丁度AmazonPrimeにポケモン映画がずらりと出ていたので,尺短いし昔を懐かしながらサクッと観るか〜と思い視聴。何本観るかわかりませんが,とりあえずまずは水の都の護神を観ました。世代なので。まあ,>>続きを読む
イラン・イラクの国境の川に座礁した廃船に住み着いているイランの子供と,イラク側から廃船に乗り込んできた子供の交流を描いたイラン映画。ひとりハードな環境で知恵とフィジカルを活かして逞しく生き抜く少年を大>>続きを読む
合掌
キム・ギドクの作品を観るのは『嘆きのピエタ』以来2回目。「北朝鮮の漁師が船のエンジンの故障で韓国に漂着する」という映画です。つかみだけで言えばちょっと前に流行った『愛の不時着』と似たような設定>>続きを読む
近年のハリウッド娯楽作品にありがちなスーパーチャイナモリモリ・ムービーなのはさておき,面白さといえば「監督変わった2作目ったらまぁこんなもんでは?」って感じ。怪獣物と巨大ロボット物の定石を踏襲しながら>>続きを読む
“映像の詩人”アンドレイ・タルコフスキーのまさに集大成たる傑作。神との対話・信仰への向き合い方という同監督の十八番の哲学的テーマを「核戦争による終末の到来」という衝撃的な切り口から紡ぐ作品で、もちろん>>続きを読む
太平洋戦争中の激戦の1つ、ガダルカナル島の戦いを題材にした映画。ヒロイックな戦争ドラマ感は抑えられ、何の脈絡もなく下らないミスで突然失われる命や出世昇進のための事情、現場での対立などもある泥臭い戦場の>>続きを読む
ガンダーラに行けばどんな願いも叶うとエキゾチックな理想郷を歌い上げた曲もあったようだが、史実上のガンダーラが栄えた地とはインディアではなく皮肉にもここ、こんにちのアフガニスタンである。
この映画は過>>続きを読む
良すぎた……。詩的な表現の独白に,現在進行形の場面と回想・空想の境界を曖昧にする連続的なカットや映像の切り替え。息白々と切ない冬の訪れを感じさせながら,どこか暖かく包み込むような映像美。人は自らの死を>>続きを読む
内蒙古の荒野における牧畜社会においては、健康に働ける成人男性の在不在が死活問題に近いのは確かに宜なるかな。同時にやはり夫を見捨てられないという気持ちを抱けば、確かに再婚相手に夫バータルの扶養を求めるの>>続きを読む
激烈なインパクトたっぷりにお送りする「良家育ちのイケメンくんが狂ってしまうまでの物語 〜爆音BGMを添えて〜」みたいな映画。運がついてないとはいえ行動に悪手が多すぎて,理不尽というよりまあまあ自業自得>>続きを読む
山岳の風景が嘆息が出るほど美しい映画です。草地の緑あざやかな高原のさわやかさ,霧が出たり眼下に雲海が出来たりして醸し出されるある種の荘厳さ,時に蕭蕭と草地を濡らし時に激しく叩きつける山の雨の優しさと鋭>>続きを読む
前作『ジュラシック・ワールド』はクリス・プラットの通称「ジュラシックポーズ」のシーンとか以外は個人的に印象が薄かったので,そこまで期待せずに観たんですけど,これ,とても良いですね。単純に観る分にも面白>>続きを読む
なんだか薄暗くて息詰まる曇天のような雰囲気で救いのない内容。ゴーカートに乗っているときとか束の間笑みがこぼれる瞬間があったとしても結局は一時の気休めに過ぎないというか……幸の薄さという概念がそのまま映>>続きを読む
個人的には面白かったです。オカルトとサイコホラーをブレンドしたような形になっていて,何気ない発言も後から伏線だったことが分かるようにできており,よく分かんないところも最後にはきちんと答えをくれるので,>>続きを読む
西洋文化の流入を厳しく取締るイランにおいてはインディー・ロックも規制対象。ただ音楽に生きたいと願う人たちにとっては警察や周囲の目を逃れて地下や田舎でひっそりとバンド活動するか国を出るかしかないという生>>続きを読む
これは面白い!
