どういう筋書きでどういう結末を辿るのか、観始めてすぐに察せたし、実際その通りになった。それなのに、やっぱり心に響くものがあった。それくらい、美しくて切ない物語。
あとは個人的な好みの問題なんだけど、>>続きを読む
元々存在する小説を映画化したわけじゃなくて、脚本を一からJ.K.ローリングが作ったこともあって、本家ハリーポッターシリーズよりもだいぶストーリーを追いやすくて、観客を置いてけぼりにする感じはほぼなかっ>>続きを読む
園子温監督の映画はこれでふたつめ。まじめにふまじめを地で行くスタンスは結構好き。むりやり何かしらのジャンルに当てはめようとするなら、B級スプラッタバイオレンスコメディとでも言うべきか。
レイモンド・カーヴァーの小説がまさか群像劇という形で映画化されてるなんて! とびっくりして、速攻で借りてきて観賞。
元々は互いに無関係な短編群を、かくも巧みに群像劇に仕立てた脚本の妙たるや。ただ、期>>続きを読む
ゲイカップルとダウン症の男の子が本当の家族のように(というか正真正銘本当の家族だったのだろう)過ごす姿に温かい気持ちになり、そんな彼らを引き裂く世の偏見と無理解という不条理に心が張り裂け……とにかく感>>続きを読む
辺鄙な田舎にある屋敷で起こる怪現象。典型的なゴシックホラー。でも驚かせ方に品があるというか、一般的に想像される洋画ホラーとはだいぶ違う感じ。ストーリー自体ただのホラーじゃなくて、切なくやりきれない気持>>続きを読む
とにかく痛快。主人公とヒロインのバカップルっぷりも、随所で光る過激なバイオレンスも、ラストシーンのカタルシスも、ぜんぶがとにかくエンターテイメント。超がつくほどアメリカ的。塞ぎ込んだ気分も吹き飛ぶ、目>>続きを読む
む、難しい……。深夜に見たせいもあって頭があまり回らず、どういうことなんだろうと首を傾げつつネットにあった考察を見て合点がいった。なるほど。理解した上でもう一度観たいけど、生憎そんな時間はない……。
試写会にて。
松ケンは言うまでもないけど、東出。羽生さんの魂が乗り移ったかのようで、圧倒された。
どんなものであれ、トップに立つ者たちにしか見えない景色があるのだろう。ふたりがその景色を共有できた>>続きを読む
トマス・ウルフ。日本ではあまり名を知られていない作家だけど、アメリカ文学史の本ではいつも結構なページ数を割いて紹介されている大家。
だいぶ昔に出版されて今や絶版となっている日本語訳「天使よ故郷を見よ>>続きを読む
ひとりひとりの言葉の重さだけじゃなく、言葉にされない思いの重さを感じて、息が詰まる。やりきれない気持ちになる。
確かに、殺人犯は悪かもしれない。でも、善と悪の二元論ですべて片がつくわけではない。そん>>続きを読む
過去にタイムトラベルして何度でも人生をやり直せる主人公が、とある理由で能力の行使が限定的なものとなったり、その能力ではどうしようもない事態に直面したりすることで、一回きりの時間を過ごすことの大切さを知>>続きを読む
映画の話ではあるんだけど、それ以上にひとりの男の人生の話だという印象を受けた。
好きなシーンはいくつもあるし、全編に漂うノスタルジーとロマンスはすごく心に訴えるものがあるけど、若干冗長に感じた。やけ>>続きを読む
劇的な展開が次々起こるわけでもないし、ツイッターやら掲示板やら名刺やら、文字媒体がたくさん登場するから、映画化するのは難しそうと思ってたけど、比較的きっちりまとめられてたように思う。ラストシーンの見せ>>続きを読む
それだけで観る価値があると言えそうなくらいに大自然の映像が美しい。そしてその映像の優美さ・雄大さがバックにあるからこそ、人生に果敢に挑めというメッセージが説得力を増して伝わってくる。
主人公の勤める>>続きを読む
ホラーの棚にあるけどホラーではないし、かといってサスペンスでもSFでもアクションでもコメディでもない……困った……。
ムカデ人間というアイデア自体は奇抜で(ある程度は)面白いけど、結局のところアイデ>>続きを読む
いやー、面白かった。脚本がとにかくすごい。ドラマティックでスピーディーで、ちょっとできすぎた偶然が気にならないくらいユーモラスで。ただでさえ入り組んだ話なのに、主要登場人物三人のそれぞれの背景も違和感>>続きを読む
ボストン・グローブ紙の記者がどのようにして真実に迫っていったのかを描く。
心に癒えぬ傷を負った被害者の姿や教会の呆れた隠蔽体質を取材していくうちに、記者が宗教不信になるのもよくわかる。汚い言葉を使う>>続きを読む
言語学の教授として教鞭を執る主人公(ジュリアン・ムーア)が若年性アルツハイマーに罹り、葛藤と悲しみに立ち向かいながらなんとか自分のままであろうとする話。
もちろん病状は不可逆的に進行するから、ある意>>続きを読む
白黒でしか表現できない映像美と、ハリーのサイコパス的な狂気と、息の詰まるようなスリリングな展開、ぜんぶが重なり合ってどこかカルト映画っぽい雰囲気を醸し出している……と思ったらやっぱりカルト映画として扱>>続きを読む
有名な作品だしグロ耐性はあるし(なおホラー耐性はあまり無い)……と思って観賞したら、40年以上前の映画ということもあってほとんどスプラッタはなく、いわゆるホラー要素もそこまで強くなかったので、わりとあ>>続きを読む
まあ面白かったけど、前作ほどワクワクしなかったのは否めない。前作の出来が良すぎた。
敢えて問題点を言うと、至ってシンプルだった前作と比べて、いろいろな内容を盛り込みすぎたせいで、全体像が少しぼやけて>>続きを読む
コメントが難しい……。4時間の映画というだけでもう十分おかしいし。
ふつう4時間の映画なんて途中でだれて見るのをやめてしまいそうなものだけど、この映画にはそれをさせないだけのパワーと勢いと密度はあっ>>続きを読む