相変わらず暗い。
然し「バットマンはヒーローじゃない、ダーク・ナイト(暗黒の騎士)だ」と本作でも言っているので、暗いところが良いのかもしれない。わたしの趣味ではないけれど。
ジョーカーを演じたヒース・>>続きを読む
裕福なナチス軍人の家庭に生まれ、何不自由なく暮らして来た少年・ブルーノ。ある時一家は田舎に引っ越す事になるが、越した先の近所や、家に出入りするようになった使用人の中には、何故か縞模様のパジャマを着てい>>続きを読む
なかなか良い映画だった。
説明が一切無いのが良い。音楽が一切流れないのも良い。つかず離れずな画の撮り方も、まことに上手い。台詞よりも画の方が雄弁な映画だったと思う。
今、ティム・ロスが演じた主人公の>>続きを読む
ジェレミー・アイアンズ×2。
なんといっても、ジェレミー・アイアンズ×2である。
本作は画面に2人も映るアイアンズ様の麗しいお姿を眺め、うっとりする為の映画だと言っても過言ではないだろう(※過言です)>>続きを読む
アイスランドの寒村で牧羊をして暮らす、グミーとキディの老兄弟。2人は隣り合った家で暮らしながら、40年間口も利かずにいた。
然し、ある時キディが飼う羊に重大な病気が見つかる。伝染を防ぐ為村中の羊が殺処>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
神の存在をいまいち信じきれないまま神学校に通っていた主人公が、イタリアのベテラン神父のもとに修行に行き、彼に付いて悪魔祓いの儀式を目の当たりにする事で、己の信仰に対する結論を出すお話。
格別面白い作>>続きを読む
エイドリアン・ブロディを目当てに鑑賞。
ネットでは主にスリラーという触れ込みでしたので、そのつもりで気軽に観始めたのですが。ちょ、ちょっと待って。充分ホラーじゃないですか。怖いじゃないですか! どうし>>続きを読む
宇宙モノには若干苦手意識があります。
何故って、何かと宇宙というあまりにも広大であまりにも孤独な場所で人が死んだりするし(可哀想)、必ずハプニングに次ぐハプニングが発生して観ている側の精神力が問われる>>続きを読む
無駄なものが一切なく、すっきりと纏まっていた。気持ちの良い作品だった。
事故のあった一日を順番に振り返ってゆくのかと思っていたが、事故後のシーンから始まり、徐々に事故の顛末を回想していく、そういう作>>続きを読む
実際に鑑賞するまで、てっきり天才型シェフ(ブラッドリー・クーパー)と秀才型シェフ(ダニエル・ブリュール)のガチンコお料理対決映画かと思ってました。だって……だってダニエルって絶対割烹着似合うじゃん!>>続きを読む
良い作品だった。
生きづらさを抱えた10代の青年達の、繊細な物語。キリアンも、他の出演者も、皆良かった。
思わず、わたしも10代の頃に入院していた思春期病棟を思い出してしまった。みんな凄く苦しんでて、>>続きを読む
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ×音楽:エンニオ・モリコーネというお馴染みイタリアの名匠コンビが、品格溢れるイケオジとして知られる英国の名優、ジェレミー・アイアンズと初めてタッグを組んで作られた作品。>>続きを読む
WWⅠに於けるソンムの戦いの開戦を目前に、塹壕で待機する英国軍兵士たちの数日間の模様を描いたドラマ。
本格的な戦いが繰り広げられるのはラストだけで、ほぼ全編薄暗い塹壕の中で只管待機、待機、そして待機>>続きを読む
1950年代、生まれ育ったアイルランドからより良い人生を求めて、アイルランド系移民の多いNYはブルックリンへと移り住んだ一人の若い女性の物語。
わたしは元々アイルランドという国に興味を持っているが、>>続きを読む
アメコミ映画を1作も観た事がなく、大いに苦手意識も持っているわたしくしが、愛するキリアン見たさに勇気をかき集めて恐る恐る鑑賞したのが本作。
取り敢えずわかったこと:「バットマンって普通の人間なのね!>>続きを読む
サッチャー政権下のイギリスに於ける、炭鉱労働者とLGBTコミュニティとの繋がりを描いた映画。
彼らの間にこんな関係性があるとは、今まで全く知らなかった。とても良い勉強になった。
主人公の一人・マーク>>続きを読む
悪い作品ではないのだが、このキャストから期待する程の内容ではなかった。
題材は良いし、キャラクタも魅力的だし、俳優陣の演技も良い。だがストーリーに起伏が少なく、予定調和というか、起承転結の何処にも、ほ>>続きを読む
良質な作品だった。
断っておくが、時計職人の物語ではない。
