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鈴木亮平のキャラクター面での作り込みがとにかく素晴らしいのだが、映画としてはユルユルで、既視感のある画面ばかりで特筆すべきことは何もない。ジョン・ウィック的なアプローチでシティーハンターを再構成したい>>続きを読む
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ウェルメイドではないのだが、百鬼夜行のくだりやタヌキたちのビジュアルがくるくると入れ替わる自由奔放な書法に、アニメーションの根源であるアニマ的な快楽を味わうことができる。
タヌキたちの、躁に片足を突>>続きを読む
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「恋愛なんてそんなもん」と雑に総括をすることはできるのだが、いくらなんでも主人公が相手に惚れる過程が意味不明すぎるし、相手の女もガチで性格が悪くて全く乗れず。終盤、城を見つめるシーンで主人公が女との思>>続きを読む
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冒頭、空賊が子供たちをさらっていくシーンがあまりにもノンビリと撮られていて、犯罪組織が子供を集団誘拐するという重大な人権侵害をこういうトーンで語ることで〈この映画は真面目な話ではなく、大人の童話なんで>>続きを読む
人間ドラマとしては極めて凡庸で、ロバート・オッペンハイマーという人を映画化する際に誰もが思いつくであろう「原爆を開発する際の高揚感」「及びその結果に悩み苦しむアンビバレント」という百万回繰り返されてき>>続きを読む
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巷で言われているような難解さは全くなく、毒親と対峙しそれをなんとか切断しようとするものの、切断することで己も返り血を浴びてしまうというパラドックスに、見ていて胸が苦しくなってくる。とにかく絵的に陳腐な>>続きを読む
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映画としては割と面白いのだが、お話としては失敗していると思う。
漫画版の『カラオケ行こ!』は徹頭徹尾聡実の成長物語であって、ソプラノシンガーである彼が変声期という巨大な実存的不安に衝突する中、ヤクザ>>続きを読む
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「セックスに奔放な人間から殺されていく」というホラームービーのお約束を逆手に取りつつ、セックス好きな人間が自分らしく生きることを称揚する自己実現のドラマとして反転させるグランドデザインは面白いものの、>>続きを読む
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クイズ・ミリオネアで出題されるクイズを通じて、スラム出身の少年の人生を概観するという構成は面白く、またインドのスラムの描写などもリアルなのかどうかは判らないのだが迫真をもって見せる。ただ、作中で起きる>>続きを読む
久々に再見。公開当時は文学的な評価すら得ていた「レオン」だが、見直してみるとその源泉はナタリー・ポートマンの無垢と成熟が同居した圧倒的なまでの魅力に基づくものであって、作品全体はプロットゆるゆる、細部>>続きを読む
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なんてことのない話なのだが、デ・ニーロの怪演とスコセッシの露悪的過剰演出が炸裂しまくっており、恐怖を突き抜けた異様な祝祭感すら存在している。花火をバックに登場するデ・ニーロ、マジックミラー越しに入れ墨>>続きを読む
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全般的に面白いのだが終盤のストーカー女の下りが長いのと、デニーロのテレビが普通に放送されてスターになりましたという結末はちょっと胸糞であった。
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アクション映画として文句のつけようもないほど面白く、特に崖からのオリエント急行への降下やら、ラストの転落し続ける電車でのアクションやらはアイデアの量とトム・クルーズの労力が画面から津波のように押し寄せ>>続きを読む
冒頭のトラックを使ったアクションは面白いのだが、出てくる人間がことごとくおかしな言葉遣いによる変な演技ばかりするので、全く感情移入できない。「エヴァ」でもそうだったが、結局庵野監督は現実世界に生きてい>>続きを読む
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「難解」という評価をチラホラ見るがストーリー自体は明確で、「母を喪い後妻を受け入れられない少年が、冒険を通じて成長し、仮初の楽園を拒否し、現実を受容してそこに向かっていく」というもの。難解に見えるのは>>続きを読む
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ラストにある有名などんでん返しだが、その試み自体は面白いと思うのだが、あまりにも展開が唐突かつ設定が雑すぎて、失敗していると感じた。これをやるのならもっと序盤から伏線を仕込み、観客に違和感を与えておい>>続きを読む
あまりにもアニメーションとしてすごすぎて、なんでこんなものがこの世に存在しているのか理解できないほどであった。情報の洪水で、開始1時間くらいでヘトヘトになりなんとか見終えたという感じ。二度、三度と見る>>続きを読む