unkoさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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心霊写真(2004年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

オープニングクレジット、会食のシーンから伏線を張っていて、思ってた以上に丁寧。

突然現れる人物の移動やドアのノブ等、サプライズ演出と思わせて、それにも物語的意図を持たせている。カメラの使い方も撮って
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.2

期待しすぎないで観ると丁度いい。

嵐の影響でコントロールできなくなった機体をどうにか不時着させるが、そこはフィリピン政府でも手が出せない治外法権の島だった。

かなりドキドキしそうな話。「Plane
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

衝撃。
過激すぎる‥。

本作ロケ地は長野県佐久市で地理的に都会は近いが田舎。
80年代は新幹線も通っていないし、原宿まで信越線高崎経由で超めんどくさそう。

田舎で人生を終えていく大人(象徴が先生)
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(2023年製作の映画)

3.8

なかなか面白かったです。ただし一部痛そうなのもあるので注意です。

「アウトレイジ最終章」で弱弱しさと活舌が気になった監督の演技ですが、今作はイキイキとしていて、ボケとギャグの空気感がアウトレイジ以前
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.8

大物俳優を使ったシュールなヤクザコント。
暴力描写に特化しドラマは極力排した無印、逆に木村をドラマのメインに置いたビヨンド。
そして本作最終章。

騙し合いなんだけど、やってることは過去作とほぼ一緒で
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.5

UNEXTでレンタルするところだった。。
アマプラで無料です。

無印ではアングラ代表格だったLiveLeakなどの動画配信プラットフォームを利用した展開、SNSツールや検索予測候補、検索履歴を利用し
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

母親が蒸発して、祖母と浅草で暮らしている正男(関口雄介)。夏休みを過ごす家族がいない正男はふとしたことから、菊次郎(ビートたけし)と共に母親を探す旅に出る。

個人的に監督作品の中で一番好み。
メイキ
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.7

観て聴いて楽しい映画でした。
ポップコーン食べながら観るのに丁度いい。

精神病棟に収監されているモナ(チョン・ジョンソ)は満月の夜、自らのパワーに目覚め脱走する。警察に追われながらも、刺激的な街ニュ
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

日本でもそこそこ流行ったゲーム「返校」の実写映画化。

観てまず思ったのが、クリーチャーと物語的背景が「サイレントヒル2」、そして学校が舞台のジュブナイルとして「学校の怪談(95)」と非常に空気感が近
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TAKESHIS’(2005年製作の映画)

2.0

芸能界のドンことビートたけし、売れない役者北野を1人2役で演じる。
夢と舞台と現実を曖昧に、同一キャストを複数役に配置、時間軸もバラバラに解釈を難しく構成した。
フラクタルという仮称から挑戦的な作品。
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BROTHER(2000年製作の映画)

3.5

ギャグの間も面白く、今までの作品要素を多分に含むので北野武映画を観たという一定の満足感はある。
ただ尻すぼみになってしまったのが残念。

組への編入に反対し孤独となった山本(北野武)、家族や部下のため
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アキレスと亀(2008年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

【追記】
夫婦で心中の予定がプロデューサーの意向でこうなったらしい。(ソース不明)
なら理解できる。

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北野武自身、工学系の勉強をして固い職業に就くという親からのレールに反する形
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.1

ソナチネの原型と思われるヤクザが登場する。
話の筋はあるものの、漫然としたもの。その場のシーン毎に楽しんだ。
やはり沖縄に行ってからの北野武軍団の面白さがひと際輝く。
忍耐の駒はストレートすぎて笑った
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正欲(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

私にはあまり刺さらなかったです。

犯罪ではない特殊性癖や、広く言うと趣味嗜好になる。裏に生活環境にも鬱屈する要素が絡んでいるだろうけど、水フェチでここまで孤独に追い込まれるものなのだろうかと腑に落ち
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Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

3.0

段々見ているうちに引き込まれていった。

3者3様の悲哀を淡々と描く。なかなか残酷で死のイメージが付き纏い非常に暗い。特に、西島秀俊と菅野美穂の最後の旅、儚く綺麗だったが、ご両親の挿入シーンは切なすぎ
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

やはり沖縄のロケーションは素晴らしい。
あんなに草が生い茂った砂が舞う波打つ坂道なかなかない。
車を自転車に替えたら、学生時代の石垣島旅行まんま笑

本作ヤクザものだが、沖縄に向かうと殆ど青春映画。
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

4.0

かなり面白かったです。

原作未読。
97分で簡潔にまとめて見事。細かな設定や理由は映画ではカットされていると思うので、原作も面白そうだなと感じる出来。
演技(やりすぎ感はあるが)の面白さもある。無辜
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曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)

-

アカルイミライはこれとセットで二度おいしい。
パンフレット(アカルイミライ)の内容もある程度網羅しているので、これだけでもいいかも。
本作のパンフレットは監督のインタビュー多めでなかなか嬉しい。

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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.7

