ばんがどさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

花咲く乙女たち(1965年製作の映画)

3.6

あまり期待せずに観賞したら思いの外に完成度の高いストーリーラインにビビった。普通に面白い。舟木一夫の地元凱旋ムービー。屋外シーンはほとんど本当にガチロケで撮ってるやんと逆聖地巡礼みたいにニヤニヤ。にも>>続きを読む

荒野の用心棒(1964年製作の映画)

3.9

本家をやや乱暴にシンプル化。勧善懲悪度とハードボイルドマシマシに仕上がってます。本作を観ると本家を見返したくなり本家を観ると本作を見返したくなる。無断リメイクのパクリ作として有名だが兄弟作と言って良い>>続きを読む

ラビリンス/魔王の迷宮(1986年製作の映画)

3.4

THE80年代ファンタジー。パペットの神技と超大掛かりなセットはホントにすごい。
でも何より本作はジェニファーコネリーですよ。ワンスアポンアタイムインアメリカでの美少女っぷりに驚愕からのフェノミナを挟
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

普通に面白い!
ただエイリアン2とターミネーター2という世紀の神続編を放ったキャメロン作という期待は超えてこなかった。てか難しいテーマに挑んだなぁというのが率直な感想。ボーイミーツガールのボーイが利己
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空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

4.0

名作。
モンスターパニック的な事件が少しずつ大きくなって怪獣ディザスタームービーへ展開していく。
84ゴジラにビオランテ、平成ガメラにデストロイア。今回はガチでつくりますよ!的なガチ系怪獣映画の型はほ
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黒部の太陽(1968年製作の映画)

4.7

軟弱な現代の日本人たちよ!刮目して観よ!
これが高度経済成長だ!彼らの意地のおかげで今のインフラがあり経済大国日本があった。国がガタガタになってしまった今みるとその理由がわかる気がする。そして大手映画
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誘拐(1997年製作の映画)

4.0

公開当時は何で邦画はこうなるのかな?とうなだれた記憶。ダイハード3やスピードが一世を風靡するハリウッドアクション全盛、邦画実写冬の時代。
唯一エンタメとしても興行としても立ち向かっていた平成ゴジラの監
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世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

4.5

これが映画か!と衝撃を受けた思い出。
トラウマとなる初恋。これをここまで鮮烈に映し出した作品は他には見当たらない。
世代最強の美少女長澤まさみを200%引き出した数々の映像美。これが遺作となってしまっ
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.2

能とシェイクスピアと戦国時代。邦画黄金期はやることがすごいな。
展開はまさに序破急。序盤は蜘蛛巣城のスケールに圧倒されるものの非常にゆる〜いのでこの時代の黒澤作品にしてはハズレかな?と思ってからの山田
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恋におちたシェイクスピア(1998年製作の映画)

4.0

上手い。押しも押されぬシェイクスピアネタや16世紀の世相や文化によって華やかに着飾られているが、根本に描かれているのは作家が作品に没頭する様や良い作品を世の中に出したいという演者たちの真っ直ぐな気持ち>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.8

不純な純愛。お互いに確信してるはずなのに曖昧なままの関係。一線は絶対に超えない。なのに、いや、だからか刹那的なのに永遠の記憶となる。退屈になる限界ギリギリまで派手さを廃ししっとりと丁寧な演出はさすが。

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

4.4

深作欣二監督の事実上の最期の作品。しかも若者のために作ってくれた作品。いや若者に挑戦してきたのかもしれない作品。この作品を多感な高校生の時に受け止められてホントに良かった。あの時観た地元の映画館はもう>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

2.7

高級ステーキにウ○コかけたような映画。ウ○コかけても美味いってやっぱ原作は神がかっとるなぁ。これ普通のソースやったらどうなってたんやろう笑
井上さんが何かのインタビューでもっと宮城を深掘りしたかったみ
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2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

3.7

公開当時はわけわかめだった。歳を重ねて花様年華も観て少しずつ解るようになったのだけど、やっぱ納得できない理由が4Kではっきりした。
チャンツィイーが美人すぎるんだよ。どう考えてもやっぱ成立しない笑

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.1

失恋した馬鹿と恋に落ちた馬鹿。
めちゃくちゃなんだけどわかるんだよね。絶対に実行はしないんだけどわかるんだよね。やぶれかぶれと恋は盲目。それをこんな洒落た感じにまとめられるウォンカーウァイ監督はやっぱ
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

3.4

アメリカンニューシネマの元祖かな?世代じゃないのでバカがバカやってる映画にしか観えなかった。あの草刈りすごく楽しそう。カマより絶対生産性高いよね。日本ではあまり見ないから欲しくなりました。

レイジング・ブル(1980年製作の映画)

4.2

やっぱスコセッシってすごい。
タクシードライバーからオスカーを奪ったロッキーから始まったボクシング映画ブームの中でダンチの映画を撮ってオスカーを奪還するってさ。
しかもこれほど濃密なのに129分。面白
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ゴジラVSモスラ(1992年製作の映画)

4.0

平成ゴジラ最大のヒット作。開始1秒から怒涛の展開。隕石落下が引き金となり3大怪獣のパフォーマンス合戦開始。バトラが名古屋を壊せばモスラが奥義三段変化。負けじとゴジラは富士山から爆誕!小美人はやっぱ誘拐>>続きを読む