絶妙にキョドる感じのオタクくん的な演技と淡々とシュールな笑いを繰り出すナレーションがうますぎるジェシー・アイゼンバーグ,イカついおじさんな感じだけどトゥインキー(お菓子)のことになると>>続きを読む
『トラベラー』や『友だちのうちはどこ?』で子供達の日常を丁寧に描いてきたキアロスタミが,これらの先行作品でも言及していた「宿題」というキーワードを通して学校や家庭での教育の実情に迫った作品。創作として>>続きを読む
同監督の『ロブスター』『聖なる鹿殺し』も相当に独特な作品でしたが,この映画はそれらの5万倍くらいクセが強いです。とにかく前半はロクに説明もなく謎めいた台詞や展開を見せられ続けるので,頭の上にハテナを何>>続きを読む
ペルーにおける過去の暗い時代の残り香を描いた人間ドラマ。暴力とそれによるトラウマが,一応平和になった2000年代でも癒え切れぬ傷跡をアンデスの地に刻み付けている様子が,視覚描写こそほとんどないながら激>>続きを読む
牧羊の村という小さなコミュニティの中で「隣同士の家に住みながら40年も互いに口をきいていない兄弟」という凍り付いた関係が,兄の羊に伝染病を発症している個体がいるのを弟が発見し報告したことを皮切りに急展>>続きを読む
イランの巨匠アッバス・キアロスタミが日本で撮った一作。同監督の映画をいくつか観た上で観ましたが,90年代くらいまでのそれとはまた作風やテーマ性が少し違っていて,意外な一面を見たような気がします。ただ,>>続きを読む
「学校から友人のノートを間違えて持って帰ってきてしまったが、今日中に返せないと彼が非常に困ったことになってしまう。しかし、返そうにも家がどこだか分からず探し回る……」という、1人の少年のどこにでもあり>>続きを読む
イランの巨匠アッバス・キアロスタミの最初期の作品。同監督の映画は以前『桜桃の味』と『風が吹くまま』を観たことがあり,写実的で飾らない自然なままに近い人間・会話・風景を映す人だという印象が強かったのです>>続きを読む
主人公の名前が監督と同じ「アンドレイ」であり,郷愁を題材にしていることや,「父に会おう」などのような独白がある一方で監督の父である詩人アルセニー・タルコフスキーの名が言及されていることを見ても,タルコ>>続きを読む
流れる水,水面に立つ波,風にそよぐ草,揺らめく炎,窓から差し込む陽光,光に照らされて落ちる影……これら自然現象が織りなす風景の動きを定点またはゆっくりしたカメラワークでじっくりと美しく写す様は,亡きソ>>続きを読む
『ジョーズ』以外のサメ映画なんて結局は二番煎じに過ぎないだろう,と思いきやそうは言わせない。サメを題材にしたパニックホラーではあるものの,遺伝子工学によるSF要素(やはりこれが所謂トンデモ鮫のハシリな>>続きを読む
クリフ・カーティスってイカつい役が多い印象でしたが,こういう柔和な表情でいかにも慈愛に溢れた感じの演技も中々上手いもんですね。トム・フェルトンはマルフォイやってた頃と比べると随分歳取った印象を受けます>>続きを読む
イニャリトゥは何年か前に『バベル』を見て「???」ってなって以来敬遠状態になっていたんですが,評価かなり高い上にネトフリにあるので折角だから観てみるか,てな感じで視聴。なかなか強烈な作品でした……まず>>続きを読む
ネトフリで観られるカンヌグランプリ作品とあって前々から気にはなっていましたがようやっと観賞。南ア以外のアフリカ映画を本格的に観たのはこれが初な気がする。
内容はというと「お金持ちと結婚することになっ>>続きを読む
アイスランド映画でよくその名を見かけるバルタザール・コルマウクルの作品。彼がこれより3年ほど前に撮った『ザ・ディープ』も実際に起きた事故(こちらは海ですが)を題材にした作品でしたが、この『エベレスト』>>続きを読む
かなり秀作、この手の怪奇現象系のネタだと個人的に今まで観た中で一番好きかも。
緊張と開放の緩急の付け方や、見えそうで見えないけど確かにそこに何かいるという気味悪さを絶妙に引き立てる巧みな照明に加え、>>続きを読む
10年弱ぶり2回目の観賞。SFホラー界を代表してしかるべき最凶生命体がはじめて世に出た作品ですが,やはりこれは本当に傑作。
ギーガーがデザインしたエイリアンことゼノモーフの造形はみるもおぞましく絶望>>続きを読む
アメリカで活動していたブルース・リーが香港に移ってから最初の本格主演作とのことだが,後世まで語り継がれるほどのスター性というか風格のようなものがしっかりと感じられた。
前半こそずっと周りの流れを傍観>>続きを読む
ランティモス観賞は『ロブスター』以来2作品目。かの映画でもそうだったが,どうもこの監督は言葉で説明すれば荒唐無稽で突拍子がないとしか思えない世界観をリアルな世界の延長に違和感を感じさせる隙を与えず(違>>続きを読む
物理学的な用語を交えながら時間について独自の世界観を展開するため少々ややこしいが,時系列のトリックをふんだんに使ったストーリーが面白い。テンポが早くどんどん場面が切り替わって話が進むため2時間半という>>続きを読む