ばんがどさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

4.2

ホラー映画があまり好きではないんだけどこの映画はめちゃ好きだ。
ホラー王道の怨霊系は近親者の死去に一度立ち会うとスーパー馬鹿馬鹿しく感じちゃうし、ほとんどの作品が脅かし系のお化け屋敷映画に成り下がって
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チャップリンのニューヨークの王様(1957年製作の映画)

3.5

ちょっと私怨強すぎて引いた笑
言ってることはわかるけど、令和になっても問題がありながらアメリカ型民主主義資本主義以上のシステムを見つけられてないからか難癖くらいにしか受け取れなかった。でも全盛期の作品
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チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

3.8

よくできたブラックコメディ。
チャップリンらしい皮肉も効いてる。普段ならそう感じるだろう。
ただ、京アニの悲劇の裁判とウクライナの勇気ある反転攻勢が日々報道される今は殺人という事象だけで全てを同一視す
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.4

北野監督の型がついに固まった感じで無双状態な作品に仕上がってる。
人生の終わり。青春の終わり。夏の終わり。
社会から不要のレッテルを貼られ死すら感じる中、青春の夏に逃げ戻る。もがいてるのか諦めてるのか
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.9

2作目でやりたい放題。前作のアレでも自制してたんだな笑 全体的に何が何だかなんだけどすごい没入感。なんなんだろな。ディアハンターとかアイズワイドシャットとかと同じような沼にハマっていく。何を観させられ>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.4

初監督作、しかも監督とスケジュール合わないから撮ってみる?でこんだけ色を出せちゃう。やっぱ天才なんだろうな。もちろん深作欣二と野沢尚のままでも絶対最高な作品になっただろうけどこんなぶっ飛んだ伝説的作品>>続きを読む

PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

4.1

ビッグスケールなストーリーと素晴らしいテンポ、そして圧倒的なアクション。インドエンタメ映画はラージャマウリ監督だけではなくベース自体がスーパーハイレベルになってるんだなぁと実感。
スパイ映画の王道のロ
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悪魔の接吻(1959年製作の映画)

3.7

秀作。キャラ配置とその転がし方が特に絶品。オーソドックスなサスペンスの演出テクニックは教科書のように丁寧で無駄がなく、デパルマ作品をみているようだ。ストーリーや結末は…ことわりの通り絶対に話しません笑

流れの譜 第一部動乱 第二部夜明け(1974年製作の映画)

4.5

ビビるくらい面白かった!
日本版ゴッドファーザー+ワンスアポンアタイムインアメリカ。いやフォレストガンプかな?
スーパーエリート一家の二世代に渡る叙事詩。ここに激動の昭和をブッ込むとこんなに面白くなる
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SAND LAND(2023年製作の映画)

4.3

超一級品のアクションアドベンチャー活劇!
観る前は何で今更…なんて舐めてたが、蓋を開けてみたらこの夏ぶっちぎりダントツ一位の邦画。何ならミッションインポッシブルを喰ってしまうくらいの素晴らしい出来栄え
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血と砂(1965年製作の映画)

4.3

正義感ゆえに左遷された軍人、従軍慰安婦、料理人、反戦家、そして音楽学校の生徒。絶対に出会うことはなかった人々を戦争が引き合わせ戦争が引き裂く悲劇。
観終えた後のこの気持ち。何と言い表せばいいのだろうか
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.4

前作や前々作に比べればかなりマシになったがやっぱ無駄に長い。前半の王の昔話は15分くらいでまとめて欲しい。あんな長々やって何の伏線にもなってないなんて…拷問。後半の決着シーンも棒倒しにしか見えずうーん>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

2.4

マイケルベイと共に色気ムンムンの映像と女の子も消滅し、誰得映画に成り下がった映画。
何が悪いか考える気力も出ない虚無感をIMAXで体感しました。

アルゴ探検隊の大冒険(1963年製作の映画)

3.7

すごい。さすがはハリーハウゼン全盛期の作品。
円谷英二の系譜の日本特撮ともILMの系譜のVFXとも一味違う特撮映像は技術の遅れ進みやリアリティの高低に関係なく驚きに溢れ楽しめる。要は時が経ってもビビる
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

2.5

すげぇ期待してたのにしょんぼりな出来。
かの行定監督でもいきなりこの規模のアクション大作はキツいのか。一生懸命いいとこ探したけど一個もないです。終始ひどかったです。でも本作を活かしてもう一本撮って欲し
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バックドラフト(1991年製作の映画)

4.3

流石はロンハワード。スーパーハイクオリティでガチガチに手堅い名作。
火災の描写はもはや言うのもはばかられるが当時の技術でここまで炎をビジュアルのみで描き切ったのはもう素晴らしいの一言。そしてアポロ13
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.6

ディザスタームービーの古典にして完成版。
人間の自然に対する驕り。災害の圧倒的描写。困難に対する人間の知恵と勇気。パニックアクションやシチュエーションスリラーの要素がテキパキとバシバシと決まっていく様
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海と毒薬(1986年製作の映画)

4.2

ホントに日本人の確信を突いた作品だ。
積極性がなくなんとなく動く。強く賛成もしないし反対もしない。誰一人レクターはいないのに日常的な何かを達成するため、まっ!しょうがないかっと大胆にとんでもないことを
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湘南爆走族(1987年製作の映画)

