うらぬすさんのドラマレビュー・感想・評価

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うらぬす

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SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)

4.5

スリリングな権謀術数と人心の微妙な陰翳を丹念に描いた人間ドラマが複雑に絡み合い、更にそこに役者陣の説得力のある演技や息を呑むほど美しい映像が加わることで、非の打ち所のない作品になっていると思う。期待以>>続きを読む

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フォールアウト(2024年製作のドラマ)

4.4

Vaultの社会の生活に、外のポストアポカリプスの荒廃した世界の情勢、更には過去と現在を繋ぐ企業による陰謀を、様々な立場・信念の登場人物の運命を交差させながら描くというかなり複雑なことをやっているのに>>続きを読む

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エクスパッツ ~異国でのリアルな日常~(2024年製作のドラマ)

3.8

母親であること、異国で生きることの様々な悲哀や苦悩と、複雑な人間関係の中で激しく揺さぶられる人々の姿を、陰翳に富んだ撮影と演技で描き出した佳作

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三体(2023年製作のドラマ)

3.7

知的好奇心を刺激するハードSFとしての魅力が原作ほどなく、どちらかというとサスペンスとしての面を押し出す形で再構成されていたような……。まあでも原作への思い入れが強いあまりにちょっと期待しすぎたかもし>>続きを読む

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THE CURSE/ザ・カース(2023年製作のドラマ)

4.2

ある意味では歴史上最も渾沌としたこの時代における正と邪、真と嘘の不明瞭な境界を探求する、背筋も凍るようなブラック・コメディ。ダーク・アンビエントっぽい緊張と疑念を煽るような音楽も素晴らしい。

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ランドスケーパーズ 秘密の庭(2021年製作のドラマ)

3.5

ままならない現実と、危ういバランスを保ちながら展開される幻想と、恐るべき過去の罪とをミステリアスな演出でまとめ上げた中々類のないドラマ……なんだけど、少しのっぺりとした感触がある気がしてそこまでハマれ>>続きを読む

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I AM ルース(2022年製作のドラマ)

4.1

親が心の底から子のことを案じていてもアウトプットされる行動が不適切なら結局子にとっては毒親と何も変わりない。親と子も突き詰めれば他人であって、他人のことを完全に理解することなど叶わないという、当然だけ>>続きを読む

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I AM 私の分岐点 シーズン2(2021年製作のドラマ)

4.0

シーズン1に続いて普遍的だけど複雑な、真に迫ったドラマを展開している

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エコー(2024年製作のドラマ)

3.7

撮影と編集にはかなり卓越したものを感じるところも多いけど、自らのルーツを探求する物語としてはMCUの中で特段優れているというほどでもない。

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I AM 私の分岐点 シーズン1(2019年製作のドラマ)

4.0

女性としての人生に立ちはだかる普遍的な苦悩とそれを乗り越える女性の等身大のドラマ、繊細な演技がほとんど完璧に支えている

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ノーマル・ピープル(2020年製作のドラマ)

4.2

いわゆるアイデンティティ・クライシスに陥り帰属すべき集団も見つけられない不安定な状態の中で、陳腐な表現だけど運命のように出会って互いを求め、時に傷つけ合い時に癒やし合う。二人の生々しい姿が余白と情感の>>続きを読む

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VIVANT(2023年製作のドラマ)

3.4

序盤がピーク。残念ながら期待していたほどではなかった。

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ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル シーズン2(2022年製作のドラマ)

4.0

題材的にはシーズン1の方が好みだったけど、相変わらず鋭利なブラックユーモアと皮肉のナイフで無差別に切りかかりにくる

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ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル シーズン1(2021年製作のドラマ)

4.2

富裕層の人々のしょうもない人間性を嘲笑うある種低俗なエンタメを繰り広げ、その低俗さに対して自覚的でありながら、同時に高度な社会批評と痛烈な皮肉を全編にみなぎらせる。文句のつけようがない。

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チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)

4.2

もっと硬派で取っつきにくい作品かと思いきや、バディもの的な要素があったり(無知と傲慢の権化のような政治家と、彼が嫌う科学者の間に絆が生まれていく)、動員される一兵士の苦悩にも寄り添う制作陣の姿勢が感じ>>続きを読む

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ある結婚の風景(2021年製作のドラマ)

4.1

夫婦の間に横たわる溝の絶望的な深さ、愛憎という二分法では表現しきれない微妙な感情のニュアンスを、陰影豊かで恐ろしく巧みな演技で見せてくれる。

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I MAY DESTROY YOU / アイ・メイ・デストロイ・ユー(2023年製作のドラマ)

