提督Pさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

提督P

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鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

2.6

マッチョで寡黙なオッサンが、エクボ描写がほうれい線のように見える幼女と出会う。オッサンが情感たっぷりに幼女を熱く語るシーンが犯罪的、いや印象的。それ以外はずっと退屈。動物の作画は大変だと聞くが、これを>>続きを読む

キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

3.2

モンスター映画の皮をかぶった青春ストーリー。凡百の作品よりずっと人間が描けているので侮れない

ルパン三世 VS キャッツ・アイ(2023年製作の映画)

1.8

40年遅かった。要介護な三姉妹の声もさることながら、セルルックアニメ?CGもガッカリ。当時の杉野昭夫作画で実現していれば、この程度の内容でもご褒美だった。どういった層に向けての作品なのかわからない

オールド(2021年製作の映画)

2.2

30分で1年が過ぎるビーチという設定に最後まで乗り切れず、逆に長く感じる始末。手術だの出産だのを見せる前に、脱出を優先しないものか。タネ明かしで納得するより、まだシャマラン監督はこういうのを求められる>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.0

奇しくも先日見た「漁港の肉子ちゃん」に近い内容。多様化する家族の形とは言うものの、こちらは犯罪だった。娘のために注射器を常に持ち歩く母親は用意周到すぎる。コンパクトにまとまり、スッキリ見やすい良作

100日間生きたワニ(2021年製作の映画)

2.6

エンドロールであのキャラがモグラだと知り、戦慄が走った。きくち先生のシンプル過ぎる前衛的なキャラたちから、どう見てもカエルのオリキャラが冷たくあしらわれるのは当然だった。カエルという異物感が心をかき乱>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.2

キクコの件だけでなく、二宮クンのチック症など家族向けとは言い難い内容。個人的には、田舎で子供が化け物に出くわす劇場オリジナルアニメの基本フォーマットをきちんと守っていることに、ほんの少し感動した。もち>>続きを読む

フラ・フラダンス(2021年製作の映画)

2.8

フラダンスでゆるい気持ちになりたくて見始めたら、東日本大震災を扱った復興支援アニメだった。それでも無闇に湿っぽくなることはなく、短い尺できちんとキャラの描き分けもできている良作。ただ、棒読みやイタイ自>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.0

今か今かと、成長したアダの登場を待ちわびること51分30秒。ようやく現れたアダに「そいつは羊だ!」と身も蓋もないこと言い放つおじさん。藤波辰爾の「お前平田だろ!」事件がオーバーラップする。ピーター・ラ>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.2

ネルシャツをジーンズにタックインするのがマット・デイモンだから白人労働者階級としての記号が成立するが、日本だと伝統的なオタクファッション。そんな文化や価値観の違い、言語の壁に阻まれながらも、異国フラン>>続きを読む

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

2.7

外人の顔は覚えにくいので、エドガー・アラン・ポー役のハリー・メリングの個性的なそれはありがたい。ポーが士官学校に在籍していたことは事実のようだが、実在した作家をフィクションの登場人物にされるとなんだか>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.9

同監督の「時効警察」は面白いドラマとしてよく名を挙げられるが、もう見なくてよさそうだ。シン・ゴジラ以降、政治劇をからめた特撮作品が目立つが、いずれも見るに堪えないものが多い。どちらかというと本作の場合>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

2.7

原作アニメと比較して、とりわけ作画がよくも音響が優れているとも感じず、内容的にもわざわざ劇場で観る理由は見当たらず。主人公・乙骨の声優がシンジ君そのままなのも、ちょっと鼻につく

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

2.9

やはりストーリーはあった方がいい。昨今の戦争映画のトレンドは「ダンケルク」や「1917」のように、物語性を排除して没入感、臨場感を重視するスタイルなんだとか。おそらく本作もそれに倣ったのだろう。ただ時>>続きを読む

フラッグ・デイ 父を想う日(2021年製作の映画)

3.4

「印刷とコピーの仕事をしている」は秀逸。変われなかった親父ジョンと、変わることができた娘ジェニファーの対比がキモなのだから、親父は惨めであればあるほどよい。そういう意味ではショーン・ペンはいい仕事をし>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

2.6

スクリーンの子どもたちと泣いて笑って、そして震えた…。上映時間ギリギリに予約して周辺に誰もいない席を確保したはずが、なぜか2つ隣の席に波平ヘアのオヤジが着席。その波平がどうでもいいところで笑い、主人公>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

2.1

平均的Netflix作品。監督の作風が徹底的に合わないのか、原作がつまらないのかわからないが、スマホ片手にチラチラ見る分にはさほど腹が立たない。コメディなのかホラーなのかはっきりしない散漫な印象により>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.6

死因と没年がセットで紹介される登場人物たち。スコセッシ監督の3時間半が苦痛にならないテンポの良さは健在。30年前の「グッドフェローズ」ほどの緊張感は見られないが、主人公フランクの疎遠になった娘への思い>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

