朧気sumireさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

朧気sumire

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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

5.0

『反論のヒエラルキーを擬人化』
実父殺害の容疑で裁判にかけられた少年。担当の陪審員12人のうち1人だけが少年の無罪を主張した。

制作陣の類まれなる実力に恐怖さえ感じた作品。
良質な脚本と俳優があれば
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DEATH GAME デスゲーム(2006年製作の映画)

2.7

プレイ中に死んでゲームオーバーになると現実でも死んでしまうホラーゲーム。そんな呪われたゲームだと知らず起動してしまった若者たち……。
これは毎日ホラゲーやってるゲーマーの私が見逃すはずないぜ!
ゲーム
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ラブド・ワンズ(2009年製作の映画)

3.1

「様々な事情が重なって狂ってしまった少女に憐憫の情を寄せるキャリーのような映画なのかしら?」
あらすじだけ読んで浮かんだのがこのイメージ。

全然違った。
つい哀れんでしまうほど一途な狂人じゃなかった
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.0

上映されていたときに映画館で見ました。当時はまだ13歳だったと思う。
堤真一が演じる石神を見て、俳優の演技力の凄さをはじめて感じた映画。
それくらい堤真一の演技が凄い。目のそらし方や若干詰まりぎみな会
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ムーラン(1998年製作の映画)

5.0

絵を描くようになってから見ると動きの表現など学ぶべきものがたくさんある凄い作品。とくに馬の動きが大胆かつこまやかで美しい。きれい。
ターザンといい、異次元レベルで技術力の高い絵が多くて戦慄する。

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ハウンター(2013年製作の映画)

3.4

誕生日の前日をくりかえし過ごしていることに気づくリサ。
序盤の序盤に重要な伏線がいくつも隠されていて、見逃すまいと始終気を張って見ていた。

こういったループ系、呪われた家系のホラーにしては斬新な設定
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マシニスト(2004年製作の映画)

5.0

魚は恐怖で。
チンパンジーは恐怖と孤独で。
人間は恐怖と孤独と記憶で、うつ病になる。

こんな話があるくらい、人間の高い知性の根幹には"記憶"がある。
過去のことを長いあいだ鮮明に覚えていられる。
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.8

5人の命を救うため1人の作業員を犠牲にしていいのか――。
あらすじを見て有名な思考問題・トロッコ問題と似た状況だと思ったけど、実際に見たらトロッコ問題そのままで視聴者という無関係な立場ながらジレンマ感
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

5.0

こちらが何発撃ってもなぜか当たらない弾丸。
ようやく捕まえてもなぜか運よく拘束を解いて逃げ出す被害者。
なぜか自分のところにピンポイントで落ちてくる瓦礫。
あと一歩というところでなぜか入る邪魔。

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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.6

もう二度とは見たくない良作
違法薬物への依存からひたすら転がり落ちていく救いのない映画。
古書店に入ったら素敵な音楽が流れていてオーナーに詳細を聞いたらこの映画のテーマソングと知り早速見た。
BGMが
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デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

3.0

キャッチコピーの通りデイヴィッド・リンチ監督の頭の中を覗ける作品。
ただし覗けるだけ。理解出来るか出来ないかはまた別の話。
他のドキュメンタリー映画と違って第三者からの意見は出てこず、リンチ監督本人の
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.9

『! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
『‼ 史上最悪の二日酔い、国境を超える』
『!!! 最後の反省会』

こんなサブタイの付いた3本のDVDが棚に並んでれば手に取ってしまう(笑)
このサブタイの
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スーサイド・ライブ(2017年製作の映画)

3.9

世にも奇妙な物語で放送されそうな寓話的スリラー映画。
自殺志願者を募り、その人が自殺する様子を生中継するというトンデモ番組。
ジャケ画に反してヘビーで後味悪い。

現実では絶対あり得ない物語だから現実
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イキガミ(2008年製作の映画)

4.4

まず単独で聞いた主題歌「みちしるべ」に感動してそのまま映画館に行ったことを今でも覚えてます。そして大泣きしたことも。

ちなみに私は原作漫画未読です。でも一本の映画として完成度の高い作品だと思います。

エレファント(2003年製作の映画)

4.9

くりかえし見ることで味わいが深くなる映画。
やればやるほど良さが分かってハマっていくゲームを表す言葉「スルメゲー」にあやかれば、スルメ映画。

1回目の鑑賞。
ただ登場人物たちの動きを追従するだけの夢
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ザ・サンド(2015年製作の映画)

3.0

ツッコミどころ多すぎて爆笑できるホラー映画。

映画としては1点の出来ですが本当に笑えるから大好きです。
怪物の行動範囲を調べるために投げたソーセージを海鳥が見事にキャッチしてしまったり、タオルを受け
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.3

「トガニ 幼き瞳の告発」を見て容赦ない韓国映画のパワーに圧倒され、続けて見た作品。

なんて胸糞悪い話だ、と思ったら実話ベースと知って恐怖した。怖い。
 
物語前半で犯人が拘束したヘルス嬢の頭に打ち付
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.5

パルムドール受賞作ハシゴ鑑賞始めました。
ラストは納得できるもののやはり辛いので0.5点下げました。

タイトルからしてネタバレ。
どこの国も似たような問題を抱えているんだね……これ映画館上映されてる
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

悲観しがちな別離をここまで前向きなものにして終わるミュージカル映画は初めて!

添い遂げることこそ出来なかったけれど自分の人生の1ページを彩り豊かにして、共に踊ってくれた特別な人。それは死ぬまで変わら
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