ばんがどさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

トップガン(1986年製作の映画)

4.1

カッコいいとはこういうことさ!
(ジブリファンの皆様すいません)

カット割りのキレと深みが半端ない。80年代の映画って全体的にハイレベルだけど本作はさらに別格。
逆光トムキャット!逆光ベロチュー!ス
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.6

少年の成長と映画館の歴史のカットバックによるノスタルジー映画の最高傑作。

変わるモノ。変わらないモノ。

師を超え見事に成長しても、変わらない気持ち。初恋への未練。

時が村や文化を残酷に塗り替えて
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.2

壮大な旅の帰着。
これ以上ないフィナーレ。
本作は旧三部作完結篇として初めて観た時よりも、新三部作を観た後に見返した時の方が感動がより増したという、他のシリーズを含めても稀有な作品でもある。
ヨーダや
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.7

続編モノの革命作。
あの前作の世界観をさらに広げるだけ広げて、主人公に圧倒的な宿命を突きつけ、しかも負けて、続く。リアルタイムで本作を叩きつけられた観客はどんな気持ちだったのだろうか?
ただ、革命作で
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.7

薄口サッパリ。
オールスターキャストに、洒落たカット割とワイプと音楽で、オーシャンズ11の雰囲気をバッチリ再現!スリルもサスペンスも波乱もあんまないのに画が持つのは流石!
ただ傑作ゾンビ映画を観た直後
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.2

シリーズ初のちゃんとした続編。
毎回濃ゆ〜い監督たちがこだわって破茶滅茶しすぎるから、これまで各作品がテイストもバラバラで薄〜っくしか繋がってなかったが、今作がこれらをぎゅっと結びつけてくれた。
マッ
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.6

もはや映画というジャンルを超越してしまった作品。
神話と宇宙。文化とテクノロジー。酒場とスペースステーション…。そして宗教とライトセーバー。別次元に存在したこれらを紡いでハイブリッドシナジードライブ(
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.4

スリラーの天才がCGというツールを手に入れて作り上げた傑作!
でもCGはあくまで福神漬け程度。
ベースのカレーライスはツールに関係なくキッチリ仕上げてる。
初めて恐竜を観た表情。グラサンを取る仕草。こ
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.8

ロミオとジュリエットの50年代若者版。
移民マイノリティ問題はあくまで背景に留めてあるので、対立の動機が幼稚過ぎると感じてしまうことを置いておけば、圧巻の音楽と歌とパフォーマンスで楽しめる。シネマオー
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グリース(1978年製作の映画)

3.6

イカした青春映画。
全体的に控えめで爽やかな雰囲気だけど、ちゃんと車とセックスとドラッグは通るのね笑
トラボルタのダンスとオリビアの歌だけで観る価値ありです。

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.7

巨星落つ!後の権力闘争。
関ヶ原とか清洲会議みたいに、その後のスターの闘争ではなく、争うのは全員小者。それが本作の味…なのだが、映像と音楽が重厚すぎるのと、アメリカン(ロシアン?)ブラックジョーク過ぎ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.8

映画愛溢れる傑作。
こんなに素直に純粋な気持ちで映画を楽しんだのは、初めてバックトゥザフューチャーを観て映画が趣味となったあの日以来だ。斜に構えて評論家気取りしてる自分が恥ずかしく思う。
面白くて悔し
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.2

うーん。シリーズで一番見所がなく燃えない。印象的なショットや、そこワンカットでいく?みたいなカメラワークは見事だけど…なんかダレてる。
ワールドになってから、現実世界から離れることに躊躇がなくなりどん
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.9

快作?怪作?
いつも話がとっ散らかる細田作品。今作は…もはやストーリーテリングを放棄し単なるオムニバスムービーになってしまった。
まぁこれはこれでいいのかもしれない。
各エピソードは間違いなく魅力的。
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時をかける少女(2006年製作の映画)

4.4

細田守最高傑作。
他人原作かつ他人脚本だからか、彼の作品の中で唯一話が散らからずキチンとまとまってる。
変にストーリーテリングしない分、細田ワールドもスマートで、若々しくギラギラした活力を感じる。
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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

3.1

サマーウォーズの原点。
現実と仮想現実の振り方、田舎の描写、Windows98画面と実写とセル画の融合など、後の細田ワールドに繋がる演出も見られて興味深い。が、話のとっ散らかり具合は今よりさらに酷く大
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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.9

前作が"母"なら、今作は"父"。
王道な英雄伝に、前作同様圧倒的なリアルを突如ぶっ込むという独特な細田ワールド全開。
なのだが、観客の感情の誘導が相変わらず下手。説明セリフも多く、唐突で特にラストバト
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

4.0

始まりの"恋は盲目"な所がおっさんにはついていけなかったが、そこを乗り切ればとても丁寧でステキな映画。
ファンタジーとリアルの繋ぎは突然で、しかもかなり極端に振ってくるので、和やかなシーンもどこかずっ
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.2

