mingoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ブラインドマン/タイタニックを見たくなかった盲目の男(2021年製作の映画)

4.0

傑作。盲目の男の視点で映画が進むから分からないことだらけだが徐々に明かされピントが合わないことにこんなに合理的な映画はない。

ヤニパセプロデューサートークメモ

ペトリさんとニッキさんがどう出会った
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がんこ親父と江戸っ子社員(1962年製作の映画)

3.8

熱海のホテルでの沢村貞子と戸田春子の合体シーンが最高すぎるし職人・渡辺祐介の映画力の高さにそろそろ世間が気づいてほしい2022。進藤英太郎の割烹浪花とその娘たち久保筑波中原の主役級三姉妹揃い踏みに驚く>>続きを読む

死んだ男(2001年製作の映画)

3.8

ペッツォルトにしてはまあまあ。
ドイツ新ベルリン派の特集またやってほしい…

ペッツォルトトークメモ
「死んだ男」というタイトルについて。ネネットとボニという映画を見たときに若い女性が水面に浮かんでて
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永遠に答えず 完結篇(1958年製作の映画)

4.1

「青春篇」観れなくても「完結篇」の大坂志郎は絶対観てほしい2022年冬。名シーンだらけ。前者では恋物語が大部分だったが後者では子どものために演者が意思決定をしていくのが素晴らしい。塩釜→大阪→博多→東>>続きを読む

永遠に答えず(1957年製作の映画)

3.9

西河克己作品なのであまり期待せず観たのが功を奏した。冒頭伊豆の山中で荷車に揺れる月丘夢路(と小薗)両足プラプラしててかわいい。溌剌とした早口関西弁の大坂志郎観ちゃうと毎度ベストアクトだなんて言ってる気>>続きを読む

名づけてサクラ(1959年製作の映画)

3.8

「2人目は1人目の色が混ざらなかったんだね」という今では考えられないコンプラ言葉、優しさ溢れる中原早苗ありきだけど女医高橋とよも院長役村瀬幸子も誰もサクラを救えない切なさ。そして狂ったようにスピードを>>続きを読む

小太刀を使ふ女〜美女剣光録(1944年製作の映画)

3.7

誰よりも輝きを放ちまくる22歳前後の夢路さん美少女すぎます。後半15分くらいドタバタ展開になってからが面白い。全編にわたってキレまくる宮川一夫の静謐な撮影に依田脚本、村上元三の原作を読みたくなる。敗色>>続きを読む

ウッドカッター・ストーリー(2022年製作の映画)

3.6

キレ味あったが今年のフィンランド映画祭は「タイタニックを見たくなかった盲目の男」にすべてもってかれた…監督曰くブレッソンと北野たけしの影響ありとのことで、それにムーミンを足して3で割ったような作風。

カラオケパラダイス(2022年製作の映画)

3.2

久々にウルトラ外した、こんなにタイトルで惹きつけておいてつまらないドキュメンタリー久しぶりに観た。個人のカラオケに対する想いは分かるが苦難や深掘りが無くあっさりしすぎている、、

喜劇役者たち 九八とゲイブル(1978年製作の映画)

3.9

やっと観れたがやはり見どころはタモリの芸の幅広さに会場爆笑&拍手。1人で麻雀4卓変わるがわる移動しペチャクチャ4カ国語を扱う多国籍麻雀の上がり役は「〇△×◇イカスミビビンバ」とか訳わかんないことを口ば>>続きを読む

愛の三分間指圧(1968年製作の映画)

3.0

行きつけの飲み屋で近くのBarのマスター(85歳超え!)となぜか浪越の話になり例の名言を「ラップみたいでかっけぇ!」と言っていたのが先月なのでまさかこんなタイムリーに伝説の浪越先生の映画が観れるとは歓>>続きを読む

愛についての歌(2021年製作の映画)

3.9

キレやすくも繊細な歌声で磨けば光る原石娘×最強のクリエイター超つよつよパパを持つクズ男、2人が彩った「愛についての歌」が素晴らしい。エンドクレジットみると監督がいくつかの歌を作詞してたし(映画のためか>>続きを読む

セブンティーン(2017年製作の映画)

3.7

ありきたりな青春学園ものとして観ていくと同性愛者パウラ×シャルロッテの物語だと分かる。本心を出せないシャルロッテはシティボーイミカエルとイチャコラ、パウラをそれを知ってるからティムからの恋を受けママお>>続きを読む

ストレンジ・リトル・キャット(2013年製作の映画)

3.7

なんなのこの映画。ごく普通の日曜日の風景を切り取っているにもかかわらずどこか手に届かない痒さや奇妙さが延々と孕み続けた謎映画。嫌いじゃない。ミキサー音が鳴り響いてるときだけアーッと発狂する可愛い子ども>>続きを読む

リングワ・フランカ(2019年製作の映画)

3.9

3本の中で一番良くできた劇映画。主演兼監督本人もトランス女性であるため実際の物語に関わる演技や、パスポート上の名前も性別も異なることが分かる場面での突き詰め方が異常なくらいリアルだった。移民と言っても>>続きを読む

馬と女と犬(1990年製作の映画)

4.0

今年の2月ksの特集のときに京王線車内でまさか帰りの電車一緒で、色々お話してくださって(たまたま組まれたトークに行くことが出来て)今日監督に話しかけたら覚えてくださってて「あれ、髭生えてたっけ?」「前>>続きを読む

ラーメン大使(1967年製作の映画)

