うずくまるさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.5

何かに染まらないんだけど、仲良くしていたい人懐こさと、ある種厳しい観察者でもあり、でもダメなところも柔らかく包む包容力もある。それはバラエティなどで稲垣吾郎さんを見ていて、いつも彼から感じることで。後>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレってほどでもないけど私は好みじゃなくて、鑑賞後のフレッシュなところで監督と合わないと感じたことをボロカス思いついたまま書いてるため、以降、不快になりそうな方は読まれないことをオススメします。>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

5.0

《グロいんだけど、癒される。》現代社会に居場所のなさを感じている人に見て欲しい。私と同じ感想を持つかも。この作品が、個人主義に偏重しきったアメリカで大ヒットしたのも納得。

主人公のダニーは不安障害を
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予告犯(2015年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

キャラクター設定の深みにかけ、漫画漫画してるなあと思っているうちに終わった。
特に鍵になるサイバー課の指揮官はストロベリーナイトの姫川と比べてしまい違和感が強かった。組織ではがむしゃらに勉強やノルマを
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

5.0

絶対2度3度観るべき。伏線というか、ちょっと思い出す瞬間がいっぱい散らばっているので、むしろ7/26に毎年観て、ちょっと思い出すべき。

何気ない風景のそこらじゅうに、自分が知らないだけで、誰かのいろ
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ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

2.0

前半を「誰も予想しなかった展開に…」と終わったのに、予想を1ミリも違わないオチでずっこけました。

終わりに向かうに従って、まるで水彩画に水を垂らしていくかのように、全キャラの輪郭がぼやぼやぶよぶよに
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

5.0

《さようなら》を誤魔化さず、味わって生きろ。

本作は、佐々木役の細川岳さんが脚本、企画に参加されているというのはエンドロールで気づいていたのですが、検索してみたら、実は佐々木にはモデルとなった方がい
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SP 革命篇(2011年製作の映画)

2.0

伏線の合理性偏重、アクションに興味が無い人間の評価です。
設定の細部が都合良すぎて全然納得できない。革命軍の結束のバックボーンが全く描かれてなくて信頼関係に疑問。こんな簡単に寝返る連中に人生託してたの
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はりぼて(2020年製作の映画)

4.5

【⠀議会=守銭奴ゾンビの巣窟】

個人の問題だけではなく、環境によって容赦なく感染していく汚職。横領って麻薬みたいなんだね。政務活動費消化率100%って揃いも揃って全員やってたってことだもんな。富山ヤ
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.6

観る「暴露本」感あった。そこまで作品の中で本音をポロポロ話していいの?っていうくらい本音が聞けて妙な爽快感。
「いやーやっぱそう思ってるよね」って笑ってしまった。

17年という歳月が築いた監督との信
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.0

自分に正直に生きるということはこういう事か。と度肝を抜かれた作品。

大ヒットエッセイ「あやうく一生懸命生きるところだった」の作中に登場して興味を持ち検索したところU-NEXTで無料開放していたため鑑
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.2

RHYMESTER宇多丸さんのアフターシックスで取り上げられていたので視聴。

映画の真価とは関係無さすぎだけど、コンスタンス・ウーが「人生がときめく片付けの魔法」の著者、近藤麻理恵さんに似てるな?と
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.0

形骸化し歪みきった報道の現場の記録として価値ある作品。可笑しすぎて不思議の国みたいな感覚になる。いつか笑い話にできますように。

新聞記者(2019年製作の映画)

3.9

シンウンギョンさんの演技が素晴らしかった。
ほぼモリカケ問題~赤木さんの自殺までを分かりやすくした作品。
よくここまでの暴露作品が公開されたなあ。数年後には発禁になってたりして…

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.3

韓国っぽい社会的メッセージが強いゾンビものという印象。
主人公の職業はファンドマネージャーで、ネオリベ的な人物。ゾンビから逃げるうち、他者に助けられて生きていることを自覚していく。

中盤である人物が
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キャッチ ア ウェーブ(2006年製作の映画)

2.4

「ビーチ・ボーイズっぽいの作ってみました」という感じの作品。
脚本家、監督ともこれ一作のみの人物の様。三浦春馬の若き日のピュアさ、濱田岳のコミカルな存在感、坂口憲二のサーフィン姿、自粛中の旅行気分獲得
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

4.0

邦題と裏腹に、何の奇跡にも恵まれずとにかく高い志の元、等身大の勇気と努力で突き進んでいく主人公の健気さに心打たれた。
別に天才じゃなくてよくて、こんな風に生きたいんだ、ほんとは。
人間が自分を誇りに思
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.0

時代考証がさすがの私でも気になってのめり込めないぞ…?!この時代の日本にタオルはないだろタオルは!

