わさびさんの映画レビュー・感想・評価

わさび

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ガタカ(1997年製作の映画)

4.4

粗筋に宇宙云々と書いてあったので、てっきりSFなのかと思っていたら(実際SF要素も多いのだが)、寧ろサスペンスに近かった。

遺伝子操作が進んだ近未来で、完璧な遺伝子操作によって人為的に生まれた子供が
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ヒトラーに屈しなかった国王(2016年製作の映画)

4.3

実直な映画だった。歴史の勉強にもなったし、政治学の勉強にもなった。
ノルウェーで初めて国民に選ばれた国王として、それも強国に侵攻された立憲君主制の国にあって、自分がどのような役割を果たすのか。何を重視
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ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)

4.6

良い映画だった。
イスラエル映画は初めて観たが、少なくともこの作品は、とても質が良くて感心した。

安楽死・尊厳死が禁止された国で、それを選ぶ老人達と、更にそれを手助けする老人達を描いたドラマ。
他の
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エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

3.8

今度はキングダムが陥落するお話です。何処のキングダムかって? ユナイテッドなキングダムです。

本作に関しては色々と微妙な評価を聞いていたんですが、実際に観てみると、これがまた結構なご都合主義の内容で
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.6

大企業の社長令嬢・スーザンは、ある時コーヒーショップで感じの良い青年と出会う。会話が弾み、お互いに好意を持つ二人。だが、店を出て別れた直後、青年は無惨にも車に轢かれてしまう。
その後、スーザンの父親で
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エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年製作の映画)

4.0

ホワイトハウスがアジア人テロリストの手によって陥落する映画です。
こう言っちゃあなんですけど、ホワイトハウスがドカドカ攻撃され破壊される映像って、滅多にないだけに、ちょっとワクワクしちゃいますね。不謹
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ブラック・レコード〜禁じられた記録〜/ヒトラーコード39(2009年製作の映画)

4.2

第二次世界大戦前夜の英国。
養女ではあるが良家の子女として何不自由なく暮らし、女優としても活躍していたアンは、ある時家の倉庫で妙なレコードを見つける。録音されていたのは音楽ではなく議事録で、一見何の変
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

4.1

父親をならず者に殺された14歳の少女が、犯人を探し出し処罰する為、腕利きだが癖のある保安官を雇う。軈てテキサスレンジャーの男も加わり、3人で犯人捜しの旅に出るが……。

何と言っても、主役の女の子が素
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ダブル・リベンジ 裁きの銃弾(2014年製作の映画)

3.7

嘗てギャングに妻子を殺された殺し屋が、そのギャングに利用された挙句命を狙われるようになった少年を助け、2人で復讐を果たす物語。

ラースお兄ちゃん目当てで鑑賞しました。デンマーク映画でお馴染みのズラッ
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

4.0

天才的マジシャンである頑固で偏屈な英国人男性(コリン・ファース)が、友人の頼みで、天才的霊能者とされる米国人女性(エマ・ストーン)の正体を暴きにかかる。が、彼女の能力は驚異的で、ちっともトリックを見破>>続きを読む

その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)

4.2

金に困った兄弟が、宝石店強盗を計画し、実行する。ちょっと店主を脅して適当にかっぱらって闇で売り捌くだけの、単純な強盗の筈だった。が、想定外の出来事が起き、しくじる。それも、家族を巻き込んでの大惨事とな>>続きを読む

ダッズアーミー(2016年製作の映画)

4.0

BBCで60~70年代に放映され、その後も定期的に再放送されているらしい、同名の人気シットコムを映画化した作品。
第二次大戦中のイギリスで、国防の為の義勇軍が結成される。若い男達は殆どが既に徴兵されて
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偽りの忠誠 ナチスが愛した女(2016年製作の映画)

4.3

第二次大戦初期、オランダに亡命した元ドイツ皇帝・ヴィルヘルム2世の警護にあたる事になった、ナチスの大尉・ブラント。元皇帝の屋敷に住まうと、彼は途端にメイドのミーカを見初め、2人は情事を重ねてゆく。屋敷>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.8

主にアーミー・ポーラベア・ハマー目当てに鑑賞。
楽しい作品でした。

あみはまちゃんというと、私の中では『フリー・ファイヤー』のオードのイメージが強いのですが、今回はそれとは正反対な役柄だったのが、個
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

4.5

嘗て長年同じ会社に勤めていた、昔馴染みの老人3人。彼らは少ない年金と社会保障でかつかつの侘しい生活を送っていたが、ある日突然、会社側の都合で年金の支給を打ち切られてしまう。このままでは家を失くし、家族>>続きを読む

REDリターンズ(2013年製作の映画)

4.0

相変わらず楽しかったです。
尤も、1作目よりは少々鮮烈味が少ない気はしたけれど、それはまぁそういうものだと思うので。決して、悪くない内容だったと思います。
何しろ出演陣にサー・アンソニー・ホプキンスと
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RED/レッド(2010年製作の映画)

4.1

観ていて楽しかったです。
元腕利きCIA工作員(及びその周辺人物)であるところの、ベテランのおっちゃん・おばちゃん達が大いに活躍してくれる、痛快エンターテイメント。
本作の狙いは間違いなく成功しており
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ブラック・ファイル 野心の代償(2016年製作の映画)

3.8

この映画を鑑賞したのは、あくまでもわたしの信奉するアンソニー・ホプキンス大先生のお姿を拝む為であり、且つ、大先生×アル・パチーノという映画ファンには垂涎ものの共演劇を目に焼き付ける為であり、つまりは芸>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