「この男、凶暴につき」にも画廊が登場するが、今作品でも絵画が登場することから、自身のバイク事故と破滅願望の影響を多分に受けており、暴力と愛を交えながら作品は展開する。

壮年のやり手刑事西(北野武)は
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.3

私が好きな眠れる森の脚本野沢尚。
結構変えられたらしい。

冒頭から事件を起こした子供の家に突撃し、教育的指導を施す北野武はまさに狂暴。生々しい暴力は清々しい。ビンタもねちっこくて記憶に残る。また中盤
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

もうすぐ首が公開なので。
同じことを考える人大発生で、貸し出し中多数でレンタルがなーい。

随所に男と女の立ち位置が出てくる。
基本的に男性が先を行き、女性がついていく。
その中で印象的なのはバスのシ
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(2023年製作の映画)

4.2

「相模原障がい者施設殺傷事件」を元にしていて、覚悟してても重かったですね…。

臭いものに蓋をするという話が施設だけに留まらず、そこで働く従業員にも言及される。
その要素として、職業差別や家庭環境、才
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.2

生殖機能を失う代わりに死を克服した人類だったが新種のウィルスにより危機に。過去生み出した繁殖機能を有する人工生命体を求め、地下に潜るのだった。

まさかの3部作想定の1部目、完結はしていませんが面白か
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サンクチュアリ(2005年製作の映画)

2.8

地元クラブのママをしている山本アキ(黒沢あすか)、出戻ってきたっぽい黒木裕子(山下葉子)、2人の愛憎劇。
 
主演の2人、各息子娘、境遇に対応する形で互いに補完しあい、惹かれあっている。
時系列を入れ
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忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なんのジャンルなんだこれはというのが率直な感想。
SFちっくなファンタジー?

ざっくり理解としては、イマジョはある一定の女性が憑かれて、沢山存在している。シゲ爺と井出は鳥居を媒介として、あの世とシン
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

とても面白かったです。

ロンドンのSOHOを舞台としたサイコスリラー。
当時この地域はパブを中心とした文化人の交流場としての役割を担っていたらしい。
当然服飾もストリートから、サイケデリックなものま
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

初代を踏襲したゴジラの迫力と加減なきぶっ壊しは満足感高い。

神木隆之介ショーの今作は賛否あるとは思いますが、個人的には許容できました。
ただゴジラへの対策を穴だらけだとキャラクターに言わせるのはどう
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.4

劇場公開版を観てから、ディレクターズカット版を少しだけ掻い摘んでみました。結構すっきりしたので、カットなくそのまま観たかったかな~。

作品全体の感想ですが、結構爽やかに観ることができました。
やっぱ
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流転の地球/さまよえる地球(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

中国のSF大作。

太陽が膨張して危険なので太陽系から遠く離れようというのが、ざっくりした内容。地球の片側に謎エネルギー噴射口をたくさん作って宇宙船みたいに移動しているのを見せられてのタイトルは、結構
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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

3.9

中国で過去大流行した「宇宙探索」という雑誌の編集長をしているタン(ヤン・ハオユー)、30年前はイケイケだったが廃刊間近。
デマか本当か、地方に宇宙人が出たという噂を聴き、真相を確かめるべく仲間を集め、
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.2

94分の映画で、気軽に観るにはちょうどいい作品と思う。

物語の進行とともに徐々にHypnotic(意味としては、催眠だがもはや念力を加えた何か)を画と言葉で説明してくれるので、違和感なく設定に入り込
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.3

1度で2度楽しめる感じで面白かった。

サプライズは全くなく、気味悪い雰囲気が続いていく。
ターニングポイントとなる事故後の行動はそうなるよね〜と。その後のインパクトある画もいい。
一方角度を変えて食
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N号棟(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

岐阜県の団地で起こったとされている心霊現象/ポルターガイストを元ネタに脚色して映像化。(実際現在も存在しており、住民も気にせず?知らず住んでいるらしい。)

卒業制作でホラー映画の撮影するために幽霊が
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黒い下着の女 雷魚(1997年製作の映画)

3.8

「札幌テレクラ殺人事件」「日野ol放火殺人事件」を元ネタにうまく融合させた作品。

男に捨てられ殺人へと至る女(佐倉萌)、女に恨まれ子供を焼き殺された男(伊藤猛)、その地域でテレクラ不倫現在進行中の男
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DOG STAR/ドッグ・スター(2002年製作の映画)

3.3

Primevideoの日本映画 Netチャンネルにて、
10月いっぱいまでとなっていたのを機に視聴。

盲導犬の感動映画かなぐらいに思っていたら、結構面白い。
なかなかの内容でびっくりして掘り出しもの
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.3

原作既読。

3時間半堪能してきました。
原作がノンフィクション小説なので、規模感が数十年レベルの話かつ3世代ぐらいをまたぐため、登場人物の数が半端じゃない。
本作を観た感想としては、その膨大な情報を
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