載。しかしどこかしら物足りないのは、毒気が薄いから>>続きを読む

春画先生(2023年製作の映画)

3.0

春画をベースにしたコメディ愛憎劇だが、意外にも春画の登場少なくやや拍子抜け。中盤からは異常愛の様相濃くなり、それはそれで興味なくはないが春画との絡みは薄い。主演2人は良く、特に北香那の存在感はなかなか>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

2.4

R・アルトマン監督のマーロウものだが、これは監督の独りよがりの感強し。ワンシークエンスがやたら長く、飽き来てしまう。硝子に映る浜辺のマーロウなど、アルトマンらしい目を引くシーンもあるし、猫・犬・煙草等>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.3

試写で鑑賞。フィンランド製壮絶アクションフィルム。それはないだろうというシーンもある、かなり劇画的要素が強い作りなので、サスペンスというよりイベントのよう。不死身と副題もついてるし。見事に絵になる画も>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.0

つまらなくはないが、何か釈然としないのも事実。強すぎて隙がないのもサスペンス感醸成出来ず盛り上がらない原因かも。善悪ハッキリし過ぎてるのも、サスペンス感生まないなぁ。終わってからあの女性はD・ファニン>>続きを読む

悪魔の追跡 4Kデジタル・リマスター版(1975年製作の映画)

3.7

カルト作品を劇場で味わえる幸せ噛みしめながら臨むが、この徹底した救いなき世界にのめり込む。緩急付けた展開は見事で、70年代らしさバリバリ。P・フォンダ&W・オーツという組合せの妙。L・ローゼンマンの神>>続きを読む

007は二度死ぬ 4Kレストア(1967年製作の映画)

3.0

久々で劇場は初。日本が舞台という事である意味感が当たり、荒唐無稽が行き過ぎの珍品の部類に。S・コネリーをどういじっても日本人にはならないだろう。お約束の忍者集団もパッとせず。丹波哲郎も秘密警察の割には>>続きを読む

007/ゴールデンアイ 4Kレストア(1995年製作の映画)

3.1

P・ブロスナンのボンド第1弾を久々に。戦車で街中ブッ飛ばしなど、なかなかカッ飛んだアクションシーン多く、大味であることは否めないが、皮肉の効いたボンド像構築の点では興味深い。I・スコルプコの美しさ良し>>続きを読む

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.1

ファンには嬉しい本作だが、構成に疑問も多々あり、もう少しファイトシーン欲しかったなというのが本音。ただ学ぶべきところはやはり多く、今回は特に行動力に目がいった。あの時代イラク、キューバに乗り込むとは凄>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.0

クローネンバーグ極まれりが装飾語として相応しい怪作。ただいかにお気に入り監督とは言っても、ここまで来ると生理的に受け付けず困惑。ご贔屓役者もここでは異形の位置付けとしかならずで残念。しかし切り捨てる作>>続きを読む

白鳥(2023年製作の映画)

3.2

W・アンダーソン監督の短編だが、十分すぎる位のアンダーソンワールドで、難解な長編よりも短編の方が見易い。残酷なイジメに遭いながらも、崇高さ漂わせる少年。登場人物の独白でこれを描くのだが、ピタリと嵌るか>>続きを読む

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.2

ファンには堪らないヒッチ作品の分析ドキュメンタリー。ほぼ全作を網羅している作りの細やかさに感心する一方で、不要な新撮りカットが邪魔。構成としての工夫は評価できるところ。やや長いかな。見せ方に注力したヒ>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.1

A・カウリスマキ監督のコメディロードフィルム。奇妙奇天烈なバンド集団のこれまた奇妙奇天烈な行動描く。外見もだが中身も尋常でなく興味惹かれるが、カウリスマキのイメージからは遠くそこは違和感。ジャームッシ>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.2

A・カウリスマキ監督十八番のシチュエーション。ゴミ収集人の男とレジ打ちの女の恋模様。他の彼の作品に比べると充実感劣るが、常連2人が主役張っているだけで、カウリスマキワールドが成立。不器用過ぎる美しさ、>>続きを読む

007/ ロシアより愛をこめて 4Kレストア(1963年製作の映画)

3.5

再見だが、コネリーボンドにこれ程惹かれたのは初。色気と渋さとダンディーさ、これがボンド像の原点だなと。展開はストレート過ぎるほどだが、お洒落なユーモアで膨らみ見せる。R・ショー始め役者陣も良く、特にD>>続きを読む

コンサート・フォー・ジョージ(2022年製作の映画)

3.3

ジョージ・ハリスンの追悼コンサートを映像化。知らない曲多数あり、その点ではノリきれないところもあるのだが、メンバーの豪華さは格別。ポール、リンゴは勿論、モンティ・パイソン+T・ハンクスは笑える。素晴ら>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.7

A・カウリスマキ監督作品で、少しの歯車の狂いが大きく人生を変えていく男を描写。これでもかという位に階段落ちていくのだが、開き直りの強みか自ら未来を切り拓く。役者皆独特。フィンランドロックも快調。そして>>続きを読む

Gメン(2023年製作の映画)

2.4

元々は漫画らしいが、全く原作知らずで突入。まあこの歳ではとてもついていける内容ではなく、演出的にも見るべき点はほとんどなし。ただ吉岡里帆は輝いており、強面からお淑やか迄、正に旬の女優である事を体現し、>>続きを読む

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.4

時折集中して観たくなるA・カウリスマキ監督のロードムービー。大事件が起こるわけではないが、フィンランドの少し変わった小市民が、旅で少しだけ変わるという作りが良い。妙なロックも正にカウリスマキワールド。>>続きを読む

女王陛下の007 4Kレストア(1969年製作の映画)

3.8

久々で劇場は初。ラストは鮮烈な印象で残っていたが、今回もインパクト強し。シリーズ中本作だけが持つオリジナリディは非常に味わい深く正に好み。D・リグの登場シーンは素晴らしく、出ない中盤が停滞するほど。本>>続きを読む