まったけさんの映画レビュー・感想・評価

まったけ

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どですかでん(1970年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

黒澤明監督の作品を観た後にこんな気持ちになるとは思えず、また鑑賞中も暗澹たる思いで逃げ出したかった

積み上がった瓦礫と土砂に囲まれ、廃材を寄せ集めた小屋のような家で暮らす人々
瓦礫は廃材や生活用品の
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作を読んだ直後なのでそういう評価しか出来ないが、ラストは変えちゃタメだと思った

イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

最初に二十代で観た時は甚だ不満を感じたが、おじさんになった今観たらどう感じるか、鑑賞してみた

エキゾチックなエジプトを舞台にした第二次世界大戦の頃の英国人の豪奢な雰囲気と、そこで起こる考古学者と人妻
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

全てにおいてバランスが良く、多くの観客を満足させうる、完成度の高い作品

新海誠監督作品は「君の名は」から一般向けに良い仕上がりが続いているが、ここに来てこれほどに高い完成度の作品が出てくるとは、正直
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.9

タイトルから期待する通りのシリアル・キラーもの

テレビ局製作の割には落ち着いた演出になっていて、見応えがある
阿部サダヲは安定の演技でこの映画に無くてはならないが、驚いたのは岡田健史で、あまりに自然
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

2.6

家族から軽んじられるオジサンが実は無敵のソルジャーで、ふとしたきっかけで悪人相手に無双してしまう

昔はランボー、最近ではジョン・ウイックなど、こういう暴力映画が求められるのは世の常だとは思うが、他の
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影武者(1980年製作の映画)

3.9

圧倒的映像美
大きなスクリーンで観れたらどれほど良いだろうと思った

影武者は興味深い題材だが、影武者自体の哲学的考察にはそれほど深入りせず、意外にあっさりとしている
しかしそれだけに、更に考えさせら
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

オープニングが弱いのが残念だった
予告編の出来が良く、期待が大きかったので、最初から持って行って欲しかった

子供の頃に初代仮面ライダーを見ていた世代には、ライダーの造形は納得のものだろう
着脱式で小
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

脚本はありきたりで、それほど興味を惹かれないままに、ハリウッドらしく月面でのカーチェイスが無理のある流れで差し込まれたり、分かりやすい無双シーンがあったりして、興醒めした

ブラッド・ピットの演技は目
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サイコ(1960年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前半は特にこれという見どころもないが、後半の急展開からはまさにサイコと言うべき猟奇的な展開となる
アンソニー・パーキンスの演技は素晴らしく不気味で、特にラストは圧巻

8 1/2(1963年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

何かを暗喩するような、挿話のようなカットが次々と続くため、不安な気持ちのまま最後まで観ることになる
主人公は様々な人物に次々に質問を浴びせられるが、答える前にまた質問されたり邪魔が入ったり誤魔化したり
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全員死刑(2017年製作の映画)

2.8

実話犯罪もの
共感や問題提起や社会批判などが一切無い、シニカルな演出は良い
心情も経緯も説明がなく、登場人物の行動原理を理解させようという意図が無い
そのため、この先どうなるのか心配したり、危ない目に
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ウィノナ・ライダーは初々しくて良い
イーサン・ホークは皮肉屋の美青年がハマっている
90年代当時のアメリカの時代を感じさせる事柄が様々出てくる
青春、仕事、恋、これらの群像劇だったはずが、途中から主役
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羊の木(2018年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

豪華な俳優陣とそれに負けじと演じる錦戸亮
不気味な隣人と閉鎖的な田舎町という大衆的な題材とホラー要素は、予告篇にうまく出ており、特に北村一輝の怪演は決定的といえる魅力がある
松田龍平、市川実日子、田中
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.9

実話題材、展開が予想出来ない脚本、リアルテイストの演技、無駄のない演出、全てが素晴らしい
この映画はもっと評価されるべきだと思った

セルピコ(1973年製作の映画)

3.5

アル・パチーノがとても魅力的
おじさん警官が多数登場するが見分けるのがちょっと難しかった

アメリカの警官汚職モノを観るといつも思うのは、日本人が理解することは難しいのでは、ということ
それくらい日本
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椿三十郎(1962年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前作のハードボイルド路線を期待していたので、人が良すぎる三十郎には少しがっかりした
しかし、昨今のアニメ並みにキャラが立っていて、どの人物も面白く見ていられるし、この「世話焼きで無欲で善人なクセに口が
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.2