イギリスからアイルランドに帰って来た元・時計職人(それも数あった仕事のうちの一つ)が、住む場所がなくて車上生活を余儀なくされ、そこで知り合>>続きを読む
巧い具合にスリリングで、なかなか上出来の作品だったと思う。
私個人としては本当はスリリングな映画は苦手なのだけれど、本作はお話がコンパクトに纏まっており、テンポも大変良く、楽しんで鑑賞出来た。
但し>>続きを読む
傑作映画『ブロークン』を撮ったルーファス・ノリス監督の新作という事で、大いに期待を寄せて鑑賞。
お目当ては、『ブロークン』から引き続いての出演となる英国の若き逸材エロイーズ・ローレンスと、トム・ハーデ>>続きを読む
イアン・マッケラン×アンソニー・ホプキンスの共演がこの目で見られた事は、最早眼福と言っていい。
原作が戯曲という事で、まさに舞台演劇を観ているかのような趣きと、臨場感と、見応えがあった。
英国作品らし>>続きを読む
良い映画だった。
数々の賞へのノミネーションも、レネー・ゼルウィガーのアカデミー助演女優賞受賞も納得。
南北戦争を南軍側から描いた映画は初めて観たが、まあ奴隷制度への支持の問題は此処では措いておくと>>続きを読む
前作同様、素晴らしいとは言えない内容だった。
脚本は大して上手くないし、役者の魅力は活かしきれていないし、ソニーは前作から全然成長してないし……(しっかりしなさいよ、もう!)。
けれども、英国の至宝>>続きを読む
子供時代に自分のせいで弟を死なせてしまい、以来母親に見捨てられてしまった一人の男性が、大人になってその母親に会いに行くお話(ものすごい雑な説明)。
兎に角キリアンの演技が良かった。子供の頃から心に傷>>続きを読む
主人公が二重人格なのかどうか、はっきりとはわからないが、本作は男として、女として、そして夫として妻として生きる事で精神のバランスを保っていた一人の男性が、ある事故をきっかけにそのバランスを失っていく、>>続きを読む
ボロボロの服を着て、ボロボロのヴァンで暮らし、そこいら中にゴミを巻き散らかすご近所の厄介者、それがミス・シェパード。
頑固で、偏屈で、高飛車で、一筋縄ではいかず、人から受けた恩を仇で返すようなおばあさ>>続きを読む
女性同士のどこか官能的な友情、詩人のダダイズム、幼馴染の断ち切れない絆、絡み合う愛と友情。そういったものが文学的に描かれていて、なかなか良かったです。評価が低いのが不思議なくらい。
個人的には、何故か>>続きを読む
ゾンビ映画と聞いていたけど出てくるのはゾンビではなかったし、ホラーという触れ込みだったけどどっちかっていうとスリラーだった。
でもそのお蔭で、チキンなわたしでも無事鑑賞できました('▽')。さしてグロ>>続きを読む
2057年、太陽の熱が弱まり人類が滅亡の危機に瀕してしまった世界で、巨大な核爆弾を太陽に投下してその力を復活させるべく、宇宙へと旅立った宇宙船のクルー達のお話。
ミッションを背負った宇宙機において、>>続きを読む
面白かった! 楽しかった!
どことなくトレスポみたいな感じの、勢いのある群像コメディ。
内容は少々下品だけれど(内容というか主に登場人物達の言葉遣いが)、群像劇としてよく纏まっており、程好いスピード感>>続きを読む
キリアン・マーフィー×ジェイミー・ベルという、なんとも私得な作品。
スリラーは心臓に悪いので苦手なのですが、この程度のスリルなら、まあ、何とか観れました。取り立てて良作ってわけじゃないけど、悪くない作>>続きを読む
ニューイングランドの片田舎の大きな家に、女優である主人公(?)とその愛人、彼女の家族、親しい知人等が久々に集まる。美しい景色の他は何もない田舎家で、懐かしい面々が顔を合わせ、思い出話に花が咲くかと思わ>>続きを読む
主人公が、父親がゲイだったという事実に戸惑い葛藤する話だったら嫌だな……と懸念しつつ鑑賞してみたら(私としては親が同性愛者なくらいで騒がないでほしいので)、意外にもそうではなかった。
晩年になってゲイ>>続きを読む
人生に嫌気がさしている頑固なやもめ老人・フレッドは、娘の勧めで小さなアパートに引っ越す。と、お隣りにはエルサという自由奔放なお婆さんが住んでいた。初めは嫌々ながらも彼女と近所付き合いをするうち、彼は人>>続きを読む
なかなか優れた人間ドラマだった。
映像が美しく、音楽もとても綺麗で、それが物語の辿る切ない道程を一層際立たせていた。
筋書きは曖昧と言えなくもないが、その分、画面に映っていないシーンや、人や、会話を頭>>続きを読む
主人公ジャスミンの生き方が、とにかく哀しい。
華やかな上流社会での生活だけを至上とし、そこから転落してしまっても現実を受け入れられず、謙虚にもなれず、折角新たに出会った男性に対しては、自分を嘘で塗り固>>続きを読む