スティーヴン・ハンターとか、グリーニー、ジャック・カーの小説で描かれるようなアツ(くるし)い「男の絆」の物語。『ホース・ソルジャー』を想起させる。ひとり、期待させて登場したわりに大勢に影響せず、そのま>>続きを読む
ひさしぶりに「ビミョー」な映画を観た。なんというか、もうちょっとうまく作れそうなシチュエーションとアイディアではあるんだが……
基本的にはオリジナルのスペイン版とおなじで、そう考えるとそこにあらたなレイヤーを重ねた韓国版がやっぱりいちばん面白いかもしれない。
なかなかに荒い設定でツッコミどころ多々だがそのぶん気楽に観られてたのしいアクション映画でした。
スター・ウォーズに採用されなかった企画から起こされたというスペース・オペラの大作。だからというべきか、SWらしさが随所に見られる。パート2は予告編をみるかぎりスター・ウォーズもだいすきな『七人の侍』ぽ>>続きを読む
完全にキャッチコピーは外していた。
ファムファタール然として登場するジョゼフィーヌも、ポスターの「英雄か、悪魔か」なんて語られるナポレオン・ボナパルトも、ただの人である。その視点で描かれたナポレオン像>>続きを読む
北米版Blu-rayで鑑賞。
ノーランの映画ではあるのだが、チャゼル『ファーストマン』を思い出すそんな映画。
ウィキを読んでから観ればたぶん大丈夫。これはオッペンハイマーが「反核兵器」の立場を体得する>>続きを読む
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前半と後半でこれだけ雰囲気が違うのも珍しいが、なんだかそれも自然だと思わせてしまうポストコロナの同時代性がある。前半の終盤、はじめて松岡がカメラを向けられるところにはゾッとするものがあったし、ラストシ>>続きを読む
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むかしの自分に言ってあげたい。山崎貴の映画を喜ぶときが来るよって。素直に楽しめる映画だよって。大学のときになぜか身につけていたすれた見方だったら好きにならない類だと断言できるけど、なんだか「いま・ここ>>続きを読む
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何回でも観たい。ていうか、2回観るとスッキリぜんぶ楽しめそう。
イ・ジョンジェがパチーノで韓国版『ヒート』をやってくれただけでも眼福です。ラストの東南アジアでのバトルシーンはじつにアクション映画らしい>>続きを読む
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どこかで見たような展開と007ぽい音楽だが、ステイサムの安定感と、ドジなコミカルさもあって気軽に観られるような面白さがあったし、アクションの見せ方はうまかった。女スパイ・サラのギャグ(っていうか、下ネ>>続きを読む
脚本は王道中の王道。新味があるわけではない。だが、その王道を決して外さず、むしろ、これをやってくれという観客の期待に100%応えるその素晴らしい姿勢に、感動した。『フォードvsフェッラーリ』と並ぶレー>>続きを読む
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前日に『ヴァチカンのエクソシスト』を観たから、未見のままではマズいと思い鑑賞したのだが、ちょうどその日に監督の訃報が伝えられるとは、なかなか不思議な体験をしました。撮影時の監督の、映画のためのやりたい>>続きを読む
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花火みたいな映画。
アクションも最初のころと較べるとちょっとづつ長くて、もういいわ、と思ったところもあったが、ラストは良かった。おなじころ『ブレット・トレイン』も走っていそうな大阪。まあ、続編あるでし>>続きを読む
バカバカしい設定に、考えるのがバカらしくなるくらいド派手なアクション、歌舞伎町のサイバーパンク感、どれもよく、観はじめるとあっという間な異色のドニー・イェン映画。『導火線』のパロディ引用笑った。
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『インディ・ジョーンズと運命のダイアル』冒頭のような列車アクションが本作にもあり、映画内「電車アクション」史を調べてみたくなった。パラシュートが開いて偶然敵をノックアウトするところとか笑えるし。笑える>>続きを読む
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『タクシー運転手 約束は海を越えて』でも思ったが、本作も、やはりタイトルからは内容が想像つかない。実際は、『工作 黒金星と呼ばれた男』とも通底する、戦地で結ばれた南北間の個々人ベースでの友情を描く物語>>続きを読む
傑作『チェイサー』主演のキム・ユンソク作品だが、こちらは韓国ノワールらしさが少ない静かな刑事映画。テオに挑発されても怒りは見せずに受け流す主人公キム刑事の造形が効果的。風景と方言から垣間見える釜山とい>>続きを読む
ボストンの地方紙所属記者たちの、そしてまわりの人たちの、ボストンを愛するがゆえの行動。ジャーナリストという仕事ドラマとして本作はとても良質。
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ポスタービジュアルからは想像のつかない物語(笑)。ユ・ヘジンやリュ・ジョンヨルが出ているのもアツい。
一度光州を出てククスを食べているときに、かつての自分のようなおっさんの会話を耳にして、葛藤がはじ>>続きを読む
香港映画っぽいなと思ったらリメイクだった。クライマックスの電車のシーンすごく良いし、要所要所のカットのすばやさもスピード感が出てる。全体的に、「長いな……」っていうのがない映画。
韓国でリメイクされた『告白』の原作。このプロットよくできてるなー、と思わされる。