venom9さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

2.8

本作、視聴当時は及第の印象でしたが「ザックスナイダー・カット」観賞後、価値が下がりました。DCヒーローたちのチームアップでそれなりに気持ちが高揚しましたが、どこか散漫な印象は拭えませんでした。
ザック
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

USエアウェイズ1549便不時着水事故を映像作品化したものです。当時の報道はわりとはっきり覚えています。
コンパクトです。また、偏執的にリアリティを追求しています。なんでも、本作制作にあたり監督のクリ
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迷子の警察音楽隊(2007年製作の映画)

3.7

エジプトのアレクサンドリア警察音楽隊がイスラエルの僻地で迷子になる話。複数の手違いが重なってのこの状況ですが、携帯電話が普及していないであろう1990年代前半、そこかしこで散見されたのでしょうね。
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

3.9

テンポ良いです。
当方、自動車は好きですがモータースポーツはほぼ門外漢で、ニキ・ラウダの名前は聞いたことがある程度。予備知識なく鑑賞しましたが大いに楽しめました。自動車に興味がない方や特にヘムズワース
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.0

ジブリ作品で一番好きです。
話がシンプルかつ尺が短くて良いです。子供はもちろん、大人が観ても楽しめますね。
宮崎駿の里山への憧憬、郷愁の念が詰まっています。宮崎翁、東京市生まれですが大東亜戦争期4歳の
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.5

やや惜しい仕上がり。
高機能自閉症の会計士かつ凄腕戦闘マシーンという主人公クリスチャン・ウルフ(演:ベン・アフレック) の設定は異色ですね。何か着手する際に両手指先に息を吹きかけるルーティーン、好きで
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

東村アキコ氏が山田玲司氏の「ヤングサンデー」でかの有名な「男はダークナイトを語りすぎ」論をぶちまけた際にカウンターとして挙げていた本作、男性である私が観てもかなり面白いです。
見た目垢抜けないジャーナ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.0

ミスキャスト。
幼い頃にオリジナルトリロジーの洗礼を受けた私にとって、本作でのハン・ソロ(演:オールデン・エアエンライク)、ランド・カルリジアン(演:ドナルド・グローヴァー)は小柄すぎる。あの頃のハリ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

いわゆるナーメテーター映画(by宇多丸氏)の直球ですね。
同カテゴリのバイオレンス映画ではかなりライトな仕上がりです。
ハッチ・マンセル(演:ボブ・オデンカーク)は、劇中の本人述懐によるとかつて公的機
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アトランティスのこころ(2001年製作の映画)

3.8

名作「スタンド・バイ・ミー」と同じスティーブン・キング原作の映像化作品で、甲乙付け難い良作です。
子供の頃、永遠に続くような夏の日々、早く大人になりたいような、ずっとこのまま仲間とわらって過ごしたいよ
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

4.0

全ての音楽ファン、特にブラックミュージック愛好者に鑑賞いただきたい。
アレサのうたう姿を観るにつけ、歌唱の持つ意味が我々のそれと大きく異なることを感じる。アレサは呼吸するように囁くように、聖職者の説教
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.2

殺し屋アントン・シガー(演:ハビエム・バルデム)のエキセントリックさに幻惑されますが、やや難解な作品です。
劇中の出来事はシンプルなのですが、冒頭およびラストでのベル保安官の語りが謎めいていて、映画考
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.9

カタルシスなし、スタイリッシュさもなし。
荒事に慣れた男が少女を救う話はよくあるパターンですが、主人公を演じる髭もじゃホアキン・フェニックスの風体と主たる武器がハンマーってのが変わってます。主人公のジ
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.3

何やら酷評された印象の本作ですが、そこまで酷くはないかな。
本作で加わったデヴィッド・ハーバー、レイチェル・ワイズ共に好きな俳優なので楽しみではありましたが、彼らの良さが活かされていたかと言うと微妙で
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.0

スピンオフ作品では出色の仕上がり。
キャストは豪華ですが、誰かを特に際立たせることなく、名もなき人々の献身を描きます。
後日譚たる「スターウォーズ エピソード4/新たなる希望」との繋がりについても終盤
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美女と野獣(2017年製作の映画)

3.8

妙に好きなのですよ「美女と野獣」。
1991年版アニメDVD買いましたし、随分前ですがブロードウェイでミュージカルを鑑賞しました。
本レビューのために調べたところ、オリジナルはフランスのガブリエル=シ
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.5

ジェームズガン作品は好きなのですが、本作はやや評価が難しい。
概ね本作は絶賛されてましたよね。でも私はそうでもなかった。
ラスボスがアレってのが、萎えますね。巨大怪獣系はあまり好みではありません。
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.2

足がムズムズします。
ロッククライマーのアレックス・オノルドのエル・キャピタン(高さ約1,000mの岩壁、MacOS10.11のコードネーム)フリーソロクライミングの挑戦を綴るドキュメンタリー。
彼の
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サンダーロード(2018年製作の映画)

