わたあめさんの映画レビュー・感想・評価

わたあめ

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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

初日に観た劇場での拍手喝采が忘れられない。同じく初日のエンドゲーム以上に盛り上がったかもしれない。

サム・ライミ版からずっと観ているファンとしては、今作は涙なくして観ることはできない。とくにアンドリ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

きらきら輝く宝石のようなシーンに彩られた音楽映画。
ストーリーはよくある家族との葛藤青春成長ストーリーながらも、役者さんの演技、冴えた演出が素晴らしい。特に発表会、夜空の父娘のシーンには涙を誘われる。
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

凄い情報量とスピードで観客を圧倒してくる。ウェス・アンダーソンらしく、とにかくオシャレ!箱庭感!
大好きだけど、気安く人には勧められないアート映画の傑作。

雑誌がコンセプトだからカラーとモノクロとア
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

素晴らしい照明!撮影!音楽!ダンス!
現代技術の粋が結集した最高のミュージカル映画。
逆光が強調された映像は常にギラギラしててSF映画と見紛うほどで、とにかく多幸感に溢れてる。話はウエストサイドなので
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空白(2021年製作の映画)

3.0

万引き(?)して逃げた中学生が交通事故で死亡する、という現実にもありそうでシリアスなストーリーに、こちらのリアリティラインもぐぐっと現実寄りにして鑑賞。

…したのだが、イマイチ台詞や役者の演技や演出
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

エンフィールド事件が面白かったのと、悪魔憑きを裁判で立証する話かと思い興味を持ち鑑賞。
結果は、悪い意味で期待を裏切られた。

悪魔に乗り移られたせいで殺人を犯してしまった人物のために、その証拠を集め
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オーディション(2000年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

立場の違いを利用し、映画のオーディションによって女性を品定めしてついでに結婚相手を探そうとする主人公。本人は自分の酷さには無自覚である(主人公は大人の男というよりは、いい歳して思春期のような純情さだ)>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

主人公の男女がどちらも自己中心的で感情移入しにくい部分もあります。が、役者の演技、音楽、演出が素晴らしく、画も美しいので最後まで釘付けでした。

個人的に刺さったのはラスト。大好きだったけれど、結ばれ
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.5

今敏監督作で1番好き。
カットの繋ぎが面白く、現実と妄想の狭間に揺れる主人公の心情をうまく表現している。

最後に真相は明らかになるが、真相を知って思い返してみても全てのシーンに明確に説明がつくわけで
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

自分の中では旧劇場版こそが至高で、新劇場版は蛇足だと思っていた。新劇場版は惰性で観ており、このシン・エヴァにも大して期待していなかった。

だが、冒頭の第三村の描写でハッと目が醒めた。今までエヴァで市
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

3.9

謎めいていて、妖艶な美女に翻弄される主人公。冷戦下のポーランドを主な舞台に、一筋縄では説明できない男女の激しい愛を描いた作品。

モノクロだが、画面は非常に美しくて飽きることはない。ミュージカルとして
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.3

タイトル通り、まさに「自殺部隊」な展開。個人的には、冒頭10分がクライマックスだった。

その後もジェームズ・ガン独特の卓越したセンスとアイディア満載で飽きることなく楽しめる。

人体が派手に吹き飛ん
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

北欧の奇祭に飛び入り参加。旅行気分が味わえる?お祭りムービー。
だが、意外と予想外のことは起こらない。

終わり方は監督の前作、ヘレディタリーと同じような感じ。
どちらも異物に触れて、主人公がガラリと
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.8

ゆったりしたテンポの中で、悲劇が起きた家族の悲惨な状況がじっくりと描かれる。先が読めない展開に終始目が離せなかった。
特に終盤はオカルト感が一気に増し、楽しくなった。

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.5

これまでMCUに付き合ってきたファンへのサービスの塊。ここまでサービスしてくれたら文句なんて出るはずもない。

インフィニティウォーがかなりシリアスな作品だったので今作はどうなるのかと思ったら、かなり
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

2.0

2011年公開。当時住んでいた福島市の映画館で鑑賞。当時、福島市はF1の影響で放射線量が高く、駅前には放射線モニターが設置され、常に放射線量が表示されていた。そんな中、(恐らく少し被曝しながら)鑑賞し>>続きを読む

