ラッキーマウンテンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ラッキーマウンテン

ラッキーマウンテン

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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.0

アケルマンを彷彿とさせる室内ロングショットから始まる。ベルギーのお家芸なのかオマージュか。
ほのぼの物語かと思ってたらそうでもなく、主人公が親切でお節介かと思いきやそこそこ身勝手なところも含めてリアル
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エル・スール(1982年製作の映画)

3.7

そんなにぴんと来なかったが、レストランの親子の距離感は生々しすぎてなんだか罪悪感に駆られた。
ぶつ切りに感じると思ったら本来はあのラストのあとも撮る予定だったのか…。でもそのせいで想像力も掻き立てられ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.1

淡々と進むと思いきやラストは涙がほろほろと。いいものを観たと思わされる一本

ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987年製作の映画)

3.7

ハムレットというかシェイクスピアをちゃんと学んでないので人名にはぴんと来ない部分もあったけど、そこは流石シェイクスピアなのかカウリスマキと言うべきか、わからなくても理解できるようにはなっている。
それ
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緑の香水(2022年製作の映画)

3.3

コメディ色の強いサスペンスかと思ったら全然そんなことなくて、でも重みや厚みは感じられない謎な作品だった。一応サスペンスではあるのか?
他国から見たヨーロッパ論的な会話が一番興味深かった。おわり

花婿、女優、そしてヒモ(1968年製作の映画)

3.7

会話劇としては面白いけどどれが誰だか顔写真付きで最初に説明してくれや…と思った。ストローブユイレ、もしくは映画観るの向いてないのかも。あちゃー。おわり

オトン(1969年製作の映画)

3.7

どれが誰だかよくわからなくなったが、なんとかなった。

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

3.9

後半のそうはならんやろ感は多少あるが、多様性を考える中でも興味深い設定だと思った。
女になりたい=男に好かれたいわけではないんだよね、別に。あくまで自分の性別を統一させるのが一番で、他者に愛されるかど
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アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1967年製作の映画)

3.9

初のストローブ=ユイレ。偏差値高い人しか観てない作品というイメージだったが概ね間違いない雰囲気だった。偏差値高い人の吐いた二酸化炭素を吸ってきた。
観やすそうだと思って一作目はこれを選んだけど音楽が良
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.2

めっちゃ面白い。
「君たちはどう生きるか」meets「ママと娼婦」って感じ。イタリア人が君どうを作るとこんな風に仕上がるのか〜。
前半はちょっと退屈だけど、全編に渡って展開される現実と虚構の入り乱れ方
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あるじ(1925年製作の映画)

4.0

ドライヤーってふつうに面白い作品あるんだな〜。
でもおっさんの背中に手紙挟むくだりはよくわかんなかった。
ヴィクトルの顔つきの変わりっぷりは見事。

ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

舞台となっているオフィスや建築物が美しい。撮り方も綺麗。
しかし近未来の割に車椅子が旧式だったり、垢も落とさないようにしてるのに紙コップは自分で処理しないのか、あるツテってなんなんだよとか矛盾や雑さを
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オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

4.0

現実と舞台、虚構が入り乱れる感じでハラハラしながら観た。
オープニング・ナイトよりも前に上演始まっとるやんと思ってたけど、前半で観劇してた客はゲネプロ観に来てたのかな?家でながら観のせいもあってそのあ
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神の道化師、フランチェスコ デジタル・リマスター版(1950年製作の映画)

3.5

そうですか…という感じでこれまたピンと来ないまま途中寝て終わった。人間縄跳びはやばすぎ。おわり

悪の力(1948年製作の映画)

3.6

ピンと来なかった。ヒロインの衣装とゆ銃撃や階段のシーンはいい。おわり

テンション(1949年製作の映画)

3.7

この頃がコンタクト導入期なんだな〜というのが見えて面白かった。
勝手に家買われるのはそこそこドン引き案件だけど、それにしても悪女の悪女っぷりが気持ちいい。おかげで後から出てきた女も何か裏があるのかとヒ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

よかった。ところどころに素晴らしいと思えるシーンがあって(でも忘れた)いい作品を観たなと思える一本。
だけど捻くれてるからノスタルジーの力を借りたプロパガンダ映画か?と穿って見てしまう。特に一番最初の
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白い花びら(1998年製作の映画)

3.6

歳の差について言及する台詞があるが、全員ジジイババアじゃないかよと思ってしまった。
ほんわかかと思いきや現実きびち〜涙な感じはカウリスマキって感じだけど、今回は特に絶望への快速急行みたいな感じだったな
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.5

ウィッシュの一番よかったところはこの作品を併映してくれたことです。
企業プロモ色は濃かったけどクリエイターへのリスペクトの表れなのでそれでいいのです。
これはもっかい観たい。ウィッシュいらんからこれだ
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

大晦日に鑑賞。いつもは字幕だけど福山雅治のファンなので迷った挙句吹替で。

結論として、歌はいいけど話とキャラが薄すぎて、これが100周年記念作品か…と残念な気持ちになった。
物語の導入を絵本で始める
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ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

3.0

A24の作品ってたまにスリーボールからの三振バッターアウトみたいなのがあるけど、これはまさにそれだった。
同じ密室劇のザ・ホエールがサヨナラホームラン勝ちみたいな成功例だったから期待してたんだけど、登
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.9

無意識勝ち組に対する行き場のないもやもやがわかりすぎてげっそりした。
才能も要領の良さも資本も、そして面の皮の厚さもある。なかなかどうして運の悪い主人公はそんな隣人にストレスを貯めていくが…って書くと
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サムサラ(2023年製作の映画)

3.7

アピチャッポンというよりは台湾あたりの映画を思い出しながら観てた。
転生の部分はまぁわからなくもないが、身体的な反応に頼るのではなく映像で見せてくれてもよかったのでは。「彷徨える河」とかまさにやってた
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家にはいたけれど(2019年製作の映画)

3.9

好きなタイプだが理解はできていない。
途中たぶん一番大事なとこで寝たのか、クライマックスの足については上映後トークショーで言われて知る。その後のシーンで違和感を覚えていたのはそのせいか……もう一度見直
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

緩い割には緊張感が同居していてカウリスマキぽさを強く感じた。やっぱり画面が好きだ

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.3

特にここがいい!みたいな部分はないけれど、総合的にメチャよかった。
一点ものすごいところを挙げると、私は枯れに枯れまくった非モテ独身干物女だけど、これ観てちょっとだけ恋がしたくなった。
やばすぎんか。
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恐怖省(1944年製作の映画)

3.7

終盤の部屋のシーンだけでも800円くらいの価値がある。

ペルリンプスと秘密の森(2022年製作の映画)

3.9

この作品の山はどこに来るのか、と思っていたら盛り土や小さな崖が何度か現れて終わった。まぁ気付いたら泣いてたけど。
だからといってつまらなかったわけではない。前作「父を探して」に続くカラフルな画面、魅力
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