すいさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.7

ハンナの妹たちとハンナの新旧パートナーがハンナのまわりで色恋沙汰。3姉妹の母もなかなかの過激派。サクッと描いてるけど、ほんとにこんなこと起こったら修羅場でしかない。笑

病気恐怖症のウディ・アレンは滑
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初恋のきた道(1999年製作の映画)

3.5

チャン・ツィイーの可愛さを堪能するためだけの作品。野山を右往左往するシーンの多いこと。

割れた陶磁器を修理する際、破片の両側に穴開けてホチキスみたいに鎹で留める職人の技術に感心。先生が村にやって来て
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アノマリサ(2015年製作の映画)

3.8

誰の声もみんな同じに聞こえるマイケル。講演会のため訪れたシンシナティでの一夜。マイケル、運命の人アノマリサと出会う。

例によって陰鬱で自己中で何かに囚われている、チャーリー・カウフマンの生み出した主
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.8

終盤叫びっぱなしのサリーのけたたましい悲鳴と、レザーフェイスのチェーンソーのモーター音の不快音セッションでどっと疲れる。

食卓勢揃いシーンの狂気半端ない。所々コミカル。

共犯(2013年製作の映画)

3.4

“嘘もみんなが信じれば本当になる”

じとっとした湿度を感じる映像。それぞれが抱える孤独。エンドクレジットでかかる中国語の楽曲、なんかflumpoolみたいだなと思ったらほんとにflumpoolだった
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都会のアリス 2K レストア版(1974年製作の映画)

4.5

時間の感覚を失う街NY。交差点を渡るのでさえ知らない森を歩くような感覚に陥る街。
どこからか聞こえてくるオルガンの響きは、教会のパイプオルガンではなく野球場の電子オルガン。

仕事が捗らず、帰国せざる
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ブレスレス(2019年製作の映画)

4.0

とんでもない需要と供給のマッチング。

ラストのユハの笑顔よ…頭の中モナでいっぱいでも娘のことちゃんと見てあげて…

ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.5

モキュメンタリーホラーの先駆け的な作品。そんなに怖くはない。

魔女伝説の曰く付き森で遭難。夜になると起こる不可解な現象。食事も睡眠もままならず、精神的に追い詰められていく3人の描き方は面白かった。

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.8

オープニングのライ・クーダーの音楽と映像がたまらん。アイコニックなピンクモヘアのナターシャ・キンスキーがとんでもなく可愛い。

終盤の鏡越しの対話が切ない。でもトラヴィスのやってることはあまりにも自分
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アメリカの友人 4K レストア版(1977年製作の映画)

3.5

カウボーイハットのトム・リプリー(デニス・ホッパー)。白血病に侵された額縁職人ヨナタン(ブルーノ・ガンツ)を利用して暗殺者に仕立て上げる。

ラストは良い。ブルーノ・ガンツが若い。ヨナタン死期が迫って
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.9

久しぶりに見返したが面白かった。オープニングかっこいい。スウェーデン版に比べると登場人物が減って物語が分かりやすいけど、犯人の独白が物足りない。でもラストはこちらの方が余韻があって好き。

天使のたまご(1985年製作の映画)

3.5

なんかよく分からないし結構表現が気持ち悪いけど引き込まれる。

タルコフスキーオマージュが随所に。市川春子の『宝石の国』にも通じるものを感じた。あちらは仏教の思想だけれど。

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士[完全版](2009年製作の映画)

3.3

法廷にパンクスタイルで現れるリスベット好き。

シリーズ一気見してみたが、第1作目が良すぎて後の2作は霞んでしまった。原作未読だけど、シリーズ4作目原作のハリウッドの『蜘蛛の巣を払う女』は異質すぎる。

ミレニアム2 火と戯れる女[完全版](2009年製作の映画)

3.3

監督が変わって前作の重厚感がなくなってしまった。。。

物語は一作目では部分的にしか描かれなかったリスベットの生い立ちに焦点が。ミカエルと同じ画角に映る時間がめちゃくちゃ少なくて残念。

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009年製作の映画)

4.0

ハリウッド版も面白いけどこっちの方がしっくりくる。

成年後見人に任命されたビュルマン、もうあんなタトゥーじゃ足りないくらいの真正の鬼畜。あのシーン何度観てもきつい。

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.1

タイトル通り、午後5時から7時までのクレオを追っかける。7時に医師から検査結果を聞く約束をしている彼女は、癌かもしれない、死ぬかもしれない、という恐怖を紛らわすかのように街を移動し続ける。

とにかく
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.9

アリ・アスターこの作品大好きなのがよくわかった。

島に上陸したハウイーを島民たちが遠巻きにじろじろ見る感じは『わらの犬』とオーバーラップする。説明的なシーンやセリフが多かったのはご愛嬌。終盤のエドワ
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.9

『バビロン』で👀🔪シーンが引用されてて気になって鑑賞。ダリとブニュエルが見た夢を映像化したものなのでストーリーではなく映像を楽しむ作品。

目玉カミソリもさることながら、手のひらに蟻の巣、口に腋毛も強
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

