ばんがどさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

(1985年製作の映画)

4.0

凄い。強烈な映画。
因果応報。悪夢を観てからの全ての行動が悲劇へ繋がる。
ある意味、見事な伏線回収映画だがそこまで回収しなくていいよと思ってしまうほど全てが悪循環していく。
捨てきれないプライド。芽生
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モスラ2 海底の大決戦(1997年製作の映画)

2.8

思い出補正で輝くジュブナイル映画。
当時は大胆に取り入れたデジタル合成やCGIが話題になっていたが、今観るとかなりキツい。
当時は気にならず夢中だったんだけどなぁ…。20年かぁ…。
森のチェイスとか体
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ゴジラVSメカゴジラ(1993年製作の映画)

4.1

平成ゴジラシリーズの集大成。
メカゴジラを上手く90年代風にリメイク!VSビオランテのファイヤーミラーとVSギドラのメカギドラを継承させるなんて!ファンはニヤニヤ。23世紀の技術うんぬんって、ターミネ
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

戦争スペクタクル映画なわけはないし、かと言って反戦映画でもない。
そのどちらも皮肉ったアンチ映画。
人間脳から生まれた理性や道徳観。自由、平和、そして平等。動物脳から生まれた殺意や性欲、差別そして戦争
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.5

凄まじい映画。
3人の男とその生きる世界観を丁寧に描く。三つ巴のシーンをあえて省き、整理された脚本と演出が見事。

前半の権藤パート。
人生最大の勝負かそれとも正義か。非情になりきれない漢の強さと弱さ
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

2.6

もうちょい。
グレートウォーでもないし、シーザーと大佐の異様な小物臭もなんかね。
ターミネーターみたいに一瞬で人類と猿のパワーバランスが変わったわけでもないし、猿が圧倒的に優れていたわけでもなく、人類
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.2

圧巻!
王者の風格漂うショットの連続。
小手先のカメラワークとかカット割とか使いません。ワンカットです。
ドーン!です。うぉぉおお!です。
船が転覆するシーンはスクリーンが本当に倒れてくる感覚になりま
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

音と映像のシンクロがヤバイ。
音楽ありきの演技、演出、カメラワーク、カット割り、長回し、編集。どれも見事で気持ちいい。
クライムサスペンス特有のあの崩壊感も半端なく、着地点はどこ?っとハラハラ。
キャ
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関ヶ原(2017年製作の映画)

3.6

もうちょい。
原田監督らしさも叶わず謎映画になってる。

いつもなら、史実や原作から登場人物を抜粋し、視点を少なく抽象化して上手く強引に整理整頓するのに…うーん。なんかよくわからん。

大いなる正義で
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砂の器(1974年製作の映画)

4.2

傑作。
嘘でしょっていう糸口から謎を解き明かしていくサスペンスフルな前半。情報が簡単に集まって逆に溢れかえるという最近の作品とは異なり、一つの一つ集め方がちょいと強引だけど、じっくり丁寧でアナログ。
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.5

究極のグレードアップ系パート2映画。服の調達、トレーラーチェイス、バイクチェイス、工場でのファイナルバトルだけではなく、細かなセリフやシーンにセルフオマージュを散りばめる…だけでもなく、その全てが段違>>続きを読む

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)

3.9

面白い!
けど男がポンコツ過ぎてサブリナが彼らを惚れた理由が最後までよく解らなかった。あいつらは月ではないよなぁ〜
キャラクターが皆素敵で心が温まる映画です。

ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.5

面白いがやはり傑作ではない。
パート2の特権で説明が色々省けるはずなのに…モタモタモタモタ…。やっぱり長い。
学園ミステリーぽい雰囲気はいいがネタフリも伏線回収も下手くそで、ふーんって感じ。
テンポよ
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.4

心が洗われる。
その可憐で高貴な佇まいは映画史上最も美しい。
本場ローマイタリア管弦楽団による生演奏というこれ以上ない環境で本作を味わえて感無量だ。

ターミネーター(1984年製作の映画)

4.5

傑作!
脚本が秀逸。時空を超えたスリラー、ロマンス、成長劇。人間らしくなるカイル。強くなるサラ。全く無駄がない。
演出も見事。とにかく撮り方見せ方が上手い!ガンアクション、爆破、スタント、特殊メイク、
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

2.4

悪くない。最後までハラハラしました。
が、ダークユニバース第一弾!ってぶち上げてる割にこの終わり方で今更トム…。世界観も薄いし…これ続けられるのか?
レジェンダリー感出そうとして背伸びしてる感じでした
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トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

1.2

超一級品のど迫力映像にお釣り出ちゃう圧倒的な睡魔。拷問です。

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.8

原点回帰モノ?(というジャンルがあるかは置いておいて)の良作。
人気シリーズは皆通る道か。
前作で振ったものの大きく軌道修正。たまに糸の切れた凧のように戻ってこれないシリーズもあるだけに上手い作品。
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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

