ワルキューリさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ワルキューリ

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2012(2009年製作の映画)

3.3

ハリウッドの大御所で「破壊王」の名をほしいままにするエメリッヒ監督。その彼が手がける全世界壊滅のディザスタームービーということで結構期待したんだけど、妙に小奇麗にまとまっていてここぞ!という場面に欠け>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.3

前作『エイジオブウルトロン』で不満だったバトルシーンを大幅改善!
それぞれのキャラをいくつかのグループに分け、中ボスとマッチアップさせることで、それぞれのアクションに違いを出しつつ各ヒーローのコンビネ
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.7

イギリス救国の首相として知られるウィンストン・チャーチル。首相任命を受けた彼は、和平に傾きかけた政界を打倒ヒトラーへ纏め上げていく。

辻氏が手がけた特殊メイクの見事さは単にチャーチルを再現しただけじ
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.0

人並みの生活で出会った最上の愛と幸せ、それを失ったやり場のない怒り・悲しみ・苦しさ。二度と得られないありし日の幻を追い、血を吐きながら走り続けるマラソンランナーの姿を追い続けるような、そんな120分。>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.6

2017年韓国国内興行成績第一位の触れ込みに偽りなし、笑って泣ける大傑作!

ソン・ガンホ主演映画で1980年代の韓国を描いた作品といえば『弁護人』。苦労人が成長する中で一般人・特に若者への違和感を覚
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.1

トランプ大統領が誕生した米国大統領選挙で、大きな役割を果たしたのがSNS上に散らばる個人情報だったという。それこそ2018年現在8億人が登録する世界最大のSNS「フェイスブック」の力の源泉で、邪な考え>>続きを読む

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

4.2

人生に決まったルートなんかない。進んで引いて、時には迷うこともすべて自分の心のフリーダムなのさ。

とにかくM.ストリープら女性陣が強くて、何も知らないでホイホイやってきたP.ブロスナンら男3人を手玉
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ラブリーボーン(2009年製作の映画)

3.0

これ公開時結構宣伝されてたよなーと振り返りつつ
ファンタジー?サスペンス?家族愛?…やりたいことを詰め込んだ結果全部中途半端になっちゃった感。

スタンリー・トゥッチがもーホントにサイコで怖いからファ
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処刑ライダー(1986年製作の映画)

3.3

ジェイソンみたいな殺し屋が悪い子はいねぇが〜〜〜と走り回るようなやつかと思ったら意外とそうでもない、でもやっぱりヘン(笑)…な80年代カルトB級映画のお手本的一本。

話は殺された男が恋人のために蘇り
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.2

父親とコーチの顔を持つ男が授かった娘。彼女たちに注ぐ愛の過剰な熱量はインド社会に色濃く残る男尊女卑ゆえ。
その愛を伝えるすべを教えられてこなかった男は強さという仮面を被るしかないのだけど、それを剥がさ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.9

「我想う、ゆえに我あり」…
「自分」の名で「彼」を呼ぶ、その行為のなんと尊いこと。
これから自分の名を聞くたびに互いを想うだろうエリオとオリヴァーに幸あらんことを願わざるを得ない。

しかしあの「最低
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キラー・エリート(2011年製作の映画)

3.6

引退した凄腕の殺し屋、ダニー(ジェイソン・ステイサム)はある組織に捕まった元仲間のハンター(ロバート・デ・ニーロ)を救出すべく乗り込む。ハンターを引き渡す条件、それは「英国最強部隊SASの隊員3名を事>>続きを読む

地獄のコマンド(1985年製作の映画)

3.7

全米でテロを起こして人種対立を煽り、その混乱につけこんで全米を支配する計画を立てた極悪集団を止めるべく地獄の死者マット・ハンター降臨!歯向かうやつは皆56死だぜフハハァー!

『コマンドー』のシュワち
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アイ・スパイ(2002年製作の映画)

3.4

超オレサマ野郎のボクシングチャンピオン(エディ・マーフィ)、同僚に惚れいいところを見せようとするもから回ってばかりのスパイ(オーウェン・ウィルソン)によるスパイアクションコメディ。

ハリウッドでこち
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リボルバー(2005年製作の映画)

2.7

挟み込まれたアニメーションとか畳み掛けるような一人語り演出でアメコミのようなスタイリッシュさを目指したんだろうけど、活かしきれないどころか逆にごちゃごちゃしていてわかりにくい原因に。オチも結構前から予>>続きを読む

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

3.8

刑法39条「心神喪失者の行為は、罰しない。 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。」

法律に疎い人でも知っているだろうこの条文はやや誤解されて広まっている。実際は「何がどうなれば心神喪失または耗弱で
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ウォール街(1987年製作の映画)

3.8

ニューヨーク砂漠を舞台に『怒りの荒野』の如く弟子が師匠を乗り越えようともがくピカレスクロマン。

『ナニワ金融道』で「親や友達を売って金にするのがマルチ商法」みたいなセリフがあってなんて怖いんだと思っ
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.7

これは単純に自分が悪いのだけど、やはりストーリーが入り組んでいて掴みきれなかった…
原作と比べるとジャック、バド、エドの設定が変更された関係で少し深みが足りないかな
ケヴィン・スペイシーとラッセル・ク
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いぬやしき(2018年製作の映画)

4.2

原作・アニメ未鑑賞で「いぬやしき…犬の血をひく者同士の争いか何か?」という状態で見たけど予想外に良かった。

直前にレディプレ見たぶん、「リアル」を失った犬屋敷の人ならざる者になってしまった重さがさら
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

スピルバーグがまたやった!

