タジン鍋さんの映画レビュー・感想・評価

タジン鍋

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異人たち(2023年製作の映画)

3.3

自分が見るタイプと違うからと言って、つまらなかったワケじゃない。迷える主人公と悲しい別れをした両親との再会そして、そこから炙り出される過去と今。セクシャルマイノリティーに関しての映画であり、喪失や依存>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.1

小津安二郎作品が海外で「何も起こらない」と言われる感覚が本作にあった
再会は、決して奇跡では無くて、都合があったので、そこにドラマを求めるのではなくて、ロマコメとしての文法をなぞって滋味深い内容と非凡
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.6

「人生をかけて闘え」この言葉の意味は、もちろんプロレスにあるけれど、戦い続けなければならない家族の宿命や呪縛との闘いでもある。
 観ていて苦しい物語ではあるけれど、ケビンを最後まで見届けたいという気持
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.1

今までで、クリストファー・ノーランの作品には、良い・まぁまぁ・苦手の三種類の感想もしくは感じ方があった
 本作は、苦手な方だった。実は、三幕構成の二幕目までは、「良い」に近かったけれど、三幕目の聴聞会
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変な家(2024年製作の映画)

3.8

中身について考えるよりも、圧倒的なネタとしての面白さが勝っている。怖いのが苦手な自分でも、どーかしてるキャラクターラッシュで笑いそうになった。バケモノには、バケモノをぶつけ合う感じが、とても魅力的だっ>>続きを読む

PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~(2024年製作の映画)

4.1

タイトルでネタバレしているけれど、そこに至るまでのプロセスの建て方がめちゃくちゃ上手い。分からない事に対して、魅力的にかつドラマティックに運んでいくから、モヤっとすることなく、ワクワクしながら観ていく>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

配給先の映画館に関するアレコレをニュースで知っていたから、少し複雑な気分ではあった。
 映画としては、アキ・カウリスマキの新作として帰ってきたというよりキープオンしているなぁと思った。恋愛映画でありな
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.7

ホラー映画だと思って敬遠していたけれど、観てみるとホラーの印象はそこまである訳じゃなくて、人間性の怖さがにじみ出ている
宮廷内のいざこざに巻き込まれていく主人公。スリリングな展開が続いていく所が面白く
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

1.0

例えるなら、後ろから勢いよく刺していくわけでは無く、ゆっくり刺して抜いていくサディスティックな作りが、人によって合う・合わないを生み出している。
 観終わってから、生きてる心地がしなくなるトランス状態
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

素晴らしかった。PMSとパニック障害に対して、繊細な注意を払って描いていた所が好感しか持てなかった。治るor治らないで決められる話じゃなくて、互いを理解しようとするに至るまで丁寧に描いている。三宅監督>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

最初は、あんまり乗り気じゃなかった自分ですが、段々進んでいく内に、興味がわいてきた。見世物にさせようとしているのでは?と危惧していた所もあったけれど、ベラが経験を重ねていく内に、色んなことが見えてくる>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.1

映画館で、ケリー・ライカートを観るのは、やっぱり良いなぁと思った。暴力や血なまぐさい所から避けたところに、フォーカスを当てていて、フツーな人々の物語だなぁと思った。ルーツの違う二人が、甘いビジネスから>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.5

マンガにはマンガの良さがあって、映画には映画の良さがある。個人的には、久しぶりに読んだことあるマンガの映画化だったので、内容がすっと入って来て良かった。
 齊藤さんの表情と声のトーンで「アホくさ」や「
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.0

苦手な所も多いけれど、岡山天音が全身全霊で演じきったツチヤタカユキを無視する事なんて出来ないし、やり切る大切さがとても伝わって来て嫌いになり切れない。漫才シーンも、俳優が演じていますよ!じゃなくて、ベ>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.7

原作の盤石なパワーとアニメーションの組み合わせが良かった。もともと、点と点で紡がれていくから、アニメーションの画風がバラバラのように感じたのも納得。統一性があるアニメーションだと冷めてしまうから。
 
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.9

ディズニー100周年に、「夢を叶える」というシンプルなテーマで分かりやすい中にも、奥深い内容とアップデートが行き届いている映画だった。自己顕示欲にとらわれた王と民衆が立ち上がるまでの物語。戦う=武力行>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.3

色々な視点で考えることが出来る映画だけど、個人的には、しっかり「ビートたけし」を体現しているシーンがガチっとハマった印象を持った。チーム秀吉のひと悶着や小林薫演じる家康のすっとぼけ表情など
 もちろん
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MY (K)NIGHT マイ・ナイト(2023年製作の映画)

4.6

予告の雰囲気を良い意味で裏切っていたと思う。デートセラピストの立ち位置(男性)が、よくある映画だと「駒」「消費」にされがちだけど、本作は、とても人間味があったことが、とても好感が持てた。もちろん、女性>>続きを読む

