若色さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

若色

若色

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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.2

ガッ
グッ、、、苦しい映画。

大人って言葉は残酷だ。
「もう大人なんだから」周りから言われる時、自分で思う時、たいてい何かを我慢してる。言いたい言葉飲み込んだり、衝動を抑えつけてる。
わたしから見た
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

4.4

大大大大満足映画!
キッチュでファタジーでエンターテイメントで、ハッピー映画!
元気になりたい時に見返したい。

ミュージカル映画大好き若色ですが、シアターキャンプの講師陣に焦点を当てた映画は初。
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.6

なんだろう、この静謐な営み。

大人って騒がない。
その流れの中でも、怒りがさや悲しみが怒涛のように画面を通して伝わってくる。 

大人って騒がないから。
派手な場面は出てこない。

でも、知ってるし
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

映画好きの友達が見返したい映画に挙げており、やっと鑑賞。

ああ、これは、いい映画でした。

セレブリティ(1998年製作の映画)

3.9

久々に鑑賞したウディ・アレン作品。
テンポ、会話、レトロなカメラワーク、役者、全てのバランスが良いハイセンス映画。

白黒映画で撮影された本作は、ビックバンドのジャズが流れて、無声映画のようなノスタル
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コカコーラ・キッド(1985年製作の映画)

2.9

雑誌POP EYEにて、「資本主義を批判している映画」と紹介されているので鑑賞。うーん、批判していた部分もあるが全体的に不出来。

ヒロインである、シングルマザーの存在が最後まで謎。おっぱい役柄としか
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.1

ワーオ!こう来たか。落書きテイストのアニメーションはこんなにもドラマチック!

ミュータントタートルズのテレビ放映の最後のシーズンを観ていた世代の若色です。

警察に指名手配される博士が最期に作った謎
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スリーピング ビューティー 禁断の悦び(2011年製作の映画)

3.0

期待して観てしまった。
川端康成文学を洋画化するには難しかったか。

若くて無垢で生意気ささえ美しい大学生ルーシーはバイトを掛け持ちし、家賃を滞納しながお金に困る生活を送る。
彼女がなぜそこまでお金に
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炎上する君(2022年製作の映画)

3.5

原作を、こねて炒めて味付けしたら、思わぬ味付けになってしまった作品。
どうも、西加奈子さんの原作を愛してやまない若色です。

原作がそうでもなければ、この味付けでも美味しく食べられるのかもしれないので
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バービー(2023年製作の映画)

4.1

フェミニストの映画かと途中まで思っていたが、いや違う、男社会を笑っちゃうほどアホに描きながらも、そこに戯れる女性のことも同時に批判している。
女性の女性による女性のための社会であるバービーランドは、女
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

観た直後、胃がグルグルしている。

シンデレラストーリーのように、お金持ちのハンサムと結婚した妻は、それこそ城…いや、要塞のような山奥の豪邸を掃除しながら、1人旦那の帰りを待つ。
物語の2/3はこの要
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.1

そういえば夏に観たい映画だったと思い出し鑑賞。
1980年代の北イタリア避暑地。
主人公エリオのおかれた環境は、避暑地とはこうあってほしいという願望が具現化したような場所だ。
テラスでの食事。
母が栽
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

宮崎駿作品の初見はいつも緊張し、
この作品をまだ観てない人がいるなんて、なんて羨ましいんだと思う。

冒頭の戦火の中、母が入院する病院を目指して走る主人公の表現に、宮崎アニメがこんな描き方の手法を選ん
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THE WAVE ザ・ウェイブ(2015年製作の映画)

3.5

静岡に移り住んでから、震度1でも伝える新聞のコーナーや、職場のデスクに1人1つずつ設置されているヘルメットなど、地震を身近に感じることが多くなった。
それでも崩落地震というものを初めて知った。でも確か
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

2.9

こんなに音も大きくて、映像も忙しいのに眠くなる謎な映画だった。

観たい映画に間に合わず、本作の予告が意外と良かったので、観てみるかと鑑賞。

冒頭で述べた理由を自分なりに答えを出すと、
物語がスーー
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

ヨーロッパ企画長編映画第2段。
歴史も人気もある劇団が映画を作ると、舞台じゃできないことをやってやるぜ!でも演劇要素のワンシチュエーションはオレたちの魂だぜ!という映画。

とても雰囲気の良い老舗旅館
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.9

アラフォー世代のDNAに刻まれたあのゲーム音楽聴いたらテンションが上がらないわけがない。予想外のアタリ作品で感動した!