ものすごい熱量。冒頭のパーティシーンとラストの映画史総まとめシーンは圧巻。楽曲『雨に唄えば』はジーン・ケリーのあのミュージカル映画オリジナル楽曲じゃないとは知らなかった。

ネリーがマニーにすがるシー
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まわり道 4K レストア版(1975年製作の映画)

3.7

自室の窓を拳で割っちゃう作家志望の男ヴィルヘルム。母の勧めで旅に出るとあれよあれよと言う間に歌手、大道芸人、女優、詩人と旅のお供が増えていく。

妙に不穏な音楽が、彼らの旅路は明るくないことを予感させ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

You can’t wake up if you don’t fall asleep.

小魔女たちがかわいい。ティルダ・スウィントンもかわいい。宇宙人もじわじわかわいい。

白痴(1999年製作の映画)

3.0

過去なのか未来なのかわからない世界。首を吊る準備はできている伊沢。軍国主義の権化のようなディレクター落合。さながらサロメな国民的アイドル銀河。「展覧会の絵」にのせて燃える街。

冒頭、色を失った焼け野
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フラッシュ・ゴードン(1980年製作の映画)

2.5

ニューヨーク・ジェッツのクォーターバック、地球を救う。

クイーンの主題歌だけはずっと前から知っていた。思った通りのB級作品だったが結構楽しめた。ミン皇帝の娘オーラ姫が麗しい。

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.3

獅子は我が子を千尋の谷に落とす。

だらしなく頼りないガヴェインが騎士になるための半ば強制的な旅。映像美は言うまでもなく、衣装も美しかった。バリー・コーガンなんであんな邪悪な空気出せるんだ。

インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

4.2

現実と妄想の境界線は曖昧。

いつだってカオスなトロリーバス。エキセントリックな妻。ノスタルジックなペトロフ少年期の思い出。雪むすめマリーナの憂鬱(マリーナが着てたあのセーター、図書館で同じ柄のを中年
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.0

“アメリカ人は自由を証明するためなら殺人も平気だ。個人の自由についてはいくらでも喋るが、自由な奴を見るのが怖い。”

『Born to Be Wild』にのせて走り出した旅がまさかあんな終わり方するな
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.6

先祖代々バヤンという精霊の依代となり巫女として生きるニムの一族。実はその昔先代から後継者として指名されたのは姉のノイだったが、彼女は巫女になることを拒みキリスト教に入信、結婚。妹であるニムが巫女の座に>>続きを読む

マレーナ(2000年製作の映画)

4.1

誰もが振り返るモニカ・ベルッチの圧倒的美貌。シチリアの街並み。モリコーネの音楽。それらと対照的な人々の心の醜さ。教師である父親すらも彼女を守らない。

歳上の女性に憧れるレナートと、彼の家族とのやりと
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.5

変態アングル。たまにエヴァっぽい演出。
手料理おじさんもマスカットおじさんもチックおじさんもキャプテンEOさんも揃ってえぐい。序盤でやたら手元映すからフェチなのかと思ったらあんな風に繋がるとは。

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小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

3.0

ビー・ジーズの名曲と少年少女の恋物語。結婚の意味は分からないけど、ずっと一緒にいたいから今すぐ結婚したい。

墓地でミック・ジャガーのポスターにキスする女の子たち。爆弾作りに勤しむ男の子たち。ふたりを
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オンネリとアンネリとひみつのさくせん(2017年製作の映画)

2.7

オンネリとアンネリめちゃくちゃ育ってる。髪型も変わっちゃった。別荘まで登場。

オンネリとアンネリのふゆ(2015年製作の映画)

2.7

小人の登場でファンタジーまっしぐらな2作目。"小さき者の未来が世界の運命を決める"
2人はもう家族の元には戻らないのか?

オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

2.7

双子みたいなオンネリとアンネリ。「正直者にあげます」と書かれた、大金が入った封筒を拾ったふたり。お金の使い道に困って、封筒を拾った場所に戻そうとしたところに、バラの木夫人という家を売りたい不思議なご婦>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

3.7

"音楽の中だけでしか父親と会えないんだ"

秀夫少年の鋭い目とぎゅっと結んだ唇にすべてが詰まっている。

「宿命」の演奏が始まってからの親子の描写にぐっと引き込まれたけど、全編通して文字で説明しすぎな
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.7

思ってたより良かった。
"一生に一度の確かな愛"の時間を過ごしたフランチェスカとロバート。4日間でみるみる美しくなるフランチェスカ。
あの橋、『欲望のバージニア』にも似たようなのが出てきたような。
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オーディション(2000年製作の映画)

3.5

地上波の2時間サスペンスみたいな入りで前半は退屈だったが、後半とんでもない展開に。痛いし不快だし、見続けるのが苦行。村上龍原作だと『ピアッシング』もかなり痛覚に訴える作品だったが、あちらとは比にならな>>続きを読む