びこえもんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

びこえもん

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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.8

胡散臭さと無能さMAXのケネス・ブラナーの演技と、それに対して何も言わないけど思う所ありまくりそうな感を出すマギー・スミスやアラン・リックマンの演技が中々に秀逸だった。子供の頃はそんなこと注意して観て>>続きを読む

アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

3.4

水の流れや炎のゆらめき、煙が立ち込める様や光と闇のコントラストなど、タルコフスキーらしい映像美が詰まっている一方、静かで淡々とした作風のイメージが強かったので大規模な襲撃や騒乱などが多く描かれた本作で>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.0

グロは少なく,爆音SEで突然ビビらせるよりは不気味さでジワジワ攻める系。気色悪さも例えばアリ・アスター作品とかと比べたら全然ないので,気になるけど怖いのが心配という人はそこまで身構える必要なさそう(個>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

約40年前の作品の続きを思い出したようなタイミングで作った続編だし…と思って正直あまり期待せずに観たが,予想以上に面白かった.
内容はぱっと見全然関係なさそうには見えるが何だかんだで前作要素はふんだん
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.8

2回目。宣伝でもレビューでも耳にタコができるほど言われる「2回観るべき映画」というのはやはり間違いない。特に出演者たちの目線の動きや何気ない仕草など、言語外の部分をよく注視すると非常に面白い。

ウォーターワールド(1995年製作の映画)

3.9

3回目の視聴。「高予算・大コケ」の代名詞と言ってもいい失敗映画の筆頭として名を馳せている作品だが、今となっては古き良き「ザ・90年代のSF冒険活劇」という趣が非常に強いので観ていて楽しく、個人的にはと>>続きを読む

父、帰る(2003年製作の映画)

3.9

父はろくに自分の意図とか大事なことを説明しないし、次男イワンは頑固で意地っ張りで強情。長男アンドレイは周りの顔色を見る八方美人タイプだが、それがためにいじめには荷担してしまうし、反感も買う。ここに出て>>続きを読む

ビッグゲーム 大統領と少年ハンター(2014年製作の映画)

3.6

約90分のサクッと観れるややコミカルめなアクション冒険映画。サミュエル・L・ジャクソンの大統領なのに情けなくてヘタレな感じの演技が思いのほかハマっているのと、ハンターの少年が米国大統領相手にめっちゃ態>>続きを読む

鉄くず拾いの物語(2013年製作の映画)

3.3

実際に有った出来事を当事者本人を出演者として映画化したものであり、音楽やナレーションなども付けず出来事を淡々と写実的に追っていくスタイルなので、本人再現VTRのドキュメンタリー映像といった趣になってい>>続きを読む

(1974年製作の映画)

3.3

さすがはタルコフスキー、映像の撮り方映し方がとても美しく、「映像の詩人」という二つ名をつけられているのも納得できる……のだが、毎度のことながらその奥にありそうな"哲学的な何か"を完全に読み解くことが出>>続きを読む

麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)

3.7

アイルランド独立戦争を背景に、時代の流れと思想の違いによって共闘からやがて対立へと至る兄弟の愛と葛藤とを描いた人間ドラマで、パルム・ドール受賞も納得の一作だった。

イギリスからは「英国兵士を暴虐な存
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LIFE!(2013年製作の映画)

5.0

通算3度目の視聴。空想癖はあるが現実にこれといって変わった体験談もなく,写真雑誌のネガ管理の仕事を地道にこなして生きてきた男が,リストラ前の最後の仕事をやり遂げるために,世界各地を渡り歩く写真家を追っ>>続きを読む

海洋天堂(2010年製作の映画)

3.4

ジェット・リーがアクションなしの文芸映画に初挑戦した作品とのことだったが,末期癌を患う中,他に身寄りのない自閉症の1人息子が自分亡き後も暮らしていけるように奔走する父親を見事に表現していると思う。息子>>続きを読む

征途 -英雄へのバトルロード-(2019年製作の映画)

2.8

歴史物とかでは全くなく,中華テイストなファンタジー世界での冒険劇という雰囲気の作品。ストーリーは良く言えばテンポよく進むけど,取って付けたような急展開が多くて若干振り回される感じがした。

映像には気
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ハートストーン(2016年製作の映画)

