うらぬすさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

IT/イット(1990年製作の映画)

3.1

リメイク版を十分楽しんだ身としてはわざわざこちらを観る必要はなかったかもしれない

KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(2016年製作の映画)

3.4

7年前の作品とは思えないほどのCGのクオリティ。これ単体で見ると、見覚えのある設定で見覚えのある物語が繰り広げられているようにしか感じないが、果たしてゲーム本編の出来はどうだろうか……。

BODYSONG(2003年製作の映画)

2.8

ジョニー・グリーンウッドの音楽は相変わらず好みだけど、映像作品としての面白みを自分にはあまり感じられなかった

ストリートギャング セサミストリートにたどり着くまで(2021年製作の映画)

3.7

なんだか愉快な子供向け番組程度の認識しかなかったから、制作者が魂を込めたここまで意義深いものと知って驚いた

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.5

マジック・リアリズムといい大きな一族の繁栄と衰退の話が絡む点といい、いかにも南米っぽい、というか『百年の孤独』っぽい。
目の眩むようなアニメーションは本当に見事だけど、ミュージカルとしてはやや物足りず
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.5

1作目より物語としての強度が高いわけでもないのにホラーで2時間オーバーか……と思ってしまって心の底から褒めづらい

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

3.6

映像の艶めきと全編に漂う官能的とすら言って良いムードには確かに目を見張るものがある(ハマれはしなかった)

落としもの(2010年製作の映画)

3.7

原作の絵本の雰囲気をしっかり出せていたと思うけど、身も蓋もないことを言うと、絵本の方が好き

モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.8

ドラマとしてもアートとしても少しインパクトが弱く、それならもっとアートに振り切っても良かったのではと思う。一方で、絢爛な音楽と撮影が絶妙にマッチしていて、作品全体に明確な輪郭を与えていたという点で、決>>続きを読む

サムシング・イン・ザ・ダート(2022年製作の映画)

4.2

知的な企みに満ちているようでもあり、深いことを考えずに監督コンビが好き勝手やっているだけのようでもある。いずれにせよ、思わせぶりで魔術的な映像と演出に眩惑させられっぱなしで、かなり楽しめた。この二人に>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

相変わらず強烈な個性を発揮してて、そういう確固たるものを持っているのは素直に凄いことだと思うけど、新機軸を打ち出してくれない限りウェス・アンダーソンにときめくことはもうないかも

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

2.4

普段なら全力で避けるタイプの映画だけど魔が差して観た。最初から最後まで全くピンとこなかった。原作漫画に罪がないのだとしたら原作ファンが可哀想。

グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.4

既に一度観た彼の作品も、このドキュメンタリーを観た後にもう一度観たら少し感じ方が変わるかもしれない

クイズ・レディー(2023年製作の映画)

3.6

まあ馬鹿馬鹿しいっちゃ馬鹿馬鹿しいけど、コメディエンヌの二人が放つエネルギーに魅せられた

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

フィンチャーも毎打席ホームランを打てる訳ではない

カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.0

トラウマと罪悪感に囚われた男の決意をオスカー・アイザックの陰翳豊かな演技がより一層悲愴なものにしていて、おそろしく見応えがあった

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.3

好みのノリではないけど単に勢い任せで突き進む映画ではなくちゃんと演出面の工夫が施されてて、流石にそこはエドガー・ライト監督作なだけあると思った

レジデント(2015年製作の映画)

3.4

ゾンビが大量に押し寄せてくるB級スプラッタを期待したらそういう展開は終盤だけで、むろかなりミニマルで硬派な作風だった。それは悪くないんだけど、その作風と、Disasterpeaceが手掛けた『イット・>>続きを読む

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.9

抑制のきいたトーンの中に時折ハッとさせられるような構図や演出が忍ばせてあって、人の心の奥底に潜む、理屈や理性を簡単に打ち負かしてしまうような闇、あるいは情念のようなものが垣間見える。難解という訳では決>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

カマラ・カーンがコミックリリーフの役割を遺憾なく発揮しているおかげで一応コミカルなトーンが支配的だけど、それにしても話の筋が散漫な気はする。監督はどうしても2時間以内に収めたかったようだけど、その割に>>続きを読む

ファミリー(2018年製作の映画)

3.3

インディーらしい尖り方をしたちょっと変なヒューマンドラマ

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

傑出した出来とまでは思わない。でも人を食ったようなブラックユーモアとB級スプラッター、ソーシャルコメンタリーが適度に混ざり合って、そこそこ楽しめた。

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.5

思春期の鬱屈とした思いや戸惑いを、時折ホラー映画を連想すらさせる彩度低めの映像で描く、青春映画としては結構異色な作品かも

スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(2008年製作の映画)

3.4

長い長いアニメシリーズの序章的位置づけの作品だと認識してるからこれ単体で評価するのもどうなんだと思わなくもないけど、まあこんなもんかという感じ。
幼子とはいえハット族を可愛いと思うことがあるとは。

デート・アフター・デート(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

せっかく小洒落た演出やビビッドな映像が散りばめられた良い感じのサイコスリラーとしてまとまりそうだったのに、オカルト要素のせいで不協和音が生まれている。

バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

3.6

せっかくCGの質が更に上がったのにアクションの恰好良さが過去作より劣っててもったいない

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.1

素朴な撮影で日常の僅かな変化を描き、絶妙な余白でシュールさを醸し出す、自分があまり楽しめない映画の典型例だった。申し訳ない。

私がやりました(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

登場人物ほぼ全員モラルが欠如してて笑えるけど、「女性は犯罪によってのみ己の望みを叶えられる」のが当時の社会の現実だったのであれば、それに対する時代を超えた痛烈なカウンターとして社会批評としても機能して>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「不死身なのではなくて、彼は諦めないだけ」のようなことを言われていた通り、コルピは常人離れした華麗なアクションを披露してくれる訳ではなく、ただただその執念と不屈不撓の精神で敵を屠るだけ。でもその姿に纏>>続きを読む

理想郷(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

数々の嫌がらせを行い挙句の果てに殺人まで犯している以上、兄弟側が完全に悪者なのは当然だけど、村をことを考えれば補償金欲しさに風力発電を受け入れようとするのは当然だし(ノルウェー人がいちばん儲かるなどと>>続きを読む

ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ポップコーンムービーとして及第点。全員を救わない(救えない)潔さと、80年代のポリコレ意識の希薄さに主人公が都度うんざりしながら突っ込みを入れるのが面白かった。