縞さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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ザ・マスター(2012年製作の映画)

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役者の壮絶な役への入り込み
カルトという言葉では片付けられない世界

自分なりの解釈やお気に入りのシーンを探しながら観たつもりだったが収穫がなく悔しい
鑑賞態度の甘さを指摘されたような気分
勉強して出
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ロッタちゃん はじめてのおつかい(1993年製作の映画)

3.0

ロッタちゃんの周りの人たちがめろめろになってしまうのも仕方がないと思う 彼女を見守る大人たちの表情がやさしくて、とろけている
あまりのかわいさにところどころ声をあげて笑った

大人の世界にはどうにもな
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.8

小道具の角度ひとつひとつまで、緻密に計算されているのではないかと思えるほど作り込まれている
こだわりがびしびしと観ている側に突き刺さる

スカウトの人たち、スージーのおうちの人たち、福祉局の職員さん、
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.7

説明されない、極端なドラマティックさもない、劇的ではあるけど淡々として、でもものすごく響く

チャーリーの幻覚シーンへの転換、学校のチャイム

登場人物たちにものすごく感情移入してしまった もっと客観
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.2

やさしいお話で、結末を約束されているけど、こじつけすぎで白けさせることのない絶妙なつくり
カルロスの腕の中でエリーが事切れるシーンなど、空間の切り抜き方にところどころはっとさせられた
ベイリーの生まれ
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ハートストーン(2016年製作の映画)

3.4

空気、肌、生活、生きもの、物体の質感、匂いを感じるような撮り方
異質なものは迫害する住民、カサゴの隠喩、何もかもが筒抜けの狭い世界、その世界が全ての登場人物、選択肢のない不自由さ

昼の長さの変化で時
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.4

引き戸の描写 かたわれ時の光 階段の手すり
いくつも登場する画面をふたつに分かつシンメトリーの演出
ラストシーンが手すりで分かたれているのはなんだか不穏だけど、意図があるのだろうか
2人の間に隔たりが
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.2

原作未視聴、予備知識ほぼなしで鑑賞。
日本ではまず絶対にたどり着けないであろう実写のクオリティだと思った。
キャスティングに賛否あるが、私は全身造り物じみた美貌のスカーレット・ヨハンソンが主役を演じた
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.0

井戸のモチーフ、焼け跡のシーンでの天候、光を背負うブルース

こういう言いまわしはあまり好きではないが、『男の子が好きな』ものをしっかり辻褄合わせて大人用に仕立て上げたという印象。

美女と野獣(2017年製作の映画)

3.3

キャラのデザインとストーリーの落とし込み、音楽、歌、画面の作り込み、素晴らしかった。実写にしかできない良さを存分に活用して原作アニメーションを美しく昇華している。CG技術が追いついていない箇所が見られ>>続きを読む

ぼくたちのジュネーヴ条約(2016年製作の映画)

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ジュネーブ条約の本義と照らし合わせてあとで楽しくなった

ママたち(2015年製作の映画)

3.3

開いたドア、ベッドの枠、外窓、リビングの窓枠、鏡、廊下の先、
少女の目線とスクリーンの枠が一致する場所
象徴的なみずいろ
変えようがない暮らしの四角さ
お母さんが悲しいと子どもも悲しい
子どもが悲しい
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人生スイッチ(2014年製作の映画)

3.8

かなりバイオレンスで目を覆ってしまうシーンも多かったが、カメラワーク、画面構成、音楽、最高
Relatos salvajes、タイトルの通り、他の動物は持ち得ない人間の愚かすぎる本質、みんな自分のこと
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マレフィセント(2014年製作の映画)

3.0

『眠れる森の美女』の新解釈版
近年のディズニーは、「お姫様は王子様と結ばれて幸せになった」「お姫様は王子様に守られるもの」という今まで自らが築いてきた固定観念を否定する作品をたくさん製作している印象
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.2

矛盾や穴はところどころ気になったものの、演出で飽きさせない作品
暗視・アングルなどのカメラの使い方、色味の配分

アラジン(1992年製作の映画)

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スペイン語版のジーニーもうるさくて最高だった

ホノカアボーイ(2008年製作の映画)

3.9

写真的な構図、せりふを省き画で進めていく、だからせりふのひとつひとつのウェイトがとても高く暗示的なものになっている

食べること、関わりあうこと、死ぬこと、全部けっして特別なことじゃない、でも全部が大
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.0

ストーリー、美術が期待値以下
ヴィランズが世界を救うなんて、どんなストーリーになるんだろうという期待が先行しすぎたのか、あまり面白いと思えなかった
悪は悪、人の子らしさはあまり欲しくない
でもこういう
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.0

シーンの移り変わりの秀逸さ、カメラの角度
ストーリーの造りはシンプルで紙芝居のように易しい
来るってわかるし、もう飽きたよーとも思うのに、観た後電気を消して眠れなくなる

宇宙戦争(2005年製作の映画)

3.0

どうやって撮影したんだ・・って思うシーンがいくつもありました
どうやったもこうやったも、お金積んだんだろうな・・すごい・・
トム・クルーズ、ハリウッド、エイリアン、と要素がきてかなり見くびっていたけど
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

3.6

アニメ映画は個人的に評価が難しいけど、目線の選び方がすごく良かった
ストーリーは言わずもがな

『神様〜〜!』って言いたくなる

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

大きく抜くべき人物は抜くが、必要な箇所以外での人の表情を最大限削り、転がるペンや床をすべる椅子を捉えるのと同じように人のもつれる足取りを切り取る
血の通ったドキュメンタリーでも、恣意的に歪められた報道
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フレンチ・ブラッド(2014年製作の映画)

3.8

長めのカット、違和感を感じさせない時間の移動、巧みなカメラワーク
撮影クルーはどこに隠れているんだろう

出演者の演技力や役作りにも気合を感じた

アンリ、アンリ(2014年製作の映画)

3.5

鏡やガラスに反射する虚像も光からうまれるもの

シーンをつないでいくのは光
配色、画面の構成、照明どれも芸術的でワンカットワンカットが奥行きのある絵画のよう
登場人物が笑うと自分まで嬉しくてにっこりし
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