最近『ヘルタースケルター』を読んだからか、この映画が取り沙汰しているのは健常者と障がい者の問題だけではなくて、容姿の美醜の問題でもある気がしてならない。容姿の美醜の判断はシンプルだ(と思わされている?>>続きを読む
女の子特有の、〈共感〉を通して生まれるエモーショナルな繋がりの根源がよく分からなかったんだけど、先生に教わって、そしてこれを見てようやくぴんときたような。
まだ人の生死が家庭内の出来事だった時代、家庭>>続きを読む
とある感覚を音で表現することの難しさといったら、想像を絶するほど孤独な作業なのだろうけど、きっといくつも言葉を連ねるよりシンプルに人と繋がる方法なのかもしれない。
坂本龍一が笑うとできる目の小じわが愛>>続きを読む
もし副題を足すなら「淑女はブルジョワとマッチョとイケメンがお好き」。
「ブロンドはおつむが弱い」というステレオタイプを踏襲すべく、ティアラをチョーカーと勘違いするなどアホ・エピソードを組み込まれるロー>>続きを読む
これって可愛いかな。なんだかクレイジーでグロテスク。女の子の(いや、人間の?)限りなくナマの部分を制限なく自由に表現してるから?
それは一度破壊したらもう元に戻らないくらい(あの割れた食器のように、あ>>続きを読む
まあまあ普通の恋愛映画だけど、ウィノナが就活中、面接で「皮肉を定義して」と言われ答えられずに落ちた、そのあとのイーサンとのやりとりが最高だったから☆4つ。
原題を見て、まさかあのシーモアなのかとドキッとしたけど(私だけじゃないはず)、ウェブサイトをチェックするとまあ当然のように件の作品とは“unrelated”(film)と区別されている。
しかし、これ>>続きを読む
壮大なスケールの男性向け少女漫画を見た気持ち。
契約結婚とか、偽装結婚とか、浮気とか不倫とか、最近はそういう恋愛を描くことが多い気がするけど、ここまでヒットしてるとこを鑑みると、やっぱり皆が求めるのは>>続きを読む
「現在我々に出来ることは、貧困と無知に対する闘いだ」
「病気の影にはいつも人間の恐ろしい不幸が隠れている」
鑑賞後、パスティスをつい買いに行ったり、ディッシュにあれこれオリーブオイル(A.O.C.認定)をかけたり、美人のいるジェラテリアを探しちゃって、これ言ったら負けって知りつつ、思わず言っちゃう「そうだ >>続きを読む
郵便局長の父から頼まれて、今は亡きゴッホの手紙を然るべき人に渡すために、縁者を訪ねて北フランスへ。生前のゴッホについて、三者三様、矛盾だらけの発言に四苦八苦する『藪の中』チックなサスペンス。
…という>>続きを読む
ああ、これは苦しい。
人生は理不尽の固まりって言い聞かせて、めっちゃ努力して何とか踏ん張ってるのに、見上げればまるで見下すように立ってる〈持てる者〉の存在があって、もう憎くて憎くてやってられない気持ち>>続きを読む
たった4人しかいない仲間の掃除係の切実な訴えを退け、占拠先の床にタバコやゴミを撒き散らすような人たちなら、就職が決まったとたん伸ばした髪を切って無精ヒゲも剃って「もう若くないさ」って言い訳しちゃうだろ>>続きを読む
ランチタイムにパターソンが詩を綴るシーンでうつる「滝」“waterfalls”ではなく「水が・落ちる」景色を見ていると、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」というフレーズを思い出す。そ>>続きを読む
先生の最後の台詞に聞き入ってしまうくらいには、まだ子どもたちのようなティーンの心を持っているかも。いや逆に、これに実感を伴って心打たれてしまうということは、もはやティーンではないことを証明しているのか>>続きを読む
ボーイ・ジョージの半生。
「カーマは気まぐれ」は大好きな曲だけど、ずっと山崎邦正の歌だと思ってた幼少期。
アメリカのちょっと狭い社会で、新学期に向けて行われる「お泊まり会」。
「あの家はナントカの家で、この家はナントカの家」ってみんなが知ってるのが変な感じ。スーパーで一目惚れした女の子に、探して歩いていれ>>続きを読む
すごく苦しいこの現状を、誰かにどうにか助けてほしいんだけど、実際に「じゃあどうして欲しい?」って聞かれたら「わからない」って答えてしまうしかないみたいな、そんな微妙な感覚がひしひしと伝わってきて、嫌い>>続きを読む
新文芸坐のオールナイトで、連続して女の子向けヤングアダルト作品群を見たから余計に思わずにはいられないのだけど、こういうフィクションで描かれる女の子同士の〈ちょっと説明しにくい友情〉って、大抵男性のいな>>続きを読む
「女の子ってなんかよくわからん」感がすごい。
男の子だってよくわからないくせに。
全てがイエローだった6才のボクから12年。
木綿のハンカチーフで涙を拭う恋人のことはしばし忘れて、八月の開放的な空の下、悪友と一緒にグラマーなあの子に意気揚々と"Hi, blondie"と声かけてみる>>続きを読む
馬顔のお館様が言われた「乗った人より馬のが丸顔」というギャグの切れ味もさることながら、奥様の「本当にいい刀はきちんと鞘に入っているものですよ」という言葉も奥深くて最高にクールジャパン。
『ナイト・オン・ザ・プラネット』がハマればこちらもハマる。
"Far from Yokohama"の日本人観光客の二人には、「村上龍」みを感じるというか限りなく透明に近いブルー。
〈自分と同じ側の人間〉と、〈それと致命的に違う側の人間〉という対立、彼らは悪なので区別しなければならないという空気感を、本当の意味で知ってしまっては、きっともう前と同じように世界を見ることができない。>>続きを読む
なかなか寝付けないような、というかなんだか寝るのがもったいないような気がする夜に。
汚くて、うるさくて、トーキョーと何ら変わらないと思いつつも悔しいかなどこか羨望の眼差しを向けてしまう夜のロンドンの街>>続きを読む
映画ならではのエンターテイメントさを詰めて詰めて詰め込んだ、ロマンス・サスペンス・アクション・バディ映画(ちがう)。
デートみたいなここ一番!てときに映画館で見に行ったら、そのあとのどんな空間も完璧に>>続きを読む
どうしても途中から実写版のグラース・ファミリーを見ているとしか思えなくなった…!
ハラハラドキドキして面白いんだけど、エロス極まりない衝撃的なラストに全感想を持っていかれる。
アメリカが、とりわけニューヨークが、まだアメリカではなかったころ、というのは、自由の国だと思ったアメリカ・ニューヨークが、全く閉鎖的で保守的な空間でしかなかったころの話。
こういうフェミニズム的なテー>>続きを読む