うらぬすさんの映画レビュー・感想・評価 - 72ページ目

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.9

ラストにどんでん返しがあると分かって観てたくせに、途中まですっかり刑事の推理と同じことを考えてて、真相が判明した瞬間やられた!と思った。脚本がよく作り込まれてる。とても20年以上前の映画とは思えない。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.6

げに恐ろしき人の欲望。
とにかく暗く重く、骨太な文学作品を読んだような疲労に襲われた。

ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)

3.7

くだらないB級映画と思いきや意外とまともだった。設定の詰めの甘さも多少は大目に見てやろうと思えるような愛嬌みたいなものがある。
主人公がR、ヒロインがジュリーとくれば当然連想するのはシェイクスピアの某
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.4

迫力ありき。話の筋とキャラクターはおおむね典型。

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.6

人工知能がなんで命令を無視してまで主人公に協力してくれるんだろうという謎はあるけど、深く考えさせられる話だった。
科学技術の発達はどうしたって生命倫理の軽視を招くのか。

銀魂(2017年製作の映画)

3.7

期待値が低かったぶん余計面白く感じた。原作にはないネタで笑わせにきてたけどあんまり白けるとかもなくまずまず楽しめた。
CGと天人がお粗末なのはご愛嬌?

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.7

いろいろ引っ掛かる部分はあるけど素直に恐竜の迫力にうわー!やべー!ってなるのがきっと正しい楽しみ方だから突っ込むのは野暮?
クレアみたいな知的かつ根性の据わった女性キャラクター結構好き。

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.2

なんだろう、アメリカのこの手のサスペンス映画と相性が悪いのか……。いまひとつしっくりこなかった。

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.9

どの時代でも人は皆「昔は良かった」と言うもの。
面白可笑しくお洒落、かつロマンチックで、ウディ・アレンが好きな人が多いのも頷ける。

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(2017年製作の映画)

3.3

まあそこまで悪くはなかったと思うけど、ある程度の年齢以上の観客の懐古趣味に訴えかけるのと幼い観客のために新しい要素を入れるのとを同時にやろうとしてるせいで、少し中途半端になってた気が。

落下の王国(2006年製作の映画)

3.8

現実と幻想が交互に描写されるけどこの幻想が実は現実を反映したもので……という劇中劇を利用した構造、そんなに珍しいものではないものの、やっぱり魅力を感じてしまう。
映像美もさることながら、話もなかなか感
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ブルックリン(2015年製作の映画)

3.9

どの場面を切り取ってもお洒落。匂い立つ都会の華やかさと郷愁の切なさ。
地元に残ってもしょうがないと思って東京に就職した身としてはかなり切実に響いた。

恋とニュースのつくり方(2010年製作の映画)

3.7

ワイドショー版プラダを着た悪魔。
ここまで話の展開の都合が良すぎるとそれはそれでスカッとする。

千年女優(2001年製作の映画)

4.1

虚実入り交じる映像と平沢進の劇伴の相性の良さ。
最後の一言で女のエゴが暴露されたのかと一瞬思ったけどたぶんそんなことを言いたい映画じゃなくて、慕う人を追い続けていつまでも会えないことが女優として虚構を
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.0

アメコミヒーローものはどれも勧善懲悪という思い込みがあったし、まあこれもマクロな視点ではそうだけど、正義側がダークサイドっぽい力を使ってるのはなかなか面白いと思った。

魔術というと西洋のイメージが強
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セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

3.2

描かないことによって描く演出。第七の大陸はあの世の隠喩? 深く考えすぎるとこういう破滅的な方向に行くしかなくなるから人生もっと適当に生きるほうが幸せ。

バンクシー・ダズ・ニューヨーク(2014年製作の映画)

4.0

仕事上の視察・ROUTE BOOKSにて。

インターネットも交通網も発達して地球の裏側のニュースだってすぐ知れるような時代なのに、ニューヨークでこんな大騒動が巻き起こっていたなんて知らなかった。
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(1954年製作の映画)

3.4

ペーソスの漂う、というか。ジュリエッタ・マシーナの演技だけでも一見の価値あり?

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.9

冒頭から不穏な空気が充満してるけど、ラストの公演本番のシーンで一気にすべて突き崩す怒濤の演出に鳥肌が立った。そもそも真逆の一人二役をすること自体が精神にとんでもない負担になるんだろうなと思う。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.4

映画であれ何であれ、それを作った人のセンスと自分の感性がうまくマッチしていると、最初の瞬間からなんとなくそのことを察せると思う(少なくとも自分はそう)。初めの30秒で、今回がその種の幸福な出会いである>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.1

静と動で捉えるならほぼ静……金曜の夜に観た自分に大いに非があるとは思うけど正直少しうつらうつらしてしまった。映像が詩的で綺麗ではあった。

ハプニング(2008年製作の映画)

4.0

欠陥がたくさんあるのは分かってる。とても褒められた出来の映画じゃないことは分かってる。でもこういう感染ものに無性に惹かれてしまう。たぶん今日でこれ観たの4回目くらいだと思う。

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.9

教訓譚としての性格がちょっと強すぎる気はしたけど、薬物を摂取するときのカット割りとかサイケデリックな音楽とか、演出が主題とばっちり噛み合ってて凄まじかった……。

シックス・センス(1999年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

アザーズとかオカルティック・ナイン(アニメ)とかで実は最初から死んでました系の話に慣れてたこともあって、コールが死者が視える話をしたところでもう真相に勘付いちゃったけど、それでも充分に面白く観れた。>>続きを読む

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

父親の声の後ろに聞こえるWTCの騒音、電話を取れなかった罪悪感、公共交通機関への言い知れぬ恐怖、ニュースが繰り返し伝える9・11の惨劇、母親との衝突、無力感、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い>>続きを読む

サマリア(2004年製作の映画)

3.5

淡々としているのに、というよりも淡々としているからこそ、凄みも深みも増しているように思える。
いかにも低予算なのにここまで独特なものを作る監督の力量に少し感心した。

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)

4.0

ちょっと前に人に勧められて劇場版じゃない方を見てすごく良くて、ふと思い出して今度は劇場版を。
人とアンドロイドの関わりをいろんなパターンで観れて、ひとつひとつは短い話だけどどれも心に訴えかけるものがあ
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.2

チャップリンを観るのは2作目。風刺という行為にはどちらかというとネガティブなものという印象があるけど、この人はとにかくポジティブなもの(笑いとか)に変換してしまう天性の才能を持っていたのかもしれない。

悪童日記(2013年製作の映画)

3.5

思ったほど出来は悪くなかったけど、「ぼくら」感をもう少し出してほしかった。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.9

原作を読む前は単純に血沸き肉躍る話かとばかり思ってたけど、フィンチャーがそんなストレートな話の監督をする訳がなかった。
タイラーがただの二重人格じゃなくて理想化された自己だったり、逆にマーラが主人公の
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.2

原作を全く知らない状態で思いつきで観に行ったけど、愉快痛快ですごく面白かった。ちょっと演技に固さがある俳優もちらほらいたけど、それが逆に高校生の若さとして映って結果的には良かったのかもしれない。

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.0

批評的な観点で言えば作品のメッセージ性とかメタフィクションとかいろんな趣向が凝らされてるんだろうけど、圧倒的に話が不愉快すぎてそういうことに意識を向けるにはちょっと努力が必要だったし、その努力をする気>>続きを読む