3.6

掴みどころがありません。
ややスベリ気味のコメディでもあり、家族ドラマでもあり。
主人公のジム(演:ジム・カニングス)は警察官ですが、どこかズレていて、情緒不安定でイタい感じです。妻とは別居していて娘
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83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

3.6

ほっこりします。
83歳の翁が興信所に高齢者施設の調査を依頼され、潜入調査するという設定にはなっていますが、実際には高齢者施設の日常を淡々と描いたドキュメンタリーになっています。
とは言うものの、実際
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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.0

ボスニア・ヘルツェコヴィナ紛争時、実際にあった”スレブレ二ツァの虐殺”〜セルビア人勢力によるボシュニャク人(イスラム教徒系の人々)男性8,000人超の殺戮〜を描く物語です。
当時、国連平和維持活動部隊
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愛する人(2009年製作の映画)

4.2

幼い母が娘を産み、その娘は母を知らないまま。
カレン(演:アネット・ベニング)はローティーンで妊娠出産、否応なくカレンの母は孫娘を乳児院に委ねます。その出来事への後悔からカレンは母ノラと折り合いが悪く
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草原の実験(2014年製作の映画)

3.8

静謐な映画。
手付かずの大自然の中、本物のポツンと一軒家で質素な暮らしを営む少女と
その父、男子のともだち、その他ポツポツといったキャスト。
セリフがない分、視覚に訴える映像がすべて。カザフスタンを想
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.1

大学生の頃の私は本作を観てホラー映画漁りをやめました。
原作者のスティーブン・キングは本作をよしとしていないと聞きますが、なんのなんの、時代やジャンルを超えた作品だと思います。
公開から40年以上にも
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.0

悪魔でもなければ、いけにえでもありません。
よくあるホラーと一線を画してますね。
原題の「The Texas Chainsaw Massacre」は、「テキサスチェーンソー大量殺人」ですから、犯罪映画
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.5

MCUの金字塔。
冒頭のバートン家の休日シーンから素晴らしい。ジェレミー・レナーの演技たるや、迫真。オープニング曲のトラフィック「Dear Mr. Fantasy」、何度聴いても涙を誘う。この曲収録ア
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

2.8

中井貴一を彷彿とさせるシム・リウはフレッシュかつ身体能力も高そうでカンフースターとして合格です。残念なのはオークワフィナの扱い。せっかくのキャラクターなのに、ただの賑やかしに止まっています。
ウッチャ
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ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.0

料理家の祖たる、ジュリア・チャイルド。
彼女のドキュメンタリー「ジュリア アメリカの食卓を変えた伝説の料理研究家」を先に観ていますが、本作まずまず楽しめました。
メリル・ストリープは身長168cmと、
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

2.8

草彅 剛の出演作品は良作が散見されるので鑑賞。
本作主演を務めたことに関してはよくぞ踏み出したと思う一方、コスプレ感があり、キャスティングに無理があるように感じた。諸事情あるのでしょうけど、LGBTQ
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エール!(2014年製作の映画)

3.8

あの、「コーダ あいのうた」のオリジナルにあたる作品です。
作品の味わいとして、上記が良質なレストランチェーンとすると本作は地場食材を用いた隠れ家的ビストロですかね。聾者とCodaの暮らしに光を当てる
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.1

面白いがなぜか印象に残らない作品。
「パッピー・デス・デイ」や「アバウト・タイム」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のような舞台設定ですね。これらのカテゴリの作品は特に好きではないのですが、本作は面
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シークレット・ミッション(2013年製作の映画)

3.7

おバカ映画の仮面をつけた悲劇。
北からの工作員3人組の潜入時キャラが愉快。大真面目におバカキャラを演じ、これまたキャラの立った地域社会の人々とドタバタする前半は笑える展開。後半は作品のトーンが一気に暗
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blank13(2017年製作の映画)

3.5

ブラックコメディ。
貧困と家族の断絶が描かれ、重たいテーマのはずなのに、子供の頃の回想シーンも現在の葬儀シーンも、どちらも笑わせようと狙っているフシがある。
リリー・フランキーはこの手の役やらせると敵
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シドニアの騎士 あいつむぐほし(2021年製作の映画)

1.8

「シドニアの騎士」映像作品でいちばんダメ。
地上波放送初回が2014年4月、今作劇場公開が2021年6月なので、7年以上の隔たりがあるのにクオリティが退化している。
ストーリーは一本調子で、谷風長道は
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

2.3

ハサウェイにノレない。
「逆襲のシャア」でのハサウェイの愚行、若気の至りでは済まされない。
本作においても、ハサウェイの人となりはよくわからない。
作画は綺麗だが、意図してか絵面が暗かったりモビルスー
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.6

祖母ナイナイが癌で余命わずかだからと、親族が集まってドタバタする話。
おばあちゃんに告知するかどうかで親族が揉めますが、どっちの言い分も気持ちはわかります。子や孫たちがオロオロするなか、事情を知らない
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