初めて見たのに何か既視感を感じる
ロバート・デ・ニーロが無双する映画

(1957年製作の映画)

3.1

松本清張の世界が感じられる
古い東京の街並みがまるで別世界のようで面白い

いとみち(2020年製作の映画)

3.4

主演の女の子の汚すぎる津軽弁は津軽出身には堪えるが、演技力と透明感には引き込まれる

用心棒(1961年製作の映画)

4.7

全てが素晴らしい
オープニングからどのカットも絵になる
音楽も素晴らしい
懐手に歩く三船敏郎の絵になること!
オマージュされまくっているせいで、既視感がすごい
セリフが分かりづらいので字幕が欲しいとこ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

2.9

昭和生まれとしては、この映画シリーズの制作について思うところは様々あるが、映画本編だけで考えると、観る者を大いに選ぶと言える

難解な裏設定やアーティスティックな心象風景、上げて落とす心理ダメージ的な
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

2.4

訳がわからないまま酷い目に遭い続けるシンジくん
ヒロイン二人と良い感じになりつつあったのは、今作で落とすための布石だったか
おそらく観客にも訳がわからないままにストーリーが進むが、これは監督の意図した
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

2.8

旧作から大幅な作り替えがされていて楽しめる
主人公と父親やヒロインとの関係性も微妙に変えられているが、観る側を揺さぶる手法は基本的に変わっておらず、鬱展開が常備されている

戦国魔神ゴーショーグン Goshogun IN 時の異邦人(エトランゼ)(1985年製作の映画)

2.4

劇場公開時のテレビCMが印象に残っていて、今回初めて鑑賞

悪夢のような物語は、押井守の世界を彷彿とさせる
元々の主人公やロボットが一切出てこないらしいが、そんな思い切った、また難解な脚本を映像化した
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

2.6

これまで通りのクオリティーで大人数を相手に無双を繰り広げるジョン・ウィック
今回は犬を使ったガン・アクションが特に見応えあった
ただ自分としては既に食傷気味
カタルシスとキアヌの髭面だけの映画であり、
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.7

一作目より更にアクションのクオリティーが上がっていて見応えがある
アクションには様々な工夫があり、飽きさせない
和製ジョン・ウィックの域を超えている

堤真一の悪役はそこまで良くないが、全体に演出が良
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

予想通り、シン・ゴジラと同じ種類の面白さ
意味の分からない涙が出てくる点も同じ

長澤まさみは年齢と共に演技が上手くなった(?)のか、とても安定度が高い良いヒロインだった
感情や背景を廃した独特の演出
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.7

演出はリアリスティックで淡々としていて好みだった
暗めの映像と美術も良い
ただ劇伴がこれらに似合わず非常に残念
殺陣の剣撃は火花が散るシーンもあり、迫力がある
ただ時代劇特有の派手な金属音は見直すべき
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

再編集でいろいろ変わっているらしいが、オリジナルを観たのはかなり前なので、ラストを除いて違いはよく分からなかった
ラストの椅子から落ちるシーンはとても印象的だったので、カットされたのは驚き
たしかに冗
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

やりたいことは分かるが、映像化に失敗している
おそらく、意図を理解出来ない人が4割、で?となる人が3割、感動する人が3割
転生モノをやらせたら日本人の右に出るものはない、と再認識できる
ペ・ドゥナが魅
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遥かなる大地へ(1992年製作の映画)

2.9

製作時期的に、もっとハリウッドっぽい過大な演出で盛り上げるのが順当な気がするが、意外にあっさりとしていて、疲れずに見ることができる

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.2

主人公の苦悩、各自のトラウマ、親子の愛憎、これらがマイルドになり、観やすくなっている

張り巡らされた電線、過剰な文字情報、機能的で余白のない公衆機器、個人商店の古ぼけた庇、換気扇のフードの周りの汚れ
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.1

クリエイターの苦悩が、観る側を蝕むように入ってくる
エンターテイメントとアート作品のギャップ効果で喜べる人向け

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