タジン鍋さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

タジン鍋

タジン鍋

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シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち(2019年製作の映画)

3.0

オンライン試写で観た。
 吉川晃司でおなじみの水球と今の時代を反映したマイノリティに立たされた中で、水球を志していくスポ根映画。ユーモアって国によって違うからなぁと思いつつ、ラストは・・・
 

子連れ狼 三途の川の乳母車(1972年製作の映画)

4.7

子連れ狼弱者の自分でもくぎ付けになるくらい面白く観られた。拝一刀の顔つきは、シブくてマブい。血も景気よく噴き出して、敵のバリエーションも豊富で顔がぱっくり割れるのも驚き。刀を持つか?持たないかのスリリ>>続きを読む

ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

3.1

「あぜ道のダンディ」「ぼくたちの家族」など起こることは、劇的でもない。石井さんの映画は、哀しみや人間のもろさをいとおしく思えてくる。すべてを丸く収めるわけじゃなくて、残るものは残る。それでも人生は続く>>続きを読む

股旅(1973年製作の映画)

3.7

ルックが、ヒッピーみたいに少しボロボロで頼りなさも出ているのが新鮮だった。こういう映画は、むちゃくちゃ強くてサマになっているイメージがあったけれど、この映画の三人は、泥臭さがある。盛り上げる音楽やナレ>>続きを読む

竜馬暗殺(1974年製作の映画)

3.3

時代劇ビギナーが最初に見るには、応用編に近いけれど、とても興味深く観られた。ATG作品で、龍馬と慎太郎の関係性が濃厚で薄汚れた画面の中に、ジワっと染み出るワイルドさが特徴的

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.1

主人公の田中良子は、とにかく理不尽な出来事に遭遇するのに、全く怒らず、時に笑ってしまうこともある。こうあるべきみたいな観客の思惑は、彼女にとっては余計なお世話かもしれない。後半になってシスターフッドも>>続きを読む

AWAKE(2019年製作の映画)

4.0

公開時から気になっていたけれど、見逃していたのでネトフリで鑑賞。将棋映画は、数多く作られているからどのような角度で行くのか?が問題になってくる。夢をあきらめてしまった(奨励会の壁)男が、新たな道を見つ>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.5

脚本の坂口さんは、「かぐや姫の物語」「女子的生活」を書いた人だから、こうキラキラ映画みたいなイメージだった本作もしっかりした強度の映画だった。夢をあきらめてしまった二人が、互いを刺激して前に進んでいく>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

主演男優賞のホプキンスも、老いと強がりと弱さを確固たる顔力で魅せるのも素晴らしいけれど、なんといっても認知症の世界を当事者側の妄想(幻想)を描く特殊な作り方が、映画館での映像体験として強烈だった。恐れ>>続きを読む

オペレッタ狸御殿(2004年製作の映画)

-

CG美空ひばりが見られただけでも、ブックオフで購入して観た甲斐があったなぁと思わせる。なぞのヒップホップと2MCスタイルと、ミュージカルスタイル。DS映画として突き抜けているから、イイ

街の上で(2019年製作の映画)

4.4

「愛がなんだ」の延長線上にいるような荒川青さん。人の琴線に、ノソノソ入り込んでとブチっと切ってしまうような残念な具合が今泉作品らしい人でクスっとさせられた。名前問題。城定秀夫の珍しさより、イハの方が気>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.1

ホラーは苦手で、本作もまぁまぁビビりながら見ていたけれど、面白かったからやめられない。それぞれの見下されてきた者の復讐が爽快だった。脚本の妙もあって、おぉぉとなった。血も噴き出してくる景気の良さもある>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

1.7

学生時代仲間と謳歌していた人なら感動しちゃうんだろうと思った。ずっと一人だったので、ノリの重ねあいがどうしてもうーん

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.1

年輪を重ねていくからこそ出てくるストーリーであり、深みなんだろうと思った。肉体的な痛みと精神的な痛みを実感や回想で思い出すことで、サルバドールは、また一歩を踏み出した。この映画についてまだ理解できた気>>続きを読む

スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班(2017年製作の映画)

2.5

どういう風に終わるんだろうと思っていたらまぁ違う方向に行ったからびっくりした。ひき逃げ映画としてのスリリングさで終わると思っていたら、元F-1レーサーの内面まで掘り返された。なぜひき逃げしたということ>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.5

この出来事があったことを知らなかったから、とても怒りに震えていた。事実を目を背けずに描くことの大切さ。記者・刑事・看守・一般市民それぞれが迎えた現実にどう立ち向かっていったのか?悲痛の叫びがひしひしと>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.6

聖の青春(傑作)から5年たって吉田恵輔監督が作った真正面からボクシング映画。第三者の立ち位置にいる柄本時生さんが映画内の視野を広げてくれた。皮肉なことも映して、努力がなかなか報われないつらさもありつつ>>続きを読む

ザ・バッド・ガイズ(2019年製作の映画)

2.2

なんだかなぁと少し思って引いてしまったので、個人的な星が低いけれどもジャンルムービーとして十分に実力を発揮していて、素晴らしい。「エクストリーム・ジョブ」と「ハイロー」を2で割ったような映画だった。ま>>続きを読む

ノートに眠った願いごと(2006年製作の映画)