2.4

気になるエドワード・ノートンが出演しているにも関わらず、この軽薄なノリが肌に合わず全く集中できなかった。前作上映時に監督が、映画で悪人はアップル製品を使うことができないという知見を与えてくれたので、今>>続きを読む

かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-(2022年製作の映画)

3.2

アニメ第3シリーズの完結編。テレビシリーズと作画含めて全く変わらない内容で、冒頭のSEX連呼を除くと劇場で上映する意義は見受けられない。キャラ紹介すらなく、完全にファンのためと割り切った作品に仕上がっ>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

2.4

ストーリーを追ってれば結末に驚きはない。最後まで見れるが、笑いも涙もサービスも乏しく平坦で盛り上がりに欠ける。本作でもヒロインらが水面に浮かんで見せる上下互い違いに並ぶ女性2人の構図は、百合太極図と中>>続きを読む

氷がすべてを隔てても(2022年製作の映画)

2.4

最大の敵は隊長?アイナー隊長と若いアイバー隊員の北極珍道中。両者の名前からして紛らわしいのだが、実話ベースなので我慢。2年以上も現地で救助を待ち続けているのに、1週間程度に感じられる呑気さで、テレビで>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.7

面白かったが主人公は桜木でいい。あまりに評判が良かったので、原作漫画未読の自分が観たらどうなのかと興味が湧いた。得点能力のない地味な宮城を主人公に変更することにより、少年漫画原作アニメからの脱却を図ろ>>続きを読む

獣の棲む家(2020年製作の映画)

2.2

登場人物が少なくてスッキリ見やすい社会派ホラー。怖くはないが、部屋を掃除したくなる

教えて? ネコのココロ(2022年製作の映画)

2.2

今からネコ好きのココロを教えます。ネコちゃん映像が見たいので、博士らが得意げに語るシーンは不要

トロール(2022年製作の映画)

2.1

前のめりに倒れた姿が上空から映し出されると、大晦日に見たサップ戦の曙を思い出してなんだか切なくなった

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.8

ナチス将校にオレ流ペルシャ語教育。自作のポエムを披露するまでに成長?した大尉に、堂々と試問する主人公ジルは、まるでしょぼくれた阿部寛のよう。序盤ではノイズに感じられた若い看守らの色恋沙汰も、きちんとド>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.4

樫の木モック世代としては、ゼペット爺さんの狂気が少し足りないのが不満だが、そもそもデル・トロだし現代の価値観ならこういったラストなんだろうなと納得はしている。原作ではピノッキオとその良心でもあるコオロ>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

2.9

ピアース・ブロスナンのアメコミ映画に似つかわしくない場違い感が印象に残る。ドウェイン・ジョンソンのアクションに期待するも、ドラゴンボールのような空中戦ばかりで肩透かし。コメディもキレがなく、封印したば>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

2.2

このグダグダ感はまさに80年代。マシュマロマンとテーマ曲ぐらいしか覚えていないので、オリジナルメンバーが登場しても何の感慨もわかず。終わってみれば彼らの前座扱いかのような子どもたちが不憫。そもそもクル>>続きを読む

サマリタン(2022年製作の映画)

2.4

76歳がスーパーヒーローを演じるにはやはり無理があった。スタローン演じる新たな老人ヒーローの誕生を祝福するつもりが、開始30分でいつの間にか「ローガン」のようなヒーローの幕引きを望んでいる自分がいた。>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.2

JKがイケメン大学生に恋をする現実を前に、我々オタクは作中に存在することすら許されなくなった…。その時刻表のような上映回数を巡って賛否を集める本作だが、主にアニメファンが擁護しているのが気になって仕方>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

2.1

映画作品に正しさも多様性も求めていない。それがヒーロー映画なら尚更。当初はティチャラの葬儀だけで3時間かけるのではと危惧していたが、意外とマトモな作りだった。とはいえ開始早々、画面の暗さで意識を失い、>>続きを読む

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

2.2

主人公ハワードの噛み合わない一方的な会話もあって物語中盤まで内容が頭に入ってこず、集中を削がれる。最初からハワードのギャンブル依存症にフォーカスしてくれれば評価も多少変わっていた。動機もへったくれもな>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.7

いきなり冒頭で銃撃という言葉が飛び出し、この世界に銃器があったことに驚かされる…。結局、その近代兵器を使用したのは今回バディとなる班長だけで、前作同様マ刑事が行う殴る蹴る主体のプリミティブな捜査は健在>>続きを読む

フラクチャード(2019年製作の映画)

2.1

常々マイページにNetflix作品のショボいジャケ写が並ぶことに不満だったが、ついにただのスクリーンショットが加わることになった。試験ならすぐ二択に絞れる正答率90%のサービス問題のようなスリラー。昨>>続きを読む