vjcortaroさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

4.2

絵的な生々しさよりも道路標識や視線のやり取りで語るフラットな映像はソダーバーグが撮った劇映画のよう。しかしこれはドキュメンタリー。出演者はカメラを意識しないし、または編集が上手だからなのか、途中まで劇>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.6

『CUBE』の子供みたいな映画はたくさん産まれたけど、この映画はそれらを更新したソリッドシチュエーションスリラーだと思う。厳密に言うと外の世界も登場するから違うジャンルなのかも。ただその外の世界も本編>>続きを読む

樹海村(2021年製作の映画)

4.3

前作の『犬鳴村』が好みのホラーではなかったので不安ながら鑑賞したけど、こちらは徹頭徹尾不穏な空気で良作でした。不要な要素(真相解明とかお涙頂戴)がほぼほぼ排除されており今回はホラーに集中した脚本だから>>続きを読む

ポネット(1996年製作の映画)

3.0

ほぼ児童だけで成立しててただただ制作スタッフすごいと思った。クレヨンしんちゃん実写が不可能なのは、そりゃこの自我もないような4-5才児に予定調和な演技なんて難しいよね。コロナのこのご時世に観るには濃厚>>続きを読む

山の焚火(1985年製作の映画)

4.7

ある一家の広大なアルプスの暮らしを観ていると、気がつけば暴力に巻き込まれた感覚。隔絶された自給自足な暮らしは豊かな映像を産むが、そこに圧倒的に足りない『常識』をも写しはじめると、知力や思いやりではどう>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.6

PCの固定画面だけですすむのかと思ったらクローズアップ多用しててなんだこれってガッカリしてたんだけど、全然気にならないなにこれ面白すぎ。新しい映画の語り方が誕生したような気がした。褒めすぎか。
この映
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誰も眠らない森(2020年製作の映画)

3.7

ポーランド語が割とスラッシャーホラー向けなのか、心地いい焦燥感。ど定番の展開に、『え、いまの必要?』なコメディもはいりつつ、あんまり観たことない感じでゆるくて良かった。その子殺さないで〜もっと出番増や>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

想像してたよりストーリーが理路整然としてて、『シャイニング』的な得体の知れない恐怖を期待してみると拍子抜けかも。超能力者の対決をテーマにした作品は死ぬほどうまれてるので、もう少し別の方向性があったので>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.6

映画的盛り上げ要素をふんだんに取り入れた傑作でした。ホラーでありつつもアクションが秀逸で、とくにカーチェイスは手に汗握る攻防の目撃者になれて感激です。ヒット作に共通する鉄板ネタをこれでもかと詰め込んで>>続きを読む

グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

4.2

これ感動作じゃん。想像以上のドラマが用意されてて、不覚にも泣きそうになった。
全然B級サイコホラーじゃないです。頭のおかしな子供達に生活を脅かされる市民の話。POV的な映画など思いきや、冒頭でそれが裁
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

4.1

とんでもない展開の話だけど、妙に説得力があった。ロケ地もキャストも限られた目に見える低予算映画だけど、脚本がしっかりしてるからか学生向けのお手本みたいな映画だった。調べたら割と有名な人みたい。オープニ>>続きを読む

コンジアム(2018年製作の映画)

4.0

POV系で5本の指にはいるくらいかなり怖かったです。設定がYouTuberだったり、だからこその撮影機材、映像配信機器など現代的で身近。よくある肝試し系もここまで多様な怖がらせ方が可能に。

スレンダー 長身の怪人/都市伝説:長身の怪人(2015年製作の映画)

2.5

いつの映画だよって感じでした。終始ひと昔前の古い展開でイライラ。こんな映画たくさん作られたけど、それぞれ最新テクノロジー使ったりと新しい演出いれてくるけど、この作品はそれもなく地味…。匂わせたりするけ>>続きを読む

108時間(2018年製作の映画)

3.3

観終わって、セリフや展開がとてもヨーロッパ的なのに、なんかハリウッド的なカメラワークや編集で、そこがつまらなくしてしまっている理由なのかなと思いました。わかりやすく作ってるからこそ返って伝わってこない>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.7

怒涛の悲劇の連続の最中、唐突に訪れるギャグパートの秀逸さよ。説明の多い台詞が気になる人も多いらしいけど、アクションとホラーの演出がそれぞれ効果的で僕は集中して楽しめる。妹を人間に戻すという物語の核に揺>>続きを読む

ザ・ハロウィン(2018年製作の映画)

3.0

コンテンツとして長く君臨するホラー映画『ハロウィン』とは別物。間違えたら大火傷。僕はパッケージで騙された。よく見たら違うけど。
設定は良いい役者も知ってる人がチラホラ出演してて楽しめたんだけど後半から
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サンズ・オブ・ザ・デッド(2016年製作の映画)

3.8

砂漠のど真ん中でゾンビに追いかけ回されるうちに愛情のような不思議な感情が芽生える女性の物話、って聞いただけでワクワクする。ど下ネタのコメディ色強めですが、ゾンビ映画特有のスプラッタあり駆け引きありで、>>続きを読む

悪魔の奴隷(2017年製作の映画)

3.9

インドネシア産のホラーって初めて観たかも。イスラム教の悪魔の話を興味深く拝見できました。耳馴染みのない音声で展開するので少々没入できませんでしたが、和風ホラーのドロドロさと、洋風な謎解き風味も効いて、>>続きを読む

デーモン・インサイド(2018年製作の映画)

4.0

愛した人が裏ではシリアルキラーで、自分も殺されそうになる話、と珍しくはない題材だけど、レズビアンカップルの話ということで面白くなる。そりゃノンケとは芸術やエンタメの造詣の深さが違うし、乗じて会話や行動>>続きを読む

チェインド(2012年製作の映画)

4.0

リンチの娘が監督とのことで鑑賞。英才教育が効いてました笑 誘拐されて殺人犯の助手として飼われる少年の話と聞いて、途中までなぜ…の連続でしたが最後の方でようやく話が繋がる。リンチの娘は割と論理的だった。>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.3

字幕版。主に夜の街をイメージした仄暗い生々しい映像で真剣に観る気になった。現世界での動物が非科学的なパワーを持つ生物に起き変わった『もしも…』ジャンルの映画として興味深く拝見。闘牛や闘鶏はダメなのにポ>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

基本的にはキアヌ無双なんだけど、今回は野外フェスや地下鉄の車両、現代美術館など格闘ステージが豊富。美術館の鏡の部屋とか撮影大変そう。ビジュアル的には大変面白こった。そうそう、前回も肉弾戦があったけど増>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

前情報なしで鑑賞。スカッとするアクションなのかと思ったら冒頭から奥さん殺されてて切ない。そのあとワンちゃん可愛いって思ったらその子も殺される。その後からの話なのね。
復讐劇って一本道なのでシンプルかつ
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禁じられた遊び(1952年製作の映画)

4.5

お墓、の意味合いは立場や責任によりそっていて、お父さんの怒りもポーレットの意地もミシェルの気遣いもわかるから、どうしようもないよね…って気の毒になる。だって戦争なんだもんね。空を見上げれば戦闘機が飛ん>>続きを読む