天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

3.9

良い話だった。北村監督こういうのもちゃんと撮れるんだな笑
てか予告から北村作品ということもあの作品のスピンオフであることも全く把握出来なかったので劇場ではパスする所だった。ゴジラ誕生祭でご本人から告知
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

4.2

見事な旅の終結。
前作の本格的戦記モノ風味に加えファンタジー風味も追加投入し盛り盛りな最終決戦。大迫力でした。
でも過去作からのリフレイン多すぎてややダレ。アラゴルンサッサと覚悟決めろ。フロド何度目だ
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.3

今度は戦争だ!
前作のRPGのような冒険活劇から打って変わっての戦記モノ。スターウォーズやハリポタなどのファンタジーブームの系譜ではなくグラディエーターから始まった戦記モノの系譜を継いでいると言っても
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ゴジラ FINAL WARS(2004年製作の映画)

3.8

公開当時は大嫌いだった。平成ゴジラが怪獣映画の清濁を徐々に明確にし平成ガメラによって完全に清められてしまっていた。さらに清めたエメゴジが怪獣映画とモンスター映画の違いまで明確にしてしまっていたあの時代>>続きを読む

怪獣大戦争(1965年製作の映画)

3.5

平成ゴジラ以外で初めて観たゴジラ映画。子供ながらになんじゃこりゃと思いつつ、この癖になり脳にこべりついてくる面白さを認めたくない一心で観てたなぁ。今なら素直に言えます。面白いです。
ブリキのラビリンス
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.2

殺ったのかい?殺らなかったのかい?どっちなんだい!?
全体的にシリーズの限界を感じざるを得ない出来栄え。ガリレオ感もペラいし、湯川氏もポアロみたいな単なるひねくれた少年おじさんみたいに見えてしまった。
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

4.1

傑作。映画としてはシリーズNo.1。
事件の内容としては火サスレベルで大した話ではないが、シリーズ最大のミステリー「なぜ湯川は犯行のメカニズムだけではなく事件の背景まで踏み込んだのか?」というテーマで
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.4

大活劇!完全オリジナル作品でこのスケールの世界観をアクション満載で描き切る。しかも死生観とあの日というデリケートな題材をストーリーの中央に添えて。超王道な立て付けで比類のない作品を生み出せる。ついに新>>続きを読む

風雲児 織田信長(1959年製作の映画)

3.6

そりゃまぁ面白いよね。信長尾張編の最強エピソードのフルハウスだもん。この辺のエピソードを度直球で描いた映画や大河ドラマが最近無いから新鮮さはあった。ただ編纂が上手いかというと…前半の平手政秀はかなりい>>続きを読む

ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.0

最初は何を観せられているのかと思った。
ゴッドファーザーとアメグラの廉価版が延々と続く。いや廉価版ではないか。なかなか没頭させられるし。そしてやっと鹿狩り。唐突だがタイトル回収。変哲もない。
こっから
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千年女優(2001年製作の映画)

4.6

不憫だと感じてしまった。そんな彼女に惹かれてしまった。ラストシーン直前まで。

だって私、あの人を追いかけてる私が好きなんだもの。

やられた。

今監督ちょっと天才すぎへんか?

本作をビッグスクリ
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.2

前作がファントムメナスで今作は二つの塔か。土台にする映画はバッチリですね。毎回。
いつの間にか採掘場ワープの昔の戦隊モノよりも酷い戦場ワープ。キャラを次から次に出すものの誰かのターンの時はその他は全員
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.9

ガリレオ観に行ったら松本清張が始まってるんるん楽しんでたらなんと横溝正史だったことに気づいてびっくりする映画。
ドラマガリレオもトリックのような古畑任三郎という絶妙なジャンルの作品だったが、本作はその
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RRR(2022年製作の映画)

4.6

血肉沸き踊る!しかも179分ずっと。1秒も休ませないってこんな映画これまでにあったか?
バーフバリで一瞬で邦画を追い越しこの映画で10年は追いつけない実力の差を見せつけられてしまった。かつてシュリ→殺
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二百三高地(1980年製作の映画)

4.4

名作。やっぱ笠原氏のモチベーションが爆発している脚本は次元が違う。情報の濃度と編纂力が神がかってる。こういう映画誰か撮ってくれないかなぁ…ロストテクノロジーだからもう無理なのかなぁ…。
八甲田山とこの
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.5

いくら新作公開前だからって本作をIMAX上映するなんて…これはもはや兵器です。精神と心肺をジワジワと破壊してきます。
初見はレンタルDVDだったか…自身が第二話みたいなまだOne chanceあるかな
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.1

スターウォーズ新三部作が活劇ではなく悲劇と政治劇に挑むのを尻目にハリポタを圧倒する世界観で突如登場した大活劇。真打ち登場感盛り盛りで当時のファンタジーブームの中心に君臨した。
そんな本作を当時よりもさ
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アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

4.3

僕の心を劇場に戻してくれた作品。
公開当時Blu-rayが次世代メディア戦争に勝利し、Full HDの画質とロスレスの音質が安心して手に入れる状況になり、スターウォーズ、ロードオブザリング、マトリック
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