3.5

紺野ユカさん×大映宣伝部中島さんトークメモ

ラーメン大使。あの頃はちょい役で出てたけど51本出ていた、15-25歳。世間知らずで撮影所が楽しくて遊園地みたいだった。エノケンがNHKのトークショーで君
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半島の春(1941年製作の映画)

3.4

トークメモ
セリフと字幕それぞれ日本語。製作背景、40年につくって41年公開。植民地朝鮮でつくられており、デリケートな時代背景で風俗映画のひとつ。原作がサンデー毎日で連載していたもので監督が東京留学し
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マンディブル 2人の男と巨大なハエ(2020年製作の映画)

3.7

トロ!!おバカ2人のバディコメディとしては良作すぎる。どいつもこいつもJAIHOで観た気になってるけど最高傑作と名高い最新作「タバコ」が本作のアップデートverで色々な部分が進化しまくっている。劇場で>>続きを読む

おーい中村君(1958年製作の映画)

3.6

中村の、中村による、中村のための、中村映画。川崎と田宮の大映のトップ2人が中村君?うん、僕が中村。を延々と繰り返す最高のくだらない中編コメディ。
「惚れる前に惚れられたらドンファンの名がすたるね。」と
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百年の夢 デジタル・リマスター版(1972年製作の映画)

3.9

スライドショーになったりしてなんじゃこの映画が第一印象だけど見せ方が縦横無尽かつ出てくる老人たちの台詞が濃すぎるため結果シンプルに釘付け、映画へと昇華している。ラスト付近で「あなたにとって大切なものは>>続きを読む

すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために(2001年製作の映画)

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映画史ある程度学んだ後は本作を必見映画にしたら良いと思う、色んな誤解は産むだろうけど

併映phew video
パワーありすぎて二本立てくそ疲れた

路地へ 中上健次の残したフィルム(2000年製作の映画)

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若き井土さん良い雰囲気だすわ。
中上健次作品知らないからつんでたけど映画終わってから田中さん含め何人かに柳町光男観てたら大丈夫とか言われたけどそうなのか?その後なぜか3日のハスミン講義の話になりこの熱
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June 12 1998-カオスの縁-(1998年製作の映画)

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音楽理論を熱弁するクリスカトラーと今年?みたドキュメンタリーで理論を熱弁する誰かと重なって(私の中の)時空に歪みが生じてアテフラの建物が割れた

アーノルドは模範生(2022年製作の映画)

3.8

20年「独裁制に抗するイエローダック」21年「移転する動物園についてのプレリュード」を昨年のイメフォフェスで観ていたせいもあるが、今年のFilmexで唯一外せないソラヨスプラパパン長編デビュー作。
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ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.7

冒頭のサスペンスな雰囲気とは一転、街中では人間の滑稽さに焦点を当てたバランス感覚がイメフォ配給作品っぽさある。ハンガリー×ルーマニア×(ドイツ)移民・人種問題の切り取り方として集会の長回しはシンプルに>>続きを読む

第三次世界大戦(2022年製作の映画)

3.8

タイトルに惹かれて観たがこちらの映画も脚本の練り込みが見事な一本。何も希望も無い1人のおっさんが仕事くれって泣き付いたらそこが映画の撮影現場でしかもクセ強めのヒトラー映画撮ってて、代役でおまえが適任だ>>続きを読む

フリーダム・オン・ファイヤー(2022年製作の映画)

4.0

「クラスター弾だ!」
ゲームの中でしか聞かないような台詞が普通に生活している市民の口から発せられ、今年の2月24日に開始されたロシア軍の侵攻を受けたウクライナの首都キーウやマリウポリなど古今東西のさま
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世界が引き裂かれる時/クロンダイク(2022年製作の映画)

3.6

「フリーダムオンファイヤー」の演出部分としてこの映画で補完するのも良い。ウクライナとの戦争を知らないと本作は何のこっちゃだと思うがラストの演出はやりすぎ

ザ・ウォーター(2022年製作の映画)

2.9

岡ゴズと2本目。
演出がシンプルつまらない。スペイン女性監督の潮流に連なる一本らしいが全く面白く無い。洪水ニュース映像を切り取ったカットくらいしか見どころが無い。昨年の「私たちの永遠の夏」同様にフィク
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ナナ(2022年製作の映画)

2.2

抑揚のない綺麗すぎる画面に全盛期を過ぎた魅力の無い中年物語つまんな…戦争で家族を亡くした中年が心の回復を描くのは良いとして再婚した夫の愛人との友情で良い感じになっていくプロセスも結果もすべてが薄い…一>>続きを読む

スパルタ(2022年製作の映画)

3.6

「R.M.N.」と併せて観るとルーマニアの闇を補完できる。前半もたついてておもんないけど後半おもろい、郊外の町で子供たちを集めて柔道教室スパルタを開くハゲがたどる悲劇。劇場公開まず無理な内容にザイドル>>続きを読む

その夜(2021年製作の映画)

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香港のコーズウェイベイで撮影された作品。デモ撮影ではもう「理大囲城」「時代革命」があって発想が完全に二番煎じ。痕跡を撮るにしても物語る強度が低すぎる、山形ドキュの受賞作観た方が良い

月と樹(2021年製作の映画)

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長回し芸に限界がきている気がする。ワンビンなどのドキュメンタリー畑の長回しの強度に遥かに劣る

(2018年製作の映画)

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台北の歴史的建造物「中山堂」を撮影した作品。「光」を切り取った映画だったらもっと良い映画は沢山ある。それこそ実験映画畑のひととか…