3.9

性被害という恐ろしく重いテーマを中心に据えながら、こうも骨太で人間味のあるドラマを展開できるとは。様々な形の邪悪が跋扈する現代社会において、それでも力強く生きてゆかんとする意思の美しい煌めきのようなも>>続きを読む

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ロキ シーズン2(2023年製作のドラマ)

4.0

既視感を否めない展開もあるけど、ジャスティン・ベンソンとアーロン・ムーアヘッドのコンビらしい外連味と、終盤の畳み掛けは間違いなく面白かった。何よりロキのことが心から好きになれた。

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HEARTSTOPPER ハートストッパー: シーズン2(2023年製作のドラマ)

4.0

シーズン1と比べて、メインの2人を取り巻く他の人物にも頻繁にスポットライトがあたり、多様な人間関係や価値観が描写されていて更に見ごたえがあったし、順当な進化だと思う

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Fleabag フリーバッグ シーズン 2(2019年製作のドラマ)

3.9

誰もが目を逸らしがちであるためにフィクションであってすら踏み込んで描かれることの少ない、人間の入り組んだ心の脆さと情けなさに光を当て、それゆえに人間は美しいという逆説的な感想すら抱かせてしまう、他に類>>続きを読む

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Fleabag フリーバッグ シーズン1(2016年製作のドラマ)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最初はやたら下ネタとブラックユーモアが濃濃く感じ、過剰に戯画化されているようにも見えた。でも親友の死のトラウマや姉・父との関係性などをめぐりフリーバッグがかなり辛い立場に置かれていることが明らかになる>>続きを読む

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BEEF/ビーフ(2023年製作のドラマ)

4.3

人の心の暗い澱みと炎に卓越した洞察力で以て向き合った、社会批評として完璧なドラマ。馬鹿馬鹿しさのあまり笑いを堪えられない場面もあれば、自身の醜さまでもが炙り出されるように感じる場面もあり、最後まで目が>>続きを読む

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ONE PIECE(2023年製作のドラマ)

4.4

思ってたより遥かに面白かった。
「ワンピース」らしさとは何かを考えたときに、あの若年層向けの(というか児童向けとしか思えない)ギャグや、誇張・強調された身体的特徴の表現(サンジのぐる眉、ウソップの長鼻
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僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE(2020年製作のドラマ)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

思春期真っ只中の自分探し、目的地の定まらない精神的放浪の中で、周囲の人や環境に影響を与え合い、前進と後退を繰り返しながらなんとか日常をサバイブするティーンズの青春が、これ以上ないくらいの洗練を以て描か>>続きを読む

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HEARTSTOPPER ハートストッパー(2022年製作のドラマ)

4.0

甘酸っぱい(甘酸っぱすぎて時折むず痒くすらある)ロマンスであると同時に、セクシュアリティとアイデンティティの探求の旅路でもあり、周囲の悪意や無理解に苛まれる苦難の物語でもある。なかなかにハードで深刻な>>続きを読む

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オビ=ワン・ケノービ(2021年製作のドラマ)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あらゆる点で『キャシアン・アンドー』には数歩劣るけど、エピソード3と4を齟齬が生じないよう繋げなければならないという制約の中で最大限頑張っていたとは思う。中年の危機っぽいものに瀕したオビ=ワンの復活劇>>続きを読む

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キャシアン・アンドー(2022年製作のドラマ)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

まだ観ていないドラマもアニメも沢山あるけど、今までに観たスター・ウォーズ関連作品の中で間違いなくいちばん面白かった。
全体的に物語の展開は遅めだが、その分群像劇のような形で様々な立場の様々な人物の信念
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マンダロリアン シーズン3(2023年製作のドラマ)

4.1

話の筋がいささか錯綜して統一感が失われてはいるものの、それを補って余りある登場人物の魅力と美しい大団円

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シークレット・インべージョン(2023年製作のドラマ)

3.6

これまでほとんど描かれてこなかったニック・フューリーの内面に焦点を当てたこと、あるようで意外と無かった政治サスペンス的な趣をMCUに導入したこと、オリヴィア・コールマン演じるソーニャの唯一無二の存在感>>続きを読む

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バイオハザード(2022年製作のドラマ)

2.9

バイオハザードと銘打ったドラマでこれを出されたらそりゃ怒るよ

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ボバ・フェット/The Book of Boba Fett(2021年製作のドラマ)

3.9

100人中100人が思ってることだろうけど、ボバ・フェットというよりはマンダロリアン シーズン2.5の感が強かった。けどなんだかんだで楽しめはした。

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マンダロリアン シーズン2(2020年製作のドラマ)

4.0

登場人物に愛着が湧いてきたからというのもあると思うけど、アクションもドラマも物語のスケールもアップしてよりエンタメとしての完成度が上がったように感じる。ハリウッド映画の音楽にありがちな作風と近いようで>>続きを読む

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