TJさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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神さまがくれた娘(2011年製作の映画)

3.0

インド版「アイ・アム・サム」。ダコタ・ファニングにも劣らないベイビー・サラの笑顔。

本家をよりコミカルにダンスも交えリメイク。フラッシュバックする場面は多々あり、精神年齢を追い越す様はやはり切ない。
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再会の街で(2007年製作の映画)

3.5

思い出を真っ白に塗り消す。外に目を向けず、ヘッドフォンで一切を遮断する友人にどう接したらいいのか。

ポスト911の寡夫チャーリーと歯科医アラン。学生時代の友人同士がNYで再会する。辛酸も舐めた大人の
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光にふれる(2012年製作の映画)

3.5

真っ暗な世界にひとすじの光

実話ベース。全盲のピアニスト、ホアン・ユィシアン本人が主演。
物語性はともかく、演技は難しかったろう。相手の表情もわからない。気づかいの撮影現場だったはず。そのとおり優し
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奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

2.5

音楽の神秘を体現する少年エヴァン。

チャーリーとチョコレート工場のフレディ・ハイモアが天賦の才を持つ孤児を演じるファンタジー。予定調和の中、客演に近いロビンのスパイス的役割が珍しい。

個人的な好み
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アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

2.0

おもてたんと違う(怒)

スカヨハがその美貌と絡みで男を魅了しつつ…て想像してたのに。
いやそうやけど。ミステリアスが過ぎてそそらへん!
どないなっとん(知らんやんw)

不純な動機で借りたあきません
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ジーリ(2003年製作の映画)

1.5

先日のラジー賞でみごと名誉挽回賞(新設)を受賞したベン・アフレックの黒歴史。
当時の恋人ジェニファー・ロペスと共に叩かれまくったラジー6冠作(実はコメディ)

下馬評を上回る(下回る)やばさ。これはコ
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.5

rain cats and dogs 雨が激しく[土砂降りに・ひどく]降る

劇中度々出てくる言葉。恥ずかしながら知らなくて。慣用句もこの後味も人生も、わからないことだらけ。まだまだ幼いなって思う。
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アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.5

良い人そうなデンゼル・ワシントン。強面すぎるラッセル・クロウw配役逆ちゃうの?とかつっこみながらw蓋を開けてみるとさすがオスカー俳優♪

刑事と麻薬王、一見真逆な2人も職務に生真面目な点は酷似していま
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ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

4.0

何があっても男は泣くな

勇ましく振る舞うあまり心細さを表に出せない、何をされても全て飲み込む。時代と自分を知りすぎている彼は見るに堪えられない。我慢するのはいつも弱い立場の人間。

メンフィスまでの
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君のためなら千回でも(2007年製作の映画)

3.5

青空を泳ぐようにたなびく凧

凧揚げと映画が大好きな2人は同じものを見て育ち、同じ空を見上げ街を駆ける。唯一その出自を除けば何をするにも一緒。少年たちの表現が素晴らしいアフガニスタン映画(製作国アメリ
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

愛国は反戦の誓いか

国を背負う軍人であり優しい父親
右手に銃、左手に電話
軍務と良心、国家と国民、愛国と反戦
天秤にかけて測れない命題

現代も多くの国で戦争・紛争が続く。隣国のような協定未結のケー
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

5.0

グラン・トリノは生の証。
(※長文です)

Nation on the wheelと呼ばれた50〜60年代アメリカ。この時代の劇画と車の蜜月は言わずもがな。名車の原型が多く生まれた黄金期。

コルベッ
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.5

暗がりの街灯の下、彼らだけのハーモニーを奏でる四人。不遇の時代からの成功と挫折。栄華を極めた時期と転落する姿をきちんと描きわけ、その光と影が互いを際立たせる。フランキーを中心にした緻密な四等分の物語に>>続きを読む

マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

3.0

ピン芸で食っていくのは難儀で孤独。ふざけ屋芸人の挑戦と悲哀を描いた今作は、コメディの皮を被ったドラマでした。フォアマン監督らしく小気味よい動乱と孤高の見応えはさすが。銀熊賞受賞作。

人を笑かすのは真
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カオリと機械油(2014年製作の映画)

2.0

舞台は尼崎。あんなきちゃない阪尼商店街も画面を通すとどこかノスタルジー♪w

脇臭に悩む女性の悲哀。傾きかけの勤め先、浮気を繰り返す姉、街の哀愁と登場人物の悲喜がマッチしてます。脚本の至る所の既視感も
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鉄馬と風(2014年製作の映画)

1.5

ぴかぴかのハーレーで奇妙な男2人旅。30分じゃ物足りない設定が自ら首を絞めてるようで。。余韻を楽しんだり考える時間が少しでも欲しいのです。

海に居たおっさんと風景の撮り方は好き。どこか不安定で謎めい
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動物の狩り方(2010年製作の映画)

2.0

能年玲奈さん初主演作。同郷(ど田舎w)なんですが彼女は海より山が似合います。下手な標準語が耳障りですが…w

学校や家で居場所がない女子高生が、山で一人生活する男と出会う。動物の狩り方を学ぶ中で何かが
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.0

五輪金メダリストにまつわる事件をマーク・シュルツの視点で描く物語。

およそレスリングとは無縁な寂寥感。ひとたびブザーが鳴ると周りの音が聞こえず、最終ピリオドまで冷たい空気がはりつめる。3人の男のそれ
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ドン・ジョン(2013年製作の映画)

3.0

男のあるあるがド直球!ワールドワイドな男性脳!最高スコアは異常ですがwポルノばっか見てたらあほなるよー的な性教育コメディですね!いやー笑った!

