Masatoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

怪物(2023年製作の映画)

4.3


齟齬

是枝裕和と坂元裕二の奇跡のタッグで作られた作品。公開前からカンヌでの記者会見の発言が問題となって騒がれていたが、まさにその問題が本作でテーマとして描かれていてビックリした。

ある少年二人の
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.7


ゴタゴタだらけで大ゴケしたジャスティス・リーグがファンの強い要望に応じてザック・スナイダーの作家性を重視した作品として再構成しリバースさせた。

絶賛に違わぬ傑作。多くの戦闘シーンと多くのドラマシー
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 アルティメット・エディション(2016年製作の映画)

3.7


ザ・フラッシュの予習

マン・オブ・スティール後のバットマンとスーパーマンのヒーロー同士の戦いを描いた作品。どうせならとアルティメットエディションを鑑賞。

劇場鑑賞以来で記憶が曖昧なので通常公開版
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.9


運命のダイヤルに向けて復習!

インディ・ジョーンズ直近の最新作。子どものころになんかで見た記憶。賛否両論あるが期待を裏切らない実に楽しい冒険活劇。ファンは怒るかもしれないけど、最後の聖戦よりも面白
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バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

3.6


ザ・フラッシュに向けて予習

ティム・バートン版バットマンの2作目。当時としては異質だった前作よりもさらに異質になった今でも斬新なヒーロー映画。主人公のバットマンがまともに描かれず、もはやペンギンと
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

3.5


運命のダイヤルに向けて予習!

インディ・ジョーンズ初期三部作の最終作。インディの父親をショーン・コネリーが演じ、アーサー王物語をベースに不老不死の聖杯をめぐってナチスとの取り合いが始まる。

00
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バットマン(1989年製作の映画)

3.1


ザ・フラッシュに向けて予習

ダークヒーロー映画の先駆け的存在のティム・バートンのバットマン。マイケル・キートンのバットマンやジャック・ニコルソンのジョーカーの存在感、ダニー・エルフマンの劇伴やプリ
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

4.0


運命のダイヤルに向けて予習!

インディ・ジョーンズ2作目にして、本年度アカデミー賞で助演男優賞を獲得しカムバックを果たしたキー・ホイ・クァンの子役デビュー作。ヒロインはスピルバーグのパートナーであ
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.4


ロッキーの続編シリーズのクリード最新作。今度はムショあがりの幼馴染が引退したクリードの前に立ちはだかる。

率直に言うと、期待していただけに胸にグッとくるものがなくて残念だった。マイケルBジョーダン
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血と砂(1965年製作の映画)

4.4


岡本喜八作品。第二次世界大戦の日中戦争、熱血軍曹が音楽学校を出たばかりのポンコツ少年軍楽隊を率いて砦を奪還すべく奮闘する戦争映画。

めちゃくちゃ評判が良かったので鑑賞してみた。最初はどうなんだろ…
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肉弾(1968年製作の映画)

3.8


牛になり、豚になり、人間を飛び越えて、神となる。

岡本喜八がお金をかき集めて製作したATG映画。WW2敗戦間近の日本、特攻に任命された候補生の最後の一日と任務遂行の日々をユーモラスに描いたドラマ。
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.9


最終作、運命のダイヤルに向けて予習!

クリスタルスカルだけ見ていて、原点を今まで見ていなかった。言わずとしれたスピルバーグの代表作。今までに幾多の作品やクリエイターにインスピレーションを与えてきた
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エアフォース・ワン(1997年製作の映画)

3.6


ウォルフガング・ペーターゼン監督作品。エアフォースワンがテロリストにハイジャックされ人質を取られた。危機を脱するために大統領が犯人たちと対決するアクションスリラー。

アウトブレイクが最高の90sア
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ハード・プレイ(2023年製作の映画)

3.3


ウディ・ハレルソンとウェズリー・スナイプスによる1992年の同名映画をリメイク。かつて有望視されていた黒人と白人の元バスケ選手二人の這い上がりを描いたスポーツコメディ。

ラッパーのジャックハーロウ
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砂の器(1974年製作の映画)

4.2


原作者の松本清張に「原作を超えた」と言わしめた、身元不明の他殺死体の容疑者を見つけるために日本各地を奔走する刑事を描いたサスペンスドラマ。

日本映画らしく実にエモーショナルなので好みは個人差あるけ
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フェーム(1980年製作の映画)

4.3


アラン・パーカー監督作品。スターを目指して芸能学校の門を叩いた若者たちの卒業までの4年間を描いた青春群像劇。

まさにアラン・パーカー!って感じの映画。アイリーン・キャラの美声、監督の冴え渡る音楽セ
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ハンバーガー・ヒル(1987年製作の映画)

4.0


1969年のベトナム戦争下、兵士がミンチ肉になるほど激戦になることから"ハンバーガー・ヒル"と呼ばれているアシャウ渓谷にある高地を占領するために激戦地に赴く兵士たちを描いた戦争映画。

ドキュメンタ
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.3


ワイルドスピード インフィニティ・ウォー

ワイスピ10作目にして最終章二部作の幕開け。早くも3部作に変わる構想もあるという。前作よりかは落ち着いたが相変わらずそんな訳ないカーアクションとバラエティ
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白いリボン(2009年製作の映画)

