いやこの船は飛ばんだろとか、いやこの兵器って近代的なのかとか、またしても「細けぇこたぁいいんだよ!」的な圧力を感じたけど、最終決戦はなんやかや伝統的グーパン決めてて「バーフバリ!バーフバリ!」って感じ>>続きを読む
ダンディ熱血漢の圧倒的筋肉とセクシー美女の豊満な腰つき、そして「細けぇこたぁいいんだよ!」という激しい叫び。好きか嫌いかと聞かれたら、最近のわたしのムードとは違ったと言いたいところだけど、役者の強烈目>>続きを読む
パゾリーニによるフロイトのエディプス・コンプレックスの実践。
本当に男の人は根源的にマザコンか?確かに何年か前に読んだ『エル・ジャポン』(わたしの知識のすべて)でインタビュイーのイタリア人モデルの何人>>続きを読む
どんな人だって一つひとつ顔があって、歴史があって、死ぬほど好きな食べものとか、好みの異性のしぐさとか、お風呂入ったときどこから洗うのか(知らんけど)、とかいったような、その人をその人たらしめる個性を持>>続きを読む
あまりにも点数がつけにくいこの映画は、南北戦争と南部再興を史実に基づいて語るかのように見せながら、徐々にKKKを英雄に、解放奴隷を悪人に仕立てあげ、KKKの黒人討伐の〈功績〉のために今ひとたび“The>>続きを読む
日常にふと隠されている死の匂いが立ち込める映画。同時に生のエネルギーも感じるのだけど。
彼がWW2従軍時に一番楽な配膳係だったという過去(通り名「ラッキー」 の由来)について、同世代の退役軍人と会話す>>続きを読む
このシャルロットのもやもや感に既視感を覚えるというか、私学に上がる前の、つまり小学生の頃の夏休みの感覚を思い出した。誰と会ったとか、誰と会わなかったとか、何をしてたらしいとか。自転車15分圏内で完結し>>続きを読む
難民問題とか、貧困とか差別とか、本当はすごくしんどいことが起きてるはずなのに、作品に漂う暖かい雰囲気のせいでうまく吐き出せない。だからわさびをスプーンいっぱいに盛ったニギリを頬張る、そしたらようやく少>>続きを読む
娘の結婚と老後の孤独。遺作ということだけあって老後の孤独の問題の方にフォーカスしがち。
意外に思うのが再婚を機に付き合いが悪くなった友人に笠智衆パパたちがぼやくところ。これまでの作品でも、お嫁に行った>>続きを読む
娘の結婚と老後の孤独。ここでも結婚が(とりわけ娘の結婚が)家族を引き離すものとして描かれる。
時代の雰囲気もあるのか、ママは一人で生活するにもうまいことやりそうだと思えるけど、パパが一人で生活するとな>>続きを読む
せっかくの日曜日なのに雨で退屈だから、小津作品をいくつか見る。
件のラストの背中からはもちろん、要所要所で滲み出る笠智衆パパのマチズモに穏やかでない気持ちになるのだけど、同時にどこか(あの可愛らしい笑>>続きを読む
アンナ・カリーナが可愛くてしんどい。本のタイトルでケンカするシーンも死ぬほど好き。やりたい。イシグロの『わたしを離さないで』を持ってるからひとまず仲直りはできそうだけど罵倒に使えるのがなくて困る(ちょ>>続きを読む
人に勧められて。
『デイジー・ミラー』もそうだったように、芸術家は夏の古都に人を惑わす美と流行病の恐ろしい死を見るようだ。教授の心を乱す少年の〈身体的な美〉やその渇望、プラトニックな少年愛…何を語るに>>続きを読む
「疑わしきは罰せず」。とても大事だけどなんてタフな原則。
陪審員全員が中産階級出身の白人(ときたま移民第一世代)で構成されたこのオリジナル版の方が、被告人のスラム出身の黒人青年を思いやる想像力の違いに>>続きを読む
乳幼児にはちみつを与えたら危険だし、山で遭難したら沢を下るより尾根に上ったほうがいい、それと同じように石油ストーブは換気に気をつけないと命に関わる。人の無知が人を殺すときのやり場のない悲しみと良心の呵>>続きを読む
読む動作は、あたかもそこで取り沙汰されている行為を実際に目撃しているように錯覚させるのだけど、本当は己の想像上で目撃しているに過ぎないという戒めを突きつけられた気分。
