和田島イサキさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

jam(2018年製作の映画)

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 MASAKO目当てで見ました。ミザリー!
 MASAKOに限らずすべてが不安というか、何かプレッシャーのようなものがすごい。嫌な予感やジクジクした痛みみたいな何かが、常に画面越しに投げつけられている
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デビルシャーク/エクソシスト・シャーク(2015年製作の映画)

1.0

 伊達に一部で「ク◯映画」として有名なわけではなく、ただただひどいのひとこと。
 2021年の5月31日をもって、国内における配給権が切れてしまったみたいですけど、はたして悲しむべきか喜ぶべきか……。
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シックスヘッド・ジョーズ(2018年製作の映画)

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 もうとにかくサメが可愛い! 「つぶらな瞳がキュートなもみじ饅頭の妖精」みたいな感じ。
 ただこのサメ、CG丸出しで常に画面から浮いてるうえに、襲撃方法が全部ギャグなのでわりと腹筋に来ます。
 サメの
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バーティカル・リミット(2000年製作の映画)

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 コントでした。いやコントではないんですけど、どうしても。
 設定周りが何から何までガバガバすぎて宇宙登山になってる、というのはさておくとしても。
 画角や間の取り方がもう完全にギャグ、みたいな場面が
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マイル22(2018年製作の映画)

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 イコ・ウワイスさんの魅力が光る映画。アクションや演技の魅力ももちろんあるのですけれど、なにより「メインの登場人物の中で真っ当に好きになれそうなのがこの人だけ」というのが逆にすごい。
 主人公のジェー
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

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 導入部の、あんまりすぎる展開(境遇)が好き。理不尽な解雇からの理不尽な謎の事件への巻き込まれ。それも「巧妙に嵌められた」というよりは、「なんか力ずくで巻き込まれた」という感覚の方が大きいのがなんだか>>続きを読む

デイ・アフター・トゥモロ ー2020(2019年製作の映画)

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 いわゆるB級とかC級とかZ級とか言われる低予算映画。いろいろ制約のある中、創意工夫で面白くしている映画も数多あれど、こちらは残念ながらそうではなかった方の作品。
 観るなら声に出して「助けてくれ」と
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居眠り磐音(2019年製作の映画)

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 わかりやすく勧善懲悪してくれる、昔ながらの大衆時代劇といった趣の作品。肩の力を抜いて存分に楽しめた。
 主演の松坂桃李さんが大変に良い。美しい。おっとりした笑顔のキャラクターが実によくなじむ。芸術品
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

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 吃音に悩まされた王のお話。ドラマティックな物語でした。
 吃音、普通にテーマとしてあまりにもシリアスなので、「史実や過去の実話というくくりで見ちゃうとかえって他人事感が増す」という不思議な現象が発生
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ウォンテッド(2008年製作の映画)

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 厨二というかもう小五病全開のガンアクション。実はリアリティラインの設定が相当に絶妙。
 本当なら「ここまでやったらもうギャグ」ってレベルの絵面や設定が頻出しているはずなのに、全部普通に乗れちゃうし気
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ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

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 お話自体はよくできていると思うのですけれど、中盤のストレスのかけ方(ハラハラ感)に容赦がなさすぎません?!
 進むも地獄、退くも地獄の完全な詰み。新人弁護士とその妻にはあまりに荷が重すぎる闇。そんな
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 主人公(ウィル)の人物造形と、それをしっかり表現しきるマット・デイモンの演技が好き。絶対に触れられたくない傷を庇う態度の、あの露骨な強がりから滲み出る怯えと逃げ。本当に良い……。
 変に弁が立つぶん
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

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 事件の真相っぽいところが最後までふわっとしていたのが残念でした。だってミステリなのかと思って……。
 役者さんたちの演技が好きです。特にメインふたり(福山さんと役所さん)なんかはたまに人相が違って見
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ファイブヘッド・ジョーズ(2017年製作の映画)

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 どうにも脚本の様子がおかしい……話が飛んでいたりあからさまな矛盾があったり、話を無理矢理つぎはぎにしたような感じが。制作中に何かトラブルでもあったのでしょうか?
 その辺さえなければ普通に楽しいB級
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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 今作は復讐譚ではなく逃亡劇。おかげで状況は前二作よりもしんどいものの、そのぶんアクションが派手かつトリッキーでとても楽しめました。
 殺陣のケレン味とダイナミックなカメラワークがとにかく気持ちいい!
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マグノリア(1999年製作の映画)

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 数名の登場人物たちの運命が交錯する様を描いた群像劇。
 決して悪い映画ではないと思うんですけど、メッセージ性の部分が少し不親切というか、どうしても「結局なんだったの」感が残ってしまう……。
 クイズ
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

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 なるほど有名なだけあって傑作でした。こんなにずっと引きつけっぱなしのお話も珍しい。
 脚本の組み方が細やかで、またその語り方や見せ方までもが徹底されている印象。見ているこちらを疑心に陥れるのが本当に
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マージン・コール(2011年製作の映画)

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 リーマンショックのお話。金融のこと何ひとつわからなくても雰囲気だけで頭良くなった気分にさせてくれるからえらい。
 実際、金融絡みの難しいところはマクガフィンのようなもので、実質的にはスーツ姿の高給取
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用心棒(1961年製作の映画)

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 初めての黒澤映画です。
 驚きました。白黒だし巨匠の作品だし難解かなー、みたいな先入観は完全に的外れで、本当にただずっと楽しいばかりの作品でした。
 キャラクターの立ち方、お話作りのうまさ、なにより
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

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 普段はホラー全然見ないんですけど、楽しかった。
 静かで上品なタイプの怖さというか、露骨にビビらせにくる感じの演出がないのがいい。状況や事実の持つ不穏さ・不気味さを積み重ねる感じと、どんどん核心のよ
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トリプル・スレット(2018年製作の映画)

1.0

 この豪華キャストから抱いてしまう期待が大きすぎる、というのはあるのでしょうけれど、どうにもスッキリしないお話。
 特にイコ・ウワイス演じるジャカさんの扱いがひどい。いいところがなにひとつないのはあん
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

5.0

 なにこれ名作すぎる……原作の再現度がすごいという以前に、単純にこの作品自体がコメディとして高品質なのがもうとてつもない。序盤はやや露骨めなネタが多いものの、中盤以降は声出して笑っちゃうこともしばしば>>続きを読む

キャリー(1976年製作の映画)

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 さすがに古い、というのはどうしてもあるものの、そこさえ気にしなければ悪くない作品。
 悪役の女子たちの憎たらしさが最高でした。あの笑い声の不快感たるや。こっちまで変な汗かいちゃうレベル。
 トラボル
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ズーンビ ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

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 低予算のB級映画には違いないんですけど、普通に娯楽作品として楽しめるのがすごい。
 わかりやすいキャラに飽きさせない展開、ベタだけど盛り上がるストーリー、と、大事なところだけはきっちり押さえてある感
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エル・スール(1982年製作の映画)

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 幼少期の出来事を、父との思い出を中心に回想する、とある女性の独白のお話。
 とても文学的というか、まるで一人称体の小説を読んでいるような雰囲気でした。
 手紙以外は視点が徹底されており、父の行動の動
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