機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-(1998年製作の映画)

4.0

90年代のアニメ映画の隠れた?傑作。
TVシリーズからは想像もできないほどシリアスな展開、に散りばめられたギャグ。80分と短い中に凝集された異常な数のカット。展開が早い早い!嵐のように駆け抜ける。
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

派手なことは何も起こらない。それがいい。人種差別を描きながらも、スマートでウィットに富んだ演出で観ていて心地よい。最後はじんわりと心に優しさが染み渡る。
アメリカでは、白人に都合のいいストーリーだ、な
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.0

長回しと独特のカメラワークを用いてドラッグのトリップ感を表現したホラー?ムービー。
すごい!どう撮ったんだ?と思うシーンがいくつもあったが、面白いかと言われれば、悩んでしまう。映画館で観たら具合が悪く
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ベケット(2021年製作の映画)

3.8

ギリシャの美しい風景の中で、恐ろしい逃亡劇が繰り広げられる。音楽も台詞も最小限だが、それがいい。恋人を自分の過失で失ってしまった主人公の悲しみと贖罪が逃亡劇にスパイスを加えて、不思議な味わいがある。>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

イコライザーと同系列の作品だが、こちらの方が主人公の狂人度が高い。退屈な日常に飽きて死んだような目だったのが、チンピラにケンカをふっかけ殴られる度に目が生き生きしてくる。平凡に見える男が実は殺しのプロ>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.5

これは驚いた。まさかこの超超大作で、ヴィランを主人公として物語るとは…そしてあの終わり方!斬新すぎるよMCU!
型破りだったり、今までなかったアイディアだったり、先の読めない展開が大好きなので、初見時
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.8

前作の敵役を主人公に、どのように破綻なく描くのか?興味津々で鑑賞した。
前作が怪人に襲われる系のホラーだったため、怪人を主人公にした今作がホラーに見えない人もいるだろう。しかし、襲う、襲われるの構図が
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.5

終盤の展開がとにかく謎。それで解決になったの!?
UのCG描写も好みではない。手描きアニメの現実世界になると作画レベルの高さに楽しくなるのだが、最大の魅せ場がUの世界のライブシーンなので、醒めてしまっ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

コメディで始まるのに、途中からサイコサスペンスにジャンルが変わる。殺人の描写が凄まじい。リアルで嫌な殺し方をする。それでいて、最後は切なくて泣ける不思議なバランス。

風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.5

純粋にストーリーを追おうとすると、何が言いたいのかよくわからなくなってしまうと思います。主人公が飛行機を作ることと監督がアニメを作ることが重ねられていると思って観ると、少しスッキリするかもしれません。>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.0

殺人鬼が殺人に奮闘したり、葛藤したりする様を若干コメディタッチで描いていきます。大抵の人は嫌悪感を抱きながら観ることになると思いますが、最後まで観ると監督の意図が分かると思います。監督の今までの作品や>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

4.5

言葉での説明があまりないので、頭をフル回転しがら観ないと置いていかれます。予告ではグロいホラーという感じでしたが、実際はホラー要素のあるアート作品でした。お手軽なエンタメを求める人には全くオススメでき>>続きを読む

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

5.0

前半はエンタメ、後半は私小説。振り幅がすごいです。これだけメジャーなアニメ作品で観客を思いっきり突き放す。こんな作品ないでしょう。個人的には、弐号機VS量産機のバトルはアニメ史に残る名アクションシーン>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

前作には及ばないものの、なかなか楽しめました。大暴れする上林に、主人公である日岡が翻弄され続けるので、それを楽しめるかどうかで評価が分かれるかもしれません。前作はミステリ要素が強く、今作はサイコスリラ>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.0

ウェルメイドなエンタメ作品でした。個人的には可もなく不可もなくといった感じ。デートや家族で観るにはちょうどいいかもしれません。

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.0

つまらなくはないんだけど、イマイチ乗り切れませんでした。アクションはすごいんだけど、ここまで殺陣を頑張るなら逆にCGが邪魔だなーって思ってしまいました。トニー・レオン演じるお父さんは見ていて切ない気持>>続きを読む