豪華絢爛な八人のフランス女たちの激しく恐ろしい愛憎劇をコメディ・タッチでさらっと見る。こんな女が八人も集まる家のパパンならそりゃ禿げるだろうよ(まだハゲではなかったかもしれない)。
ピストルにもわざわ>>続きを読む
男の子が愛に飢えて、とにかく愛されたい何とか満たされたいと思っているうちは激しく人を傷つけるんだけど、次第に周りからの暖かさを感じて、自分も愛したいと思うようになると人に優しく接するようになったのがい>>続きを読む
安っぽい特撮と本物志向なおっぱい。おバカなお話と手の込んだ有名映画のパロディの数々。
正直こうゆうの嫌いじゃない。
なんてみずみずしい映画。そしてわたしは両手を掲げて声をあげたいような気分、サンクス・ゴッド、イッツ・オールモースト・サマー。
恋をして、些細な日常が繊細で美しく官能的に感じるようになったこと、その時間>>続きを読む
現実社会で誰かに本当に一目惚れをしたら、多分こんな感じだし、ものすごい奇跡が起きない限りーー信じ難い美貌の持ち主とか、むちゃくちゃウィットに富んだ素敵な会話術を持ってる人はこの限りではないーーこんな終>>続きを読む
“a fear of loving”もしくは“a fear of being loved”を通じて結びつく女性たちの物語。
よくフィクションで、子を持つ黒人女性が暖かく力強く描かれているのは、彼女たち>>続きを読む
15才男子の「好き」と「欲しい」がいっしょくたになるエネルギーの凄まじさを目の当たりにする。人を好きになることの悩ましさと言ったら未だに頭を抱えるのだけど、でもこれだけはわかる、なんと罪深きファム・フ>>続きを読む
「キック」の条件の理解が追いつかなかったけど(なぜ同じタイミングで起きない人がいるの?)そのよく分からなさを差し引いても面白かった。
お口直しにうってつけ。
モーガン・フリーマンはこういうおちゃらけたおじいちゃん役も似合って大好き。
忠実に再現された奴隷船の映像資料として、学ぶところが多い。かなりショッキングだけど。
話変わって、アメリカの裁判ものを見ていると、すごく不安で複雑な気持ちになるのも興味深い。彼ら(特に建国から南北戦争>>続きを読む
お隣がシリアだからか、どことなく治安が悪そうな印象があったレバノン。でもこの映画の主役の女の人たちが何をしてるかって、美容室にたむろしながら、噂話をして、お化粧して、浮気して、仕事して、介護して、恋を>>続きを読む
女学校時代はとっても仲が良かったお友達、結婚したら疎遠になって、ようやく取り付けた遊ぶ約束はドタキャンされる。階下で遊ぶ甥っ子と大勢のちびっこたちはとにかく仲が良くて楽しそうで、「それに比べて…」と思>>続きを読む
今夜のラインナップで一番〈良かった〉けど、同時にしばらく見たくない映画でもある。
恋愛における本音と建て前を拗らせすぎて、ふとした瞬間に泣いちゃう系女子。
新文芸坐のオールナイト。パリジャン/ジェンヌたちの、何となくわかるようでやっぱりちょっとわからない恋愛論にひたすら触れる夜。朝(雨が止んでいる)、映画館を後にしたとき、あっという間だった気がするくらい>>続きを読む
自分ではない誰かを、心に、それも心の核の部分に住まわせることの愛しさと恐ろしさ、それとホーム・ビデオの持つ力について再確認できる映画。
『ビフォア・サンライズ』とか『紅の豚』にも通じることだけど、二人>>続きを読む
無骨なジャケットとは裏腹に、フェミニンなストーリー。
(文字通り)夫と別れた二人の女性が、最初はカオスな関係なのに〈赤ちゃん〉を通じて心を通わせ始めるところで、この監督はよく女の人のこと観察してるなあ>>続きを読む
マッコリで手痛い失敗をしてからというもの、コメ由来の酒はもう飲むまいと思っていたら、悲しいかな人間とは忘れる生き物で、最近日本酒のおいしさを教えられてからはこんなドキュメンタリに興味を持つほどに…。>>続きを読む