極端な部分もありますが、普段男が口に出来ない声をジョー
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マイネーム・イズ・ハーン(2010年製作の映画)

4.0

無知や偏見が差別や憎しみを生む。9.11後のムスリムへの蔑視に立ち向かう男の物語は、こんなご時世にこそ見返したい名作でした。

自閉症を患いながらも母の愛を懸命に受けた少年時代。一人の女性へ綴る"ある
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さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

3.0

「全ての映画は既に撮られてしまっており、自分たちが為し得るのは過去の映画の引用と反復でしかない」
その言葉の通り、全く新しい実証的な3Dビジュアル体験で魅せるゴダール作♪
ついて来れるやつ、出て来いや
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キッド(2000年製作の映画)

3.0

過去を洗い出し、自分を知る
己のルーツは何処にあるのか
人生のターニングポイントは何時だったのか
忘れている大切な何かを思い出せれば
新たな自分が生まれるかも?な自己分析映画♪

子どもの頃思い描いた
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最高のともだち(2004年製作の映画)

4.0

人は自分を映す鏡。この映画も自分にとって鏡と言える作品です。

ナイーヴな少年と知的障害を持つ男の心の触れ合い。家庭環境や恋愛で少しずつ成長していくトムと、少年のままのパパス。

誰もが通る「大人とは
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ベイマックス(2014年製作の映画)

3.0

感動モノと思って見たらロボットアクションの迫力に痺れるギャップ作w

ベイマックスの愛らしさ、BIG HERO6の活躍、和洋折衷なディテールも嬉しいですね!多様なオマージュや意外性も忍ばせ、最後はしっ
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天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”(2012年製作の映画)

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「おむすびの真ん中に梅干、矛盾を感じませんか?」
料理家・作家の辰巳芳子さんを追うドキュメント。じっくり人や料理・出来事を映す。なのに次第に自分の家族や周りの環境、先のことまで考えてしまう不思議。年を
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セブン・イヤーズ・イン・チベット(1997年製作の映画)

3.0

オーストリア人登山家の自伝を基に。

慎ましいチベット人との交流が味わい深い作品。
未開・密教的に描く一方で、人々との触れ合いは丁寧に。後半の列国の軍事行動を益々浅ましく映していましたね。

当時14
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.5

オスカー発表前に滑り込みで。人生のハイライトを映すいわゆるスライス・オブ・ライフでなく、彼らの親戚的なノリで見れるリアルな12年。ほんとに何もなくてw些細な日常がメイソン君のパーソナリティーを徐々に形>>続きを読む

さよなら。いつかわかること(2007年製作の映画)

4.5

家族の絆はやがて
平和への願いにつながる

イラクへ出征した妻の帰りを、じっと静かに待つ家族の物語。劇中、スタンレーは何度も眼鏡を外す。父としてあるべき姿を模索して。わかってるよ、大丈夫だよ、と娘は父
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ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)

3.0

暗く長い冬の中で強く生きる少女

殴られ脅され耐えてきた17歳が誰よりも強くなっていく哀しい成長譚

父の謎の失踪、母の病気
危険や孤独に襲われても
自分が強くあらねば
家族を守らなければと
その一心
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(1954年製作の映画)

3.0

フェリーニの代表作
ジェルソミーナのお天気雨のような表情が印象的でした

淀川長治さんの歯に衣着せぬ解説も相変わらず良い

サイモン・バーチ(1998年製作の映画)

3.5

無垢な少年たちも決して口には出さない、声にならない思いがありました。

ジョン・アーヴィング『オーエンのために祈りを』を基に。先天的に体が小さいサイモンと、私生児ジョーの紡ぐ絆。サイモンの屈託のない笑
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余命90分の男(2014年製作の映画)

3.5

嫌いなもの。通勤ラッシュ、営業電話、階層的な人事、ノマド族、ながらスマホ、DQN車、スプラッター系、某隣国、ISIL、映画館でいちゃつくカップル、O部長、ピクルス…w

世の中はストレスが蔓延している
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アンドリューNDR114(1999年製作の映画)

4.0

人間に憧れるアンドロイド。善意に溢れたロビンの魅力が存分に発揮された3世代SF。
知性を有したアンドリューの「笑いは友情を育てる」という言葉。この役柄で、主演が彼だからこそ響く哲学作品でもあります。
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ガープの世界(1982年製作の映画)

4.0

原作はジョン・アーヴィング。ロイ・ヒルらしい演出に、抑えめに応じたロビンの出世作♫
一風変わった母に育てられた私生児ガープの波乱万丈な生涯が、ユニークに、かつシリアスに描かれています。

悲しみを滲ま
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.0

10年ぶりに。めちゃくちゃ渋いロードムービー。途中出てくるクールラニングなラスタバイカーまでwicked☆

今でも細い道で鬼バックかます女をテルマと呼んでますw

ふたりにクギづけ(2003年製作の映画)

4.0

Stuck on You!!
ファレリーブラザーズが描くほんわか兄弟コメディ♪肝臓はないけど気骨があるウォルトとパニックがちな優しいボブの結合双生児の活躍劇。脇役のシェールやメリルも素敵。
『お前の心
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