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

冒険の正装は白シャツ!を最後まで貫き通してくれる。
インディジョーンズ三部作を何度も繰り返し観た幼少期。テーマソングを聴いただけで、血が沸き立つのを感じる。
御年80歳になるハリソン・フォードが、よく
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.7

漫画家夫婦の心理戦。
黒木華さんは「幕があがる」(2015年)でも披露した、劇中劇が様になる役者である。

黒木華演じるおとなしい妻が外側に出さない憎悪。
柄本佑演じる調子のいい夫の浅はかさはあれど、
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.3

90年台の映画!って感じ。
画面を4等分した1番左手の枠内でするキスシーンも歴史を感じる。

大島渚監督の「青春残酷物語」のように、一見ハッピーエンドの2人にも暗雲しか立ち込めてない。ボヤかすのがアメ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

ポップでカラフルなジャケに釣られて鑑賞。
タイムループものとしてはまあまあ。
同じ日を繰り返すけど記憶は更新されていく。と言うことは、肌など見た目は歳をとらなくとも、脳は歳を重ねている…??など、ツメ
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波紋(2023年製作の映画)

3.9

これは観てよかった。
筒井真理子さんは、作品を観れば観るほど好きになる。美も毒もいい塩梅で持ってて芸達者なのに奥ゆかしい。昭和感がたまらない。

怪物(2023年製作の映画)

3.9

これぞ是枝作品、これぞ坂元裕二脚本を観せてもらった。
映画を観ながら観客は、頭の中で登場人物に次々とバツをつける作業を繰り返す。
こいつが悪い…いや違う。悪いのはこいつだ間違いない。いや…?という自問
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青春残酷物語(1960年製作の映画)

3.7

録画していたNHK番組「日本サブカルチャー史」で取り上げられていたので鑑賞。

タイトルで全てを語られており、オチがまるでタイトル通りなのに、なんなんだこの説得力は。
完璧な青春なんて幻想で、そんなも
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.7

これまでに散々テレビで放映しており、観るチャンスはあっただろうに、なぜかスルーしていた本作。SF作品を観たくなる日曜午後にコーラ片手に鑑賞。
スピルバーグの真髄は、サイエンスフィクションの世界観を構成
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パトリオット(2000年製作の映画)

3.6

アメリカ独立戦争のことを勉強するついでに鑑賞。時間とサブスクさえあれば、こんなことごサクッとできてしまう現代に感謝。

歴史を知っている前提で描かれるので、最初なんであんなにみんなが怒っているのかは謎
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.4

シンシリーズ3部作のうち、唯一の背丈等身大ヒーローは、巨大化しがちな庵野作品において挑戦であったと思う。
ヒーローも怪獣も、巨大化すれば、それだけで力を持つ。しかし、背丈が変わらない等身大ヒーロー。し
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清須会議(2013年製作の映画)

3.8

映画館で観たのが10年前!登場人物の顔がマス目状に敷き詰められた巨大なポスターにワクワクして上映日を待っていたことを思い出す。
今回観直すと、豊臣秀吉(大泉洋)の卓越した人たらし具合に見惚れる。

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パディントン(2014年製作の映画)

3.3

「マッシブ・タレント」の隣に本作が並ぶことは、「マッシブ・タレント」を鑑賞済みの人には頷ける陳列であろう。
マッシブ〜では「パディントン2」をやたら推されるのだが、「まず1でしょ」と1を鑑賞。
子ども
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.1

これキタぞ。ニコラス・ケイジの総決算超大作。
ハリウッドの主役級を演じるスターで過去の作品をイジられてオッケーの役者は彼しかいないだろう。
全力でバカやってくれて、こちらも気持ちよく爆笑できる。
めち
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.5

オシャレ〜で
エモーーショナル。

初々しい感性をまだ持ち合わせていた公開当時に観ていたら、フィンのスタイルを真似したくなってただろうな。

ごりっごりの90年代スタイル!
ベリーショートに小さめTシ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.7

オープニングで見せられるのは落書きには不釣り合いな用紙に描かれた落書き。それはカルテだったり、テストだったりレシピだったりで、白い紙を探す時間も惜しく書き殴ったかのような焦燥感が伝わる。描いた用紙は異>>続きを読む

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.0

鑑賞後、うんまあ良かったんじゃない?と思いながらもどこかすっきりしない理由がやっとわかった。
ど昭和熱血男社会ムービーですコチラ。

主要キャラクターに女性は3人。
内助の功を体現したような献身的だけ
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麦秋(1951年製作の映画)

4.0

なんでだろう。見返したい映画だよね。原節子さんがおばさんと話すシーンなんて、一見なんちゃないシーンなのにグッときてしまう。
世界で最も上演されているソーントン・ワイルダーの演劇作品「わが町」のように、
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