もはや『レディ・プレイヤー1』という作品自体、隠されたネタを探す「OASIS」だ。
その中には自分一人だけしか気づいてない特別なイースターエッグがある!… と思って友達に
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ニュースの天才(2003年製作の映画)

3.8

「メディアを信じるか」
日本では8割ほどが信じると答えたのに対し、アメリカのそれは5割ほどに留まるとか。まして全米で2万近く有る雑誌の信頼度はさらにピンキリだ。

そんな状況の中で「大統領専用機に唯一
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コンテンダー(2015年製作の映画)

2.3

メキシコ湾原油流出事故の影響で干上がる漁民救済に立ち上がる下院議員コリン・プライス。地元のために熱弁を振るう彼の姿が新聞に取り上げられるたことで一躍有名になり上院への転身も期待されるようになる。しかし>>続きを読む

アフター・アース(2013年製作の映画)

3.0

圧倒的スミス親子による(ry

人類が退廃した地球、襲い来る猛獣、謎の捕食者…とここまで揃えば面白くならないはずがないのにどうしてこうなった。

まあその理由ははっきりしていて、まず地球の生物がいろい
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.9

子供のような無邪気さで遊び回るヤクザが抱える抑えきれない破壊衝動の爆発、その二面性を沖縄というシチュエーションを活かしきって表現した北野監督の手腕に唸る。

『エクソシスト』に似た久石譲の旋律が切なく
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

4.4

ドニー・イェンとサモハンの共演!
これだけで丼3杯はイケるけどイップ師匠は相変わらず食うに困る極貧生活…

前作と同様、中国人同士の縄張り争いからはじまり、その裏に潜む大国のエゴを浮き彫りにする。
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いとこ同志(1959年製作の映画)

3.7

いとこポールの家で下宿しながら法学士を目指すシャルル。自分の心の赴くまま奔放に生きるポールに振り回される生真面目なシャルルだが、運命の歯車は二人に皮肉な結末をもたらす…

「サラマンダーより、ずっとは
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

今、日本では政治的中立性をうたった放送法第4条撤廃に向けた議論が始まるのではないかと囁かれている。元々政治がメディアに介入するのを防ぐための倫理規定に過ぎなかった4条をある日政府はテレビ局を停波するこ>>続きを読む

ザ・カンニング [IQ=0](1980年製作の映画)

3.7

予備校に入学したものの毎日遊び惚けるロクデナシのオチコボレ学生たち。しかしおふざけの度が過ぎ、運の悪さも重なって刑務所行きの危機が訪れる。それを免れる条件として彼らには大学入学資格試験突破が課される。>>続きを読む

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

3.7

大阪に訪れたとき、銭湯には入れ墨禁止の告知があった。でも中に入ると普通にその筋のと見受けられる墨を入れた方々が(汗)
初見はぎょっとしたけど、二度目からはそういうもんだと思って受け入れた。良くも悪くも
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サイドウェイ(2004年製作の映画)

3.8

いやはやこの男たち、ホントどうしようもねえ!
社交的性格とそこそこな知名度を活かして結婚直前にヤレる女だけを嗅ぎわけ食っちまう「リア充」ジャック(狙う相手が失礼ながらそれっぽいのである)、対して教養を
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ホームレス理事長 退学球児再生計画(2013年製作の映画)

4.0

野球を介した更生施設を運営するNPO法人、その野球部長と理事長…なんだがどう見ても「闇金ウシジマくん」もしくは「ナニワ金融道」の世界である。

部長は暴力事件を起こして表から追放されたにもかかわらず今
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

4.0

イップマン師匠の詠春拳は時に自然な水のように、そして火の如く圧倒し、最後は人を奮い立たせる気の力を宿す。

ドニー・イェンさん、思ってたよりずっと優男風だったのが意外でした。そして本作のイップマンも武
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12 ラウンド(2009年製作の映画)

2.8

もろに「ダイ・ハード3」に若干の「スピード」要素をまーぜまぜ。
監督はダイ・ハード2、ディープ・ブルー、クリフハンガーのレニー・ハーリン。ここまで堂々とパク…インスパイアできればある意味立派だ(笑)

怪談(1965年製作の映画)

3.9

当時としては多額の予算と長期間(といっても9ヶ月)をかけて作られた全4編、3時間超の意欲作。

身勝手な男と彼に従う女の情念を描いた「黒髪」
「雪女」雪山で女に命を見逃された男が家庭を持つが…
「耳な
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清須会議(2013年製作の映画)

3.2

豪華キャストをふんだんに使って史実の清須会議を再現…しようとしたのはいいんだけどね、やっぱりうまく行かなかったように見えるなあ。

イメージ通りの大泉秀吉に対しての柴田勝家役所広司、おまけに織田信雄も
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ビルマの竪琴(1985年製作の映画)

4.2

「埴生の宿」(羽生ではない)は「日本で親しまれているイングランド民謡。原題は『ホーム・スイート・ホーム』で、「楽しき我が家」という訳題でも知られる」(wikiより)
『火垂るの墓』で聞いたこともある人
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