閉鎖的かつ壮大な映画。
血筋、血縁、よしみ。ツールが手紙から電話そしてSNSに進化しても繋がる本質は変わらない。
繋がることは時に億劫だけど、繋がった分だけ人間力は上がるのは間違いない。
そしてその蓄
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

1.2

ペラッペラの水増し映画。
スピンオフってサブキャラや本ストーリーに深みやコクを加えるモノだと思うのだが、まさかの水割り。しかも薄味の割には相当な違和感と拒否感でゲロまずいのだから大したもんだ。
この程
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.0

シリーズ集大成!
1のテーマパークの崩壊。2の恐竜狩り。3の恐竜バトル。これらを上手く煮詰め、スピルバーグ的なスリラー演出と家族の再生エピソードでふわっと卵とじ。
溢れ出るシリーズ愛とスピルバーグ愛に
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.3

痛快娯楽作。
前作(?)よりもスリラー要素は控えめだが、登場人物(敵も味方も)の人情描写が丁寧で、これが要所でのコメディリリーフに効いてくる。
そんな爽やか安心な娯楽作のラストに…

ズバーン!!
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.3

やっぱバーフバリ半端ないって!
ビターでドロドロな神話感いいね。みんな人間臭いええキャラしてる。
回想濃すぎてバーフバリJr.の影が若干薄く…。そんなの気にするだけ馬鹿!もうお腹いっぱいです。
あ!で
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.3

やっと観た!
バーフバリ半端ないって!
ストーリーテリングがやや雑だけど骨太渾身過ぎて気にする方が馬鹿。しかも最後にエピソード5感って!先に言っといてや!
「ステーキの上にバターを塗ってうなぎのかば焼
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

4.0

いい塩梅にまとめられた秀作!
実話をベースにしつつも、深みにハマりすぎず、とっ散らかりもせず、いいバランスに整えられている。
組織と社会の中で貫けない正義。本質を見失う大企業病。二の次にされる仕事への
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

家族を作れなかったり満たされなれなかったりした者たちの家族のような関係。
血縁よりも大事なホントの家族!
…。
なーんてこの世にないんだよ!
所詮は家族ごっこ。家族を万引きしただけで、自分の都合を押し
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用心棒(1961年製作の映画)

4.4

無駄のない完璧な娯楽作。
世界観の引き込み方、キャラ設定の定義の仕方、ゴールの定義の仕方、ストーリー展開、結末。なんともスムーズで手際がいい。
情に流れやすい三十郎。他人の妻の奪還で一気に本気になると
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OVER DRIVE(2018年製作の映画)

4.1

凄まじい職人映画。
極限まで鍛え仕上げ切るという本作の一つのテーマが全カットからも滲み出ている。カット割、ライティングはもちろん。ハレーション、雨の跳ね返り、夜景バックまでキッチリ捉えてる。ちょっとや
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シムソンズ(2006年製作の映画)

3.6

そだねー効果でまさかのリバイバル。VHSとかブラウン管とかもう12年前かー。みんな若い。
当時流行った青春スポ根七人の侍系映画の王道中の王道。
分かっちゃいるけどまぶしくて泣ける。
てかね。ジュディマ
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.1

一級品のB級映画。
ご都合主義極まりない。
けど怪獣にミリタリーに都市破壊に、求められていることが完璧解ってる。
キングコング対バラン対ビオランテってタイトルにすればよかったのに。

オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

4.2

これこそグレイテストショーマン!究極の男の成れの果て。
好き勝手やりたい放題やって結果を出しまくり、どんだけ泣かしても女が集まる。ただ、人生をどれだけ謳歌しても所詮は男。
結局はエロくてバカなクソガキ
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.0

男のロマンというか妄想というか…もはやポルノレベルのシチュエーションムービーかと思いきや、まさかこんな純粋で爽やかな作品になるとは…。
ただ「圧倒的なスペックの女性に惚れられた男の劣等感」をもう少し深
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.1

最近、仕事も恋愛も悲惨散々なので現実逃避しに来たら…なんだよ!スピルバーグ!逃げんなだとー(T-T)!
てか、なんちゅー映画作っとんねん!
おもちゃ箱の中にある、アニメや特撮・ゲームのキャラたちをごっ
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シェーン(1953年製作の映画)

4.4

なんという奥ゆかしき名作。
本音をぶつけ合いつつ、本心は語らず悟らせる。
居場所がない疎外感。憧れと劣等感。不倫。多くは語らず漏れ出てくるそれらの感情は登場人物に深みを与えてる。彼らが何を食べ、何に喜
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.3

ボンド映画最高傑作!
前作のハチャメチャお祭り映画から一転。どシリアスでど真面目なスリラー映画の名作へ進化!総進撃の後のヘドラ。FWの後のシンゴジラ。Gガンの後のWみたいな感じで、伝統のあるシリーズは
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.7

やっぱ面白い。
当時はID4とかXファイルなどのエイリアン映画ブームの中で出てきた変化球として観てたけど、アメコミ映画の王道として再評価。
ソネンフェルド流のブラックユーモアがバッチリ効いて、最近のや
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