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

壮絶な人生を送りながら、「僕らは勝者なのだ!友よ!」とWEで語れたフレディの愛の深さよ。気高さよ。

青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.0

コロナで帰省を自粛した年末にこたつで見るとめっちゃ染みると思う。

そろそろゴッドタンファミリーの阿佐ヶ谷姉妹・江里子さんの脚本監督作品が見たい今日この頃。

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.0

この手の作品のなかでは、いちばん元々の現実がふわふわしてて現実味がないと思う。そのお陰で軸足がとれなくて悪酔いする感じ。
SFというよりサイコスリラー。テネットやインセプションより、ジョーカーに似てる
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.2

二重スパイをテーマにした香港映画「インファナル・アフェア」に、アイリッシュ系移民の行き詰まり感とマーティン・スコセッシの精神衰弱のエッセンスを加えたヤバいカクテル(誉めてます)。
ディカプリオのアイド
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天外者(2020年製作の映画)

4.5

五代友厚の偉人伝というより、ある天才の青春を丁寧に描いた作品。

尺は109分なのでダイジェスト感は否めず、五代の功績はかなりはしょられてます。

しかし五代の怒濤の人生はこの尺に納めるのは到底無理&
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銀魂2 掟は破るためにこそある(2018年製作の映画)

4.5

福田組初体験!突き抜けてる!!

三浦春馬の生い立ちが騒がれ広く知るところになってから本作を観るとかなり胸が痛む役どころだが、クランクアップ時の楽しそうな表情を見ると、本人は別物として割りきっていたの
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.8

2000年前後のギャル文化を経験した世代には妙に懐かしい映画。
かなりご都合主義だけど、あの時代のギャルしか持ってない無敵感が遊園地みたいに楽しめると思う。細かいことは気にすんな♪

奈緒子(2008年製作の映画)

3.8

年寄りは死んで、若者はその景色を振り払うよう走る。ただ前へ向かって。人生ってそんなものなのかもしれない。

行き場のない怒りを胸の奥に沈めて眩しいほど笑ってみせる、
よかれと思ってしたことが相手を傷つ
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アフタースクール(2008年製作の映画)

3.6

伏線回収といえば内田けんじ。内田けんじの代表作といえばアフタースクール。

メインの男性3人がはまり役過ぎて。

2時間没頭したいときにおすすめ。ただし伏線気になって結局4時間観ることになるのでそのつ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

「パラサイト半地下の家族」でその演技が冴え渡っていたソン・ガンホ。彼の主演映画である本作は、ライムスター宇多丸、町山智浩も「パラサイト~」のレビューのなかで触れていたので、せっかくAmazonプライム>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

3.9

女優・安藤サクラここにあり。

ラースフォントリア張りに後味は悪い。
特に救いとかもなく、観るひとの状態によってはかえって心や思考が硬直するような危うさはある。
でも観てよかったと思う作品。

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.5

努力して成果を出しても、自己肯定感が高まらないすべてのひとに観てほしい。

この映画のプロモーション映像、ぽっちゃりメガネの女の子におじいちゃんが「お前は世界で一番かわいいよ」と語りかけているのが印象
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.2

Cate Blanchettが本当に美しい。クラシカルでエレガントで最高。もう何年も前に見たのだけれど、未だに脳裏に浮かび、また観たくなる。

話は本当に奇妙だけれど、愛の普遍性について考える問題集み
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

5.0

人間を人間たらしめるのは、自分らしく生きたいという意欲。

理想が心に浮かんでも「疲れるしな」「お金かかるしな」「迷惑だろうし」「自分には無理」…なんて言い訳で打ち消しては、かえって心身とも弱っていく
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

韓国のエリートが作った映画だなあ…とただただ感心してしまう。

日米のホラー映画やスリラー映画を客観的に冷静に研究し、一階と二階、地下室の空間(世界)の区切りの感覚を極限まで研ぎ澄まして使っている。
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ホノカアボーイ(2008年製作の映画)

3.8

ハワイの降り注ぐ日差し、温暖な気候、それらが育む穏やかな日常…日本人が夢見るハワイが詰め込まれた一本。

何より岡田将生がアホでほんとかわいい。罪作りにかわいい。

何者(2016年製作の映画)

3.8

趣味:人間観察
…とか言っちゃう人に強制的に見せて禿げさせたい一本。

冷笑系ってほんと恥ずかしいよな…