シネマJACKすぎうらさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

シネマJACKすぎうら

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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.3

実に気品溢れる
変態バトルロイヤル(笑)。

この映画の主人公たちは
皆、どこか屈折している。
そして、その頂点に君臨するのが
紛れもなく主人公なのだ。

主演のイザベル・ユペールが
実に艶かしい。
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.1

※今回は、私のストレス発散の意味も含めた(笑)超長文になっております。。
悪しからず、ご了承ください。

☆☆☆☆

ウォルター・ヒルの「ザ・ドライバー」をオマージュしていると思しきこの作品は、一方で
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.4

ぶっちゃけ、近年観たアメコミ映画ではかなり好きな方かも。
このジャンルにおいては、ダーク&ビター路線でオトナの鑑賞に応えようとする(それはそれでワルくはないが、、)映画が多い中、本作は【愛こそはすべて
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.3

私のリスペクトする(というか好感度の高い)経営者のひとり、レイ・クロック。マクドナルドをフランチャイズ・ビジネスとして全米はおろか全世界へ拡げた経営者だ。
そんな世界的に著名なビジネスマンの半生を描い
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.2

原作のピーター像は、どこかネガティヴでネクラな印象だったが、本作の主人公はとにかく明るい!いかにも高校生、いかにも15歳なガムシャラさと屈託のなさ。
それが功を奏して、MCUの世界とマッチしたオリジナ
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.9

一見、シリアスな空気感となんか謎めいた設定に撹乱(?)されがちだが(笑)。。
実はこのシリーズ、紛れも無い”痛快バカ映画”なんだとあらためて気づかされた。
つまり肩の力抜いて、大笑いしながら鑑賞すれば
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.7

まさに中二も鑑賞できるエロ映画。
だって縛り方エロいでしょ笑。

これはモテキなMオトコの
悦び=苦悶を描いた
ラブ・エロ映画なのだ。

ソフィア・ブテラの独特なキャラが
ハマってます。


動画レビ
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.2

シリーズ全くの未鑑賞で臨んだ自分の馬鹿さ加減を思い知った一作(笑)。
筋書きはわかるんですけどね。
キャラクターの魅力が、初鑑賞ではイマイチ伝わらん。

ジャック・スパロウ、単なる酔っ払いイイ加減野郎
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

3.7

表向きはヒューマンコメディーながら(?)、私にとっては結構恐ろしい話に映った。
一人の人物に巻きとられていく主人公の生活。その様はまるで「冷たい熱帯魚」のよう。
このなんとも言えない不条理感がコワイ。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.0

冒頭のタイトルバックが流れてるシーンで暴れまわる怪物が、気のせいか「フォースの覚醒」に出てくるヤツと似てるような 笑。。

既にあちこちで言われてることだが、前作に比べ、何故か映像が全体的に明るい。個
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.8

”リミックス(vol.2)”鑑賞の準備として、
遅ればせながらネット配信で鑑賞。

基本的におバカ映画としての体を持ちながらも
それぞれのキャラクターが、
それぞれにビターな経験を経て
心に半端ないキ
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.6

本作の動画レビューをUPしました!
https://youtu.be/4N6hOu0TjLs

これは、信仰になぞらえた”極私的な信念”を、あくまでも貫き通した主人公の物語。

その行動の徹底ぶりは、
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パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.4

テロリズムに対する
アメリカの姿勢を示した
ある意味プロパガンダであり、
信念の映画。

なまっちょろいヒューマニズムなど
吹き飛ばさんばかり。
ここまで振り切ってくれると
かえって清々しく感じてしま
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サッドティー(2013年製作の映画)

4.2

「好き」って何?
幸福な恋愛のあり方って?

そんな不毛な命題に振り回される
男女をシニカルに描く群像劇。

今泉監督が描く
女性キャラは実に多彩で
魅力的。

浜辺での
クライマックスでは
大爆笑し
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.3

極めてビターで酷い話を、薄っす〜いチョコレートで包んだような映画。
この苦味をとことん味わうのか、あるいは、苦味がキツくなる前にゴックンと飲み込んでしまうのか。。

その選択を観る者に委ねた演出が、こ
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カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)

4.2

ジュネーブの国際保険機構から始まるこの物語は、国家のおそるべき謀略が背景となっている。
そして、、
何よりも国益を優先する価値基準の先には、酷く悲しい運命が待ち受けていることを暗示しているのだろう。
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.0

終始、やるせなさや苦悩に満ちた
ビターな展開をみせる物語にも関わらず、
決して後味の悪い映画ではない。

それはきっと、あの結末から
”救済”や”福音”といった言葉が
滲み出ているからではないだろうか
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画は、
大型の浮遊物体と共に世界中に突如現れた知的生命体と、彼らとのコミュニケーションを試みる言語学者との関わりを描いている。