3.2

パッケージのイメージに反して物語、二人に起こる出来事は、切実で立ち直れない位大きい。はちどりの一年後に起きた事件を経験した二人がどう乗り越えていくのか?ノートに記された記録をたどる旅に出る

21ブリッジ(2019年製作の映画)

4.4

チャドウィック・ボーズマンがプロデューサーも兼ねた意欲作。銃撃戦やマンハッタンを空撮で大スケールで描くダイナミックさも魅力だけど、主人公の交渉するシーンの多さ。犯人サイド・警察サイドも多面的に表から裏>>続きを読む

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

4.1

 リベンジ(復讐)もの。男の加害者性を描くときに、あんまりな気持ちになることもあるけれど、本作は、どこか違う。クムジャという人がどのような運命をたどっていくのか?血や炎の赤に、豆腐やケーキの白と対比さ>>続きを読む

理由(2004年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

人によっては、長さが気になると思った。マンションの人だけでなく周りの人までカメラに向かって証言する。登場人物も多くて、整理しておかないと理解しにくい。これでこそ、小説の完全映像化。事件の複雑さ。雨に打>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

フランシス・マクドーマンドの存在感が映画の魅力を引っ張っていった。ノマドとして色んな地と性格や思想を交流しながらクライマックスまで向かっていく。風光明媚な風景とノマドとして生きていくには、助け合いとお>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.4

大林宣彦監督の絶えず響くメッセージ。多彩な出演者と時代を駆け巡る縦横無尽なストーリーテリング。戦争の歴史と映画ジャンルの歴史を紐解いていく。アナーキーな作り手で引き込まれていく。すごいなぁ

ゾッキ(2021年製作の映画)

2.9

オンライン試写で観た。原作も監督も男性だから少しサブカルのにおいがして男臭いところが、見る人によって分かれそうだけど、漫画を知っている人からすれば、正しい映画だと思った。皆が好評する九条さん(コウテイ>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.1

韓国の人が抱く小津安二郎のイメージである「何も起こらない日本映画」のイメージに近い。ど派手な理由もなければ、演出もない。何も起こらないから機微に気づきやすい。夢を追いかける気持ちもわかるけれど、前途多>>続きを読む

北京的西瓜(ぺきんのすいか)(1989年製作の映画)

3.4

中国の留学生を支えたいと身を乗り出し過ぎて家の八百屋の経営が危機になるというバランスの難しさ。コミカルに描かれているけれど、描かれているように、コミュニケーションのたやすくない事。ベンガルさんの空気が>>続きを読む

風の歌が聴きたい(1998年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

大林宣彦監督作品を続けてみていると、本作は合成や派手な要素は無いかららしくないと思えるけれど、共通しているのは、優しさだったりする。
 就活が上手くいかない彼女が、電話をかけるシーンが、印象に残った。
>>続きを読む

ふたり(1991年製作の映画)

2.9

大林×久石コンビによる姉と妹の物語。襲い掛かるものに対してどう乗り越えていったのか、ファンタジーでもあるけれど、合成も多く使われているけれど普遍的な面もある。新人和歌子とビンタの一徳。
 あのミュージ
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花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

3.1

これが、熟成期を通り越した安定期?な訳が無い。よりアバンギャルドに、戦争の色濃く描く。前衛的な暴力的な映像に圧倒された。やっぱり映画館で観るべきだったなぁと反省。クライマックスの畳みかけに驚く

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.5

華子と美紀。二つの家は、価値観や食べ物などが違うけれど、決して対立として描かない。共存。親友になるという訳ではなく、分断された中でお互いに道を歩んでいく。
 セリフの良さもあるけれど、何もしゃべってい
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さびしんぼう(1985年製作の映画)

3.1

尾道三部作の一つである。別れの曲が印象的に使われている。
アイドル映画でもある。尾道の風景を魅力的に映し出して、さびしんぼうと主人公の掛け合いが少しミュージカルみたいで良かったなぁ。

あの、夏の日 〜とんでろ じいちゃん〜(1999年製作の映画)

3.3

小林桂樹さんのはつらつとしていている佇まいが引き込まれていく。夏の思い出を空を飛んだり、時を飛ぶなどしてイマジネーションとノスタルジー全開で溢れていた。目をつぶって、息を止めて、呪文を唱える。

グレイ・ガーデンズ(1975年製作の映画)

3.1

グッチーと肌蹴る光線の企画で観ることが出来た。家だとしても貴重なものが観られてうれしい。二人の舌戦。意見がかみ合っていない二人だけど、楽しそうな雰囲気が伝わってくる。まるでミニチュアのような風景やファ>>続きを読む

心の傷を癒すということ《劇場版》(2021年製作の映画)

4.3

「その街のこども」と同じNHK制作の土曜ドラマ。主人公のルーツを知って同級生に問う「なんて呼んでほしい?安田か?安か?」(うろ覚え)は、しっかり向き合っている証拠。そして、終子さんと出会うきっかけにな>>続きを読む

悪魔とダニエル・ジョンストン(2005年製作の映画)

3.0

グッチーの企画で気になって、チョイスしたドキュメンタリー。ダニエル・ジョンストンを様々な映像資料とインタビューで深堀していく。全く知らない世界なので、彼の天才性やエキセントリックでカルト的な展開に一つ>>続きを読む