風車男ハリヲさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

風車男ハリヲ

風車男ハリヲ

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スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

2.5

ソリッド・シチュエーション・スリラーの金字塔、ソウシリーズの新章開幕。登場人物は一新されており、過去作との直接的な繋がりはないが、ジグソウ事件後として世界観は共通している様子。

本作ではサスペンス要
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整形水(2020年製作の映画)

3.0

韓国製サイコホラーアニメ。

「整形大国」と呼ばれる彼の国の風刺を含みつつ、美しさへ執着する人間の狂気を大胆に描いている。二転三転するストーリーで予想外の展開を見せてくれるところが良かった。

ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス(2020年製作の映画)

3.3

珍しいハンガリー産ホラー。時代は大戦終結から間もない頃。死体と遺族を写真に収める“遺体写真家”を生業とする主人公が、ある村を訪れる。しかしそこは世にも恐ろしい呪われた場所だった……。

想像していた雰
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

2.4

男女二人の会話劇で構成されている、風変わりなサイコサスペンス。

会話劇とイメージ映像が大部分を占める本作で、そもそも会話が面白くないのが致命的。サスペンスらしい嘘や駆け引きを期待していたものの、女性
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.2

超人気ホラーゲームの再実写化。ミラ・ジョヴォヴィッチが無双してない方。原作でいうと1と2を合体させたストーリーがベース。

ウェスカーが登場したあたりから嫌な予感はしていたものの、ここまで突き抜けてく
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

ファッションデザイナーを目指す女学生が主人公。ある晩より、夢の中で60年代のロンドンへタイムスリップするようになる。憧れの世界でのきらびやかな体験は、自身の日常にも影響を及ぼすが……。

大まかな展開
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アンテベラム(2020年製作の映画)

2.7

片や作家として成功を収め、片や農園で過酷な労働を強いられる、対照的な境遇の黒人女性が主人公。

作品に仕掛けられた“真実”には驚愕したし、それまでに感じていた違和感を伏線として落とし込むのが巧い。しか
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ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

父の病状が芳しくないと聞き、実家の農場へとやってきた姉弟。父の看病を続けていた母の様子までもがおかしく、一家は悪夢のような出来事に巻き込まれていく。

農場の静けさと薄暗さ、凄惨なビジュアルはホラーと
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

3.7

妄想に取り憑かれた男が、自分の娘の行方を探してさまよう物語。

深く静かに心を抉る映画。鳴り止まないラジオのノイズ、何者かの声といった幻聴に苦しむ主人公。淡々とした映像からは、登場人物の心情を推し量る
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キャンディマン(2021年製作の映画)

2.7

鏡の前でその名を5回唱えると死ぬ。画家である主人公は都市伝説「キャンディマン」を絵の題材にすると決め、その謎を追う。

旧作未視聴。本編中で旧作のあらすじは説明してくれるものの、続編と知らずに観てしま
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ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

2.9

若者たちが軽いノリで「Zoom交霊会」をやったら、取り返しのつかないことに……。

Web会議ホラーといえば『アンフレンデッド』(2014)が有名だが、本作も基本構成は同じ。ただし『ズーム』はPCのク
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テイキング・オブ・デボラ・ローガン(2014年製作の映画)

3.1

アルツハイマー病を患う老女、デボラ・ローガンを取材する学生たち。ドキュメンタリー制作は順調に思えたが、病のせいでは説明がつかないほど、デボラの様子がおかしくなっていく。

前半と後半でジャンルがガラリ
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死霊探偵~俺たちゴーストハンターズ~(2018年製作の映画)

3.2

心霊番組の撮影のため、幽霊屋敷と呼ばれる一軒家へやってきたスタッフ一行。いつもどおりヤラセの準備をしていたら、本物の怪奇現象が起こり始めて……。

愉快なドタバタホラーコメディ。序盤はやや退屈だが、悪
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オールド(2021年製作の映画)

3.8

老化が急速に進行するビーチに閉じ込められたという設定のサバイバルスリラー。

老化への恐怖と家族ドラマが良い塩梅で描かれていて面白い。老化は外見の変化が顕著だが、どちらかといえば精神面での変化が作品の
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.1

ジーンズが人間を襲う!食らう!踊る!