本作の特徴のひとつ、
それは独特の物語世界を構築する音と映像だ。
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.1

ヘイリー・スタインフェルド演じる主人公のネイディーン。(極論すれば、、)どこか「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックを思わせるような突出したキャラなのだが、不思議と誰もが若い頃の自分を重ね合わ>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.8

このところ、こじんまり系のラブコメづいていたウディ・アレン。彼が久々に世に出した壮大なる”シリアス系”ラブストーリー。
しかも、他の作品に見られるようなシニカル視線が抑えられた、比較的ストレートな仕上
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

4.5

このシリーズ、「EURO〜」あたりから涙腺への刺激度が上がってきたような。
もはや”痛快バカ映画”のカテゴリーに収まりきらない奥行きをもつ。

「ゴッドファーザー」のような家族愛の物語ながら、こちらは
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.8

欺瞞と不合理に満ちた世の中に嫌気がさし、社会と隔絶された森の中で子供達を育てる主人公。

美しい映像とユーモアに溢れたこの映画は、彼の挫折に伴う絶望と焦燥を残酷なまでに剥き出しにしている。

そんな
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グレートウォール(2016年製作の映画)

3.5

中国資本がハリウッドのリソースを存分に駆使して作りあけた超大作。
チャン・イーモウといえば、文革を題材にした映画を何度も撮って当局からマークされるなど、かなり先鋭的な”攻めの”映画監督というイメージだ
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

4.2

変に奇をてらわず、原作や過去の類似ジャンル(特にサイバーパンク系)作品の培った造形や描写を上手く昇華させている作風に好感。
”ビート”キタノ・タケシ(!)の、”いつもの佇まい”も味わい深く楽しめた。
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ハードコア(2015年製作の映画)

4.0

さ、三半規管が〜!!!
食後に最前列で鑑賞するのは、絶対にやめた方がよいかと。かなり高い確率でreverseしてしまうことになるのでは(笑)。

完全一人称カメラワークも凄いが、それ以前にアクションシ
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.8

あの前作の佇まいは、実はこういうことなんだよ、と解説されているような、、なぜかそんな気になる。単に、昔の影を追うだけのイタイおじさん映画になってなくて良かった。

そこには、不思議とあの頃のヒリヒリ感
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.8

子供の頃、初めて劇場鑑賞したハリウッド作品。スティーブ・マックィーンとポール・ニューマンの両雄が共演する作品として当時大々的に宣伝されていたと思うが、私にとってはマックィーンが圧倒的にかっこよかった。>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.6

ワーナーまんが祭り!!
楽しい!
それでいいんじゃないだろうか。

欲をいえば、もっとコドモ映画として振り切って欲しかったが。
日本のゴジラのように、社会派ドラマとしてのエッセンスを入れようと奮闘(?
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

レビューしづらい(笑)。
何といえば良いのか。。

決して、手放しで「よかった!」と思える映画ではなかった。
ただ、劇場に足を運ぶ価値ありの作品とは言える。

観る前は、もっと社会性の色濃い映画かと思
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.5

冒頭、タイトルバックがでる間にやり取りされるセリフ。もし前情報が全く無い状態で本作を観たら、これはコメディかと一瞬勘違いしてしまうのではないだろうか。

ところがこの後、実に残酷な社会背景に翻弄される
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.8

YoutubeにレビューをUPしました!
https://youtu.be/CY77lLqcM0Y

想像を遥かに超える緻密な構成に驚かされた。デイミアン・チャゼルは新旧の映画作家のなかでも、とりわけ
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.2

YoutubeにレビューUPしました!
https://youtu.be/EXcH5hiJd_o

普通なら静か〜に流れるような展開にしそうな物語。
にもかかわらず、なんだこの躍動感は!!
カメラアン
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.1

この原作も読んでいないが。。きっと遠藤周作の世界観そのものなんだろう、この物語は。恥ずかしながら鑑賞して初めて知ったのだが、彼はクリスチャン(しかもカトリック。洗礼も受けている)なのだと。でなければ、>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

「七人の侍」の重厚なヒューマンドラマ性を期待すると、少々肩透かしをくらうことになるが。。

これは、これでいいんじゃないだろうか。シンプルにウェスタン活劇として楽しいし。まるで地上戦シューティング系の
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.8

いやぁ、これは凄い。
もうアニメだから、どうとか
実写なら、どうとかの次元を超えている。

そして主要キャラクターが、みな病的。
さらには、この物語自体が。

映画まるごとサイコパス。

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.2

YoutubeにレビューUPしました!
https://youtu.be/8i_Ckoq_Mh0

ちょっと構えて観すぎたかも(笑)。
暖色系パープルを主体にした色味やネオン調の光、そしてスレンダーな
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