3.5

江口洋介、織田裕二、竹内力。スーパースター達が若くてピチピチでなんか可愛い。しかも脚本は相棒の和泉さんか。色々すごいな。
未来のオールスターキャストであることを除いても今ではスラムダンクの聖地になっち
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日本列島(1965年製作の映画)

4.2

和製社会派サスペンスNo.1。
日本でこういう映画が撮られると十中八九が思想押し付けのファンタジーに成り下がってしまうが、本作は別格の凄みとリアリティで夢中になってしまう。例え自身のマインドポジション
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ビー・バップ・ハイスクール(1985年製作の映画)

3.5

ヤンキー映画というジャンルを爆誕させた伝説的革命作。ヤクザ映画をベースにしてるが、主役はイケメン。特に高みは望まない。ヒロインは可愛い。全員がヒロインを大切にする。というこのエッセンスを入れたことで間>>続きを読む

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(2006年製作の映画)

4.4

帝国の逆襲とジェダイの帰還と魔球の伝説をごった煮してバックトゥザフューチャーパート2のように一気に駆け抜ける大活劇の大傑作。
公開当時、大本命のスターウォーズ新三部作も、新時代を感じたマトリックスも、
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.7

ワイスピとコナンはどこまで仲間が増えて、どこまでそもそもの作風を代えていくのだろうか笑

監督がジャスティンリンからルイリテリエへスイッチ。ただリン監督が脚本として残った結果か、シリーズの深掘りと強引
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.9

面白い!
同じヨーロッパ企画原作のサマータイムマシンブルースよりも完成度が高い。
ただ発想の大勝利が過ぎるというか、発想が1億点くらいなのでなんかもっと面白くなったんじゃないか?という不満も覚えてしま
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GO(2001年製作の映画)

4.2

当時はすごいとんがった映画だなぁと思ったが今観返すと結構オーソドックスで王道に感じる。本作が時代を先取り標準となった結果かな。
行定監督の解説舞台挨拶では、監督とクドカンと原作の金城氏がいい塩梅でバチ
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ウォーターボーイズ(2001年製作の映画)

3.7

もう僕らの青春ももうレトロなんだなぁ…。
あんなにキラキラしてたのに…懐かしい。フィルムで観ると尚更だ。
踊る大捜査線が興行的に日本映画の復活の狼煙を上げ、本作とバトロワで若手俳優が映画で駆け巡る作風
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.9

敵の強さの裏打ちって難しい。

安定のクリードシリーズらしくロッキーからのシリーズ愛に溢れ丁寧に揉み込まれた脚本だなぁと今回も感心。ついにロッキーが登場しなくなったものの、クリードはかつての父のように
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.2

すんごい!
もう何やっても驚かんぞって気構えで観ても桁違いにすごい!特に前半の展開はいつもの雰囲気よりもさらに緊張感マシマシでいい感じ。中盤チトダレるが後半のアクションとサスペンスのスーパーコンボにヘ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.5

宮崎監督今までありがとうございました。
もう引退撤回していただかなくてもいいかな笑 制作スタイル的にいつも行き当たりばったりな作風が多い宮崎作品だがそれでもいつもは感じられるはずの猛烈なパワーと魅力が
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.9

すごい観たかったんだけど死んでも配信では出会いたくないなぁ…と意地張って良かった。
まぁマスターは配信より上がってる感じはなかったんだけど可能な限り映画とは劇場で出会いたい!というわがままは叶えていた
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電車男(2005年製作の映画)

3.5

公開当時はブームに乗った突貫工事映画という印象であまり記憶に残ってなかったけど、改めて観ると映画としての上手い編纂ぶりに驚く。ベースはアラジンだろうか。魔法のランプが2chでジーニーが2ch民。オタク>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.5

これはズルいわ!
ラスト20分で全部持ってかれた。

前作が酷かったので心の健康を保つためハードルをスーパー下げて観たのにやっぱりつまらん。スピルバーグの全盛期と比べてもしょうがないけど、カット割も下
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氷の微笑 4K 30周年記念レストア版(1992年製作の映画)

4.5

安心してください!履いて…????…

当然そこはガン見しましたが、やっぱ全体を通じて名作だなぁ。サスペンスとミステリーの行ったり来たりで演出テクニックの大盤振る舞い。ヴァーホーベンはエログロだけじゃ
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.0

うーん。
箱入り娘が外の世界になんとなく憧れる。イケメン御曹司見つけたらぐいぐい猛烈アタック。リトルマーメイドってディズニー映画の中でもそんなスーパーシンプルな所が売りだったんじゃなかったのかな?そし
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

3.0

素材が超スペシャル一級品なのにドキュメンタリーとしては凡作。密着した割にはイマイチ。冒頭の栗山監督のビジョンとベンチ裏のオオタニサーンのホームラン打てたやーんスプリット練習してぇー発言と甲斐を圧倒する>>続きを読む

お葬式(1984年製作の映画)

4.4

これが初監督作品か…。ホントにすごいな。
僕も祖父と祖母の葬式を喪主に近い立場で経験したけど時代や宗派によって異なるところもあるがお葬式というイベントの本質を的確にえぐり描いていると感じた。冷静に合理
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