くぼたさんの映画レビュー・感想・評価

くぼた

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地に堕ちた愛 完全版(1984年製作の映画)

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演ずるということ=「私」でありながら「私」でなくなること
自宅で上演される戯曲は、演ずることの二律背反を侵犯することで、上演に失敗する

登場人物と部屋の色がことごとく合っているのは、二つの世界の融解
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北の橋(1981年製作の映画)

5.0

眼差しへの恐怖と閉所への恐怖ってまんまカメラへの恐怖だ

肖像(1948年製作の映画)

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48年にもう「オーケー」とか「オーライ」ってあったんだ

トスカーナの贋作(2010年製作の映画)

5.0

おもろい
映画という言語自体を問い続けた作家の一つの到達点になっている

オリジナル/コピーの問題を主題に、現実/虚構の境目を曖昧にしている

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

5.0

この映画が他の多くの戦争/平和映画と異なっているのは、戦争という「大きな物語」と一組の男女の恋愛という「小さな物語」を対比させながら、二四時間の情事の中で戦争の恐ろしさが事後的に蘇生させられる点にある

憂鬱な楽園(1996年製作の映画)

5.0

俺本当にこういうの大好きなんだよな
うだつのあがらない若者、停滞と焦燥感
電話

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

5.0

ヤバすぎる

2時間半の中でカットが30弱しかない徹底された長回しが、主人公の周りで社会が壊れゆく様をカフカ的とも言える閉塞感とともに見事に映し出している。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「羅生門」的な、語ることがはらむ限界と虚構性
現実の実生活になぞらえた小説(=虚構)を書く作家(大江健三郎のような)

ダニエルの最後の証言はおそらく嘘=創作(再現シーンで唯一声があてられていない、ダ
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ストーカー(1979年製作の映画)

5.0

自己の存在理由が自己のうちにない3人が、同じように精神の主体性を外部に求める宗教的聖域へ赴くも、疎外感のために「願い」など何もないことに気がつく

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