5.0

非常に素晴らしい。
特にいちいち言葉で説明するでもないのに、思春期入りたてくらいの少年少女たちの細やかな心情や考えていることがビシビシ伝わってくる。子供っぽい恋愛ごっこにとどまるのではなく、この年頃に
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.0

特に合理性のなさそうな頭悪い(褒めてる)ヒャッハー行為に全力で振り切っていて全てが最高だった。火を吹くギターとかとにかく「迫力ある派手な世紀末的世界観」の演出に入魂している感じがたまらん。実にMADな>>続きを読む

アポカリプト(2006年製作の映画)

3.2

一言も分からないので発音や語彙がどれだけ正しいのか判断できないが、セリフが全編マヤ語(ユカテコ語)というところに制作陣の半端ない意気込みを感じられる。

血生臭い生贄や戦闘のシーンにジャングルでの逃亡
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.0

怪物の造形はキモいが00年代のCGってこともあり質感が若干安いので、夢に出るようなエグい気持ち悪さは出ていない。直接的にグロいシーンもほぼないので、そういった点は安心して観られると思う。

内容的には
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不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)

3.2

ジャック・オコンネルとドーナル・グリーソンの痩せ細った役作りが凄い

ストーカー(1979年製作の映画)

3.8

SFというテイにはなっているが実質的には宗教哲学的な映画に思える。セピアっぽい映像とカラーの映像を使い分けてるのが印象的だった

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「贋作にも贋作職人の味があらわれる芸術品と同様に,偽りの愛の中にも真実があったのか」というテーマは中々魅力的な切り口だと思う。ジェフリー・ラッシュの演技が主人公の人となりや心情をとてもよく表現している>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.5

楽しんでる風でもなく無表情で淡々とやるあたり最高にサイコ

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

3.7

ノンフィクションものだが、海賊の襲撃を受けるという内容だけあってスリリングで映像に引き込まれるような演出になっている。

海賊のキャストとして実際にソマリア系の人達を起用していて、全台詞の体感半分くら
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愛の渦(2013年製作の映画)

3.2

最初の方めちゃくちゃ空気が気まずくて観てるこっちが居づらくなってくる

ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡(2017年製作の映画)

3.3

過酷なジャングルでのサバイバル描写は結構ガチめで、生理的にキツいシーンが少なくないので注意。とはいえ、ある意味一番ゾッとするのは最後に当時の本人達の写真と共に出てくる補足的なエピソードだったりする。>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

3.7

ダメな大人達と振り回される子供の姿が生々しく描かれていて観ていてしんどい。「コーランに誓って」や「(宗教上の)罪」などの言い回しから我々とは多少違うイスラム圏の思想的背景を窺うことができるものの、互い>>続きを読む

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

4.5

完全にやられた。久々に凄く良いミステリー映画を観れた気がする。

長回しをあまりせず短いカットを繋ぎ合わせたりジャンプカットを使ったりとテンポの良い映像になっており、表情豊かな主人公の演技がコルカタの
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羊の木(2018年製作の映画)

3.5

小さな町に人殺しの元受刑者が6人もいるという緊張感ある舞台背景がサスペンスとしてとても良かった一方で、そこに若干のオカルトっぽい要素がいまいち振り切れてない感じに中途半端に入っているので大事なところで>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.8

ハビエル・バルデムの怪演がとにかく不気味で素晴らしく、一番最初の殺しのシーンから常軌を逸した迫真の顔芸を見せつけられる。ストーリーは個人的にはすっきりしない感じだった。

遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.8

秀逸な特撮によって衝撃的な物体Xの造形を見せつけられる1982年版と比べると、本作におけるCGの物体Xは凡庸なモンスター映像になってしまっている感が否めない。しかしながら内容は後付けの前日譚作品として>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.3

CGがなかった当時に特撮によって造形された世にもおぞましい"物体X"の迫力たるや、夢に出てくるのではないかと思うほど生理的に気持ち悪い強烈なビジュアルをしており、この造形のクオリティだけでも一見の価値>>続きを読む

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

4.2

全体的にテンポが早く、個人的にはもう少しそれぞれの場面(特に最後の方)を丁寧に描いても良かったんじゃないかと感じる。それぞれの人物の価値観や考え方が極めて分かりやすく内容がすんなり入ってくるのは非常に>>続きを読む