4.1

快作!
スターウォーズプリクエルがオリジナルのような活劇にはならないことが決定的になったあの頃。ハリポタや指輪物語などが群雄割拠し始めた中、ディズニーが送り込んできたのがこの作品。
他のシリーズよりも
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.9

THE爆音映画!
爆発!銃撃!カーチェイス!
まさかのギターとドラム!
そして美女もたんまり。
「漢のロマン」アイテム満載の割に、活躍するのはみんな女性。時代か…いやそれもまたロマンなのか!?
てかマ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.6

予定不調和映画の原点にして最高傑作。主人公たちの不可侵ゾーンへいきなり入り込み、グイグイと全てを否定していくこの感じ。信頼し切っていたモノが土台から崩壊していくこのストーリーラインは本当に怖い。
00
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.7

古き良き007映画!
ムーアボンド好きにはたまらん。
英国紳士にイギリス英語ってやっぱなんかカッコいい!
グロポップな雰囲気もいい感じ。

ルークにメイスにパルパティーン、そして白い戦闘員…。絶対に狙
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パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーアクションサスペンスの秀作!このジャンルで面白い作品って意外と少ない。
実話を元にした映画の割に、キチンとキャラクターも整理されてるし、アクションもサスペンスもちゃんとハリウッド映画し
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.6

自分の夢、恋人の夢、二人の愛。
3つそれぞれの叶うタイミングに翻弄された男の悲劇。

それぞれの叶い方がちょいと唐突で極端だけど、それが逆に「たかがタイミングのズレ」によって幸せを勝ち取れない焦れった
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美女と野獣(2017年製作の映画)

3.9

アニメ版にこだわりがないので、色眼鏡なしで観賞。
文句なしの出来…いや2つだけ。フランスの話なのに配役がやけにイギリスに偏ってるのと、野獣の俳優が絶妙に華のないイケメンでラストは誰?ってなりました笑
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.5

恋愛、歴史、社会風刺、技術過信への警鐘、アクション、サスペンス。映画に求められている全てがここにある。
主人公だけではなく、様々な人物の生き様と死に様が次々と映し出され心が揺さぶられる。
これはメガヒ
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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

3.2

前作に打って変わって、途中まで100点満点。
青島と室井の事実上の解雇。すみれの辞職。真下の息子の誘拐。
主要キャラが絶対絶命に追い詰められ崩壊していくまでの演出も見事。
こっからバナナとバスで一気に
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踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010年製作の映画)

2.7

蛇足。
ダークナイトがやりたいのだろうが…うーん。
せっかくの引越し、せっかくの昇進、そして和久さんの死が全く生かされてない。
壁ドンでポカーン。
旧湾岸署の爆発がトドメ。

みんなで組織の理不尽やス
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踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年製作の映画)

4.1

快作。
日本映画史上空前の期待を集めたパート2。そして見事前作を超える社会現象を引き起こしたメガヒット作。これを超えるヒット作は出ても、これを超えるお祭り映画は日本映画ではきっと出てこないだろう。本当
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踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!(1998年製作の映画)

4.6

1998年。邦画がエンターテインメントとして崩壊していた時代。
若者の間では、「日本って映画撮ってるの?」と本気で囁かれ、邦画というジャンルはレンタルビデオ屋の片隅におまけのように陳列されるような、ま
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.1

名作。
ルパンというより、上手い007映画。
MX4D効果はなくてもよいかなって感じだったが、クリアな映像と音響でこの作品を観せてくれた、この企画に感謝!

SP 野望篇(2010年製作の映画)

3.1

好きなシリーズ。この手の邦画によくある絵空事感もなく、アクションもVFXも頑張ってる。

でも。内容はペラペラ。革命篇のアバンタイトルで十分な気がする。

てか、こんな上司の元、よく毎日出勤し続けられ
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SP 革命篇(2011年製作の映画)

3.8

快作!日本のアクション映画の限界点まで描き切ってる。

テロ描写もまずまず。
相棒やアンフェアみたいな、ダサくて寒くてむず痒くなる幼稚な演出ではない。
パト2やザ・ロックの日本実写化はこれが限界かな。
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.5

怒涛のラスト10分!至高のラストカット!希望は、死なない!

観たかったスター・ウォーズの全てがここにある!(このシリーズ特有の中だるみと引き起こされる眠気までキッチリ再現w)

傑作だったエピソード
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.2

ビターなハリポタ。
ストーリーはサッパリだが、キャラクターと世界観だけでエンタメに仕上げる力技に感服する。
あ。普通に面白いです。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

絵のタッチとは裏腹にとてつもなく力強く綿密な映画。
この手の作品にありがちな時代錯誤な平和主義を唱える主人公ではなく、単に時代に流される純粋な女の子の日常を見せつけられる。
軍需産業で潤っていた街であ
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