最近映画を観る余裕がなかったが、漸く一本鑑賞出来た。
友人達の間で人気のあったこの作品、いやあ、良かったです。
ベースとなっている『七人の侍』も『荒野の七人』も未見だけれど、それでも充分に楽しめるガン
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Watching the Detectives(2007年製作の映画)

4.2

そういえばレヴューを書いてなかったなと思いまして。
大好きなキリアン×『エレメンタリー』で好演しているルーシー・リューとくれば、これはもう観るっきゃないでしょ! と、英国からDVDを取り寄せて鑑賞。
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ハードコア(2015年製作の映画)

4.2

TVゲームの類を一切やった事がない身としては、この全編一人称視点という手法が非常に新しく感じられ、新鮮さに心を躍らせながら楽しく鑑賞した。
自分の視点で物語が進む感覚を味わえるので、ときに自分が主人公
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ブロンソン(2008年製作の映画)

3.7

レフン監督らしいセンスは堪能出来る映画。彼の作品の中では、ある意味、最も明るい話だったんじゃないかと思う。トム・ハーディの怪演も見事だった。

本作の主人公、チャールズ・ブロンソン(芸名)は、英国で最
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オンディーヌ 海辺の恋人(2009年製作の映画)

3.8

アイルランドに住むとある鰥夫の漁師が、ある日いつも通りに漁に出たら、人間の女性を釣り上げてしまった。死んでる!? いや、生きてる。自分の名前も思い出せないという、何だか少しワケアリ風なその女性を自分の>>続きを読む

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)

4.7

ずっと観たい観たいと思っていた作品。このほどネトフリで配信が始まったので、飛びつくようにして鑑賞した。

監督はスサンネ・ビア、共同脚本にアナス・トマス・イエンセン、主演はミカエル・パーシュブラント、
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ぼくたちのチーム(2016年製作の映画)

4.5

マチズモが蔓延する、ラグビー命の寄宿学校に編入させられたひ弱な文系青年・ネッド。ルームメイトとなったのは、やはり転校生であるラグビーのスター選手・コナーだった。そんなかけ離れた世界に住む2人は、ひょん>>続きを読む

フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

4.2

面白かった!
銃の取り引きの為古びた倉庫に集まったチンケなギャング共が、ひょんな事から諍いになり、後は皆して只管撃ちまくり、地面に這い蹲り、匍匐前進する様を眺める映画。
けれどもシンプルで解り易いスト
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ヒトラーへの285枚の葉書(2016年製作の映画)

3.9

第二次世界大戦中のドイツで、ある一組のドイツ人夫婦の許に届いた、息子の戦死を告げる報せ。喪失感に打ちのめされ、ナチスに対して有り余る憤りと不信感を抱いた夫婦は、夜な夜な反政府の文言をカードに書き綴って>>続きを読む

変態小説家(2012年製作の映画)

4.2

殺人鬼に関する本を書いていたせいで、自分も殺人鬼に狙われているという妄想に憑りつかれてしまった作家のお話。

隠れた良作でした。
この作品を私に教えて下さったこぜ子さんに感謝です。
シュールで、ブラッ
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カムバック!(2014年製作の映画)

3.8

嘗て少年時代にサルサダンスに情熱を捧げ、その後挫折してすっかりダンスから遠ざかっていたメタボサラリーマンが、サルサ好きの素敵な女性上司と巡り合い、彼女のハートを射止める為、再びサルサの道に足を踏み出す>>続きを読む

ジミー、野を駆ける伝説(2014年製作の映画)

4.0

凄惨を極めた内戦から10年。平和が訪れたかに見えたアイルランドで、市民が自由に集い、学び、楽しむ場所として地元に集会所を設けた実在の活動家、ジミー・グラルトンが、市民を扇動する危険因子と見做されて政府>>続きを読む

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

3.7

映像、美術、そして数々の独創的なガジェットには大変魅力があった。
が、お話が纏まりに欠けていて、あまり面白くなかった。孤児の話がしたかったのか、親子の話がしたかったのか、或いは機械の話がしたかったのか
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リプハーゲン: オランダ史上最悪の戦犯(2016年製作の映画)

4.1

第二次世界大戦中、数多のユダヤ人を巧みに騙して私財を巻き上げてはガス室送りにしていた実在のオランダの戦犯、アンドリース・リプハーゲンと、彼を追うレジスタンスとの攻防を描いた作品。

なかなか良く出来た
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ベル ある伯爵令嬢の恋(2013年製作の映画)

3.8

主人公ダイド・エリザベス・ベルの事は、以前から気になっていた。
奴隷制度がまだ根強く存在していた時代の英国にあって、白人の海軍人と奴隷である黒人女性との間に生まれ、当時としては異例中の異例として、父方
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ある神父の希望と絶望の7日間(2014年製作の映画)

4.2

聖職者を恨む何者かから、"一週間後に殺す"と宣告されたアイルランドのとある神父。彼はそれからの一週間、教区の人々の許を訪ねて歩く。悩める人、迷える人、信仰を持たない人、病気の人、罪を犯した人……。彼ら>>続きを読む

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.7

お話はサスペンス仕立てでそこそこ面白かったのですが、エマ・ストーン演じる主人公の女の子がどうにも好きになれず、不快感が付き纏いました。
何故彼女は、あんなに単純な性格をしていて哲学なんか学んでいるのだ
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