3.6


ミヒャエル・ハネケ監督作品。不吉な事件が連続する村を描いたドラマ。

これまた難解。最後に戦争が強調されているあたり、このあとに起きる世界大戦の土壌が既に存在していたということを描きたかったのかなと
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ファミリー☆ウォーズ(2018年製作の映画)

4.0


阪元裕吾監督によるバイオレンス悪趣味コメディ。祖父が認知症になり家庭が崩壊。一家を巻き込む大戦争へと突入していく。

本作と似たような映画を見たいなら「台風一家」がおすすめ。こちらよりも幾分かシリア
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ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)

3.6


阪元裕吾の名を世間に知らしめたゲテモノ映画。キチガイヤンキー兄弟VSキチガイ陰キャ大学生の出会ってはいけなかった二人の死闘を描いたクライム悪趣味コメディ。

超低予算ながら実に撮り方が上手い。ドキュ
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DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

3.7


三池監督の熱狂者であるアリ・アスターが「究極」と評する映画。

ヤクザや中華マフィアが絡む裏社会の抗争や汚職刑事などの王道のヤクザモノに、三池ならではのオフザケ全開、見たくなさすぎる悪趣味全開の描写
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.3


黒沢清監督の代表作のサイコサスペンス。

これは凄まじかった。これよりも怖いと思う映画はあるが、ジャパニーズホラーの恐怖感覚で言えば真骨頂かもしれない。というのも会話劇やミステリー演出で真っ向勝負し
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クレーターをめざして(2023年製作の映画)

4.1


かくも美しく、切ない冒険譚

Disney+オリジナル作品。2257年の月面コロニー。父を亡くして孤児になり惑星オメガへと旅立つ主人公は最後に親友と無謀な冒険へと出かける。その目的地は父親に行くと約
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ライ・レーン(2023年製作の映画)

3.5


すごく変で、すごく最高な一日

Searchlight作品。恋人と別れ悲しむ二人が偶然に出会い交流を深めるとある一日を描いたラブコメディ。Huluやサーチライト作品はなんの告知もせずに配信されるから
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ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)

4.6


俺たちは負け犬じゃない

アラン・パーカー監督作品。アイルランドのダブリンでソウルバンドを結成したバンドメンバーたちの青春音楽コメディ。

ハードな社会派とソフトな音楽の両面を持つ監督の音楽の側面が
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.5


町山さんが怖い映画と言っていたので鑑賞してみた。

ある意味衝撃のオチ。恐ろしいものを恐ろしいものとして描かないこのむず痒さがゾワッとする。何も変わらないのが恐ろしい。

今見ると、これが当時のフラ
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ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

4.5


アラン・パーカー監督が今もアメリカに根強く残る黒人差別問題に真っ向から切り込んだ社会派サスペンス・スリラー。実話。

黒人差別問題の教科書みたいな物語。当時のアメリカ南部の黒人差別の酷さを誰が見ても
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.3


ミヒャエル・ハネケ監督作品

難民が多く集まるフランスのカレーを舞台に様々な問題を抱えるブルジョワの家族を描いたドラマ。

いくつかハネケの作品は見ているが、その中でもかなり難しい部類。基本的には家
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悪魔の棲む家(2005年製作の映画)

3.3


クロエちゃん目的で鑑賞

家に命令されて一家を殺したで有名なアミティビル事件の再映画化。マイケル・ベイ製作、若き日のライアン・レイノルズと幼いクロエちゃんの出演作。

王道の展開、そしてコテコテのホ
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ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)

4.7


Fast Xのため復習鑑賞

本作の敵である麻薬王のレイエスの息子が10作目で復讐してくる話。

この頃はまだイカれ具合が抑えめで、でも車が紙のように吹っ飛んでいくぶっ飛び具合は健在。コンゲームをベ
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ザ・マザー: 母という名の暗殺者(2023年製作の映画)

3.2


JLO主演のアクション映画

守るために手放した娘が、裏切った元取引仲間に命を狙われるのを境目に再び戦いに挑む母親の物語。ニキ・カーロ監督なので描きたいことはよく分かるし、そのための物語の組み立ても
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.9


籠の中の鳥

ミヒャエル・ハネケ監督作品

ファニーゲームや隠された記憶が好きすぎたためにとっておきの時に見ようと溜めてたらいつのまにか見ないまま時が過ぎていく羽目に。

未だ母親と一緒に暮らしてい
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クリミナル・タウン(2017年製作の映画)

2.7


クロエちゃん目的で鑑賞

警察に疑念を抱き、親友の死を一人で調べていく高校生の青春クライムミステリー。青春と犯罪というヤングアダルト小説感満載の物語。

国内外共に評判がかなり良くなかったのでどれだ
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キリング・フィールズ 失踪地帯(2011年製作の映画)

3.0


クロエちゃん目的で鑑賞。いつか見たいと思ってた。

テキサスの殺人地帯を舞台に繰り広げられる連続少女誘拐事件。実話をベースにマイケル・マンの娘が監督するクライムミステリー。

評判が良くなかったので
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.9


クロエちゃん、最近は作品に恵まれなくてご無沙汰だったけど、これは紛れもない良作じゃないか!B級ジャンル映画の皮をかぶったフェミニズム映画で最高!

まだ男性社会根強い1940年代でなおかつマチスモ漂
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