スラムドッグス(2023年製作の映画)

5.0

色々映画を見過ぎて、麻痺してきた中で、目が覚めるような下劣さとあらゆる汚いものがまんべんなく漏れ出ている。もう、DS(どーかしてる)をキープオンしているのが、凄くて、評価が振り切ってしまった。本人役の>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

マンガにはマンガの見せ方があるのなら、映画というよりアニメならアニメならではの見せ方がある。原作未読で申し訳ない気持ちであり、かつ映画館で観られていなかった。
 とても良かった。三人がお互いを刺激しあ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

-

うーん、観たんだよ。自分もしっかり感想を残したいと思いながら観ていたのですが、あまりピンと来なかった。他の人は、感動しているらしいのに、自分事の映画と思えなかった。松岡さん演じる主人公が、街中でカメラ>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.0

正直、理解力が追い付かずウトウトしてしまった。人によって分かれるけれど、自分は、背景を理解してから観た方が楽しめるかもしれない。いや、内容は、楽しいわけじゃ無くて、夢は夢でも悪夢に近い。色々なアニメー>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.7

思わず目をそむけたくなる事が、起きるけれど、目を背けてはいけない。観終わってぐったりしてしまうけれど、思考停止することなく、考え続けることで新たな一歩を歩めるかもしれない。
 磯村さんは、こういう役を
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.4

必要な長尺だった。会話が無く、余白の多いからこそ心情を考えさせられる作風。失踪した夫の行方や真相が分かっていく内に、主人公の過去が開かれていく。細野さんの音楽が、少しミステリアスで暗さがある中で、明る>>続きを読む

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

2.8

観るコンディションをしっかり整えておかないと、映画内の雰囲気に飲み込まれてしまう。危ない・危ないと他の映画でも描かれがちだけど、本作は、スレスレを行ったり来たりのスリリングさと、ズージャのややこしさと>>続きを読む

ハント(2022年製作の映画)

4.4

シンプルに「韓国どエンタメ映画で面白い」と思った。情報戦のスリリングさやクールに避けたり、探ったりしていく様と派手な爆発や銃撃戦や肉弾戦などの熱量があるシーンもあったりして、激情型映画だなぁ。最後まで>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.7

A級でもB級でもない映画。ジャンル映画ではあるけれど、大味に振り切らない。1アイディア(実話だとしても)で広がっていく惨劇。登場人物の弱さや短所が観ていて引っかかる所があったので、そこまでハマり切れず>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

5.0

みんなの「良かった」感想が多くて気になっていたけれど、観られる機会が少なかった。ようやく、今回映画館で観ることが出来た。5時間超を気軽に観ることが出来た。気負いせず会話や何気ない風景を観ていた。映画と>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.3

ミニシアター系でかつ主人公?がロバであること。少し馴染めるかな?と不安だったが、最後まで興味深く観られた。とにかく、映像の見せ方の斬新さとEOに起こる理不尽な展開が皮肉として効いている辺りバランスが取>>続きを読む

ウォータームーン(1989年製作の映画)

5.0

もちろん、邦キチ-1グランプリが無かったら見ないであろう映画。これは、突き抜けていてるという意味での満点。自己満足でしかないけれど、作ろうと決めたら止まらないゴーイングマイウェイっぷりを堪能できる。な>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.7

まず、メインからサブまでキャラクターが面白いなぁと思った。ゲイルの力強さも印象的。あの試合シーンも興味深いアニメーション描写があったりした。ゴールシーンや水ウェーブシーンなど
 交わることがキーになっ
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バービー(2023年製作の映画)

4.5

バービーのドリームランドで生きてきた主人公バービーが、人間世界を知って絶望して変化した世界に悩みながら周りの支えや助言もありながら行動に移していく。自分らしさを取り戻していく話かなと思った。世界観の徹>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.1

USBと鍵の違いだけでほぼハイローじゃん(極論)それにしても、用意されている要素は、カーチェイス・列車アクション・強奪戦とありきたりなのに、トム・クルーズというブランドを詰め込むと見ごたえが大きく生ま>>続きを読む

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.2

スカッとする法廷劇ではない。真実は、分からない。裁判を傍聴していく内に、主人公の内面にある不安が大きくむしばんでいく。法廷を真正面からとらえたドキュメンタリーのようなカメラワークと淡々と重ねていく証言>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

この映画は、中途半端は無くてゼロもしくは100なんだろう?と思った。ハヤオのイメージダイブを観客に喰らわせている気がしてクラっとくる。つまり、早いうちに映画館で観られて良かったと思っている。だって、ジ>>続きを読む

バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.6

どんな人にもお勧めできる親しみやすいアニメでもあり、見た目から嫌われてしまう5人が、本音は愛されたいんだろうけど、そうせざるを得ない生き方をしているのかな?と思うと少し悲しくなる。そこに、漬け込む悪い>>続きを読む

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