出オチかと思いきや、良い意味で予想を裏切られた。殺害手段がバリエーション豊富で、ゴア表現もなかなかのもの。テンポの良さと、クズキャラに振り切った店長の憎めなさで
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.3

半世紀以上活動を続けるロックバンド、スパークスのドキュメンタリー。

膨大な作品数にも関わらず、1枚1枚の作品を丁寧に掘り下げてくれているところが嬉しい。商業的に失敗したアルバムはあれど、すべての作品
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デス・アプリ 死へのカウントダウン(2018年製作の映画)

2.7

インストールされたら24時間後に死ぬアプリ。他人に呪いを拡散し続けるか、さもなくば死か。

イタリア産のルール系ホラー。着眼点は面白い。スマホが身近な道具として当たり前になった昨今、呪いのシェアもお手
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アンチヴァイラル(2012年製作の映画)

3.1

舞台は近未来。セレブ人気が過熱するあまり、セレブのウイルスやセレブの細胞からつくられた肉が大流行というトンデモ設定なSF。

登場人物の性的嗜好が特殊すぎて共感は難しいが、ストーリー自体は複雑ではない
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レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

3.3

認知症をテーマにしたホラー。

あっと驚くような衝撃はなくとも、日常を蝕む恐怖感が良い。祖母の異常性が次第にエスカレートし、家そのものまで巻き込んでいくという、始終「家族」や「家」にフォーカスした撮り
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クライモリ(2021年製作の映画)

2.5

2003年製作の同名映画のリブート版。脚本はオリジナル版と同じくアラン・B・マッケルロイが担当したが、内容は全くの別物。

情け容赦ないゴア表現は受け継がれているものの、オリジナル版のような殺人鬼は登
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.1

スタジオA24がおくるサイコスリラー。ベテランと新人、2人の灯台守が孤島で外界から隔絶され、精神を蝕まれていく。

妄想と現実が混ざり合う系の作品は観ているだけで気疲れするものもあるが、本作は全編モノ
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.3

ウォーレン夫妻が心霊現象の解明に挑む『死霊館』シリーズ8作目。今回のテーマは“悪魔の証明”(文字通りの意味)。

ジャンプスケアを多用した恐怖演出がややマンネリ化しているものの、ストーリー構成は練られ
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ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡(2017年製作の映画)

3.8

1981年の実話をベースにした映画。ジャングルの奥深くに取り残され、飢えや孤独感に苛まれつつ生き延びなければならない……。

雄大な自然の美しさと過酷さを表現するロケーションが素晴らしく、景色だけでも
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.4

主人公は亀梨和也演じる売れない芸人。TVバラエティ企画の一環として事故物件での生活を始め、不可解な事象に巻き込まれていくストーリー。

ホラーとしての恐怖感はほぼ皆無。「なんか変わったメイクしてる人だ
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.7

人気ホラーゲーム原作の映画版。原作は台湾の白色テロという異色の題材で緻密に構成された物語が注目を集め、ホラーファンに留まらず高く評価されている。

原作を忠実に再現しつつ、よりわかりやすく再構築したの
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.1

部屋から脱出できなければ死あるのみ。6人の男女が命懸けのゲームに挑む、シチュエーション・スリラー。

視覚的な面白さは期待以上。やっぱりこの手の映画はギミックにこだわりがないと。『SAW』シリーズのよ
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.7

最強の盲目老人シリーズ2作目。

今作では敵もプロなだけあって、お互いに行動を読み合う駆け引きや、格闘におけるギリギリ感は数段パワーアップ。家の中での攻防やアクションは良かった。

しかしながら、シリ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

ブチギレ中年暴走劇のハードボイルド・アクション。

ストーリー進行は全体的にテンポ良く、主人公が次々と悪党に制裁を加えていく展開が痛快。単純に無双するのではなく、やられてもやり返す姿勢がカッコイイ。ト
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モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

原作は海外で人気の対戦格闘ゲーム。95年にポール・W・S・アンダーソンが監督を務めて初映画化されたが、本作との繋がりはない。

特殊効果がふんだんに使用された戦闘シーンが見どころ。ド派手でカッコイイ!
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